8月30日に行われた古馬牝馬の地方競馬全国交流『ビューチフルドリーマーカップ』は3番人気のアッキーが優勝しました。
逃げたクレイジーアクセルをヴィクトアリーが追いアッキーは3番手追走。しかし序盤から積極的な動きでクレイジーアクセルを攻め立て、苦しくなったクレイジーアクセルは3コーナを待たず後退。間髪を入れず先頭に立ったアッキーがそのまま突き抜け2着に4馬身差を付けてゴール。昨年2着の雪辱を完勝の形で飾りました。。
1開催2週間の夏の水沢開催は今日31日で終了して来週からは盛岡開催が再開。いつもなら"秋の"と頭に付け、そして徐々に冬の気配も強まってくる盛岡開催なのですが、今年はやはり残暑が続きそうですね。結局今年は夏が後ろにずれたかっこうになりました。
そんな次回からは3歳馬のクラスが重賞や条件交流を除いて古馬に吸収され、それに伴って古馬の方も格付けが変動します。以前は3歳馬の古馬編入は"3歳馬有利"と言っていましたが、近年は転入馬も良い条件のクラスに転入しやすくなったので一概にそうとも言えなくなってきています。今年の勢力図はどうなるでしょうか?
8月31日のメインレースは第11Rの『スプリント特別』。本命は(4)ナリタスターワンです。
今回が転入初戦になる同馬はJRAの芝で4勝。2017年の北九州記念で2着に食い込んだ他、昨年秋に一戦だけ岩手所属で走ったハーベストカップ、芝1000mの準重賞でも2着があり、キャリアを眺めた感じではやはり"芝短距離でこそ"のイメージがあります。ダートはまだ未知数な部分がありますが、JRA時代に準オープンのダート1200m戦で勝っていますし、父ショウナンカンプの血統印象も短距離なら芝ダを問わないというもの。狙っていくなら休み明け等で少し人気が落ちていそうな今回でしょう。
対抗は(2)シャドウパーティー。この馬に印を打った時には何度も書いていますが今年11歳とは思えない末脚の破壊力と安定度は驚異的と言いたくなるものです。春先の水沢の差し馬不利のコース傾向の中でも自分の走りはしっかり見せていましたし、ここも展開ひとつで白星まであっていいはず。
(6)ゼットプレミアムを敢えて三番手に推してみます。短距離主体に絞って成績が安定していた今季でしたが前走のようなムラっ気な所はあまり変わっていない模様。しかし逆に言えば馬がその気になりさえすれば能力分は走るという事。前走大敗の結果もむしろ今回あっさり巻き返してくる事を警戒すべきでしょう。
以下、(10)ミスティカル、(7)サインズストーム。まずミスティカルはマイルの馬では無いですし1400mも長い印象がありますから今季ここまでの大きめの着順はあまり気にしなくていいでしょう。850mも少し短いかもしれませんがここ何戦かよりは戦いやすい条件。サインズストームは鼻出血明けの復帰戦になるので過信はできませんが、スピード性能上位の地力を軽視しないスタンスで押さえておくべきでしょう。
●11Rの買い目
馬単(4)=(2)、(4)=(6)、(2)=(6)、(4)→(10)、(4)→(7)
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30日メイン11Rは"GRANDAME-JAPAN2020"古馬シーズン第7弾「第46回ビューチフルドリーマーカップ」(水沢1900m)。
前日にもビューチフルドリーマーカップのネタを取り上げたが、データどおり本命はクレイジーアクセルに迷いなし。過去10年、1番人気の単勝率50%、連対率90%、複勝率100%と驚異的な安定感。
またBドリーマーCは2016年から2018年にかけてジュエルクイーンが3連覇。サイレントエクセル2連覇などリピーターが多く、昨年優勝したクレイジーアクセルには心強い材料。
前日にも記したが、コンビを組む吉原寛人騎手はビューチフルドリーマーカップに過去7度騎乗して4勝2着2回3着1回とすべて3着以上。兵庫サマークイーン賞でスタート直後につまづき、ダッシュもつかずポツンと最後方からの競馬を強いられて直線追い込んだが5着まで。
よりによって前走と同じく最内1番枠を引いてしまい、陣営は一瞬、不安がよぎったと思うが、"優勝請負人"は二のテツを踏まず。
仮に出遅れグセがついてしまったとしても、何が何でもハナを主張するはず。ダートグレード・クイーン賞を逃げ切ったスピードで押し切れると踏んだ。
水沢1900mは水沢1800mほど極端ではないが、内枠と先行馬が有利。1周1200mの小回り水沢なら多少、前半で脚を使ってもお釣りがくる。
仮に逆転があるとすればクオリティスタートだろう。デビューが3歳2月。中央6戦0勝に終わり、北海道へ移籍。条件にも恵まれて2連勝を飾り、再び中央入り。4戦して5着が最高で北海道へ帰郷。
4歳時は重賞未勝利だったが、道営記念で5着善戦。直後に南関東へ移籍して3戦2勝から里帰り。5歳6月、ヒダカソウカップを制し、ついに重賞タイトルを獲得。
以降も成長し続け、今年はヒダカソウカップ、ノースクイーンカップと牝馬重賞2連勝。いかにも遅咲きらしい足跡と言っていいだろう。
またノースクイーンカップとビューチフルドリーマーカップは直結するレース。過去10回で8度もノースクイーンC好走馬が優勝している。
過去の重賞はすべて競り合いに持ち込んでの勝利。530キロ前後の大型牝馬で小回り水沢が課題だが、勝ちパターンは早めに動いて直線でハラハラさせながら、最後はきっちり先着。それならば水沢コースも十分対応できる。
アッキーは昨年、クレイジーアクセルに0秒5差離されたが、2着確保。今年は園田・六甲盃を逃げ切り、初重賞を獲得した。
前走・サマークイーン賞4着が若干気になるが、距離不足だったか。コース2度目も後押しする。
ひとつ気になるのは過去10年、馬券対象となっているのは3歳から6歳まで。5歳馬4勝、6歳馬4勝、4歳馬2勝。それに対し、7歳馬は3着すらない。この不安データを吹き飛ばせるか。
グランモナハートは重賞・ロジータ記念制覇が初勝利の変わり種。勝ち味に遅いが、着外はJpnIII・マリーンカップ10着のみという堅実派。前走・ノースクイーンCでも逃げて3着に粘った。
父がフリオーソ、母アルファメガハートはオペラハウス産駒で芝2000m2勝。典型的なステイヤーなのかもしれない。
このビューチフルドリーマーCはダーレージャパンが協賛。優勝馬主には種牡馬フリオーソの配合権利が提供されるのも何かの縁。勝ったらいいネタになる。
ヴィクトアリーは中央ダート1勝、笠松6勝。佐賀・ヴィーナスカップ3着、サマークイーン賞でも2着を確保して遠征競馬にも強いタイプ。
アンバラージュは佐賀から参戦。佐賀王冠賞2着から北海道へ遠征。ノースクイーンCでクオリティスタートとタイム差なし2着の接戦を演じた。今回、長距離輸送の影響を考えて△評価としたが、実績は引けを取らない。
◎①クレイジーアクセル
〇⑤クオリティスタート
▲③アッキー
△②グランモナハート
△⑥ヴィクトアリー
△⑨アンバラージュ
<お奨めの1頭>
7R アロースコルトン
前走3着は相手が強かった。それでも好タイムをマークし、ここでは実力断然。首位を奪回する
明後日30日は"GRANDAME-JAPAN2020"古馬シーズン第7弾「第46回ビューチフルドリーマーカップ」(水沢1900m)。
現時点ではジェッシージェニー(大井)が16ポイントで暫定1位だが、アークヴィグラス(北海道)が1ポイント差(15P)で2位。3位・アンバラージュ(佐賀)、ヴィクトアリー(笠松)、ナンヨーオボロヅキ(大井)が13Pで続き、6位・クオリティスタート12P。
上位馬はほとんど差がなく、今回B・ドリーマーカップに出走する牝馬も優勝の資格十分。以下、グランモナハート(大井)7P、アッキー(川崎)5P、クレイジーアクセル(大井)3P。
つまりどの遠征馬が優勝しても15ポイントを獲得すれば一気に首位に立つことになり、各陣営とも力が入る。
勝ちそーチャンネルの注目レース・ビューチフルドリーマーカップ特集http://www.tesio.jp/thisweek/のデータをご覧になってほしい。"GRANDAME-JAPAN2020"古馬シーズンに組み込まれたのは2010年。その年はマイネベリンダが逃げ切り、岩手勢に勝利をもたらしたが、以降は遠征馬の天下。北海道勢7勝、南関東2勝と遠征馬が圧倒的優位に立っている。
今年もデータどおり。遠征馬が勝つ可能性は非常に高く、あとはどの遠征馬が勝利するか―が焦点となる。1番人気は過去5勝2着4回3着1回。勝率50%、連対率90%、複勝率に至っては100%と信頼度は絶大。参考までに1番人気=3着は2016年のタイムビヨンド(北海道)だった。
実は隠れたデータがある。騎手にスポットを当てるのはどうかと思って今回は入れなかったが、吉原寛人騎手(金沢)は過去10年で7回、ビューチフルドリーマーカップに騎乗。4勝2着2回3着1回とすべて馬券対象。昨年もクレイジーアクセルに騎乗して1番人気に応え、優勝請負人の貫禄を見せてくれた。
明日が本題だが、本命は...ご理解いただけると思う。
29日メインは10R、A級一組「初秋特別」(水沢1600m)。当初格付けは16頭だったが、相次いで回避。5頭立ての少頭数で行われる。
タイセイブラストは南関東B1から転入。初戦と3戦目の水沢1300m戦を快勝し、1400m重賞・栗駒賞2着。青藍賞トライアル準重賞・すずらん賞はヒガシウィルウィン、パンプキンズに続く3着。自己能力をキッチリ出せるのが最大の持ち味となる。
今回のエントリーは勝てるときに勝つため。1600m戦は過去5勝2着3回と自信の条件。首位は譲れない。
センティグレードは典型的な追い込み馬だが、直線長い盛岡は未勝利。対して水沢戦は重賞・トウケイニセイ記念制覇も含めて6勝2着4回。典型的な右回り巧者で3走前、一條記念みちのく大賞典でもランガディアの2着を確保した。
少頭数でペースが遅くなるのは確実だが、馬群をさばくのに苦労はないはず。逆転首位まで十分考えられる。
レイディルアレナは中央ダート1勝後、北海道3戦2勝から南関東へ移籍。C1編入から圧巻の5連勝をマークした。その後は順調さを欠き、勝ち星からも遠ざかり岩手へ転入。
初戦は4ヵ月ぶりの実戦で体も太く5着に終わったが、ひと叩きされて上昇確実。加えて輸送がある水沢戦なら馬体も絞れ、アッサリのシーンまで。
ディグニファイドは中央ダート3勝、園田A1を経て昨年暮に転入。白星こそないが、2着3回、準重賞・あすなろ賞でも3着確保。やはりノーマークにはできない。
◎②タイセイブラスト
〇①センティグレード
▲③レイディルアレナ
△⑤ディグニファイド
<お奨めの1頭>
9R アイアムヒラケゴマ
準メイン・田瀬湖賞は好調馬がそろったが、アイアムヒラケゴマは目下2連勝中。勝ち味の遅さが解消され、ここも信頼の軸
8月20日、北海道・門別競馬場で『ヤングジョッキーズトライアル門別ラウンド』が行われ、岩手から出場した塚本涼人騎手・関本玲花騎手が2戦とも掲示板圏内を確保する活躍を見せました。
2戦行われたトライアルラウンド、第1戦では関本玲花騎手3着・塚本涼人騎手5着。第2戦では塚本涼人騎手4着・関本玲花騎手5着。人気より上の着順に持ってきた馬があれば反対に下になったものもあり、それぞれ反省点も多い戦いだったようですが、結果としては2戦とも掲示板に入った騎手はこの岩手の2人だけ。ポイント的にも地方競馬東日本地区の中で関本玲花騎手が1位、塚本涼人騎手が2位を守ることができました。2人共初めての門別競馬場での騎乗でこの結果ならよく頑張ったと言えるのではないでしょうか。
それぞれの次戦は、関本玲花騎手が10月21日浦和ラウンド、塚本涼人騎手は11月5日の大井ラウンド。この後も注目です。
今週からスタートしている水沢開催。昨年は、暑いけれどもちょっと秋っぽい爽やかな感じもある・・・という水沢開催だったと思うのですが、今年はひたすら暑いですね。
やはり昨年は、先々どんどん下がっていく気温の天気予報に秋の到来を感じたりもしたものですが、今年はいつまでも30度以上の日が続いてげんなり・・・。
ここのところの出走頭数が少なめなのは、次開催から3歳馬も含めた格付け変更があるのでクラスが変動する馬が多く、有利な条件になるのを待っている陣営があるのがひとつですが、急な暑さが堪えている馬も出てきているせいではないかと思います。この残暑、いつまで続くのでしょうか・・・。
8月24日のメインレースは第12Rになります。B1級ダート1600mの『復興祈念 夢あふれる未来へ』。本命は(3)ミズサンタイムとしました。
今シーズンここまで掲示板を外したのは春の初戦の一度だけ。B級に上がってからは連勝こそしていませんが常に安定した戦いを続けています。先行競馬も差し競馬もでき、混戦・激戦も苦にしないからこそのこの成績で、この馬自身の地力の高さはしっかりと発揮してきているのではないでしょうか。今回は何度も勝ち負けを争っているライバルが相手ですが、コースが替わっても前走同様の戦いを期待していいでしょう。
対抗はそのライバル(8)ハニーコーン。ここ3戦の◎との対戦成績は1勝2敗の形ですが、それぞれ流れを掴んだ方が勝ったもので力量の差という判断はまだできません。そしてこちらも、前で捌く競馬も後ろから捲くる競馬もできるタイプでその点でも◎と拮抗。今回も流れに乗った方が勝つでしょう。
3番手は(4)エルノヴィオでどうでしょうか。直近の盛岡での2戦は大敗の形ですが、もともと盛岡のマイルはあまり得意ではない馬です。水沢はマイルでももう少し動けるタイプ。コース替わりの変化を大きく見積もってみたい所。
ヒモはまず(5)バレンティーノ。久しぶりの芝挑戦はしんがり負けに終わったもののダートなら、それもこれまで崩れていない水沢なら話は違ってきて良いはず。輸送がない地元戦になるのもいい材料では。(7)ネイチャーモルサムは勝ち星からはしばらく遠ざかっているとはいえ今季ここまでも掲示板圏内あるいは勝ち馬から1秒以内と着順の数字以上の内容で戦ってきています。この馬も水沢の方が安定しているだけにコース替わり注意。
●12Rの買い目
馬単(3)=(8)、(3)→(4)、(8)→(4)、(3)→(5)、(3)→(7)
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先週16日、2歳芝重賞「第21回若鮎賞」(芝1600m)は1番人気マツリダスティールが優勝。スタートで出遅れて最後方からの競馬となったが、向こう正面からロングスパート。直線を向いて内で粘るゴールデンヒーラーをキッチリ捕らえた。
菅原勲調教師「大外を回っても勝つのだから、改めて能力の高い馬だなと思いました。おそらくダートもこなせると思いますが、芝で2連勝しましたからね。次走予定はジュニアグランプリです」
2歳地方競馬全国交流・ジュニアグランプリは3年連続で北海道代表が優勝。今年も強力布陣で臨んでくると思うが、マツリダスティールのスケールも相当レベル。楽しみなスター候補が誕生した。
翌17日はOROカップ・トライアル「第43回桂樹杯」(芝1600m)。単勝1・8倍の1番人気ロワアブソリューが4馬身差で圧勝。これで盛岡芝2戦2勝とし、岩手の大将格として本番へ向かう。
櫻田康二調教師「前回よりもさらにいい状態で臨めましたし、メンバーがほぼ同じ。自信を持って送り出すことができました。距離を考えてせきれい賞を見送りましたが、今回はベスト条件で結果を出すことができてホッとしています。次走OROカップはメンバーが強力になるでしょうが、いい競馬を期待しています」
23日メインはB1特別「ムーンライトカップ」(水沢1400m)。距離に自信ありのメンバーがそろい、伯仲必至。
サクセスストーリーは今年8歳だが、衰えはまったくなし。3勝2着2回3着3回。着外は2度のみと抜群の安定感を誇っている。
ただ気になるのは着外2度とも水沢が舞台。850m7着はともかく、水沢1300m8着をどう評価するかだが、勝ったイチネンセイから0秒6差。今回の水沢1400mは過去4戦2勝2着1回。やはり主軸は動かないか。
プリティドールは中央1勝クラスから再転入。一戦置きの好、凡走だが、2勝とも強いの一語。前走ではサクセスストーリーの追撃を完封した。
内容も文句なし。好位キープから早め先頭に立ったが、そのまま押し切って好タイムで1着。コース替わりも問題なし。成長続ける4歳馬が連勝のシーン。
イチネンセイは南関東B2から転入。クラスにも恵まれたが、現在まで無敗5連勝中。地力の違いを見せつけている。6月29日、B2戦も快勝したが、その時にゲート入りを嫌って再能力検査。
そのため今回は2ヵ月ぶりの実戦となるが、今の季節を考えるといい休養になったと解釈。イチネンセイから入る手も十分あり得る。
スキーマーは前走9着に沈んだが、超ハイペースに巻き込まれて先行馬が総崩れの展開。この一戦で評価を下げるのは早計だろう。うまく折り合いをつけれれば反撃必至。
ブライトンテソーロは南関東から再転入後、4着最高だが、前走は0秒8差5着。内容的にも悪くなく、ソロソロ連対のシーン。
マイティーゴールドは一瞬の切れが武器。展開はまれば一発の可能性がある。
◎②サクセスストーリー
〇⑥プリティドール
▲④イチネンセイ
△⑦スキーマー
△①ブライトンテソーロ
△⑧マイティーゴールド
<お奨めの1頭>
6R キールカーディナル
いい脚を長く使えるタイプで安定度抜群。コース替わりも問題なく、軸の信頼度は高い