26日、札幌競馬場で行われたトレーニングセール2015で岩手県馬主会が8頭を落札した。
メイショウフレスコの2013(牡 父ヴァーミリアン)、ラストランナー2013(牝 父エイシンサンディ)、ラプターセイハート13(牝 父ゴールドアリュール)、シャイントウショウ2013(牡 父サムライハート)、コンチェルト2013(牡 父サムライハート)、ノーブルビューティ2013(牝 父メイショウボーラー)、フローラルウインドの2013(牝 父ファルブラヴ)、カシノリボンの13(牝 父タニノギムレット)。
セリの10日前、盛岡芝1600mで3歳重賞「第20回はまなす賞」があり、前年のトレーニングセールで購入したレジェンドロック(父マンハッタンカフェ)が優勝。これもセリ購買に拍車がついたに違いない。
6月の声を聞くと岩手でも2歳戦がスタートする。ロールボヌール、レジェンドロックに続くセリ出身馬の活躍を期待したい。
31日メインはB2「岩手県調騎会騎手部会協賛 震災復興 子ども達に夢と笑顔を」(盛岡芝1700m)。盛岡芝の鬼マイネリッカが主役だ。
マイネリッカは中央未勝利から転入。ダートでも白星を飾ったが、芝で反応が一変。過去、<6.3.1.1>と連対率81・8%、複勝率に至っては90・9%と抜群の安定感を誇っている。
前走もツキミチャンには先着を許したが、2着を死守。改めて盛岡芝適性の高さを証明した。その一戦から今回エントリーしたのが10頭中8頭。ツキミチャンが不在なら首位奪取は濃厚と見るのが妥当だろう。
コスモドガは別路線、C1・新緑賞(盛岡芝1000m)から連闘で臨んできた。南関東C1から転入して3勝2着2回。ダート戦で連対パーフェクトを続けたが、芝でさらに鋭さを増した。マイル延長もおそらく問題なし。逆転首位まで。
ランデックディオサはマイネリッカに次ぐ0秒1差3着。動きを見ると明らかに芝向き。コース2度目ならさらに期待ができる。
ハンサムボーイはシーズン当初から馬体の良さが目についたが、結果が伴わなかった。しかし前走の芝でメンバー2番目の上がりを披露。ようやく復調の兆しがうかがえた。
スズカグランデは阪神芝1200m・2歳新馬戦3着。一度、盛岡芝を使って5着だったが、1000mの忙しい競馬が合わなかった印象。1700mなら反撃に転じて不思議はない。
ダイワマックワンは前走7着だったが、6ヵ月ぶりの実戦。ひと叩きされて上昇必至だし、元A級の格上馬。アッサリのシーンまで。
◎(5)マイネリッカ
〇(2)コスモドガ
▲(9)ランデックディオサ
△(8)ハンサムボーイ
△(3)スズカグランデ
△(7)ダイワマックワン
<お奨めの1頭>
8R ウインマジュール
目下3連勝中と凄みを増す一方。前走タイムも抜けており、連勝をどこまで伸ばすか楽しみ
27日(水)、浦和1400mを舞台に行われたJpnII「第18回さきたま杯」へ岩手からラブバレットが挑戦した。
ラブバレットは骨折のため8ヵ月の休養を経て戦列に復帰。あっさり2連勝を飾り、特に遠征直前の水沢1300mでレコードに0秒4差の破格タイムで圧勝。
いきなりグレードレースはきついかとも思ったが、ベストの1400mが舞台。全国の強豪相手にどこまでやれるか。それを試す意味であえて挑戦に踏み切った。
遠征は今回が初めて。長距離輸送、初コース、、そしてメンバーが大幅強化など不安要素が多く7番人気。当然の支持だと思うが、ラブバレットは健闘した。
好スタートを決めたラブバレットは逃げてリアライズリンクス、2番手ナイキマドリードの3番手外を追走。道中の手応えも抜群で4角で一旦先頭。外ノーザンリバーの脚色が違って4馬身ちぎられたが、渋太く食らいついて4着確保した。
南郷家全騎手「スタートが良かったので理想のポジションが取れた。ノーザンリバーに早めに動かれたが、なんとか頑張ってくれた。骨折明け後、馬が一回り大きくなって戻ってきた。これからも楽しみです」
菅原勲調教師「思った以上に頑張ってくれた。レース内容も文句なし。これで今後のメドが立ちました。上半期の最大目標をクラスターカップに置きます」。ラブバレットの動向に注目してほしい。
30日メインは3歳馬による芝2400m重賞「第9回サファイア賞」。このレースの優勝馬は交流重賞・せきれい賞(8月2日 盛岡芝2400m)へ挑戦する可能性も高く、注目の一戦となる。
主役はもちろん、レジェンドロック。デビュー4戦目の水沢1400mで初勝利を飾り、前後して盛岡芝1600mでスペクトルの2着。
今季初戦にスプリングカップを選んだが、好位から失速7着。パワーの要るダートが完全に合わなかった。
その結果を受けて芝1600m・はまなす賞1本に絞って調整を進め、見事な直線抜け出しを決めて快勝。前半はじっくり中団外に待機し、3コーナーから徐々にスパート。直線入り口で逃げるシークロムを射程圏に入れ、残り100mでアッサリ突き抜けた。
今度は芝2400mが舞台だが、折り合いに苦労するタイプではないので延長も問題なさそう。適性を前面に芝2連勝を飾り、来る交流重賞・オパールカップに弾みをつける。
ただ相手候補が難解。各馬が一長一短で評価に迷ったが、転入初戦のエクソールナーレをピックアップ。デビュー戦の中山芝2000mで逃げて0秒2差5着。ガサのない牝馬で脚抜きのいい芝向きは間違いない。
ウインミラージュは転入2戦を完勝。芝も東京1800m4着の実績が光る。何よりも強みはステイゴールド産駒は盛岡芝との相性抜群。昨年の芝部門リーディングサイヤーとなっている。
ハーブガーデンは福島芝2000m3着。転入戦の水沢1400mで鮮やかなまくりを披露して快勝したが、その後はダートに手こずっている印象。芝替わりは大歓迎だろう。
キーマスコットははまなす賞5着を含め、盛岡芝3度経験済みが心強い。コスモエルドールもステイゴールド産駒。前走の芝で見事な直線一気を決めた。
◎(5)レジェンドロック
〇(11)エクソールナーレ
▲(4)ウインミラージュ
△(2)ハーブガーデン
△(3)キーマスコット
△(6)コスモエルドール
<お奨めの1頭>
3R マンハッタンレディ
復帰後のタイムが平凡だったが、前走は好時計でタイム差なし2着。一戦ごとに良化一途をたどっている
★あすなろ賞 コミュニティが待望の今季初重賞タイトルを手に
23日、古馬ダート1800mの重賞・あすなろ賞が行われ、1番人気に推されたコミュニティが2番人気モズをクビ差で凌いで優勝。待望の今季初重賞を手にしました。
コミュニティはこの春ここまで赤松杯4着、シアンモア記念4着とナムラタイタンらの後塵を拝し続けてきましたが、1800mに距離が伸び、また先の両レースの勝馬もいない今回は本来の走りを見せてくれました。この先向かうであろう一條記念みちのく大賞典は昨年制した桐花賞と同じ水沢2000m。この勝利でみちのく大賞典制覇に一歩近づいたのではないでしょうか。
●10Rの買い目
馬単(9)=(6)、(9)=(4)、(6)=(4)、(9)=(3)、(9)=(1)
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24日メインはC1級「新緑賞」。盛岡競馬場=OROパークの名物レースに定着した芝1000mが舞台。
コースレコードはOROパークの創設年1996年、カツヤマリュウホーがマークした57秒8。同馬は中山芝1200m(新潟競馬場が馬場改修のため代替)で行われたダリア賞2着。
この時の1着シンコウスプレンダはその後、京王杯オータムハンデを優勝し、マイルチャンピオンシップはタイキシャトルの5着。またダートでもエルムステークスを優勝した実力馬。カツヤマリュウホーの実力も推して知るべし。
この57秒8のレコードは、OROパーク20年目に突入した今も破られていない。ただ、記者席で時計を取っている大場トラックマンはネイティヴハートが57秒6で走ったと断言する。彼はストップウオッチの鬼で絶対の自信を持っているし、もう一人の時計班も同じタイムを計測していた。
ネイティヴハートはその後、中央挑戦を試み、朝日杯3歳ステークス(当時)3着。NHKマイルカップは4着。さらにはオーシャンステークスで悲願のJRA重賞を手にした伝説の馬。
もちろん記録は記録。幻のレコードを信じる人もいれば、信じない人がいるのも良し。しかし、ネイティヴハートが盛岡ターフ史に残る最強馬であったのは間違いのない。
本題に戻る。今年も新緑賞にスピード自慢がズラリ顔をそろえ、非常に楽しみな一戦となった。目指せ!OROターフスプリント。
主軸にデサフィナードを指名する。中央500万下から最下級C2へ編入。格付けにも恵まれてアッサリ3連勝。一戦ごとに着差を広げ、C1昇級戦も難なくクリアーした。
今回の芝1000mは新潟芝1000mで1勝。直線コースと小回り盛岡芝は比較にならないかもしれないが、実際に当該距離を勝っているのは強み。
今年開業したばかりの小林俊彦調教師に初特別をプレゼントするか、期待が膨らむ。参考までにきゅう舎初出走が4月18日。わずか1ヵ月余りのスピード制覇の快挙となる。
ヤマニントレフルのスピードもすばらしい。中央未勝利から転入後、すべて逃げ切りを決めて7戦7勝。前走・ダート1000m戦も2着に6馬身差をつけて圧勝した。
芝1000mは新潟で経験して0秒3差8着。デサフィナードの最高タイムが56秒1に対し、56秒3とまったくそん色はない。逆転単まで十分。
コスモドガも芝短距離実績は勝るとも劣らない。デビュー2戦の中山芝1200mで連続2着。南関東C1から転入後も3勝2着2回と連対パーフェクト。抜群の安定感を誇っている。
トウケイカガヤキは前走、ヤマニントレフルにはちぎられたが、2着死守。短距離適性を証明した。阪神芝1200mで1分9秒5のタイムがあれば当然、勝ち負けに持ち込めるはず。
ユメノナカヘも短距離が合う印象。最後の詰めに課題があるなら芝1000mで巻き返し可能。あとは盛岡芝1000m1勝2着1回の成績が光るコスモケリアもマーク欠かせない。
◎(2)デサフィナード
〇(6)ヤマニントレフル
▲(9)コスモドガ
△(8)トウケイカガヤキ
△(11)ユメノナカへ
△(5)コスモケリア
<お奨めの1頭>
2R マイネルサフィルス
転入初戦をハイタイムで圧勝。出遅れもモノともしなかった。好調メンバーがそろったが、地力は一枚上
5月27日(水)、浦和1400mで行われる「第19回さきたま杯」にラブバレット(牡4歳 菅原勲きゅう舎)が挑戦する。
ラブバレットはデビューから無敗3連勝を飾り、先日のシアンモア記念を逃げ切ったライズラインと同期生。2歳戦線でしのぎを削り、若駒賞、南部駒賞は2着に敗れたが、金杯で雪辱。最終的に重賞で3勝をマークした。
昨シーズンは距離の壁などで未勝利に終わり、7月の3歳A級戦後に骨折が判明。戦線離脱を余儀なくされたが、8ヵ月の休養が奏功。馬が一回りも二回りも成長して帰郷。復帰2戦とも圧勝した。
特に前走・水沢1300m戦ではレコードに0秒4差まで迫る1分20秒6をマーク。当日は馬場が深かったことを考えれば驚異的なタイムをマークした。
菅原勲調教師「8ヵ月の休養で馬が成長したことを実感します。1400mがベストの条件ですので、あえて挑戦します。グレードレースが甘くないことはジョッキー時代に何度も経験しているので分かっていますが、現時点でラブバレットがどこまで通用するか。それを試す意味もあってさきたま杯に行きます」
27日、さきたま杯はJRAを始め、そうそうたる顔ぶれとなりそうだが、ラブバレットの健闘を祈らずにはいられない。
23日(土)メインはみちのく大賞典トライアル「第16回あすなろ賞」、舞台は盛岡ダート1800m。ケイジータイタンが出走を見送り、コミュニティに絶好の勝機を迎えた。
コミュニティは敗戦を糧にたくましく成長。昨年大みそかの桐花賞でついに打倒ナムラタイタンを果たした。
今季は赤松杯4着、A級一組2着、シアンモア記念4着と未勝利だが、いずれのレースでもメンバー最速の上がりをマーク。展開に泣いたのも否定できなかった。
しかし今回は1800mが舞台。マイルの忙しい競馬は本質的に合わず、1ハロンでも延長は大歓迎。勝機をがっちりと掴み、みちのく大賞典に弾みをつけたい。
コウギョウデジタルは4ヵ月半ぶりの前走・水沢1300m戦で3着。逃げたラブバレットの2番手を追走し、直線でも渋太く粘った。
この一戦を叩かれて盛岡に替わったのは心強い材料。重賞6勝のうち5勝が盛岡コースに加え、昨年あすなろ賞で牡馬を退けて圧勝。連覇に燃えている。
モズは気性面に課題を抱えているが、絶対能力はナムラタイタンに次ぐ。その証明が赤松杯2着。笠松遠征・オグリキャップ記念は6着に沈んだが、マイナス17キロの大幅な体重減と初コースで物見をしてレースに集中しなかったため。
今回も盛岡は初めてだが、笠松遠征よりは楽なはず。気性難さえ出なければアッサリまで十分。
ランドオウジもコウギョウデジタルと同様、盛岡巧者、というより鬼的存在。前走の初の1000m戦だったが、難なくクリアーした。守備範囲はマイルまでだが、弾みついた今なら克服できる可能性も大きい。
ボストンリョウマは詰めの甘さが課題だが、堅実さに定評がある。距離延長を味方に上位をもくろむ。
◎(6)コミュニティ
〇(7)コウギョウデジタル
▲(1)モズ
△(5)ランドオウジ
△(9)ボストンリョウマ
<お奨めの1頭>
6R マイネルカサドール
岩手転入後、2勝2着1回の好成績。ここでは一連の走破タイムからもリードと見ていいだろう。