この土曜日、岩手県洋野町にあるテレトラック種市に行ってきました。岩手競馬では盛岡・水沢両競馬場とテレトラック横手(秋田県横手市)でJRAの馬券も発売していたのですが、16日の土曜から種市でも発売する事になり、その様子を見に行こうと思ったわけです。
テレトラック種市は海のそばにあり、駐車場で車を降りるともう、潮の香りがあたりに満ちているのを感じます。テレトラック2階の指定席エリアの窓からは碧い太平洋が拡がっているのも見えるんですよね。
同じ海の近くにある釜石は目の前の道路が高くなっているので見通しが効かないし、宮古は港町にあるけれど駅近くの街なかだし、種市くらい“海が近い感”があるテレトラックは他にないです。
テレトラックの周辺にはウニラーメンが名物のお店なんかもあります。盛岡からだと高速を使いつつ2時間ちょっとで行けますよ。夏休みにでもぜひ訊ねてみてください。
月曜メインはC1級による芝の1700m戦・南昌山賞です。転入馬が多く岩手の芝が初めてという馬が多いのですが、ここはJRA時代の芝経験をかってクルセイズを本命に推します。
6歳牝馬のクルセイズはJRA未勝利−東海をへて岩手に転入。東海A級からC1級に入っただけに3戦して1-1-1-0と堅実な成績を残しています。
1勝しかしていないじゃないかというなかれ。2度戦って2度負けているノーブルウイングはC1級レベルじゃない強豪馬。前走の0.4秒差2着はむしろ良く走ったと言っていい内容。
またクルセイズはJRA時代に芝を6戦、勝ち星こそなかったもののいずれも勝ち馬から1秒以内に健闘しており、芝適性も十分あると考えられます。
この馬にとっては相手関係大幅弱化。確勝を狙うレースでしょう。
対抗はロイヤルプレミアム。岩手の芝では1勝のみですが、必ず追い込んで上位を脅かす存在です。大外枠の不利は以前ほどではないし、この馬にとっては揉まれない外枠の方が好都合。
そしてカリオーペ。勝ち星はマイルまで、距離延長は若干不安ですが、芝での走りを見てみたかった馬だけにここは注目。先手を奪いきる事ができれば残り目も。
前走6番人気から勝ったコアレスグランデは意外な芝適性を発揮。タイムもまずまずで決して軽視はできません。ただ周りは格上、前走と同じ走りができるかどうか。芝適性の高さがどれほどのものかが分かれ道。
穴っぽいところではヘイセイサンシロウ。地方競馬を渡り歩いてきたという経歴の割にはパワータイプというより切れ味タイプ。先行争い激しくなれば見せ場あるかも。
買い目は3枠3番クルセイズから本線は7と12へ、頭は信頼して単で勝負。2と11は押さえまで。
◇お奨めこの一頭
5R:ミヤビツヨシオー
レース内容・走破タイムともこのクラスの馬ではない。例え出遅れてもこのメンバーなら。
17日(日)メインは岩手伝統の一戦「第35回一條記念 みちのく大賞典」。このレースは古馬最高峰の一戦として位置づけられ、毎年覇者は盛岡と水沢を往復する馬運車に名前が刻まれることになる(残念ながら岩手所属馬のみだが)。
冠についている一條記念は、岩手はもちろんのこと日本の馬産、競馬発展に多大な貢献をした一條牧夫、友吉親子を讃えて命名されたもの。当日は一條家現当主の一條八平太氏がプレゼンターを務める。
このみちのく大賞典はまさに岩手競馬の歴史とともに歩んできた。第1回ヤマトハナから始まり、スリーパレード、テルノエイト、ハシクランツ、トウケイフリート、スイフトセイダイ、グレートホープ、モリユウプリンス、トウケイニセイ。そしてメイセイオペラはただ1頭、同レース3連覇の快挙を果たしている。
また2001年度から東日本地区(現在は全国の地方競馬)にも門戸を開放。03年には船橋のマキバスナイパーが、昨年は大井・コアレスハンターがみちのく大賞典馬となっている。
(コアレスハンター 写真・佐藤到)
これからが本題。そのコアレスハンターが遠征馬では初の2連覇(過去、岩手ではメイセイオペラを含め6頭が達成)を目指し、勇躍登場する。昨シーズンは2勝だったが、いずれも盛岡競馬場で行われた前記・みちのく大賞典と北上川大賞典(盛岡ダート2500m)。このコースとの相性抜群だし、今年2月の大井・金盃でも0・1秒差2着に入り、古豪健在ぶりを誇示した。
ただ、気になるのが前走・大井記念のブービー15着。一貫して無理のないローテーションを組んできているが、10歳の年齢を考えるとやはり本命にしづらく対抗格に落ち着く。
中心にサイレントエクセルを指名する。12月31日、桐花賞後、南関東・川崎で調整を進めたが、順調に使い込めずエンプレス杯は取り消し、続くマリーンカップでも本来の状態とは程遠く11着に惨敗。結局、南関東遠征は不本意な結果に終わってしまった。
帰郷初戦は5月6日、シアンモア記念。ひとまず馬体重は449キロまで回復したが、いつもの行きっぷりが影を潜めて5着。しかし直線にサイレントエクセルらしい伸びを一瞬だけだが見せ、次走に期待をつなげた。
(サイレントエクセル 写真・佐藤到)
それは続くあすなろ賞で爆発した。道中はインで我慢し、直線でゴーサインを出すとスッと反応。先に抜け出したテンショウボスを内から鋭く交わして快勝し、鮮やかな復活宣言。しかもマークした水沢1900m2分1秒1は、伝説の名馬ウエスタンダッシュのレコードとタイ。これもサイレントエクセルの能力の高さを裏付けるものだった。
サイレントエクセルは本質的に中距離タイプだと思うが、昨年のダービーグランプリで地方最先着の3着に入ったように2000mも守備範囲。また盛岡ダート1800mのレコードホルダーでもあり、距離の不安は考えなくてもいいだろう。
相手筆頭はコアレスハンターだが、テンショウボスも叩かれるごとに上昇一途。川崎記念11着後、帰郷戦となった栗駒賞では何とマイナス22キロの506キロまで大幅減少。いかに笹針明けとは言え、見た目だけでこれは厳しいだろうと判断せざるを得なかった。
案の定、結果も5着に終わったが、これを叩かれて馬体の張り、動きも一変。平場A1級戦を順当に勝ち、あすなろ賞はサイレントエクセルのイン強襲に遭って2着。そして前走・早池峰賞は久々の短距離戦だったが、反応がすばらしく2番手抜け出し。盛岡ダート1200m1分12秒1の抜群のタイムを叩き出した。
今回、唯一の懸念材料は1200m→2000mと条件が大幅に変わり、ペースに戸惑わないかだが、元々が盛岡は自信のコース。前記2頭まとめてバッサリのシーンまで十分にあるだろう。
以下は前半のペースがカギだが、ミドル以上ならゲイリーエクシードの台頭、ここに照準を絞ったタイキコジャック、あとは前回A1戦快勝ブラーボウッズを押さえたい。
◎ ?サイレントエクセル
○ ?コアレスハンター
▲ ?テンショウボス
△ ?ゲイリーエクシード
△ ?タイキコジャック
△ ?ブラーボウッズ
3連単は9、1、12のボックス。あとは3着押さえで7、6、4
馬複は1−9、9−12、1−12、7−9、6−9
<お奨めの1頭>
11レース エフェクト
今シーズンは好調ぶりが目を引き、前回も得意の盛岡で2着。メンバーが手頃になり、ここは勝機ガッチリ
16日(土)メインはオッズパークPRESENTS「第10回かきつばた賞」(盛岡芝2400m)。このレースの1、2着馬には同距離で実施される重賞・せきれい賞(7月15日)への優先出走権が与えられる。
当初、このレースは14頭の格付けがあったが、回避馬が相次いで8頭立て。少々、寂しい頭数となってしまったが、有力各馬は予定どおり出走してきた。
中心はタイキリオンで動かない。前走・あじさい賞は盛岡芝の今季こけら落としのレースとなったが、人気はシアンモア記念(水沢1600m)を見事逃げ切ったニューベリーが集めた。中央時代、芝オープンを2勝。旧地でもオールラウンドプレイヤーで鳴らして当然の支持だったが、中団のままでもたついて8着。意外な結果に終わってしまったが、それを横目に鮮やかな直線抜け出しを決めたのがタイキリオンだった。
(あじさい賞ゴール 1着・タイキリオン 写真・佐藤到)
「後方待機策はレース前から考えていた」(村松騎手)そうで、道中は11頭立ての9番手を追走。そして3コーナー過ぎから徐々にスパートし、直線を向いてエンジン全開。あとは並ぶ間もなく交わし、早め先頭に立ったナイキアヘッドをもアッサリ捕らえた。
前々走・シアンモア記念では3番手から直線失速9着に沈んだが、芝に替わって動きが一変。3歳時、G?・ニュージーランドトロフィーを勝った底力をマザマザと見せつけた。
今回のネックは芝1700mから700m延長された距離。中央平地ではマイル前後を中心に使われて2400mが微妙だが、障害を経験しているし、何と言っても盛岡芝は1周1400mの小回りコース。スタート地点はちょうど向正面で、コーナーへすぐ入り道中は緩やかなペースで進むのはほぼ確実。
よほどのことがない限り上がりの競馬になるのは間違いなく、ならば前回で上がり36秒6を使ったタイキリオンで大丈夫だろう。
単不動、焦点は相手捜しに絞られ、その一番手にマルタカキラリーを指名する。中央4勝の内訳は芝2000mで3勝、芝1700mで1勝。
岩手に転入してきたのは昨年11月だったが、重い水沢のダートコースに手こずって6戦とも着外。A1級では苦しいと評価され、しかも前走・あじさい賞は4ヵ月半ぶりの実戦。
いかに芝実績が高かったとは言え、9番人気も仕方なしだった。しかし、その低人気を覆して3着。ゴール前で馬群を割って抜け出した末脚は今後に期待をつなげるのに十分の内容だった。
今回、マルタカキラリーは久々を叩かれて気配アップは明白だし、距離適性ならタイキリオンよりも上。前走は陣営も半信半疑で出走させたであろうが、そこで改めて芝適性の高さを実感したに違いなく、今度は意欲満々で臨んでくるだろう。
それはマツリダアーティスにも言える。今季はA1級へ格付けされ、水沢戦で4戦(3月の特別開催を含む)とも大差着外。毎回、追走するので一杯に終わっていたが、芝に替わった前走・あじさい賞では直線で大外を回る不利がありながら、メンバー中2番目の末脚を披露して4着入線。やはり盛岡芝は自信のコースだった。
こちらもタイキリオン同様、距離がネックとなるだろうが、上がり勝負になればマツリダアーティスの決め手が生きるはずだ。
芝2400mで大勢逆転を狙っているのがサイレントグリーン。前走・あじさい賞は7番手追走から直線で差を詰めただけの5着。かつて盛岡芝の鬼と異名を取ったが、年齢的な衰えが隠せないのが現状だ。
しかし芝2400mではこのかきつばた賞を2連覇だけではなく、重賞・せきれい賞も2連覇中と、この距離は盛岡芝の中でも鬼中の鬼。サイレントグリーンはそこに活路を開きたい。
◎ ?タイキリオン
○ ?マルタカキラリー
▲ ?マツリダアーティス
△ ?サイレントグリーン
3連単は4を1着固定に6、5、7流し
馬複は4−6、4−5、4−7
<お奨めの1頭>
11レース メキメッサー
前走から盛岡コースに替わったが、豪快なマクリを決めて快勝。今回はマイルが舞台となったが、佐賀A1級の格でこなす
公式ホームページや地元テレビのローカルニュースでは既に報道されていますが、6月10日日曜日のレース終了後、オーロパークの馬場を使って「さんさ太鼓パレードギネスに挑戦」というイベントが行われました。私は以前に勤務していた写真店の関係で、公式記録係のひとりとしてこのチャレンジを撮影することになっていました。
“さんさ”というのは盛岡地方伝統の夏祭り。むかし、この辺りを荒らしまわっていた羅刹という鬼が退治されたのを喜んだ人々が踊りを踊ったのが起源といわれ、現在では8月のはじめに盛岡市役所前から大規模なパレードが行われています。普通、お祭りの太鼓というと伴奏の役割となりますが、さんさでは太鼓は重要な主役の一部。全ての踊り手の半数近くが太鼓を抱え打ち鳴らしながら踊りまくります。夏のさんさパレードは4日の期間中に交代で参加しますが、今回はそれに出場するさんさ太鼓が一度に集結。目標2000個で募集され、これをクリアすればこれまでの世界記録1951個を抜いて新記録になります。
当日、オーロパーク上空には雷雲が発生し、時折激しい稲妻が走るのが見え最終レースの頃にはにわか雨も降り出しましたが、浴衣姿の踊り手はそれにもめげず次第に増えてきました。レース終了後、演舞者は出走馬よろしく装鞍所を通ってパドック入りし、ここで太鼓の確認と台帳への署名を行います。そしていよいよチャレンジの舞台となる練習走路へダートコースと芝コースを横切って入場。参加者の中には初めて競馬場に来たという方も多いとみえ、あちこちで「へぇ〜ここを馬が走るんだぁ〜」とか「芝と砂があるんだね」などという声が聞こえました。
練習走路には、輓馬大会を開催するための障害がつくられていますが、今回はこの小山の上で“リード太鼓”が踊り、演舞者はこれを見ながら太鼓を叩くという手はずになっています。というのも、障害を中心に練習走路に広がった参加者は全長約200m、つまり1ハロンにわたり、そのまま耳で合わせようとすると音が伝わるコンマ3秒程の時間ぶん遅れが生じてしまうのです。ギネスの記録はけっこう厳密なもので、ちゃんと揃った演技が3分間続かないと記録として認められません。実際には参加者100名にひとりの監視員が付いて演技をチェックし、動きが合わない演舞者は人数から除外されるのです。そこで中央のリード太鼓の他に4ヶ所のやぐらが等間隔に組まれ、この上に立つ補助演奏者がリード太鼓に合わせ、その周辺の参加者がやぐらの補助演奏者にあわせるという手はずになっていました。
いよいよ夕闇に包まれたオーロパークで、さんさ太鼓の演奏が始まりました。2度の練習のあと、本番として叩かれた演目「七夕くずし」はぴたりと揃い完璧な演技。念のためあと2回繰り返された演奏もすべて上手くいき、チャレンジは見事に成功しました。老若男女さまざまな団体や個人で参加した太鼓の叩き手の気持ちがひとつになった瞬間でした。集計を終え発表された人数は、計2596人!これによって従来の記録を620個上回る新記録が達成されました!!
このとき私は、ギネス申請用の全景写真を撮るためスタンドの4階にいました。はじめは特別観覧席のベランダで撮ろうと思ったのですが、行ってみるとあまりに幅が広すぎて画角に入り切りません。どこか斜めから撮影できるポジションはないかと考えた末、結局、パドック側の建物外側にあるキャッツウォークに梯子を伝って出ることにしたのです。
自分は高所恐怖症ではないですが、ここはさすがに怖かったですね。なにしろ脚元がメッシュで下がまるみえ。それだけならまだしも、その金網が歩くとゆわんゆわんとたわむんですから… でもおかげで良い記録写真が撮れました。そのときの写真が↓これです。すごい人数ですよね。
さて記録達成の後、参加者は家路につくわけですがこれがまたすごかったです。なにしろ2千6百人余が一斉に移動するのですから大変です。パドックが馬ではなく人で埋め尽くされる(馬で埋め尽くされることもあり得ませんが)というのを初めて見ました。それでもあとからあとから浴衣の人たちが走路から出てきます。ここで改めて2千6百人という数の凄さを実感しました。
それから遅い時間のイベントとなったにもかかわらず、スタンドで記録達成の瞬間を見守った見物客の多かったことにも驚かされました。スタンドの座席はほぼ満員だったのではないでしょうか。ちょっとした交流重賞並の人数でした。このなかから少しでも、競馬場って面白そうだから今度は馬が走るのを見に来てみようかな、と思ってくれればいいですね。
(文/写真・佐藤 到)
6月9日 第8回ガーベラ賞(3歳オープン 盛岡芝1600m)
(写真・佐藤到)
1着 ボスアミーゴ
スタートから2コーナー過ぎまで後方4番手を追走し、向正面から徐々に前に進出し、4コーナー手前では早くも先陣を射程圏に入れる。直線を向いてからは能力の違いは明白で、楽に抜け出しを決めて2着に2馬身半差。それでも単騎先頭に立つととぼけるクセを知っている菅原勲騎手は、気を緩めず最後まで追った。
次走は地元重賞・オパールカップ(7月22日)、福島1000万下、ラジオNIKKEI賞と選択肢が多くあるため、これからじっくり考えたいと鈴木七郎調教師。
6月10日 第27回岩手ダービー ダイヤモンドカップ(3歳オープン 盛岡ダート2000m)
(写真・佐藤到)
1着 セイントセーリング
セイントセーリングの機先を制してオーナーズスキャンが逃げ、無理をせず2番手に控える。1コーナー過ぎからペースがガクンと落ち、3ハロンほど14秒台のスローペースとなったが、まったく掛かるそぶりを見せずうまく折り合いがつく。
ラスト800mから12秒台へペースが上がり、3〜4コーナー中ほどで先頭。「スタートゲートが気になったようで4コーナーで物見。それでモタモタしたが、直線に入ったらまた真面目に走ってくれた」と菅原勲騎手。
その4コーナーではマツリダワルツが馬なりで並びかけられ、交わされそうな場面もあったかに見えたが、「並ばれたらまた伸びてくれた。だから交わさせるとは思わなかった」(菅原勲騎手)そうで着差はクビだったが、内容的には完勝と言っていいだろう。
「逃げようかとも思ったが、スタートがあまり良くなかった。それでも逃げなければダメという馬でもないので、2番手でもいいかな、と。2000mはちょっと長い気がするが、折り合いがつくから何とか持ってくれた。この馬の良さは素直さと並んでからの勝負根性ですね」と菅原勲騎手。
気になる今後だが、ジャパンダートダービーも視界には入れているが、最終目標は地元のJpn?・ダービーグランプリ。鈴木七郎調教師はそれをにらんだローテーションを組みたいそうで、途中で古馬に挑戦して流れを経験させたいという。
2着 マツリダワルツ
スローの流れだったため、いつもより前の6番手を追走し、3コーナー手前から徐々に進出。4コーナーでは馬なりでセイントセーリングに並びかけるほど手応えが良く、2頭のマッチレースに持ち込み、直線入り口で一旦、先頭に立つ瞬間もあったが、最後の叩き合いでクビ差敗れる。
「スムーズに競馬を運べたし、直線では交わす勢いもあったが、馬体を併せられたのが痛かった。体を離していたら、もっと差を詰めていたかも」と南郷騎手。
牝馬路線でパラダイスフラワー相手に2連勝。今回は久々の牡馬相手だったが、惜しい2着。輸送のない地元競馬もあって馬体重が405キロまで増えたのも好走要因だろうが、自身の成長も目覚しい。今後も楽しみ。
3着 ハルサンヒコ
例によって終始インで脚をためて直線も最内を突いて伸びる。2着から1馬身差をつけられたが、ここで3着にまとめたら上々。
「手応えに余裕があって内から交わせるかなと思ったが、脚色がいっしょになってしまった」と阿部騎手。
4着 モエレターボ
1周目スタンド前は最後方を進み、向正面でスローに落とされると掛かり気味になる。3コーナー手前からスパートをかけて先陣に取り付けようとし、実際に伸びてきたが、直線ではいつもの豪快な末脚を見せることができなかった。これは初のオープン挑戦だったことが大きく、セイントセーリングから0・4秒差なら今後のメドが立った。
「スローだったので、どこで仕掛けていいか分からなかった。まだ格下だし、今日はこんな感じでしょう」と佐々木忍騎手。