コマサンエースが念願の重賞初制覇
5月18日(日)には重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜)が行われました。当初はシーズン最初の重賞として4月27日(日)に行われる予定が、馬インフルエンザによる開催取止めで日程を変更して開催されました。レースはコマサンエースが単勝1番人気に応えて念願の重賞初制覇を飾りました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右は単勝オッズ
1.インビクタ(720) 19.1
2.マルホンリョウユウ(720) 7.8
3.オーシャンウイナー(720) 3.4
4.キングフェスタ(720) 出走取消
5.ジェイホース(710) 83.0
6.コマサンエース(720) 2.5
7.タカラキングダム(720) 7.9
8.コウテイ(720) 4.6
9.クリスタルコルド(720) 30.4
昨年度の収得賞金順で選抜されるばんえい十勝オッズパーク杯ですが、昨年の優勝馬で収得賞金1位のメムロボブサップは出走を回避。4歳シーズン三冠馬キングフェスタも出走取消で8頭立てとなりました。出走していれば人気になっていたであろう実績馬2頭が不在となって、重賞未勝利ながらばんえい記念2着のコマサンエースが2.5倍で1番人気。前走の青葉特別で2に着好走したオーシャンウイナーが3.4倍で2番人気。帯広記念で王者メムロボブサップを破ったコウテイが4.6倍で続きました。
レースはオーシャンウイナーが第1障害を先頭でクリア。マルホンリョウユウ、コマサンエース、インビクタ、ジェイホースの4頭がほぼ同時に続きます。これらの先行争いに道中止まらず加わったコウテイとクリスタルコルドが先に第2障害に到達。ここまで48秒というペースで、オーシャンウイナー、コマサンエース、インビクタ、マルホンリョウユウもほとんど差なく続きました。
第2障害はコウテイが先頭で下りると、コマサンエース、インビクタ、マルホンリョウユウが差なく続きます。4頭の追い比べからまず脚色良くコマサンエースが抜け出します。ほか3頭も必死に食い下がりますが、コマサンエースは脚色衰えず残り20メートル付近からじわじわ引き離してそのまま先頭でゴール。2着争いは接戦となりましたが、コウテイが粘って2着、0秒2差でインビクタが3着に入り、タカラキングダムが後方から強襲したものの4着でした。
重賞挑戦18回目で初制覇となったコマサンエースは、4歳シーズンまでの重賞出走は銀河賞と天馬賞の2戦のみ。メムロボブサップ、アオノブラック、インビクタなど強い馬がいる世代重賞には恵まれませんでしたが、7歳で出走した旭川記念では3着と力を見せていました。障害力に定評があり、ばんえい記念では昨年3着、今年2着に好走するなど9歳でもまだまだ元気で、今後の活躍にも注目です。
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金田利貴騎手「この馬はいろいろな意味で特別な馬なので重賞を勝てて嬉しいです。強い馬ばかりの世代に生まれてなかなか勝てなかったので夢のようです。昨日の雨はあまり好ましくなく、登坂力が使える展開になってくれればと思っていたところ、意外とそんな感じになったので結果としては良かったと思います。道中は先頭で行くつもりでしたが行けず、強い馬たちがいるので五分ぐらいで障害を下りればと思っていました。下りてからは本当に強くなったなという歩きで、たれることなく歩いてくれました。がむしゃらでぐちゃぐちゃになりましたが、ゴールに入って止まった時に勝ちを確信しました。勝った時は感慨深く、駆け寄った厩務員の顔は見れませんでした。今日はチャンピオン(メムロボブサップ)がいないメンバーで、恵まれたところもあったと思いますが、(メムロボブサップが)戻ってきた時にどこまでやれるか、簡単ではないですがいつかは勝ちたいと思います。9歳でも衰えていなのでまだ楽しみです。ばんえい競馬は感染症で休みがあった分、楽しい白熱したレースをお見せ出来ればと思います。応援よろしくお願いします」