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2022年1月 4日 アーカイブ

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1/3天馬賞回顧

2022年1月 4日(火)

世代王者はキョウエイリュウ

 1月3日(月)には重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、断然人気のキョウエイリュウが優勝。第2障害先頭から逃げ粘るゴールドハンターを差し切り、重賞5勝目を挙げました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.トワトラナノココロ(760) 84.8
 2.コマサンダイヤ(760) 20.8
 3.カイセドクター(760) 3.6
 4.キョウエイリュウ(760) 1.6
 5.ヤマトタイコー(760) 16.5
 6.フォルテシモ(740) 57.8
 7.ギンジ(760) 12.2
 8.ニセコヒカル(740) 77.1
 9.ゴールドハンター(760) 7.1
 10.アバシリルビー(740) 79.4

 この世代のダービー馬でここまで重賞4勝のキョウエイリュウは、今季重賞では4戦して未勝利でしたが、定量戦なら、と単勝1.6倍の圧倒的支持を集めました。8月のはまなす賞で重賞初制覇を果たしたカイセドクターは、最近2走のオープンでも2着と好走しており、単勝3.6倍で2番人気。柏林賞を制したゴールドハンターがやや離れた3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台のオッズとなりました。

 第1障害を最初に越えたのはゴールドハンターで、コマサンダイヤ、アバシリルビーも先行。さらにカイセドクター、キョウエイリュウ、トワトラナノココロらが続きます。中間点を過ぎたあたりで先頭はアバシリルビーで、キョウエイリュウも徐々に進出。控えていたゴールドハンターも位置取りを上げ、前は7頭がほとんど同時に第2障害下に到達。わずかにアバシリルビーが先頭で、ここまで37秒というペースでした。
 ひと息入れてすぐにゴールドハンターが仕掛けると、コマサンダイヤ、アバシリルビー、ニセコヒカルらも続きますが、ゴールドハンターがすんなりとひと腰でクリア。コマサンダイヤ、キョウエイリュウが差なく障害を通過し、カイセドクターとニセコヒカルも続きます。
 ゴールドハンターは障害を越えた勢いで後続を引き離します。一人旅になるかと思われましたが、残り20メートルを過ぎたあたりから徐々に脚色が鈍ると、キョウエイリュウがじわじわと接近。ゴールドハンターが粘り込もうかというところ、キョウエイリュウが交わして優勝。ゴールドハンターはコンマ3秒差で2着。3着にはカイセドクターが入り、上位人気3頭での決着となりました。

 勝ったキョウエイリュウは20年のばんえいダービー以来となる重賞5勝目。4歳一冠目の柏林賞は6着、二冠目の銀河賞は7着と重い重量で苦戦が続いていましたが、定量戦のここはダービー馬としての意地を見せ、最後の一冠を見事モノにしました。今後の重賞では古馬一線級との対戦となりますが、さらなる飛躍を期待したいところです。

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松田道明騎手「(勝てて)嬉しいです。やはり勝負ですから、馬の状態が一番良くないと勝てないので、良い馬に乗せていただきました」

天馬賞 予想結果

斎藤さんが3R連続でプラス収支!

今年度の予想対決第20Rは天馬賞。単勝3番人気のゴールドハンターが逃げ粘るところ、断然人気のキョウエイリュウが障害3番手から差し切って勝利。予想対決は4名が的中も、上位人気3頭による固い決着のため、プラス収支は馬複と3連単をダブル的中させた斎藤さんのみとなりました。

斎藤:馬複800円&3連単100円的中! 収支+2,840円
赤見:3連単100円的中! 収支-3,080円
荘司:3連単100円的中! 収支-3,080円
目黒:3連複600円的中! 収支-3,180円

【集計】投資額 6,000円×20R=120,000円

 荘司  +32,180円
 斎藤  +28,150円
 須田  +24,640円
 目黒  -35,890円
 赤見  -38,540円
 矢野  -45,010円
---------------------------------------
 白組  +7,780円
 紅組  -42,250円

1/2帯広記念回顧

キタノユウジロウが接戦を制す

 1月2日(日)には重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のキタノユウジロウが優勝。障害先頭通過から押し切る快勝となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アアモンドグンシン(910) 5.0
 2.カンシャノココロ(890) 36.8
 3.アオノブラック(920) 4.1
 4.メムロボブサップ(930) 4.1
 5.シンザンボーイ(900) 13.4
 6.メジロゴーリキ(910) 3.9
 7.キタノユウジロウ(900) 8.1
 8.コマサンブラック(890) 23.3
 9.ゴールデンフウジン(890) 40.7
 10.マルミゴウカイ(900) 49.6

 昨年2着で、今季は岩見沢記念を制しているメジロゴーリキが単勝3.9倍で1番人気。続いたのは強力な6歳世代を牽引するメムロボブサップとアオノブラック。単勝オッズは4.1倍で並び、票数の差でアオノブラックが2番人気。今季重賞3着3回で、オープン連勝中のアアモンドグンシン、昨年3着のキタノユウジロウまでが単勝ひと桁台の人気となりました。

 第1障害を越えて先行したのはアアモンドグンシンで、メムロボブサップ、メジロゴーリキも差なく続きます。負担重量が900キロ前後の高重量戦ともあって、各馬慎重に刻みながら歩を進めます。先頭はアアモンドグンシンとメムロボブサップが何度も入れ替わりましたが、中間点を過ぎたあたりからキタノユウジロウ、マルミゴウカイも前へ進出。第2障害下にはわずかにキタノユウジロウが先頭で到達し、前半は75秒というペースで流れました。
 第2障害ではマルミゴウカイが最初に仕掛け、キタノユウジロウ、アアモンドグンシン、メムロボブサップ、アオノブラックと続きますが、各馬苦戦。そのあと登坂を開始したメジロゴーリキがふた腰で越えようとしたところ、立て直したキタノユウジロウがわずかに先頭で通過。アオノブラックも2頭と差なくクリアし、以下はコマサンブラック、ゴールデンフウジン、アアモンドグンシンの順で障害を通過します。
 キタノユウジロウは力強く歩を進め、残り30メートルを過ぎたあたりでは1馬身ほど抜け出していましたが、メジロゴーリキが差を詰めにかかります。優勝争いは2頭に絞られると、懸命の粘りを見せたキタノユウジロウが振り切って勝利。メジロゴーリキは1秒2差で2着。一度も止まらずに歩いたアアモンドグンシンが3着。期待された6歳2強は、アオノブラックが5着、メムロボブサップは9着でした。

 勝ったキタノユウジロウは6月の北斗賞以来となる重賞4勝目。10月の北見記念は競走中止になるなど状態面が気になる近況でしたが、昨年僅差3着だったこの舞台で復調をアピールしました。年度末にはばんえい記念が控えていますが、同レースを制したオレノココロ、ホクショウマサル、センゴクエースが引退した今、昨年2着だったこの馬が大一番のタイトルに近い存在といえそうです。

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菊池一樹騎手「(2走前に)久々に乗らせてもらって、少し調子が悪かったんですけど、先生(村上慎一調教師)が立て直してくれて、本当に良い状態で出してくれたと思います。展開は遅い方が良い馬だと思っているので、馬場は軽かったのですが、他の馬が障害で苦労してくれた分この馬の良さが出たと思います。膝さえ折らせなければ腰を入れて上がってくれている馬なので、本当に強い馬だなと思って乗りました。見せ場だけ作れればいいな、とは思っていましたが、(障害を先頭で越えた時は)勝てるかなと思って一生懸命乗りました。最後は一杯だったのですが、頑張ってくれました」

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