世代王者はキョウエイリュウ
1月3日(月)には重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、断然人気のキョウエイリュウが優勝。第2障害先頭から逃げ粘るゴールドハンターを差し切り、重賞5勝目を挙げました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.トワトラナノココロ(760) 84.8
2.コマサンダイヤ(760) 20.8
3.カイセドクター(760) 3.6
4.キョウエイリュウ(760) 1.6
5.ヤマトタイコー(760) 16.5
6.フォルテシモ(740) 57.8
7.ギンジ(760) 12.2
8.ニセコヒカル(740) 77.1
9.ゴールドハンター(760) 7.1
10.アバシリルビー(740) 79.4
この世代のダービー馬でここまで重賞4勝のキョウエイリュウは、今季重賞では4戦して未勝利でしたが、定量戦なら、と単勝1.6倍の圧倒的支持を集めました。8月のはまなす賞で重賞初制覇を果たしたカイセドクターは、最近2走のオープンでも2着と好走しており、単勝3.6倍で2番人気。柏林賞を制したゴールドハンターがやや離れた3番人気で、ここまでが単勝ひと桁台のオッズとなりました。
第1障害を最初に越えたのはゴールドハンターで、コマサンダイヤ、アバシリルビーも先行。さらにカイセドクター、キョウエイリュウ、トワトラナノココロらが続きます。中間点を過ぎたあたりで先頭はアバシリルビーで、キョウエイリュウも徐々に進出。控えていたゴールドハンターも位置取りを上げ、前は7頭がほとんど同時に第2障害下に到達。わずかにアバシリルビーが先頭で、ここまで37秒というペースでした。
ひと息入れてすぐにゴールドハンターが仕掛けると、コマサンダイヤ、アバシリルビー、ニセコヒカルらも続きますが、ゴールドハンターがすんなりとひと腰でクリア。コマサンダイヤ、キョウエイリュウが差なく障害を通過し、カイセドクターとニセコヒカルも続きます。
ゴールドハンターは障害を越えた勢いで後続を引き離します。一人旅になるかと思われましたが、残り20メートルを過ぎたあたりから徐々に脚色が鈍ると、キョウエイリュウがじわじわと接近。ゴールドハンターが粘り込もうかというところ、キョウエイリュウが交わして優勝。ゴールドハンターはコンマ3秒差で2着。3着にはカイセドクターが入り、上位人気3頭での決着となりました。
勝ったキョウエイリュウは20年のばんえいダービー以来となる重賞5勝目。4歳一冠目の柏林賞は6着、二冠目の銀河賞は7着と重い重量で苦戦が続いていましたが、定量戦のここはダービー馬としての意地を見せ、最後の一冠を見事モノにしました。今後の重賞では古馬一線級との対戦となりますが、さらなる飛躍を期待したいところです。
松田道明騎手「(勝てて)嬉しいです。やはり勝負ですから、馬の状態が一番良くないと勝てないので、良い馬に乗せていただきました」