ゴールドハンターが4歳一冠目を制す
7月4日(日)には重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のゴールドハンターが優勝。障害先頭通過からしぶとく粘り込み、手綱を取った金田利貴騎手は嬉しい重賞初制覇となりました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ヤマトタイコー(700) 14.5
2.トワトラナノココロ(700) 2.4
3.カイセドクター(710) 31.0
4.ブラックサファイア(700) 11.2
5.キョウエイリュウ(720) 2.6
6.コマサンダイヤ(710) 76.2
7.ゴールドハンター(700) 6.8
8.ヒメトラマジック(670) 51.9
9.キタノボブサップ(690) 12.3
10.エンゼルフクヒメ(670) 86.1
9月の銀河賞、翌年1月の天馬賞へと続く4歳シーズン三冠の第1弾。4歳限定の特別戦、すずらん賞とライラック賞を制すなど今季7戦5勝の好成績を残すトワトラナノココロが単勝1番人気。2歳シーズン、3歳シーズンともに二冠を制した世代王者キョウエイリュウが僅差の2番人気で続き、3歳時にはまなす賞を制したゴールドハンターが3番人気と、ここまでが単勝ひと桁台の人気になりました。
レースの主導権を取ったのはトワトラナノココロで、キョウエイリュウが追走。ヤマトタイコー、カイセドクター、ブラックサファイアらも続きます。中間点あたりではばらけた展開になりましたが、徐々に前との差がつまり、4頭がほぼ同時に第2障害下に到達。わずかにトワトラナノココロが先頭でここまで54秒というペースでした。
第2障害では、まずトワトラナノココロが仕掛けますが、登坂途中でひと息。キョウエイリュウや、ヤマトタイコー、カイセドクターもひと息入れて続きます。各馬障害で苦戦する中、6番手で仕掛けたゴールドハンターが勢いよくひと腰先頭でクリア。カイセドクターが2番手で、キョウエイリュウ、トワトラナノココロ、ヤマトタイコーも差なく続きます。
抜け出したゴールドハンターは、残り10メートルを過ぎたあたりで苦しくはなりましたが、続いたカイセドクターを4秒差で振り切って勝利。残り10メートル手前で一杯になったキョウエイリュウを交わしたヤマトタイコーがさらに6秒6差で3着に入りました。なお、人気を分けたキョウエイリュウとトワトラナノココロはともに踏ん張れず、それぞれ6着、7着という結果でした。
勝ったゴールドハンターは、昨年のはまなす賞に続き重賞2勝目。得意の末脚勝負ではなく、障害先頭からしぶとく粘っての勝利と新たな一面を見せました。今後の三冠路線でも要注目の存在となるでしょう。
また、金田利貴騎手にとってはこれが重賞初制覇。昨年12月12日の初騎乗から205日目での重賞勝利は、帯広市単独開催となった2007年以降では最速。若武者の今後の活躍にも期待です。
金田利貴騎手「今日はここ何走かで一番折り合いがつかず、少し不安になる場面もありましたが、とてつもないパワーが第2障害で出て驚きました。初めて(障害を)先頭で降りるレースになったので、最後まで脚がもつか不安でしたが、力強く歩いてくれました。疲労があるかわかりませんが、しっかり厩舎で立て直して次(銀河賞)も狙っていきたいと思います」