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2019年12月31日 アーカイブ

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12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2019年12月31日(火)

無傷の10連勝で2歳シーズン二冠達成

 12月30日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産駒特別選抜)が行われ、単勝1番人気のキョウエイリュウが優勝。ナナカマド賞に続き無敗で2歳シーズン二冠を達成しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.コマサンダイヤ(600) 11.5
 2.エンゼルフクヒメ(580) 82.9
 3.アオノソルテ(590) 65.9
 4.タケノダイマオー(590) 15.0
 5.デッカクナーレ(590) 134.3
 6.キョウエイリュウ(620) 1.5
 7.カイセドクター(600) 18.4
 8.シルバーアロイ(590) 135.9
 9.サロマタイショウ(590) 73.1
 10.ブラックサファイア(600) 2.8

 注目は、ナナカマド賞を含めデビューから9連勝中のキョウエイリュウと、休養明け後、目下7連勝のブラックサファイア。それぞれ1.5倍、2.8倍と人気を集め、オッズ上では2頭の一騎打ちムードとなりました。これにナナカマド賞3着のコマサンダイヤ、釧路産駒特別2着のタケノダイマオー、北見産駒特別を勝利したカイセドクターが続くかたちとなりました。

 人気のキョウエイリュウはゲート内で暴れるシーンもありましたが、ゲートが開くと果敢な走りで先行。中間点を過ぎたあたりでコマサンダイヤ、エンゼルフクヒメ、ブラックサファイアも上がってきます。アオノソルテ、デッカクナーレ、シルバーアロイらはやや置かれ、前7頭はほぼ横一線のまま、わずかにブラックサファイアが最初に第2障害下に到達。ここまで48秒というペースでした。
 ブラックサファイアがひと息入れて仕掛けると難なく障害をひと腰。これに続いたキョウエイリュウ、カイセドクター、コマサンダイヤもひと腰でクリアします。
 先頭のブラックサファイアは残り20メートルまでキャンターで走り、後続との差を広げます。しかし、残り10メートルで脚色が鈍ると、キョウエイリュウが接近。2頭の追い比べとなりましたが、最後まで脚勢が衰えなかったキョウエイリュウがゴール前でとらえ、差し切って勝利。障害3番手のカイセドクターがそのまま3着を確保しました。

 勝ったキョウエイリュウはデビューから無傷の10連勝で2歳シーズン二冠を制覇。着差はわずかでしたが、20キロの重量差で差し切ったことから着差以上に強い内容でした。三冠最後のイレネー記念は定量戦で行われるだけに、出走が叶えば偉業達成も十分手の届くところにあるでしょう。
 一方、2着に敗れたブラックサファイアは連勝が止まりましたが、見せ場十分の内容。今後が楽しみになる一戦となりました。こちらも順調ならイレネー記念で逆転を狙うことになるでしょう。

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松田道明騎手「無事に勝利できてほっとしています。(無敗のプレッシャーも)前日まではありましたが、本番では負けることもあるだろうと少し開き直っていました。各地域の代表馬が揃うレースでしたが、この馬は切れも抜群な馬で、他の出走馬の弱点があればと考えながら騎乗しました。ハンデ差はありましたが、あまり気にすると考え過ぎてしまうので、乗った時の感覚でレースに挑みました。イレネー記念は負けられないですね」

12/29ばんえいダービー回顧

史上5頭目のばんえい3歳三冠馬誕生

 12月29日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞に続き、ばんえい3歳三冠を制覇しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アオノゴッド(730) 108.1
 2.ギンノダイマオー(730) 75.6
 3.ジェイカトレア(710) 37.6
 4.インビクタ(730) 9.1
 5.コマサンブラック(730) 74.9
 6.ダイリンファイター(730) 143.4
 7.サクラドリーマー(730) 13.6
 8.メムロボブサップ(730) 1.2
 9.ジェイエース(730) 17.0
 10.アオノブラック(730) 6.6

 2歳シーズンにはナナカマド賞、イレネー記念を制していたメムロボブサップ。3歳三冠がかかったこのレースでは1.2倍と断然の1番人気に推されました。2歳時のヤングチャンピオンシップ勝利をはじめ重賞では6戦すべて3着以内のアオノブラックが2番人気で6.6倍、目下3連勝のインビクタが9.1倍で3番人気で続きました。

 前半は各馬がほぼ横一線で進みます。中間点を過ぎたあたりでメムロボブサップが先頭に立つと、インビクタ、アオノブラックら人気馬が追走し、第2障害下にたどり着きました。先頭のメムロボブサップは57秒というペースでした。
 じっくり溜めたメムロボブサップが最初に仕掛けると、すんなりと障害をひと腰。差なく仕掛けたアオノブラックもひと腰でクリアし、やや差のある3番手でジェイエース、さらにサクラドリーマーが4番手で続きました。早めに仕掛けたインビクタは障害で膝を折って苦戦します。
 先頭を行くメムロボブサップは一歩一歩、三冠に向けて力強く前進。追いかけるアオノブラックは残り30メートル過ぎで詰め寄ります。しかしメムロボブサップは残り10メートルあたりで突き放し、見事先頭のまま歩き切りました。アオノブラックがそのまま2着で、3着にはジェイエースが入り、上位は第2障害通過順での決着になりました。

 勝ったメムロボブサップは、2001年ヨコハマボーイ以来となる18年ぶり史上5頭目のばんえい3歳三冠の快挙達成(帯広単独開催となった2007年以降では初)。2歳シーズンでは惜しくも二冠に止まりましたが、これで世代重賞6戦5勝としました。
 2着のアオノブラックは、一旦はメムロボブサップに詰め寄るシーンもあったことから確実に力をつけている印象。世代重賞では常に安定したレースぶりで好走を続けています。

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阿部武臣騎手「なんとか三冠が獲れてほっとしています。牧場で生まれた時から見てきた馬なので三冠を取れたら嬉しいなと思っていました。プレッシャーはありましたが、馬を信じて騎乗しました。レース展開が早いと思いましたが、我慢してより息を入れてレースをしました。ゴール前では少し詰められて最後まで油断できなかったのですが、ゴールに入ったときは安心しました。これからもメムロボブサップを応援よろしくお願いします」

ヤングチャンピオンシップ 予想結果

キョウエイリュウがデビュー10連勝を達成!

レースは、障害をひと腰先頭で通過したブラックサファイアが押し切りを図るところ、2番手で通過したキョウエイリュウがゴール前でとらえて勝利。デビューから10連勝で2歳シーズン二冠を達成しました。
予想対決は5名が的中も、単勝1、2番人気の決着だったため、目黒さん、赤見さんの2名がプラス収支という結果になりました。

目黒:3連単1300円的中! 収支+5,700円
赤見:馬単4000円的中! 収支+2,800円
斎藤:3連単500円的中! 収支-1,500円
荘司:3連単200円的中! 収支-4,200円
矢野:3連単100円的中! 収支-5,100円

【集計】投資額 6,000円×17R=102,000円

 荘司  +17,740円
 須田  +13,250円
 斎藤  -56,570円
 赤見  -60,600円
 目黒  -60,940円
 矢野  -79,930円
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 紅組  -103,800円
 白組  -123,250円

2020年始開催の見どころ(1/2~1/6 1/2・帯広記念)

 2020年始のばんえい十勝は、1月2日(木)から6日(月)までの連続5日間開催。前半2日間は昼間開催、4日(土)以降は薄暮開催となります。  2日(木)には、四市冠競走の最終戦・帯広記念、3日(金)には、明け5歳による天馬賞の2重賞を実施。両レースとも、帯広競馬場ほか直営場外発売所にて前日発売が行われます。

【第20回開催1日目】
 1月2日(木)は12レース編成ですが、メインは第10レースで第42回帯広記念(16:10発走予定)
 ばんえい記念に次ぐ負担重量を課される高重量戦。ソウクンボーイが賞金ハンデの加増なし890キロで、シンザンボーイ、ミノルシャープなど4頭が900キロ、オレノココロが910キロ、コウシュハウンカイが920キロでトップハンデです。
 ◎オレノココロは、春に重賞を2勝。夏以降は精彩を欠いていましたが、2走前のドリームエイジカップでは780キロをふた腰でこなせるくらいまで調子を戻してきました。帯広記念は16、17、19年と過去3勝しており、今年の910キロは、コウシュハウンカイより10キロ軽く、その他の有力馬より10キロ重いだけの絶妙なハンデ。馬場も極端には軽くはならないはずで、復活の勝利を目指します。
 ○コウシュハウンカイは、例年好成績の春シーズンに特別戦を1勝のみでしたが、夏から秋にかけ重賞を2勝。12月のドリームエイジカップは1番人気で7着とはいえ、若い4、5歳馬が4頭もおり忙しすぎました。今季重賞2勝でも賞金が高いばんえいグランプリを勝っているためトップハンデなのは不運ですが、18年にはオレノココロの3連覇を阻んでおり、今年も勝機はあります。
 ▲シンザンボーイは持久力に長け、秋冬の重賞は向く印象。晩成タイプなのか、ベテランになってからメキメキ実力をつけており、北見記念は、17年6着、18年5着ときて19年は勝利(8歳で重賞初制覇)。この帯広記念も18年7着、19年4着と着順を上げており、今年は勝利に手が届くかもしれません。
 △ミノルシャープは、北見記念で860キロを克服し2着。900キロは未知数ですが、前走のオープン-1組特別戦で、◎○▲をすべて破ったのは自信になったはずです。

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