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2019年2月10日 アーカイブ

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2/10黒ユリ賞回顧

2019年2月10日(日)

ジェイカトレアが世代女王に!

 10日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝6番人気の伏兵ジェイカトレアが優勝。3着にも8番人気のワンポイントが入り、3連単は7万8350円の高配当となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ヤマサンブラック 8.7
  2.ワンポイント 36.4
  3.サカノハルヒメ 32.4
  4.ハイトップフーガ 3.1
  5.キタノヒバリ 6.8
  6.ジェイカトレア 9.4
  7.クイーンヴォラ 76.2
  8.マンテン 70.9
  9.ヒメトラクイーン 7.3
 10.サクラユウシュン 2.9

 明け3歳の牝馬戦らしく、オッズも割れ加減。わずかにサクラユウシュンが1番人気に推されましたが、ハイトップフーガも差のない2番人気。半数以上が単勝ひと桁台に推され、どの馬にもチャンスがあるという戦前予想になりました。

 2.3%の馬場水分、未知の640キロということもあり、道中はゆったりした流れ。ハイトップフーガがわずかに先行しますが、ジェイカトレア、ヤマサンブラック、ワンポイント、キタノヒバリといった面々が差なく続きます。様子をうかがいながらの追走が続き、固まった状態で第2障害を迎えました。
 障害下でひと呼吸入れ、最初に仕掛けたのはハイトップフーガ。ひと腰で天板まで登り切る抜群の登坂を見せます。それを見てワンポイント、ジェイカトレア、ヒメトラクイーン、ヤマサンブラックも動き、にわかにレースが活性化します。しかし、先頭クリアはハイトップフーガ。ジェイカトレアが差なく突破し、ワンポイントが3番手。以下ヤマサンブラック、ヒメトラクイーン、クイーンヴォラなども障害を越え、最後の平坦路に向かいました。
 ここから抜群の伸びを見せたのがジェイカトレア。残り30メートル付近でハイトップフーガを捉えると、一気にリードを広げます。ハイトップフーガも追走でいっぱいとなり、追ってきたワンポイントの伸びも今ひとつ。そのままジェイカトレアが6秒5の差をつけ、先頭で荷物を運び切りました。2着にハイトップフーガ、3着にはワンポイントがそのまま流れ込み、1番人気のサクラユウシュンは追い上げ届かず4着に敗れました。

 勝ったジェイカトレアは白菊賞6着、十勝産駒特別で7着と、特別戦でも苦戦を強いられていましたが、この大舞台できっちりタイトルを射止め、世代女王の座に就きました。しまいまで脚を伸ばしたレースぶりも良く、重量が重くなって持ち味が生きた印象です。父が13歳まで現役を続けたトカチタカラだけに、さらなる成長もありそう。今後のレースぶりが楽しみです。
 積極的に運んだハイトップフーガが2着。多少勝ちみに遅い面がありますが、同世代の牝馬では上位の力があることを示しました。名牝ハイトップレディを祖母に持つ血脈で、底力もあるはず。これからの飛躍が期待できそうです。

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西将太騎手「チャンスはあると思っていたので、それを生かすことができてほっとしています。普段よりも手ごたえが良く、第2障害も馬自身が自信をもって上がってくれたし、障害を下りてからも辛抱しながら歩いてくれました。体が大きくなって、重量にも耐えられるようになりましたが、一番の成長は辛抱強くなったこと。今後は障害力を生かして、牡馬相手でも良いレースができればと思います」

2/10黒ユリ賞予想 山崎エリカ

混戦模様、ワンポイントの一発に期待

 定量戦で行われる3歳牝馬限定戦の黒ユリ賞は、近5走以内にA1クラスで連対していた馬が活躍するレース。実際に黒ユリ賞が2月に行われるようになってからの過去8年で、近5走以内にA1クラスで連対していた馬の成績は、【5・1・2・3】。4着以下に敗れたのは2014年のアサヒメイゲツと昨年のプランセスですが、この2頭は前走A1クラスで12秒0差以上の大敗を喫していました。また、もう1頭は、2017年のシンエイボブですが、障害先頭を狙って転倒、競走中止をしています。

 つまり、近5走以内にA1クラスで連対している前走好走馬はかなり信頼できる一方、前走で大敗している馬は信頼できないということ。今年A1クラスで連対しているのは、サクラユウシュンのみですが、同馬は前走で19.4秒差の大敗を喫していますから、過信は禁物です。また、前記該当馬がいない場合には、馬連万馬券で決着した一昨年のように大波乱になる場合もあるので、今回はそれも踏まえて予想を組み立てます。

 よって、◎には、周りのペースに惑わされることなく、安定して自分のペースで走れるワンポイントを推します。この馬は、今回の相手ならば障害巧者の部類。キレる脚はありませんが、じわじわ伸びてくるタイプで、勝負根性もあるだけに、混戦になればその強みが生かせるでしょう。

 ○は、牝馬特別戦の白菊賞2着、いちい賞では2着のヒメトラクイーン以下を大きく引き離して快勝したサクラユウシュン。この馬は、4走前のA1クラスでは牡馬のトップクラスを相手に先行して2着を死守する強さを見せていますが、近走がひと息。馬場水分が上がるほど、10コースの不安要素が強くなることもあり、対抗評価までとしました。

 ▲は、昨年末に2連勝した上がり馬キタノヒバリ。4走前のA2クラスでは大敗しているものの、10コースの影響があったのも確か。その後は先行して徐々に勝ち馬との着差を詰めており、前走ではジェイカトレアと小差の2着。勢いはメンバー中で一番のものがあり、障害も上手なので3番手評価としました。

 あとは白菊賞の勝ち馬で、いちい賞では2着のヒメトラクイーン。近6走ともサクラユウシュンに敗れており、同馬に先着できるイメージがわきませんが、10コースのサクラユウシュンはひょっとしたらの可能性もあるだけに、押さえることにしました。

 他では2~3走前のA2クラスで上位争いを演じたヤマサンブラック。この馬も先行しての粘り強さがあり、展開の後押しがあれば、上位にこれそうな感があります。しかし、前走がひと意で狙い下げました。

 最後に軽馬場で行われた昨年10月のA3クラスを勝利したマンテン。この馬は障害で崩れないものの、二の腰が入らないという弱点を抱えており、それが近走不振の理由。比較的に軽馬場だった5走前のA2クラスでもジェイカトレアと小差のレースができており、高重量戦でも軽馬場が予想される今回は一考したいです。

◎2 ワンポイント
○10 サクラユウシュン
▲5 キタノヒバリ
△9 ヒメトラクイーン
△1 ヤマサンブラック
△8 マンテン

馬複
2-10 1000円
2-5,9 700円
1-2 500円
2-8 100円

ワイド
2-10 1000円
2-5,9 700円
1-2 500円
2-8 100円 計6000円

2/10黒ユリ賞予想 荘司典子

ヒメトラクイーン、可愛い新女王誕生に期待

 今季最強とされる寒波に覆われている北海道。帯広でもマイナス20℃を下回る気温とのこと。みなさん体調管理にお気を付けくださいね。そんな極寒の中、9日(土)の帯広メインレース・然別賞ではゴール前3頭が横一線にびっしりと並ぶ熱い戦いが繰り広げられました。1番人気センゴクエースをわずかな差で制したのは、ここが引退レースだったジェイワン。気迫あふれる差し返し!有終の美を飾る勝利は感動的でした。まだご覧になっていない方はぜひレース映像をご覧ください。5歳での引退は、ばんえい競馬の競走馬としては早く、残念な気持ちもありますが、種牡馬としての活躍を楽しみに産駒を待ちましょう。

 さて、10日(日)に行われる黒ユリ賞でも然別賞のような寒さを吹き飛ばす戦いに期待したいところ。昨年の勝ち馬ミスタカシマをはじめ、多くの牝馬が名牝への道を歩み始める、明け3歳の若き女の子たちの戦い。今回はあまりこねくり回さずに、あえて順当な狙いをしてみることにしました。

 ということで実績上位の2頭、ヒメトラクイーンとサクラユウシュンを◎○にします。2頭の力差はあまり無いと考えますが、着実に脚を伸ばしてくるヒメトラクイーンを本命にして、大外枠になったサクラユウシュンを2番手に。今回1着、2着を固定で4点に絞りましたので、ここが逆の順番になると当然ハズレですが、的中した際の配当を考えての買い方です。

 さらに馬券とは別に注目していただきたいのはヒメトラクイーンの"お顔"。思わず「お」を付けちゃいましたが、とっても女の子らしい可愛い顔をしてるんです!あまりの可愛さに惚れちゃいますよ。晴れの舞台にどんな"おめかし"をして登場するのか、2歳牝馬たちの美の競演にもご注目ください。

◎9 ヒメトラクイーン
○10 サクラユウシュン
▲5 キタノヒバリ
△1 ヤマサンブラック
△4 ハイトップフーガ
△6 ジェイカトレア

3連単
9→10→1,4,5,6 1500円 計6000円

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