ミスタカシマが力の違いを見せつける!
2日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のミスタカシマが優勝。重賞3勝の実力を見せつけ、3歳女王の称号を手にしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.サンシルクラポピー 29.4
2.ミスタカシマ 1.2
3.プランセス 40.9
4.センリョウバコ 21.1
5.アフロディーテ 9.3
6.センショウブルー 42.5
7.サトクィーン 10.0
8.カネササクラ 23.8
9.クイーンドリーマー 53.9
10.ウィナーキララ 38.3
牡馬相手のばんえい菊花賞を制したミスタカシマが、圧倒的な1番人気。続く2番人気のアフロディーテが9.3倍、以下はふた桁台のオッズで、ミスタカシマの勝ちっぷりが焦点となりました。
馬場水分は1.0%でゲートオープン。各馬、第1障害を越えると、相手の出方をうかがいながらレースを進めます。軽快に飛ばしたのはサトクィーン。それを見ながらミスタカシマが追走し、その後ろは横一線で続くかたちで第2障害を迎えました。
先行したサトクィーンが真っ先に障害に挑みますが、天板付近でヒザを折るなど苦戦。その一方、やや遅れて仕掛けたミスタカシマは抜群の登坂力を発揮。後続各馬が仕掛ける前に障害を下りていきました。
その後もミスタカシマは他馬を問題にしないレースを展開。ゴール前で若干脚いろが鈍ったものの、止まることなくゴール線を突破し、3歳牝馬の頂点に君臨しました。
別のレースとなってしまった感のある2着争いは、じっくりためて2番手で下りたアフロディーテがリード。3番手でクリアしたカネササクラが懸命に食い下がりますが、最低人気のクイーンドリーマーが鋭い末脚を繰り出してこれを交わし、さらにゴール前ではアフロディーテに迫る勢い。しかし、結局はアフロディーテが粘り切って2着を確保。1秒2差の3着にはクイーンドリーマーが入りました。
ここでは力が違った印象のミスタカシマ。若干力の要る馬場を強気に先行し、出走馬の大半がまだ障害下で脚を止めている間に最後の平坦路を迎えるという、圧倒的なレースを演じました。最終的にアフロディーテにつけた着差は14秒7。同世代牝馬での力の差は歴然で、牡馬相手のばんえいダービーでどんなレースを見せるのか、期待は高まるばかりです。
2着のアフロディーテは、障害でも抜群のかかりを見せ、しまいの粘りも上々でした。ただ、同じくミスタカシマの2着だった黒ユリ賞と同様、相手が強すぎた印象です。現状で逆転を望むのは酷と言えますが、まだ3歳だけに今後の成長を待ちたいところ。
最低人気のクイーンドリーマーが3着。近況はC級でも苦戦を強いられていましたが、馬場や重量を考えると、パワー勝負になって持ち味が生きそうな印象を受けました。今後も条件がそろえば、好走が期待できそうです。
鈴木恵介騎手「1番人気だと分かっていたし、この馬の能力も分かっていたので、自信を持って騎乗しました。特にプレッシャーはなかったですが、自分を追い詰めて騎乗しました。一番いい時と比べると今ひとつの状態だと感じましたが、よく頑張ってくれたと思います。牡馬勝りの強い馬ですから、ばんえいダービーも期待できると思います」