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2018年10月14日 アーカイブ

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10/14ナナカマド賞回顧

2018年10月14日(日)

メムロボブサップ世代の頂点に名乗り!

 14日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝2番人気のメムロボブサップが優勝。ナリタボブサップ産駒初の重賞制覇を果たし、世代の頂点に名乗りを上げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.サクラユウシュン 9.2
  2.メムロボブサップ 2.5
  3.アオノブラック 14.6
  4.ヒメトラクイーン 20.6
  5.カツヒーロー 45.1
  6.ギンノダイマオー 2.2
  7.インビクタ 8.7
  8.コウシュハシャトー 56.6
  9.アアモンドノース 35.2
 10.ホクショウゴールド 59.1

 ここまで5戦4勝、2着1回の好成績を残しているギンノダイマオーが1番人気。同じく6戦4勝、2着1回のメムロボブサップが差のない2番人気で続き、オッズ上は一騎打ちの様相。以下はインビクタ、サクラユウシュンと経験豊富な馬が続き、単勝ひと桁台は4頭となりました。

 馬場水分1.7%でスタート。各馬未知の重量ながら軽快に歩を進めます。先行したのはインビクタ。ギンノダイマオー、メムロボブサップがこれをマークし、サクラユウシュンも遅れまじと追走。人気どころが一団となって第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて、最初に仕掛けたのはインビクタ。それを見てギンノダイマオーも登坂を開始し、メムロボブサップ、サクラユウシュン、アオノブラックもこれに続きます。先頭クリアはギンノダイマオー。インビクタが2番手で下り、内枠の3頭が並んで突破します。
 先行していた2頭が軽快に飛ばしますが、それを上回る脚いろで伸びてきたのはメムロボブサップ。グングンと前との差を詰め、残り20メートル標識を過ぎたあたりで先頭へ。そのまま半馬身ほどのリードを保って歩き切り、トップゴールを果たしました。先頭クリアから粘り切ったギンノダイマオーが2着。じわじわと脚を伸ばしたアオノブラックが3着で入線しました。

 勝ったメムロボブサップは、もちろんこれが重賞初制覇。デビューから7戦連対パーフェクトで、世代のトップに躍り出る結果となりました。父ナリタボブサップは2歳時にホクレン賞で2着に食い込みながら、10歳時のドリームエイジカップでも2着と、息の長い活躍を見せました。そんな父と同様の活躍を、メムロボブサップにも期待したいと思います。

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阿部武臣騎手「トップハンデでしたが、降りてからもいい脚を使えるので、それを生かせるよう騎乗しました。いつもと変わらずいいスタートが切れたので、道中はゆっくり息を入れながら進んでいけました。障害のかかりも問題なく、前半息を入れていた分、ひと呼吸おいて仕掛けたので、最後までもってくれるはずと信じて騎乗しました。今後は体つきも良くなり、体力がついてくれたら、さらに良くなると思います」

10/14ナナカマド賞予想 山崎エリカ

大幅な斤量増も実績上位ダイマオーに期待

 ナナカマド賞は、今年デビューの2歳世代の最初の重賞。まだまだ成長途上でばん馬としては体が小さい馬たちが初めて背負う高重量戦だけあって、一昨年にはデビューから7戦無敗で断然1番人気のホクショウムゲンが初めて障害で苦戦するなど、一筋縄でいかないことが多いです。個人的にも2012年に、ダイコクパワーがゴール手前で隣のコースを走って1着から5着になり、酷い目に遭ったこともありました( ノД`)シクシク...

 しかし、大きな傾向で見ていくと、このレースの前哨戦の青雲賞、いちい賞を使っている馬が断然優勢。昨年もいちい賞の勝ち馬ミスタカシマと青雲賞の2着馬オレワチャンピオンで決着しました。一方、前哨戦を使わなかった3年前のキタノリュウキ(1番人気)は6着に敗れています。

 ただし、キタノリュウキは、成長期の2歳馬で他馬は体重増で出走してくる中、マイナス26kgで出走したもの。パドック派ではない私の目から見ても、あきらかに体調不良なのがわかりました。今回もそのようなパターンだった場合が怖いのですが、◎には、実績上位のギンノダイマオーを推します。この馬はデビューから4連勝を飾り、3走前の条件戦では青雲賞の勝ち馬メムロボブサップを撃破しています。

 ギンノダイマオーが前哨戦を使わなかったのは、おそらくこの舞台での重量増と同厩舎のインビクタとの兼ね合いを考えたものでしょう。実際に陣営から「ここを目標に時間をかけて調整した」というコメントが出ています。確かに重量515kg以上のレース経験がないことは気になる材料ですが、スピードタイプで楽に先行できる馬なので、多少、障害で苦戦してもカバーできる可能性が高いと見ました。

 〇は、3走前の条件戦で◎ギンノダイマオーを撃破したインビクタ。この馬はデビューから6戦連続連対ながら、休養後の2戦は成績が低迷。しかし、障害に関しては問題なく、3戦目の今回は変わってくるのではないでしょうか。

 ▲は、障害が課題の馬ですが、末脚は確かなカツヒーロー。重量増で他馬も障害で苦戦するようなことがあれば、この馬にも出番が巡ってくるでしょう。

 あとは△にスピードに乗せて押し切った前々走の条件戦が強かったコウシュハシャトー。前走では障害で苦戦しましたが、前々走で激走した疲れもあったはず。確かにこのレースは前哨戦を使っている馬が有利ではあるのですが、今年は前哨戦で障害への不安を見せてしまった馬も多いだけに、人気薄のこの馬にも印を打ちたいところ。

 他では、青雲賞の勝ち馬メムロボブサップ。この馬は前走を含めて4勝、デビューから6戦連続連対という素晴らしい成績。ただ、障害でふらつきながら、勢いで超えているところがあり、脆い面もあるので押さえ程度の評価としました。

◎6 ギンノダイマオー
○7 インビクタ
▲5 カツヒーロー
△8 コウシュハシャトー
△2 メムロボブサップ

馬複 
6-7 3000円
6-2,5,8 1000円 計6000円

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