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2017年9月24日 アーカイブ

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9/24銀河賞回顧

2017年9月24日(日)

マルミゴウカイが実力を見せつける!

 24日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のマルミゴウカイが優勝。昨年の3歳二冠馬、そして今年の柏林賞も制している実力馬が、トップハンデをものともせず重賞4勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.フナノクン 12.7
 2.マルミゴウカイ 1.4
 3.アラワシキング 70.2
 4.コウシュハローヤル 16.4
 5.ツルイテンリュウ 17.9
 6.プレザントウェー 28.7
 7.フウジンライデン 6.4
 8.ホクトノホシ 188.2
 9.ホクショウディープ 6.6

 実績上位のマルミゴウカイが、トップハンデ750キロながら圧倒的な1番人気。離れた2番人気にイレネー記念馬のフウジンライデンで、柏林賞2着のホクショウディープが差のない3番人気で続きます。単勝ひと桁台はこの3頭でしたが、オッズが示すとおり、戦前評価は歴然。マルミゴウカイが強さを見せつけるのか、それともハンデ差を味方に台頭する馬が現れるか、注目を集めました。

 馬場水分1.8%、昼間開催のため太陽光が残るなかでのスタートとなりました。道中はフナノクンが大逃げを打ち、他馬は様子を見ながらの追走。極端に遅れる馬もなく、フナノクンと、その他8頭の集団に分かれてレースを進めました。ひとあし先に障害下にたどり着いたフナノクンが息を整える間に、8頭もぞくぞくと勝負どころに到着しました。
 各馬がそろい切るタイミングで、フナノクンが登坂を開始。他馬はその様子をうかがっていましたが、天板付近で脚を止めたところでツルイテンリュウとフウジンライデン、マルミゴウカイが動きます。一度は迫られたフナノクンでしたが、二の腰を入れて障害を突破。他馬に先駆けて最後の平坦路に歩を進めました。やや離れた2番手でマルミゴウカイ、フウジンライデンがクリアし、コウシュハローヤル、ツルイテンリュウ、プレザントウェー、ホクショウディープも差なく障害を下りていきました。
 積極的に運んだフナノクンは残り30メートルで脚いろが鈍り、軽快な脚どりでマルミゴウカイが先頭を奪取。これを追うのはツルイテンリュウで、フウジンライデンもじわじわと脚を伸ばします。さらに、その外から豪快に伸びてきたのがホクショウディープで、2番手争いは熾烈を極めます。その一方、先頭のマルミゴウカイは後続との差を保ったまま、残り10メートル標識を通過。トップハンデながら他馬と同様の脚どりを見せ、トップで荷物を運び切りました。注目は2着争い。懸命に粘るツルイテンリュウと、外を伸びたホクショウディープはほぼ同時にゴール線を通過しましたが、わずかに0秒2差だけ、ホクショウディープが先着しました。

 終わってみれば、マルミゴウカイが実績どおりに完勝。2着のホクショウディープとは20キロ、3着のツルイテンリュウとは30キロのハンデ差があっただけに、見た目以上の強さを発揮したレース内容だったといえます。これで柏林賞に続く4歳二冠を制し、当然1月の天馬賞でも最有力候補。今後も目が離せない存在です。
 ホクショウディープは柏林賞と同様にマルミゴウカイの2着。勝ち馬以外と比べれば10キロ以上、余計に積まれていただけに、世代上位の力は示した格好です。これだけの力があれば、いつかはチャンスが巡ってくるはずで、引き続き好勝負が期待できそうです。

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藤本匠騎手「フナノクンが大きく先行していましたが、いつも通り自分の競馬を心掛けました。第2障害まで4回ほど刻んだ割には第2障害で止まってしまいましたが、すぐに越えられたのでよかったです。トップハンデだったので先頭を捉えられるか心配でしたが、最後までしっかり走ってくれました。年明けの天馬賞も勝てるよう頑張りますので、応援をよろしくお願いします」

銀河賞 予想結果

斎藤:3連単300円的中! 収支+8,460円
山崎:馬複1500円的中! 収支+1,050円
矢野:3連単100円的中! 収支-1,180円

【集計】投資額 6,000円×9R=54,000円
   
斎藤  +16,820円 
須田  +6,170円 
山崎  -26,550円 
矢野  -28,730円 
荘司  -42,300円 
目黒  -46,440円 
---------------------------------------   
白組  -5,740円 
紅組  -115,290円 

9/24銀河賞予想 山崎エリカ

ライバル不在のマルミゴウカイが有力

 ばんえい4歳重賞路線の第2弾の銀河賞。昨年の銀河賞は、第1弾の柏林賞の勝ち馬センゴクエースが勝利したものの、柏林賞とほどんどメンバーが替わらないのに、優勝馬がガラリと替わることが多いのが特徴。それにはもちろん、体調や馬場状態によるものもありますが、一番の理由はハンデ差でしょう。

 過去10年で柏林賞と銀河賞を連覇したのは、3年前のホクショウユウキと昨年のセンゴクエースのみ。そうなると今回で断然人気のマルミゴウカイを疑いたくなりますが、この馬はその後の山鳩賞も制して、前走のはまなす賞では3着。しかし、前走で先着を許したのは、4歳馬ではなく3歳馬だったことから、ここはマルミゴウカイでしかたがないと見ました。よって、◎は、マルミゴウカイ。

 ○は、イレネー記念を制して、2歳シーズンのチャンピオンとなったフウジンライデン。この馬はその後、長期休養により大きく馬体重を減らし、同世代が相手でも掲示板にすら載れない時期がありました。しかし、今シーズンに入ってようやく減った体を取り戻し、持ち前の先行力が復活。前々走のはまなす賞でも3歳馬と◎マルミゴウカイに先着を許したものの、見せ場のある5着でした。柏林賞上位2頭とのハンデ差を生かせば、ここも上位には食い込めるでしょう。

 ▲は、柏林賞の2着馬ホクショウディープ。近走は障害に苦しみ、成績が下降線ですが、十分に息を入れて追走した前走では障害をひと腰でクリア。柏林賞よりもさらに基礎重量が重くなり、今回で730kgを背負うことは、けっしてプラスではありませんが、柏林賞よりも馬場が軽く、この馬のスピードが生かせるという点ではプラスでしょう。馬場がけっこう軽ければもっと重い印を打ちましたが、本日の天気予報は晴れで、それほどではない模様。3番手評価が妥当でしょう。

 あとは△にイレネー記念の2着馬アラワシキング。この馬はかつては差し馬でしたが、柏林賞は障害先頭を狙う競馬で4着。前走でもB1クラスとはいえ、先行して2着と上々でした。柏林賞でも障害で苦しんだように、けっして障害が得意なほうではありませんが、障害先頭を狙う競馬ならば、少し障害で手間取っても上位に食い込めると見て、一発を期待しました。

 他では前走ではポプラ賞で上位のタカラシップや柏林賞で上位のタフガイを降して、重賞出走権を手にしたフナノクン。前走は激走レベルの好走でしたので、今回でのダメージが気になるところではありますが、障害を本当に上手くこなせていたので、初重賞挑戦の今回でもいきなり通用する可能性があると見ました。この世代は、マルミゴウカイが断然で、他がそれほど強くないという状況だけに、下剋上があっても何ら不思議ないでしょう。

 最後に柏林賞の3着のプレザントウェー。柏林賞では上位2頭に引き離されたものの柏林賞では◎マルミゴウカイと30㎏のハンデ差が40㎏まで広がるのは、この馬にとって好材料。前々走で軽量戦を使ったこともあり、前走で大きく体を減らしましたがひと開催休ませたことで体が回復していれば面白いでしょう。障害が苦手なタイプではないので、▲ホクショウディープが障害で苦戦するようなことがあれば、チャンスがありそうです。


 ◎ (2)マルミゴウカイ
 〇 (7)フウジンライデン
 ▲ (9)ホクショウディープ
 △ (3)アラワシキング
 △ (1)フナノクン
 △ (6)プレザントウェー
 
 馬複
 2-7,9 各1500円 計3000円
 2-3,1 各1200円 計2400円
 2-6 600円

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