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今週の見どころ(7/25~7/27)

 7月26日(日)のメインには、3歳三冠の初戦・ばんえい大賞典が組まれています。2010年から昨年までは8月下旬に行われていましたが、今年は約1カ月早まっての実施。8月30日の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)へ向けてという側面もある重賞です。

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【第8回開催4日目】
 7月25日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク賞サマーカップ(オープン・20:10発走予定)。前開催に行われた重賞・北斗賞からの6頭に、他路線組3頭を加えた9頭により争われます。
 注目は北斗賞5着のキタノタイショウ。今年3月には1トンを曳きばんえい記念を制した実力馬ですが、重賞の荷物では障害をひと腰で切るのは難しい現状。ですが、北斗賞より80キロ軽い710キロであれば心配なく、ほかの有力馬とのハンデ差を考えても今季初勝利が期待できそうです。
 オイドンは790キロだった北斗賞での7着は仕方なし。前々走のミントスポット杯(オープン・A1級混合)では障害4番手クリアからあっさり抜け出し今季初勝利を挙げています。障害次第の面があり、全幅の信頼はおけませんが、ハンデ差を考えても上位評価が妥当でしょう。
 北斗賞へは不出走だったアサヒリュウセイは、近2走が8,8着と精彩を欠きますが、障害では崩れていません。マイペースで先行できれば、ここに入っても見劣りしません。
 北斗賞で逃げ切り勝ちを収めたフジダイビクトリー、6月の旭川記念を制したコウシュハウンカイは10~15キロの賞金ハンデ克服が課題でしょう。

【第8回開催5日目】
 7月26日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の第1弾・第40回ばんえい大賞典(20:10発走予定)。重量格(B1とB2、B3とB4は同区分)による別定重量で、トップハンデ700キロがA1級の牡馬センゴクエース、最軽量650キロのB3級牝馬タキニシサンデーまで最大50キロ差つきました。
 9戦全勝で2歳シーズン三冠を達成したセンゴクエースの力量上位は間違いありませんが、今回の700キロは、三冠目・イレネー記念(牡馬690キロ・牝馬670キロの定量)より重い未知の領域。同レースで2着だったキンメダル(680キロ)に注目します。センゴクエースが不在だった6月8日のとかちダービー(3歳オープン)では、トップハンデながら2着。第2障害を先頭でクリアし、すぐにシリウスに交わされたものの最後まで食い下がる好レースで、詰めに甘い面も解消されてきたようです。センゴクエースとはイレネー記念以来の対戦となりますが、20キロ差を生かせば逆転の可能性もありそうです。
 そのセンゴクエースは、イレネー記念以来4カ月ぶりの前走A2級-2組混合では障害を降りた順番のまま6着でしたが、ここへ向けてのひと叩きという解釈なら、心配無用。初の700キロが課題ですが、同世代同士のここでは当然、主役級の扱いが必要でしょう。
 以下は差がある印象。テンカトウイツ(670キロ)は、2歳シーズン一冠目・ナナカマド賞2着で、イレネー記念は5着の実力馬です。今季は、とかち皐月賞(5月11日・3歳オープン)を制覇。同レースは、センゴクエース、キンメダルとも不在でしたが、それ以外の馬に対しては優位感があります。
 2歳シーズン女王決定戦・黒ユリ賞の勝ち馬シリウス(660キロ)は決め手上位で、イレネー記念4着タキニシサンデーは最軽量の650キロが有利。この牝馬2頭が牡馬に割って入ることはできるでしょうか。

【第8回開催6日目】
 7月27日(月)のメイン第10レースは、さざなみ特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組(7月19日)、B1級-2組混合(20日)の両予選上位馬によって争われます。
 B1級特別で実績上位のカイシンゲキに注目。5走前のジュノー特別(6月6日・B1級-1組混合)で鮮やかな逃げ切りを決めると、前開催の文月特別(B1級-1・2組決勝)では2着に追い込んでいます。続く前走B1級-1組予選も2着で、障害での腰の入りが甘い面は否めませんが、ここも決め手を生かして上位争い必至でしょう。
 決め手といえばキタノサムライも忘れてはなりません。前々走の文月特別では、大きく離れた障害6番手クリアから追い込んだものの、2着カイシンゲキに2秒5差まで迫っての3着。しかし、B1級-2組混合予選は障害離れた4番手から豪快に差し切っています。カイシンゲキと同じタイミングで障害を越えられれば、こちらのほうが優位かもしれません。
 ホクショウメジャーは文月特別4着で、B1級-1組予選3着。ともに障害を2番手で越えながら踏ん張れずという結果でしたが、前述2頭が障害に不安があるだけに、展開が向けば勝機もありそうです。
 昇級初戦のB1級-1組予選でも5着と崩れなかった牝馬アサヒメイゲツにも警戒が必要でしょう。

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