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11/2ばんえい菊花賞回顧

ハクタイホウが初タイトルを奪取!

 2日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のハクタイホウが優勝。トップハンデ710キロをものともせず、騎乗した赤塚健仁騎手とともに重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.シンザンボーイ 8.8
  2.ハクタイホウ 2.4
  3.オオゾラシンスケ 76.6
  4.アサヒメイゲツ 3.8
  5.キサラキク 6.9
  6.カイシンゲキ 20.2
  7.ホクショウメジャー 42.3
  8.ホクショウマサル 8.1
  9.アアモンドセブン 35.2
 10.カンシャノココロ 10.6

 トップハンデ(710キロ)のハクタイホウ、ホクショウマサルと、最軽量(670キロ)のアサヒメイゲツ、アアモンドセブンとの重量差は40キロ。微妙な重量設定となりましたが、最終的には古馬A2戦でも好勝負を演じているハクタイホウが2.4倍で1番人気。2走前の秋桜賞でハクタイホウを2着に負かしているアサヒメイゲツが3.8倍で、この2頭が実績、ハンデの両面から優勢と見られました。馬場水分は3.5%でゲートオープン。

 軽めの馬場状態ということもあり、ペースはやや速め。第1障害を越えたあたりで各馬とも脚を止めますが、ひと息入れてはすぐに歩き出し、速いテンポで推移。中間点過ぎでシンザンボーイ、アアモンドセブン、アオゾラシンスケ、ホクショウマサルなどが先行。他馬は若干遅れたものの、差なく第2障害にたどり着きました。
 最初に仕掛けたのはシンザンボーイとホクショウマサル。それを見て各馬もいっせいに動き出しますが、なかでも抜群のかかりを見せたのがハクタイホウ。多少体勢を崩しながらも荷物を天板に曳き上げ、先頭で障害を突破しました。やや遅れてシンザンボーイ、オオゾラシンスケ、アアモンドセブンがクリア。そしてカンシャノココロ、キサラキク、カイシンゲキ、ホクショウメジャーも障害を越え、次々と追撃態勢に入りました。
 完全に抜け出したハクタイホウは、けっして切れのある脚を見せているわけではありませんが、それでも後続との差を保ちつつ、懸命に前進。追ってくる2番手以下は横一線も、残り20メートル付近でキサラキクがこの集団から抜け出しにかかります。これにカイシンゲキが食い下がり、さらにアサヒメイゲツもジワジワと差を詰めます。しかし、先頭のハクタイホウは赤塚騎手の鼓舞に応え、しぶとい粘りを発揮。後続の激しく追い上げましたが、結果2着のキサラキクに1秒3差をつけ、ハクタイホウが初の重賞タイトルを手にしました。2着からさらに2秒差の3着にはカイシンゲキが入線しました。

 ハクタイホウはこれまでイレネー記念、ばんえい大賞典でともに2着、ナナカマド賞で3着と世代トップクラスの力を示してきましたが、重賞は今回が初制覇。名実ともに3歳世代のトップクラスとして、名を連ねたことになります。馬場が味方した面もありますが、重量を課せられながらも逃げ切ったあたりは実力の証明。ばんえいダービーも含めて、今後の活躍がおおいに期待されます。
 黒ユリ賞馬キサラキクは切れのある末脚を発揮して2着を確保。牝馬3頭のなかではもっとも重い680キロを課せられていただけに、価値のある2着といえます。今後が楽しみになる好内容だけに、ばんえいオークスでも注目の存在となりそうです。

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赤塚健仁騎手「人馬ともに初の重賞制覇を果たすことができて、とても嬉しいです。重量が少し気になりましたが、このレースに向けてじっくりと調教を積むことができました。馬の調子が良いですから、今後も期待していきたいです」

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