4月28日(日)のメインには、重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯が組まれています。古馬の二枚看板だったカネサブラック、ナリタボブサップが昨季一杯で引退。新しいシーズンで最初に行われるこの重賞には、オイドン、ブラックパール、フジダイビクトリーと若い5歳馬が3頭エントリーと、世代交代を予感させるメンバー構成となりました。どうぞお見逃しなく。
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4月27日(土)のメイン第10レースは、青葉特別(B2級-1組・20:05発走予定)。
今季、B1級-3組混合、B1級-2・3組混合と2戦してともに2着に好走しているスギノファントムに注目。2戦とも、ほぼ同時に第2障害を越えたテンマデトドケに、ゴール前で地力の差を見せつけられるレースでしたが、そのテンマデトドケ(今開催からB1へ昇級)が昨季は重賞も制しているバリバリのオープン馬だったことを考えれば、価値ある結果といえます。強敵が抜けた今回は巻き返し必至でしょう。
昨季はA2級特別(混合戦含む)で何度も連対している実績馬ベニインパクトは、クラスが下がった今季初戦の前走B2級-1組でも、自慢の末脚で2着まで押し上げてきました。今回は、ペースが落ち着く特別だけに、差し切る場面も十分です。
開幕からB2級-2組で2連勝中なのがタイソンキング。今回は昨年7月以来となる特別挑戦となりますが、その時(B1・B2級決勝混合)はタイム差なし2着と好成績だったこともあり、心配は無用です。
今季2戦とも連対しているムテキダイチも好調さを生かして上位食い込みを狙います。
4月28日(日)のメイン第10レースは、重賞・第7回ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季の収得賞金額で上位の馬による選抜戦で、オープン6頭、A1級2頭、A2級、B1級各1頭により争われます。
昨年のこのレースでは8秒9もの差をつけ逃げ切ったホッカイヒカルが連覇を目指します。今季初戦だった前走スプリングカップ(オープン)は、離れた5着に敗れていますが、今回は重賞とはいえ条件馬もいる恵まれた相手関係で、ペースが落ち着きそうなことも考えれば、巻き返して不思議ありません。
キタノタイショウはスプリングカップでは、3番人気で7着。初めてばんえい記念に挑み1トンを曳いた反動があったとすれば、ひと叩きされて変わってくるかもしれません。
今回のメンバー中、スプリングカップで最先着となる3着だったギンガリュウセイも侮れません。障害力では現役屈指のものがあります。
条件級では、A1級のインフィニティーに注目。昨年12月のオープン混合特別ではホッカイヒカルを下しています。今季初戦のA1級混合特別では、軽馬場に助けられた面はあるかもしれませんが、先行して4着に踏ん張っており、調子のよさをうかがわせました。オープン勢に割って入るシーンもありそうです。
オイドンをはじめとする5歳馬3頭にも好走を期待したいところですが、3月まではあった若馬10キロ減がなくなったのは不利な感があります。
4月29日(祝・月)のメイン第10レースは、すずらん賞(4歳オープン・20:05発走予定)。
8頭中7頭が3月24日のクリスタル特別(4歳オープン)に出走していました。1着馬が不在だけに、僅差の勝負をしていた2~4着馬による争いでしょう。
なかでも、ハンデ差と好調度から、クリスタル特別2着のワールドピサに注目します。11月中旬から今年2月まで、9勝を含む12戦連続で連対していた上がり馬。3月17日の重賞・ポプラ賞(4歳・5歳)で4着に敗れ連対は途切れましたが、昨季最終戦のクリスタル特別、今季初戦でも2着に入り好調を持続しているようです。
ワールドピサと同重量のテンカムソウは、ばんえいダービー3着馬。ポプラ賞では4歳勢で最先着となる3着で、クリスタル特別でも2着ワールドピサに1秒3差まで迫って3着でした。勝ち味に遅い面はありますが、相手なりに走れる器用さがあります。
3歳三冠では2着2回で無冠に終わったニシキエーカンは、トップハンデだったクリスタル特別では、勝利寸前にまで持ち込みながら、ゴール線上で止まってしまい4着でした。ここもトップハンデですが、展開次第で勝機は十分とみます。
唯一、クリスタル特別に不出走だったフクトクにも注目。今年2月以降、7戦して5勝、2着2回で昨季を終えています。B2級に上がっての今季2戦では結果が出ていませんが、同世代限定のここは、巻き返しが見込めるはずです。兄ギンガリュウセイは、4歳でブレイクし、初の重賞挑戦が5歳でしたが、この馬にも同じく晩成の血が流れているのかもしれません。