ホクショウダイヤが悲願の重賞初制覇!
26日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、重賞競走優勝馬)が行われ、単勝7番人気のホクショウダイヤが優勝。2着に3番人気のキタノタイショウ、3着に6番人気のフクドリが入り、3連単は20万超の大波乱となりました。
馬場水分は3.1%でしたが、小雪が舞い、数字以上に軽馬場の印象。道中はキタノタイショウやフクドリが先行し、ギンガリュウセイ、ニシキダイジンあたりもほぼ横並び。各馬早めの競馬を意識した様子で、ハイペースのまま第2障害を迎えました。
ひと呼吸置いて仕掛けたのはニシキダイジン。しかし掛かりは今ひとつで、遅れて仕掛けた後続の勢いがこれを上回ります。なかでもフクドリが抜群の登坂を見せ、先頭でクリア。やや遅れてホクショウダイヤ、ファーストスター、ギンガリュウセイが並んでクリアして追撃態勢に。キタノタイショウ、カネサブラック、ホッカイヒカル、エンジュオウカンが続き、ニシキダイジン、フクイズミは最後方からになりました。
残り30メートル地点で先頭はフクドリ。ほとんど差なくホクショウダイヤとキタノタイショウが並んで、懸命に追い上げます。フクドリも粘りを見せますが徐々に脚いろが鈍りはじめ、残り10メートルで先頭に立ったのはホクショウダイヤ。そしてクビほどの差でキタノタイショウが続きます。激しい叩き合いを演じた2頭ですが、結局その差は詰まらず。ホクショウダイヤがこれを振り切って先頭ゴールを果たしました。3着には懸命に粘ったフクドリ。人気を分けたカネサブラック、ニシキダイジンはともに精彩を欠くレースぶりで、それぞれ9、10着に敗れました。
ホクショウダイヤはこれが重賞初制覇。当然今季の重賞も未勝利でしたが、チャレンジカップで出走権を獲得してこの一戦に挑み、見事に栄冠を手にしました。有力馬とのハンデ差や軽い馬場が影響したのは否めませんが、障害さえ無難にこなせれば、一線級相手でも好勝負できることを証明。今後も軽視はできない1頭です。
2着のキタノタイショウも今季は重賞勝ちがありませんでしたが、チャレンジカップ制覇からの参戦で好走。世代限定重賞で5勝を挙げている力量馬が、古馬一線級相手でも互角以上に戦える力をつけてきました。来季はさらなる活躍が期待できるでしょう。
藤野俊一騎手「馬場がこの馬向きだったので、きょうは先行する競馬をしました。展開も予想通りで、障害をうまく越えてくれたから(逃げていた)フクドリを捕まえられれば勝てるだろうと思いました。ばんえい記念でもこの調子でいてくれれば、頑張れると思います」