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2011年10月16日 アーカイブ

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10/16クインカップ回顧

2011年10月16日(日)

キタノサクラヒメが重賞初挑戦・初制覇!


 16日(日)に行われた重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)は、単勝4番人気のキタノサクラヒメが優勝。重賞初挑戦でタイトルを奪取し、今年デビューの島津新騎手にとっても嬉しい重賞初制覇となりました。

 スーパートップヒメが出走を取り消し、9頭立てで争われたこの一戦。馬場水分はやや軽めの4.0%で、スタートからキタノサクラヒメが飛ばす展開。これにトップハンデのダイリンビューティ、ツジノコウフクヒメが続きましたが、キタノサクラヒメ以外はほぼ横一線。一進一退の攻防を続けながら第2障害を迎えました。
 じっくりタメたのちに仕掛けたのはキタノサクラヒメ。ほぼ同時にタケノビジンも動きますが、こちらは登坂中にヒザ折り。やや苦戦しながらもキタノサクラヒメが難関を突破し、先頭で障害を下りていきました。やや遅れてヒロノクィンがクリアし、さらにホクショウシャネルも続いて、追撃態勢に入ります。
 キタノサクラヒメは切れ味こそ感じさせないものの、なかなかバテずに先頭をキープ。障害5番手から押し上げてきたメンコイワタシがジワジワと迫り、残り10メートル付近でいったん交わされそうになりますが、それでも譲らず、残り5メートルから再加速。結局メンコイワタシの追撃を振り切り、キタノサクラヒメが先頭で荷物を運び切りました。0秒5差でメンコイワタシが2着で、障害2番手から粘ったヒロノクィンが3着。1番人気のダイリンビューティは、懸命に追い上げるも4着までが精いっぱいでした。

 しぶとい粘り腰で重賞初制覇を飾ったキタノサクラヒメ。残り10メートルでは完全にメンコイワタシの脚いろがまさっていましたが、馬体を併せる形になったのがよかったか、残り5メートルからもうひと伸び。今年1月にデビューした島津騎手とのフレッシュなコンビが、味のある競馬を演じました。当然こうした勝負根性は、大舞台で必要不可欠な要素。さらなる飛躍を感じさせる内容で、今後が非常に楽しみです。

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島津新騎手「最初から逃げ切るつもりで乗っていたから、(後続が迫っても逃げ切る)自信はそれなりに持っていました。プレッシャーはそれほどなかったですが、普段のレースとは違うという感覚はありましたね」

10/16クインカップ予想 山崎エリカ

紅バラ賞の勝ち馬キタノサクラヒメから

 前哨戦の紅バラ賞の再戦となるクインカップ。今年は紅バラ賞の1~9着馬が出走して来ます。1番人気は同世代の牝馬限定重賞で2勝を挙げているダイリンビューティのようですが、同馬は前走で軽重量戦を使った後の高重量戦になります。まして1開催お休みさせた後の一戦となれば、割り引く必要があるでしょう。

 そこで今回は紅バラ賞の勝ち馬キタノサクラヒメを◎に推します。同馬は近2走4着、5着に敗れたことで人気を落としたようですが、相手強化を考えればマズマズの内容でした。また、本番ではおつりを残しておくことも重要な要素なので、前走障害をそれなりにまとめつつ、力を出し切っていないというのも好ましいです。

 ○は前記したダイリンビューティ。トップハンデ700㎏が示すように、ここでは実績が一枚上です。接戦の紅バラ賞で3着の実績からも侮れません。

 ▲は紅バラ賞の4着馬スーパートップヒメ。前走は馬体重を減らしていたことも影響したのか(?)、障害でヒザを折っての9着敗退でした。しかし、もともと障害巧者ですから、体さえ回復していれば巻き返しの可能性が考えられます。

 あとは△に紅バラ賞の5着馬で、▲とは勝ったり負けたりの力関係のヒロノクィン。他では紅バラ賞の2着馬タケノビジン。同馬は前走で自己条件を勝利した後の一戦となり、今回でのおつり「?」も、今シーズンで13戦してすべて3着以内の安定感が魅力です。もう1頭は、紅バラ賞では9着でしたが、その後力を付けたメンコイワタシ。

 ◎ (3)キタノサクラヒメ
 ○ (9)ダイリンビューティ
 ▲ (4)スーパートップヒメ
 △ (5)ヒロノクィン
 △ (10)タケノビジン
 △ (1)メンコイワタシ

 3連単1頭軸マルチ
 3-9,4,5,10,1 各100円 計6000円

10/16クインカップ予想 矢野吉彦

安定したタケノビジンを軸に

 前回のナナカマド賞、馬単だけでも当たってくれてよかったです。まだまだ重賞競走はたくさんあるので、焦ることはないでしょう。これから頑張ればいいんです。

 さて、今回は4歳牝馬のクインカップ。おそらく、2分前後の決着になると想像しています。過去の実績から推測すると、今回の重量を曳いてこのタイムで走れそうなのは、ホクショウシャネル、ヒロノクィン、ツジノコウフクヒメ、アイラブフクヒメ、タケノビジンの5頭。一方、ダイリンビューティのこれまでの成績を見ると、700㎏以上の荷物を曳いたときは2分20~40秒でしか走れていないんです。荷物の軽い馬に2分そこそこで走られたら、この馬には厳しい流れになるかもしれません。また、今回の重量は、キタノサクラヒメにとっても微妙ですし、ヒカルワンダーにはちょっときついと思います。
 そうなると、安定した成績を残しているタケノビジンを軸馬に抜てきしたくなりますね。3連単の軸1頭マルチで相手を5頭にすると60点。1点100円ずつで6000円という作戦が考えられます。もう1つは、思い切ってダイリンビューティを外し、2分前後で走れると見込んだ5頭のボックスを買うという手もあります。さぁ、どうしましょう?
 やっぱりここは安全策。タケノビジンからの1頭軸マルチで行きます。斎藤さんとも須田さんともちょっと違う買い目ですから、これでいいですよね。では、今回はこのへんで。

 3連単1頭軸マルチ
 10-2,5,7,8,9 100円 計6000円

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