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7/18北斗賞回顧

カネサブラックが底力を発揮!

 18日(日)は重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、カネサブラックが優勝。今季の重賞で連続2着だったうっぷんを晴らしました。

 折りからの雨で徐々に馬場水分が上がり、レースを迎えた時には1.9%。標準的な馬場に近づいた状態で、8頭がスタートを切りました。馬群をリードしたのはホクショウダイヤとニシキダイジン。特にニシキダイジンの行き脚が良く、後続を引き離して第2障害を迎えました。
 2番手集団が障害にたどり着く頃を見計らって、ニシキダイジンが早くも登坂開始。一気に天板近くまで上がり、独走を図ります。続いて仕掛けたのはカネサブラックで、いったんヒザを折ったもののすぐに立て直し、3馬身程度の差で追撃態勢に入りました。遅れてナリタボブサップ、さらに遅れてホクショウダイヤ、フクイズミ、キタノタイショウが並んで障害を突破しました。
 先頭のニシキダイジンは残り30メートル付近で一気に脚いろが鈍り、カネサブラックが先頭へ。ニシキダイジンも本領を発揮して盛り返し、クビ差でこれに食い下がります。しかし、その差はゴールまで詰まらず、カネサブラックが先頭でゴールイン。ニシキダイジンは0秒9差の2着となりました。3番手を追走していたナリタボブサップは残り5メートルで痛恨のストップ。その隙にホクショウダイヤとフクイズミが交わし、3、4着となりました。

 ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念で連続2着と、以前の勝ちきれない面をのぞかせていたカネサブラックでしたが、今回は勝負根性を発揮して勝利。きっちり結果を出せたことは陣営にとっても大きかったに違いありません。ただパワーとスピードの両面が要求される800キロ定量戦はこの馬にとって絶好の舞台。ばんえいナンバー1と評される同馬にとっては、重量増が見込まれる今後のばんえいグランプリや岩見沢記念などが正念場となりそうです。
 ニシキダイジンはいったん脚いろが鈍りましたが、隣枠のカネサブラックに並び掛けられると再度脚を伸ばすレースぶり。今回は敗れたにせよ、勝負根性は特筆もので、今後もさらなるタイトル奪取が期待できそうです。

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松田道明騎手「2着が続いていたから今回はぜひ勝ちたい一戦でした。ニシキダイジンがだいぶ引っ張る展開になったのでびっくりしましたが、馬場が軽くなって持ち味の切れを生かせたのが勝因でしたね。第2障害でヒザをつかせてしまったけど、調子が良かったぶん十分にカバーしてもらえました。今後もばんえいグランプリへ向けて調教を積んで、またニシキダイジンをマークして頑張りたいと思います」

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