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やっぱり馬が好き(第54回) 旋丸 巴

西謙一騎手・結婚披露宴

 3月2日に行ってまいりましたよ〜。どこへ、って、あーた、西謙一騎手の結婚披露宴に決ってるでしょ。うひょひょ。

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会場入口

 と、変にはしゃいでいるのは、私にとって、これが初めての「ばんえい関係結婚披露宴」だったから。それ以前にも、入澤騎手、浅田騎手の披露宴にお呼ばれしていたのだけれど、折悪しく所用があって出席できなかった。

 けれども、今回こそはとスケジュール調整して臨んだそれは、もう楽しくて楽しくて。

 だって、ですよ。私のテーブルに座ったのは、当ブログの斎藤修編集長に、ジョッキーファイルの斎藤友香さん、それに佐藤希世子騎手に、おっと忘れちゃいけない我が友・谷あゆみ調教師、その他のメンツも皆さん勝手知ったる競馬場の同士諸氏。という訳で、超リラックスムードで出席したのだが……。

 300人近いお客様の前に登場した西謙一騎手も、綺麗な花嫁さんを横にして、いつもの精悍な顔つきが、ちょっぴり緩んで、誠にお幸せそうでしたのよ。むふふふふ。

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ケーキカットをする西謙一騎手と新婦

 そんな幸せ一杯の新郎新婦を見ているだけでも十二分に楽しかったのだけれど、ばんえい界のイベントだもん、それだけで終わるはずもなく……。

 まず、友人代表のスピーチが素敵だったのである。これなるスピーチを行ったのは謙一騎手と同期の船山蔵人騎手。

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心温まるスピーチを披露した船山騎手

 「ケンは俺と同期だけど、俺よりずっと成績が良くて……」「結婚も先にしちゃったけど……」と訥々と語る蔵人君。時折、言葉に詰まったりして、ハラハラドキドキのスピーチ。

 「いや〜、本当は、もっとカッコ良く締めくくるつもりだったんだけど」と、スピーチの後で、照れながら打ち明けてくれたけれど、いやいや、「いつか、ケンの家族と俺の家族で、ばんえい界を盛り上げて行こうな」という言葉からは、ばんえい界を背負う若者としての気概がは充分に伝わって、どんな偉い方々のスピーチよりカッコ良かったよ、蔵人君。

     *     *     *

 ばんえい騎手仲間で頑張ったのは、しかし、船山騎手だけではない。今年デビューの新人騎手4名も奮闘。貝羽騎手も自慢の歌声を披露してカッコ良かったけれど、その後に登場した3名の出し物が実に実に圧巻。

 何とステージに現れた長澤、菊池、林、3人の新人騎手の格好が……。

 はい、写真を掲載するから、どうぞ、ご覧あれ。

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羞恥心を熱唱する新人騎手。左から林、長澤、菊池騎手

 こんな、あられもない姿で「羞恥心」を歌う3人に、思わず、「これは『情報局』に載せられないよね」と私が呟くや、間髪を入れず、斎藤編集長の曰く、

 「ぜーんぜん平気ですよ」

 のみならず、「こういう楽しい風景を掲載した方が良いのではないか」というようなことを、あの冷静な顔を少しだけほころばせてのたまうのである。

 ええっ?! 本当にいいの?! と思いつつ、そう言われれば私の使命感に火が付いて、急ぎ斎藤友香さんとステージ下に駆けつけて撮影。

 と、サビの「人生 人生 人生 夢で生きてる」の部分で、突如、3騎手さんがお尻を向けた。ハッとする観衆の、その視界には、3騎手の紙オムツ臀部に書かれた「祝」「結」「婚」の3文字が!

 ただし、さすがに、このポーズ、若き3騎手には恥しかったようで、すぐに前を向いてしまうから、「祝・結・婚」と3人のお尻の文字がキッチリ揃うところが撮影できない。

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うまく撮れなかったけど……3騎手のお尻には「祝・結・婚」の文字が

 「歌は3番まであるから、その時に」と、友香さんと必死でステージ下から、その瞬間を待っては写真を撮りまくったのだけれど、結局、3騎手のお尻が揃ったところは撮影できず、傷心のまま席に戻ると……。

 斎藤編集長の再び曰く、

 「いくら若い男性があられもない恰好をしてるからって、そんなに必死で写真を撮らなくても……」

 ニヒニヒニヒと笑われるのである。かてて加えて「あ、しまった。お姉さま方が必死で撮影している写真を撮れば良かった」、だって。

 読者のみなさーん、編集長って、こんなに意地悪なんですよ〜。

     *     *     *

 愉快な楽しい披露宴も終わって、皆さんと挨拶したり、蔵人君と話しをしたりしていたら、そこに新人騎手のジャンボ君こと林君が。先程の羞恥心熱唱について慰労の言葉を贈ろうと思ったのだけれど、間近で見るジャンボ君は、やっぱりデッカイ!

 180センチの蔵人君と並んでも未だ大きいから、感激して写真を撮ることに。でもって、ついでだから、近くにいた谷さんをば呼び止めて、一緒に撮影。

 巨大な2騎手に挟まれたチッコイ谷さんの姿は、「何か『捕まえられた宇宙人』みたい」。

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誰が捕らえられた宇宙人やねん と吼える谷調教師

 と、そう申し上げたら、谷さんに物陰に連れて行かれて凄惨な暴行を加えられ……ってウソウソ。

 でもね、読者諸氏よ、本当に、ばんえいの騎手ってデッカイでしょ?

 という訳で、ばんえい界のパワーを堪能した披露宴だったけれど、気が付けば、主役の西謙一騎手は勿論のこと、船山蔵人騎手や新人4騎手といった若手が輝いていた披露宴。いつも賑やかな中堅騎手が霞むほどの活気とパワー。これがレースにも繋がれば、ばんえい界の未来は、かなり明るいぞ!

 頑張れ、ばんえい若手騎手諸君!

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