12月24日(祝・月)のメインは3歳三冠の最終戦・第36回ばんえいダービーです。二冠目のばんえい菊花賞に引き続き定量戦で行われます。
そのばんえい菊花賞を制したのがシベチャタイガー。障害2番手クリアから、先頭を行くアローファイターを残り10メートルで交わし最後は2秒差をつけゴール。2着アローファイターと3着ミサキスペシャルの間には10秒以上の差があることから、シベチャタイガーとアローファイターの力は抜けていると判断できます。
そこで今回も中心はシベチャタイガー。負担重量は二冠目から30キロ増え730キロとなりますが、スピードよりは登坂力で勝負するタイプなだけに問題ないでしょう。十勝晴れが続き、力のいる馬場になりそうなのもプラスで、二冠達成の可能性は高いといえます。
相手筆頭もアローファイター。ばんえい菊花賞後も430万円条件で4、4、2着と健闘しており、順調度ではこちらのほうが上かもしれません。
この2頭に割って入りそうなのは牝馬勢。なかでもニシキガールは怖い存在です。別定重量での争いだった牝馬二冠はハンデに苦しみ9、10着も、定量戦の三冠目、前走・ばんえいオークスでは圧巻の逃げ切り勝ちを収めました。3走前のばんえい菊花賞は7着でしたが、これは障害で詰まったのが響いての結果。実力を発揮できれば、ばんえいオークスくらいは走る馬だけに今回も先行しての粘り込みに期待できるでしょう。
ほかの牝馬勢、プリンセスモモ、エリザベスライデンも、いずれも牝馬三冠路線で活躍を見せた実力馬だけに、有力馬が障害で苦戦するようなら馬券圏内に食い込んでくる可能性があります。
カネサリュウは、巻き返しが期待されたばんえい菊花賞では、第2障害でやる気を喪失したのか9着馬からも2分半以上も離されタイムオーバーで失格となりました。2歳二冠制覇など実績は上位ですが、その前走の負けかたが良くないので今回は見送りが妥当でしょう。
ばんえい菊花賞3着のミサキスペシャルは重馬場は得意としており良化が期待できます。しかし上位2頭とのタイム差を考えると強気にはなれません。一冠目ばんえい大賞典で2着があるコーネルフジは、ばんえい菊花賞9着が示すように定量戦のここでは苦戦が予想されます。ばんえい菊花賞8着のアアモンドヤワラは相性のよい竹ケ原茉耶騎手とのコンビで少しでも上位を目指したいところ。エビスオニワカは前走で7着に敗れるまでは下級条件とはいえ12戦連続連対。その勢いで上位陣にどこまで迫れるでしょうか。
出走表はこちら
【参考レース】
7/29ばんえい大賞典(勝ち馬:プリンセスモモ)
11/4ばんえい菊花賞(勝ち馬:シベチャタイガー)
12/9ばんえいオークス(勝ち馬:ニシキガール)