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2007年6月 2日 アーカイブ

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6/3柏林賞予想 矢野吉彦

2007年6月 2日(土)

ホクショウダイヤ断然有利

 みなさんお久しぶりです。新生ばんえい競馬、5月は重賞がありませんでしたが、今月は3日の柏林賞、17日の黒ユリ賞、24日の旭川記念と3つの重賞が相次いで行われます。楽しみなシーズンがやってきました。ビシビシ当てていきましょう!

 ではまず柏林賞。4歳限定の定量戦で、昨年までの旭川記念にあたるレースです。出走馬のほとんどが4月29日のすずらん賞、5月20日のライラック賞に出ていました。これに、昨シーズンのクリスタル特別以来となるマルミシュンキを加えたメンバー。要は、マルミシュンキをどうするか、というのがテーマですね。
 すずらん賞、ライラック賞出走組の比較では、重量差がなくなるホクショウダイヤが断然有利。どちらのレースでも、他馬より重いソリを引きながら、キッチリ追い込んできて着順を上げてきています。今度は“勝つ番”です。
 ただし、他の馬に乗るジョッキーも、ただ指をくわえてホクショウダイヤが勝つのを見ている、ってことはないはず。追い込みタイプの同馬を封じ込めるには、重量差がなくなったとしても、大逃げを打って先行粘り込みを狙うしかないでしょう。前走のメジロショウリキやテンカのレースぶりからすれば、増量されるここでも、思い切って逃げたときの前残りの可能性は、ないとは言えません。
 そこにマルミシュンキが絡めば、ひょっとしていい配当の馬券になるかも。たぶん、ホクショウダイヤがダントツの人気になるでしょうからね。
 オッズとの相談になるとは思いますが、とりあえずホクショウダイヤ、テンカ、マルミシュンキの馬単ボックスを買います。あとは、3頭を頭にしてメジロショウリキ2着の馬単。計9点だと、ホクショウダイヤが勝っちゃったらゴメンナサイを覚悟しなきゃいけませんが。
 まぁ、4月のオッズパーク杯を当てたので、ここは余裕の勝負といきましょう。では、今回はこのへんで。

6/3柏林賞予想 斎藤修

マルミシュンキで断然

 ばんえい十勝オッズパーク杯は、ナリタボブサップにこだわるあまり、ものの見事に▲○でタテ目をくってしまった。
 さて、1カ月以上あいた久々の重賞は新設の柏林(はくりん)賞。新設といっても、4歳オープンの定量だから、位置づけとしてはこれまでの旭川記念と同じ。
 で、今月は柏林賞も含めて重賞が3つ。黒ユリ賞が2歳世代(明け3歳)の牝馬の重賞として行われていたものがこの時期にずれたのは、3歳牝馬3冠の1冠目にするという意図があるのだろう。
 旭川記念は、位置づけ的にはこれまで旭王冠賞として行われていたレース。これまで古馬の4市記念レースが、帯広記念、岩見沢記念、北見記念とあって、旭川だけが旭王冠賞だったものを、わかりやすく旭川記念としたのだろう。
 「なんで旭川市は撤退したのに、旭川記念というレース名を残すんだろう」と、誰だったかから聞かれたことがあるが、かつて旭川(岩見沢、北見も)でばんえい競馬を開催していたという証として、重賞のレース名を残すことはいいことだと思う。
 やや意味合いは異なるが、中央競馬では、東京競馬場の目黒記念、阪神競馬場の鳴尾記念、新潟競馬場の関屋記念などは、いずれもかつてその競馬場があった場所を重賞として残したもの。
 十数年、数十年ののちにも、ばんえい競馬がかつては帯広だけでなく、旭川、岩見沢、北見でも行われていたことを思い出すことができる。

 さて、柏林賞だが、ここはマルミシュンキから狙う。デビュー以来15戦14勝という成績もすごいが、狙ったところは必ず獲るといわんばかりのローテーションもすごい。ただ一度の敗戦のナナカマド賞のあとと、昨年のイレネー記念のあとに長い休みをとったのは、おそらく数を使うと賞金を稼いでしまい、ハンデを課されるからではないだろうか。もちろんイレネー記念も今回の柏林賞も定量ではあるのだが、そこに行く過程でも負けたくないと。昨シーズン最終戦のクリスタル特別も、今回とほぼ同じようなメンバー相手に楽勝だった。
 問題は重量。クリスタル特別でマルミシュンキよりハンデが重かったのは、4着のホクショウダイヤ、8着のニシキセンプー、9着のカネサテンリュウ、牝馬20キロ減を考慮すれば10着のエメラルドの4頭。その後の戦績も考慮すれば、相手はホクショウダイヤで堅いのではないか。マルミシュンキに勝てる可能性があるのもホクショウダイヤだけだと思う。
 あとは、今シーズンの4歳オープンを2勝しているテンカと、ダービー馬ナカゼンスピード、メジロショウリキまで。
 ◎マルミシュンキ
 ○ホクショウダイヤ
 ▲テンカ
 △ナカゼンスピード
 △メジロショウリキ
 馬連複で◎○の組合せを厚く。あとは◎から流す。
 前回に続いて○▲のタテ目になったらという不安がないでもないが、おそらく上位3頭は人気だろうから、ここは狙いを絞る。

6/3柏林賞プレビュー

 6月3日(日)の第11レースに行われる新設重賞柏林賞(4歳オープン)は、昨年の三冠路線を賑わせた馬たちに、4歳になって力をつけてきた馬たちが挑む構図となりそうです。
 まず注目馬として挙げたいのはテンカです。今季開幕から行われた4歳オープン特別、すずらん賞、ライラック賞の2レースをともに制しました。また今年の1月~2月には古馬相手に5連勝を飾ったこともあり、まさにいま充実期を迎えている同馬。“テン良し、中良し、終い良し”のタイプでもあり、初挑戦にして重賞制覇という場面も十分にあり得るでしょう。
 前述の4歳オープン特別で少差の3、2着に健闘したホクショウダイヤは、2レースともに勝ったテンカより10キロ重いハンデを課せられており、今回は定量戦ということで逆転も考えられます。
 マルミシュンキは現在8連勝中。途中何度かの長期休養を挟みながらもデビューからここまで15戦14勝の好成績を挙げており、イレネー記念も制しています。昨季の最終戦となった4歳オープンのクリスタル特別(1着)では、7着のテンカに20秒以上の差をつけており、今季初戦のここでも軽視はできません。
 ナカゼンスピードはばんえいダービーを制したほか三冠ではいずれも3着以内に好走。今年2月に行われた5歳馬との世代混合重賞・ポプラ賞でもただ1頭の4歳馬として5着に健闘しました。今季初戦なのが気がかりですが、その実績と底力に期待したいところです。
 近走は不振ですが、ばんえい菊花賞馬エメラルド、ばんえい大賞典2着のカネサテンリュウの2頭も侮れません。
 ほかでには、巻き返しを狙うばんえい大賞典馬ニシキユウ、3走前の430万未満でテンカを破っているメジロショウリキ、格付け的には下になりますが、コーネルヒロノドラゴンなども出走します。

出走表はこちら

【参考レース】
3/25クリスタル特別(勝ち馬:マルミシュンキ)
4/29すずらん賞(勝ち馬:テンカ)
5/20ライラック賞(勝ち馬:テンカ)

※4月以降のレースの映像はこちら。また2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。
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