ばんえい競馬情報局とは?

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2007年5月 アーカイブ

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今週の見どころ(5/19~5/21)

 ばんえい帯広競馬は、今回から第3回開催に入ります。第2回開催を終えての騎手リーディングは、12勝で3人が並ぶ接戦も2着の差で坂本東一騎手がトップに立っています。
 連対率では、騎乗数は少ないものの、今季2勝(リーディング19位)を挙げている新人の船山蔵人騎手が33.3%でトップに立っています。積極的な騎乗で人気薄の馬を上位に導くこともしばしば。今開催でもぜひその騎乗ぶりには注目です。

 5月19日(土)のメイン第11レースはアカシヤ特別(混合700万円未満)です。
 ここでの期待は今季初戦を迎えるミサイルテンリュウ。昨季のばんえい記念3着など高重量戦での実績もありますが、どちらかといえば負担重量は軽い方が好走することが多い馬。今回は720キロで出走できるために、チャンスといえるでしょう。持ち前の登坂力を生かし押し切る場面もありそうです。
 昨季を6連勝で締めくくったタカラボーイも今季は未勝利ながらオープン馬たちと差のない競馬をしており侮れません。また前走は末脚に見どころがあったヤマノミントにも注目です。
 2月にポプラ賞を制したスーパーロイヤルは近走不振ですが、そろそろ立ち直りのきっかけをつかみたいところでしょう。

 5月20日(日)のメイン第11レースはライラック賞(4歳オープン)です。
 2開催前の4歳オープン戦・すずらん賞で、6番人気の低評価を覆し逃げ切り勝ちを収めたのがテンカです。今回のレースには、すずらん賞に出走した10頭のうち9頭が出走を予定していることからテンカのレースぶりには注目が集まります。
 唯一、すずらん賞に不出走だったのはナカゼンスピード。ばんえいダービー優勝をはじめ昨季の三冠レースではいずれも3着以内に健闘している世代トップ級の実力馬です。今季初戦となりますが、軽視はできません。
 ほかでは、前々走の430万未満戦でテンカに先着しているメジロショウリキニシキユウなども争覇圏でしょう。

 5月21日(月)のメイン第11レースはつつじ特別(混合600万円未満)です。
 トウリュウは、前走青葉特別は第2障害で苦戦し8着に敗れましたが、障害さえまともなら、前々走で見せたような先行逃げ切りに期待が持てます。
 また、アローコマンダーにも注目です。青葉特別では、第2障害3番手から、迫力の追い込みを見せ優勝しました。
 この2頭のほかでは、末脚強烈なトカチタカラ、昨季終盤は旧800万未満で連対を続けていたイケダガッツ、出走メンバー中唯一の700万未満格付けのグレートサンデーなども有力です。

レース回顧(5/12~5/14)

2007年5月15日(火)

 12日(土)に行われた新緑特別(3歳以上500万円未満)は、1番人気のハヤテショウリキが優勝。近走は掲示板を外さない堅実な走りを見せており、好調ぶりがうかがえます。第2障害を豪快に駆け上がったハヤテショウリキは、ふた腰でこれをクリア。その後はコマタイショウ、ハイタワーらが猛追してきましたが、ハヤテショウリキもしっかりとした末脚を披露。後続をまったく寄せつけることなく、先頭でゴールしました。障害2番手から追いすがったコマタイショウが2着。障害後に鋭く伸びたハイタワーが3着を確保しています。
 母の日の13日(日)はオープン牝馬によるカーネーションカップが行われました。これを制したのは、430万クラスのイナノプリンセス。軽ハンデを生かして、並みいる強豪を一蹴しました。中団からゆったり進んだイナノプリンセスは、障害下でタメたのが奏功し、ひと腰でこれをクリア。一歩前でエンジュオウカンが障害を越えていたものの、即座に先頭を奪って逃走。後続各馬の追い込みを退け、ゆうゆうとゴールを果たしました。障害5番手から追い込んだ実績馬トカチプリティーが2着で、3着には軽量タケトップクインが入線。
 14日(月)は青葉特別(3歳以上混合600万円未満)が行われ、3番人気のアローコマンダーが優勝。前走5着から巻き返し、実力をあらためて証明しました。4歳馬ホクショウダイヤが早めのレースを展開しますが、障害を先頭でクリアしたのはキョウエイボーイ。しかし、障害3番手からじっくりレースを進めたアローコマンダーは、残り20メートル付近で先頭へ。最内からホクショウダイヤが鋭く追い込みましたが、これをしのいだアローコマンダーが1着でゴール。僅差2着にホクショウダイヤで、障害2番手から粘ったバンゼンが3着となりました。

今週の見どころ(5/12~5/14)

2007年5月11日(金)

 ばんえい帯広競馬は、ゴールデンウィークの連続開催も終了し、今週から通常の土曜~月曜の3日間開催に戻ります。
 7日(月)の第3レースで新人の中島敏博調教師が初出走から14戦目にして念願の初勝利を飾りました。まだ37歳と若い中島調教師の今後ますますの活躍に期待しましょう。

 5月12日(土)のメイン第11レースは新緑特別(3歳以上500万円未満)です。
 前走の騎手選抜戦スーパージョッキー賞では惜しい2着に敗れたハヤテショウリキは、昨季は旧800万条件でも好勝負を繰り広げていた実力馬。今回は主戦の藤野俊一騎手に手が戻ることから、引き続き好勝負を期待したいところです。
 もちろんスーパージョッキー賞で優勝したコマタイショウも有力。ほか、ハイタワーユウセイマーチの一発にも期待したいところです。

 5月13日(日)のメイン第11レースはカーネーションカップ(4歳以上牝馬オープン)です。
 ここでの注目はエンジュオウカンでしょう。昨年の4月まで遡ってここ1年ほど、負けても勝ち馬と10秒前後の差にまとめる堅実なレースを続けています。今季初戦の前走日本レーシングサービス賞では5着に敗れましたが、牝馬では最先着を果たしています。牝馬だけの戦いとなる今回はこの馬にチャンスといえるでしょぅ。
 強敵は、トカチプリティーです。昨季の重賞・ヒロインズカップでは今回の出走メンバーのなかでは最先着の3着に健闘。エンジュオウカンとは昨年4月以降、9回対戦して6回先着と互角以上の戦いを繰り広げています。
 ほかにも、サダエリコスターエンジェル。格下ながらギャンブラークインイナノプリンセスなど楽しみな顔ぶれが出走を予定しています。

 5月14日(月)のメイン第11レースは青葉特別(3歳以上600万円未満)です。
 ひとまず中心はトウリュウ。前走関口房朗大賞典では、先頭で障害をクリアし、後続の追い上げをなんとか凌いで勝利しました。
 昨季を2連勝で締めくくったヨコハマイサムも実力のある1頭。前走は9着に惨敗しましたが、今季2戦目の今回は上積みも見込めるでしょう。
 ほかでは、昨季終盤の好調を持続し、前走でも1番人気に推され3着と健闘したバンゼンホクショウダイヤアローコマンダーハマナカキングなども出走してくれば争覇圏でしょう。

 

馬券おやじは今日も行く(第32回) 古林英一

2007年5月10日(木)

スタートダッシュ!

 今季も無事ばんえい情報局が始まった。まことにもってめでたい限りである。4月30日に小生も勇躍帯広に参上した。競馬場はすっかりお化粧直しされ、とても明るくなった。また、スタンドの建物にはいったところにはグッズ販売&インフォメーションコーナーが設置され、これがまた雰囲気を良くしている。

 GW中の賑わいについては旋丸文豪が先週このコラムに書いておられるので屋上屋を重ねることは避ける。ただ、爺ちゃんも婆ちゃんも父ちゃんも母ちゃんも子供たちもみんなで楽しめる競馬場に様変わりしたことだけをご報告しておきたい。

 さて、シーズン初めは、毎年のことだが馬体重を大きく減らして出走する馬が目白押しである。平地競馬ならシーズン初めはプラス体重で出てくる馬が多いのだが、ばん馬の場合はまったく逆である。

 これはお相撲さんと同じである。シーズン中は、いかにしっかり食って、いかにしっかり運動して、あの隆々たる筋肉を維持していたかということである。いわば、身を削って働くのがサラブレッド、身に筋肉の鎧をまとって働くのがばん馬である。小生なんぞは、はずれ馬券・はずれ車券にまとわりつかれて日々せっせと働いている(ような振りをしている)。

 だが、背後霊のごとく小生にまとわりついていたはずれ馬券の地縛霊はばんえい新生とともに退散したのである。まさに、正直の頭に神宿る、天は我を見放さなさず、日々是精進に努めたお陰であろう。

 4月30日は、2010年度ばんえい記念優勝(予定)馬、ばんえい界不世出の名馬と謳われる(はずの)ミヤビライコウ号(詳細はミヤビライコウ奮戦記をご覧あれ)が新馬戦2着という上々のデビューを果たし、さらに、最終レースでは入澤騎手が9番人気のマルオチャンピオン号で2着という殊勲のレースをしてくれたおかげで旅費まで稼げたのである。入澤騎手を抱きしめて頬ずりしたい気分である(入澤騎手ご本人はされたくないとは思うが)。

 「当たり馬券がどこにも売ってないっ!」と文句を垂れまくる小生に、オッズパークばんえいマネジメントのN氏は「当たり馬券もちゃんと売ってますよ~」と確かに言っていた。が、しかし、正直いって小生は彼を信じていなっかったのだ。だが、新生ばんえいは本当にちゃんと当たり馬券も景気よく売っていることがよくわかった。1日楽しく過ごしておまけに旅費までくれて…。帯広競馬場は、地上の楽園・極楽浄土・王道楽土である。全国津々浦々のばんえいファンの同志諸君、いざ帯広競馬場へ断固結集しようではないか!

レース回顧(5/4~5/7)

2007年5月 8日(火)

 4日(祝・金)はメインレースにスーパージョッキー賞(3歳以上500万円未満)が行われました。昨年度のリーディング上位騎手が抽選で騎乗馬を決定するこの一戦は、コマタイショウ藤野俊一騎手が優勝しました。第2障害を先頭で越えたコマタイショウは、直後からバンゼンが追ってくる厳しい展開。しかし、残り20メートル付近から逆にバンゼンを突き放し、代わって追ってきたハヤテショウリキも完封。今季初出走を好内容で制しました。障害3、4番手クリアからジワジワ伸びたハヤテショウリキ(西弘美騎手)が2着。3着に1番人気のバンゼンと鈴木恵介騎手が入線しています。
 5日(祝・土)に行われたのは大雪賞(3歳以上オープン)。ここは前走ばんえい十勝オッズパーク杯で3着に好走したタケタカラニシキが優勝しました。第2障害は例によってニシキダイジンが真っ先に挑みましたが、遅れて仕掛けたカネサブラックが抜群の登坂力で先頭クリア。僅差でニシキダイジン、タケタカラニシキが続きました。三つどもえの展開でレースは進み、残り10メートルでタケタカラニシキとカネサブラックがストップ。しかしニシキダイジンも脚いろが完全に鈍っており、立て直したタケタカラニシキが再加速して1着でゴール。カネサブラックも続いて2着を確保し、3着にニシキダイジンという結果になりました。
 6日(日)はさつき特別(3歳以上混合700万円未満)が行われ、1番人気のホシマツリが勝利。昨季後半の帯広開催以降、馬券圏内をはずしておらず、好調ぶりがうかがえます。第2障害を先頭で越えたホシマツリは、後続を寄せつけない圧巻のレースを展開。余裕の脚取りでゴールを果たし、昨季最終戦からの3連勝を飾りました。2着は障害5番手から追い込み、オープン馬の意地を見せたエビスオウジャ。早めの障害クリアから粘り込んだタカラボーイが3着を確保しました。
 7日(月)は緑風特別(3歳以上430万円未満)が行われました。ここはカゲシュウホーが勝利。前走の春駒特別3着に引き続いての好結果で、好調をキープしているようです。道中は、ライジングサンが第2障害を先頭で越え、独走態勢を築く展開。しかし、4頭が並んだ2番手集団からカゲシュウホーが勢いよく脚を伸ばすと、残り10メートル付近でライジングサンを捉え、そのまま先頭でゴールイン。豪快なレースを見せて、05年12月以来となる久々の勝利を挙げました。2着は1番人気ライジングサン。3着には、障害後の2番手集団からしぶとく歩き続けたワカテンザンが入りました。

映像はこちら。またこれらを含めた4月以降の映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

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