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3/25ばんえい記念回顧

新たなるヒーロー誕生! トモエパワー

07  25日(日)に行われたシーズン最後の大一番、ばんえい記念(4歳以上オープン)は、単勝2番人気のトモエパワーが優勝。ばんえい競馬の頂点に上り詰めました。
 前夜にはみぞれが降り、第1レース時点での馬場水分は5.7%。ばんえい記念の発走時には4.4%に下がりました。
 第1障害を先頭で降りたのはミサイルテンリュウ。エビスオウジャが続き、スターエンジェル、ミサキスーパーという展開。各馬、道中刻みながら、ゆったりとしたペースでレースは流れました。
 第1障害と第2障害の中間でトモエパワーが先頭に立つと、第2障害下に先頭で到達。各馬に先んじて勝負を挑みました。やや遅れてミサイルテンリュウ、アンローズ、スターエンジェルらが仕掛けます。トモエパワーは途中ヒザを折りながらも坂本東一騎手が必死に体勢を立て直すと、苦戦する各馬を尻目に、先頭で第2障害を越えました。
 かなり遅れて障害を越えたのはミサイルテンリュウ。そしてシンエイキンカイと続き、トモエパワーを追いかけましたが、力強く末脚を伸ばしたトモエパワーが余裕をもってのゴール。最後はミサイルテンリュウの脚いろが鈍ると、シンエイキンカイがこれを交わし、2着でゴールしたときには勝ち馬から40秒ほど離されていました。3着にはミサイルテンリュウが入り、単勝1番人気に支持されたミサキスーパーは第2障害で苦戦し7着に敗れました。
 勝ったトモエパワーは、今シーズン800万クラスからのスタートでしたが、3連勝でオープンに上がると徐々に力をつけ、帯広記念で重賞初制覇。重賞2勝目が大一番のばんえい記念制覇となりました。
 松井浩文調教師は厩舎開業2シーズン目でばんえい記念制覇の快挙。ベテラン坂本東一騎手も、念願のばんえい記念初制覇となりました。

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坂本東一騎手
「第1障害を越えたら先行して行こうと考えていたので、思いどおりのレースができました。第2障害でも手ごたえ十分で、ヒザを折ったときは一瞬焦りましたが、馬を落ち着かせようと考えました。最後はだいぶうしろが離れて、朝と比べるとだいぶ馬場が重くなっていたので、大丈夫だろうと思いました。あとは転倒することだけを気をつけていました。帯広記念を勝ったときから、ばんえい記念もという手ごたえはありました」

松井浩文調教師
「予想よりもだいぶ早めに行っているなとは思って見ていました。第2障害でヒザを折りましたが、その次にいい腰が入ったので、大丈夫だと思いました。帯広記念のあとはハンデを背負っていたので苦戦はしましたが、それなりにいいレースをしていたので、好調は維持していました。昨シーズンから手ごたえはあったので、今年はタイトルをとらなければと思って期待していました」

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