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2006年9月22日 アーカイブ

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今週のみどころ(9/23〜9/25)

2006年9月22日(金)

 岩見沢も第7回開催が終了し、残すところは1開催。その7回が終わった段階で、今季のリーディング争いは坂本東一騎手が87勝と独走態勢を築いています。しかし2位争いが面白く、藤野俊一騎手が69勝、鈴木勝堤騎手62勝、松田道明騎手が61勝……、と、このあたりは団子状態になってきました。開催ごとに変動がありそうで、岩見沢終了時点でどのような順位となっているのか、非常に楽しみなところです。なお、調教師部門では松井浩文調教師が53勝でトップ。出走回数が195回と少ないながら、勝率27.2パーセントの驚異的な数字を残しています。こちらもどこまで数字を伸ばせるか、楽しみなところです。
 23日(祝・土)は、じゃらんカップ(3歳以上470万円未満)が行われます。この路線の注目株キョウワテンリュウが10月2日のクリスタル特別へ登録したため、難解な一戦となりましたが、ここはコトブキライアンの安定性に期待したいと思います。このクラスでは常連で、近5走すべて掲示板を確保。それだけに突き抜ける印象はありませんが、連軸としては持ってこいの存在でしょう。同じく安定度でイナズマダッシュも争覇圏。390万クラスを2連勝ののち、470万クラスで3、3、2着と好成績を挙げています。ほか昇級戦のマルニアトランタ、古豪ヤマトゼンシンなども好勝負圏内。ヒカルヨシウメ、チヨノキングの一発にも期待が持てそうです。
 24日(日)のメインレースは山鳩賞(3歳以上800万円未満)。このクラスの安定勢力ホクショウファイトが出走を予定しています。前走は、らしさを見せることなく6着に敗れましたが、本来の力からすれば不動の中心。巻き返しは十分に期待できるでしょう。ただ、ほかにも骨っぽいメンバーが登録しており波乱も十分考えられます。オープンで好走しているライジングサンを筆頭に、岩見沢えぞまつ特別の上位馬イッスンボウシやエビスオウジャ、ギャンブラークインも争覇圏。スミヨシセンショーの巻き返しも十分考えられます。
 この日の第10レースは南北海道産駒特別(2歳産地限定)。例年行われる産地限定の2歳特別戦です。シンエイフロンテアとシンエイファイトの、これまでオープン戦線で好走を繰り返してきた“シンエイ”2頭が注目となります。特にシンエイフロンテアは2歳オープンの青雲賞で3着に好走。これまで1番人気に推されたことがなく伏兵的ではありますが、ここを勝って存在感をアピールしたいところでしょう。
 また第9レースは3歳以上オープンの一戦が組まれており、ここにはプリンセスサクラコフクイズミが出走を予定しています。平場戦ながら注目の一鞍です。
 25日(月)は北の大地特別(3歳以上650万円未満)が行われます。期待したいのはバレットドラゴンで、近走は勝ちきれないまでも2、3、4着と上位でフィニッシュ。順調ならば、ここも好勝負は必至です。ほか、夏の4連勝の記憶も新しいカツテンリュウ、そして近走不振も底力あるプリティブライト、ミスターハヤサキの2頭も上位争いを演じることができるでしょう。

馬券おやじは今日も行く(第24回)  古林英一

馬主への道 ~馬市場見学の巻~

 うーん、やはり矢野・斎藤両巨匠にはかなわない。先日の大賞典の結果である。あれくらいの斤量差があっても小生はホクショウダイヤが押し切ると思ったのだが。まあ、済んだことは仕方あるまい。馬券や車券のことで真剣に悩んでいては身が持たない。はっきりいって、馬券・車券に関してはすっかりパンチドランカーになっている小生である。

 さて、先だってのこのコラムで、「馬主になりたい人この指止~まれ!」と呼びかけたところ、早速関東在住のAさんから打診のメールをいただいた。これでまた一歩ばんえい記念制覇に向けて話が進んだのである。なんか話が大きくなっているのではと思う方もあるかもしれないが、オーナーを目指す限りはばんえい記念制覇こそが目標なのである。

 さて、馬を入手する第一歩は市場からである。旋丸姐さんに煽られた小生は勇躍ホクレン十勝家畜市場の8月馬市場へと出かけたのである。軽種馬の市場と違って、こっちは押しボタン式……ということを小生が報告すると旋丸姐さんが既に宣言しているので、これはいわざるを得ない(^_^;) 市場で購入した名簿には「押しボタンスイッチ取り扱いに係わる注意事項」なんぞも掲載されている。そこで発見した馬市場トリビアである。「押しボタンスイッチの吊りひもは電波を送信するアンテナになっている」。へえ~。

 馬市場にはばんえい競馬の関係者が多数来場している。西弘美騎手に「こんなところにも来てるの?熱心だね~」なんぞと呆れられた小生である。まあ、いわれてみれば確かに、熱心だわな。だが、しかし、西さん、バカにしたもんじゃありやせんぜ。将来われらが◎○▲号(馬名未定)が第××回ばんえい記念に歩を進めることにでもなれば「西さん、今度ひとつ乗ってみてくれませんかね」なんぞということがあるやもしれませんぜ。

 2日目こそ旋丸姐さんに導師を勤めていただいたものの、初日は小生ひとりぼっち。一番悩み、そしてついに独力で解決できなかった謎が、例の階段状になった購買者席に行く通路である。上場される馬の繋養場所やセリ場への搬入通路は簡単にわかるのだが、購買者席の入口がさっぱり見あたらない。何度も建物の周辺をうろちょろした結果、結局、初日は購買者席への着席を断念した小生である。そもそも購買者席に行けなければ馬を買うことなんぞできやしない。なんせ前述の「押しボタンスイッチ取り扱いに係わる注意事項」にも「変な場所からスイッチを押したらダメよ」と書いてあるからね。

 2日目、この重大な疑問はいともあっさり氷解した。というのも、購買者席に直接はいる入口なんぞはハナからないのである。ではどうやって購買者席に行くのか。なんと馬と人がびっしり並んでいる出場馬繋留レーンを、「ちょいとごめんなさいよ」と横切って行くしかないのである。

 2日間の出場頭数は全部で551頭。うち、農用馬が410頭で小格馬が128頭。他に共進会セールというのがあってこれにも13頭出場した。小格馬というのはポニーやドサンコである。こっちの方は思わず手を出してしまいそうな5~10万円というお手頃価格の馬もちらほら。ポニーといえば、日本競馬界きっての美人調教師・谷あゆみ先生がポニーに熱い視線を送っておられる光景も目撃した。大小問わず馬なら何でもお好きなんでしょうね、きっと。

 後日ホクレンさんに照会したところ、この2日間の市場成績は、農用馬の部の売却頭数は410頭中303頭。したがって売却率は74%。農用馬の最高取引額は105万円というのが2頭(いずれも牝馬)いて、逆に、最低価格は1歳牡馬で115,500円(桁間違いではない!)というのがいた。落札者は番号で示されるのだが、小生が見ていた範囲では購買者番号21番が落札する馬が多い。場内に掲示されていた購買者番号一覧表によると、21番は駒城となっていた。この会社は馬肉料理で有名な熊本の菅乃屋の関連企業である。

 いずれにせよ、1歳牡馬なら100万円も出せばそこそこの馬を入手できることがわかった。ただし、これは100万円くらい小生がポンと出せるという意味ではない、念のため。さらに、難関・購買者席の入口もわかった。馬主として、オーナーズカップ出場→ばんえい記念制覇に向けたわが野望が着実に前進した2日間であった。最後にいろいろとご面倒をかけた旋丸姐さんに感謝!

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