ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2006年5月 8日 | メイン | 2006年5月15日 »

2006年5月12日 アーカイブ

1

やっぱり馬が好き(第18回)  旋丸 巴

2006年5月12日(金)

何度でも行きたい旭川競馬場

Asahikawa  帯広開催が終っちゃったー、と寂寥感に苛まれ……ている旋丸ではない。開催が旭川に移ったのなら追っかけて行こうじゃないの、と出かけたのが4月29日。何のことはない、旭川開催初日から駆けつけたわけで、自分ながら最近の我が「ばんえい熱」は、どうかしていると思う(写真:向正面に大雪山系を遠くのぞむ旭川競馬場)。

 けれど、こうして私が旭川に馳せ参じたのには他にも理由があって、実のところ、私は旭川競馬場に行ったことがなかったのである。

 競馬場と名のつくところなら全国津々浦々、いや、海外の競馬場にも随分行った。その数……うーん、正確に計算したことはないけど、100を越えることは確か。けれど、そんな競馬場巡礼の中で、旭川は「近いから、そのうち」ということで取り残されて、気がつけば、道内で唯一、全国でも残すところ3つだけの「未踏の競馬場」になってしまっていた。

 十勝の我が家から車で行けば3時間少々の、これなる競馬場に、だから、私は平成18年度初日から勇躍出かけたのは、こういう事情があったからである。

 ……なんて、元気溌剌、意気揚々でかけた旭川初日だけど……。その結果は惨敗! 2レースから11レースまで、パドック→馬券購入→レース観戦、と実に勤勉に場内を走り回って、その結果が「ぼうず」。たったの一度も馬券が当たらなかったのだから、嗚呼!

 という訳で、薄い財布を極限まで薄くして帰途についた私。だけど、この日の競馬が楽しくなかったかと言えば、全然、全く、小指の先程にも、そんなことはなくて、楽しかったのである。実に、実に楽しかった!

 何が楽しかったと言って、まず、旭川競馬場が思いのほか近代的で綺麗であったこと。にも関わらず、地方競馬らしい生活感に満ちていたこと、これが嬉しかった。何しろ、芝生の上で焼き肉ができるし、食べ物屋さんも、わんさとあって誠に賑やか。メニューも豊富で、「モツ煮」や「いか焼き」なんていう地方競馬必須アイテムも、ちゃんと揃っているから、それだけでスキップしたくなる。そんな売店の一軒で、店を切り盛りするオバチャンが、知り合いのオジサンと話している。

 「うちのダンナ? 馬券、買いに行っちゃったわ」

 売店のオジサンが、店をほったらかして馬券を買いに行く。いや、実に牧歌的。地方競馬ならではの風情じゃないですか。願わくば、このオジサンが店の売り上げを全部スッてしまいませんように。

 帯広競馬場はホームグラウンド。私の愛して止まない競馬場であるけれど、旭川もまた違った意味で北海道らしい和やかな競馬場だった。

 これから我が家は馬の出産、種付けでテンテコマイの季節を迎える。かてて加えて、畑仕事に牧草刈り、山菜取りにだって行かなければならないし、一応は本業の物書きだってやらない訳には行かないから、私にとっては1日が24時間では到底足りないような日々が続く……んだけど、それでも、やっぱり、6月12日の最終開催まで、是非にも、また旭川に行きたい。6月4日には旭川記念、6月11日は旭王冠賞があるし、それを含めて、もう2度か3度、いや、せめて4、5度、出来れば7、8度か9度か、うーん、10度くらいは行きたい旭川競馬場なんである。

今週のみどころ(5/13〜5/15)

 ゴールデンウィークも終わり、旭川開催も佳境に入ってきました。まだ開幕して1カ月ほどですが、5日までの集計で、調教師リーディング1位が松井浩文調教師、2位が岩本利春調教師となっています。2人とも昨年4月に開業し、今季で2年目。確かにまだ始まったばかりですが、こうした新進気鋭の調教師が上位に入ってくるというのは、ばんえいの活性化につながってくるのではないでしょうか。今後の活躍を期待したいと思います。
 13日(土)に行われるのはキトウシ特別(3歳以上650万円未満)。5日の北彩都特別の再戦といえそうで、中心はビホロヤマト、コブラタイガー、タケノホウシュウあたりとなるでしょう。同レースで人気薄で2着に食い込んだキリンオーも争覇圏です。
 14日(日)のメインレースはスプリングカップ(5歳オープン)。ここにはエンジュオウカンやタケタカラニシキ、ホクトキングなど、若駒を代表する各馬がエントリーしてきました。注目はやはりエンジュオウカン。前走でスーパーペガサスを下したことに加え、重量の加増もないことから、ここでは中心となるでしょう。ほかタケタカラニシキ、ホクトキングももちろん争覇圏で、800万クラスからはプリンセスサクラコ、ヤマノミントが上位に食い込んできそうです。
 第10レースに行われる3歳以上オープンは、7日のさつき特別、8日の天人峡特別出走馬による勝抜戦。単純な力比較からも天人峡特別組はやや分が悪いと見え、さつき特別上位のトモエパワー、シンエイキンカイが出走してくれば、間違いなく中心となりそうです。
 15日(月)はピヤシリ特別(3歳以上650万円未満)が、メインレースとして行われます。ここはエビスオウジャに人気が集中するでしょう。降級以来、危なげないレースで3連勝。実力の違いを見せつけており、ここも最有力です。スーパークリントンも今季2連勝と好調。クラスは上がりましたが、それでも好勝負を演じてくれることでしょう。ほかバンゼンやトカチタカラなどの一発も侮れません。好勝負が期待できそうです。

1
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.