地元の藤岡一樹が先制攻撃!
4日間の走りを振り返ると、藤岡一樹は初日いきなり本走3.35秒台を計時している。すでに高い仕上がりを得ており、あとは準決勝戦~優勝戦まで状態を崩さないように維持してきたように見える。準決勝戦では長田恭徳にマークされる展開だったが、相手に攻める隙を与えなかった。優勝戦の10線4名の中で先行力が最も安定しており、0ハン2車を先に突破して同ハンの追撃を振り切ろう。
岩科鮮太や松山茂靖はスタートが決まれば好勝負できる。ただ出足の安定感は藤岡に一歩譲る感。長田恭も鋭いダッシュ力のあるタイプではなく、先述したように道中の伸びは藤岡を超えるものではなかった。
永島潤太郎も今節は普段に比べると仕掛けが早くなく、スタートが常に切れていてガードの固さに定評のある塚越浩之に苦しむ可能性もある。
◎ 4 藤岡一樹
○ 5 岩科鮮太
△ 6 長田恭徳
△ 3 松山茂靖
▲ 1 塚越浩之
おすすめの買い目
4=5631
穴なら
5=312
文/鈴木
木村武之が地元勢を退ける
SSトライアルの16名だけでなくSSフェスタの出場選手欄にも木村武之の名前がないことが意外であり違和感がある。それだけの実力と実績、存在感をオートレース界に刻んできた彼が今年ラストの開催として臨んでいる今節の状態は正直、100%には見えない。準決勝でいったんは10m前の中野光公に反撃されかけた。それでも今回はエンジンの心臓部であるクランクを交換しており、実戦や練習などでエンジンを回しているうちに馴染んでくれば、現状以上の動きを獲得する見込みが十分に立つ。前団にハイペース独走タイプが不在なのも有利なファクター。8名の車間が拡がらず周回する展開になりそうで、木村武は前へ追いつきさえすれば次々と捌いて番手を上げられよう。
同じ26期の桜井晴光が、前節アフター5ナイターに続いて高いスピードを示している。内枠に並ぶ同ハン3車いずれも大きなコースをあまり通らないタイプなので、桜井にとって捲りやすいといえる。
11月レース中の落車から公傷休養を経て復帰した新井淳が、いかにも速攻派らしい俊敏な走りを見せており、0ハン両者を早い段階で突破するシーンも大いに考えられる。
◎木村武之
○桜井晴光
△新井淳
▲岩沼靖郎
おすすめの買い目
8-6=3217
文/鈴木
東小野正道と丹村司を有力視!
初日が降雪のため中止になった飯塚ナイター。2日目の準決では軽ハン勢の頑張りがあり、優勝戦は0Mに6車、10Mに1車のハンデ戦になった。
レースの行方を占う上で最も大事なのは0ハンのスタート争いになるだろう。実績を考えれば東小野の先行が有力。越智も手堅いスタートを決めるだろう。丹村司は準決で素晴らしい飛び出しを見せており、トップスタートもあるか。岩見は0ハン勢を1車でも2車でも叩いておきたいところ。
東小野がスタートを決めて逃げた場合、それなりにペースは上がりそう。そのまま押し切りもあるが、丹村司が2~3番手までに出れば道中で逆転できるスピードがある。この両者の争いとなりそう。悪くないスタートを見せて粘る越智や、エンジンの仕上がり良い牧瀬の巻き返しが連下候補。0ハン大外で展開的に厳しくなりそうだが、桝崎が穴の狙いか。
◎ 2 東小野正道
○ 1 丹村司
△ 4 越智尚寿
△ 3 牧瀬嘉葵
▲ 6 桝崎陽介
おすすめの買い目
1=2-346
実力断然の青山周平が完全優勝へ!
今節の青山はスーパーハンデでの競争だったため、他に誰が優出しても単独最後方からのレースは決まっていたが、他の6人は0ハンに全て並んだ。
青山はここまでオール1着できており、エンジン面は全く問題ない。優勝戦でも格の違いを見せて0ハンを攻略するだろう。当然の本命視だ。
0ハンはスタート争いが大きなポイントになる。先行しそうなのは新井日、吉田恵、三浦あたりか。独走でのスピードは新井日と三浦が上位。この両者がスタート後に好位に付けてペースを上げる。仲田は最内だが、遅れないスタートが切れれば勝負圏内に加わってこれる。佐久間は大外なので展開は厳しい。一発あるなら桜井か。スタートでどこまで踏ん張れるかがカギになるが、序盤である程度の位置に付けられれば快速を発揮できる。
◎青山周平
○三浦康平
△新井日和
△仲田恵一朗
▲桜井晴光
8-25-1245
有吉辰也がオール1着で優勝を決めそう!
予選、準決が重走路で勝ち上がったため、正味のエンジン状態は掴みにくい状況となった優勝戦。どのような展開になるのはか読みづらいところだが、ここは実力断然の有吉が中心になるのは間違いない。
単独最重ハンからの競争で楽ではないが、冷静な捌きで前の6車を交わしていく。展開的に絶好なのは吉松優。逃げる井上との差を詰めて先頭に立てば、ハイペースの逃げに持ち込める。30線勢が激しく競り合うような流れになれば、より大きなリードを作れる。有吉を負かす可能性があればこの吉松優だ。
30線は辻がスタート巧者だが、スタート位置の角度を考えると田中進の先行も十分考えられる。田中進もスピードある選手なので、枠ナリ発進が叶えば優勝争いに参加できる。大外を回って車を押し上げていきそうなのは山際。ツボにはまった時は爆発的なスピードを発揮できる。井上智も序盤のリード次第で車券に絡める。
◎有吉辰也
○吉松優輝
△田中進
△山際真介
▲井上智詞
7-236-1236