
永島潤太郎の試走気配が上昇した
先月下旬の飯塚デイレースは4日間で最速の試走タイムが37秒だった永島潤太郎。今節も初日・2日目は38秒だった試走タイムが、3日目の準決勝戦は33秒へと急上昇し、レースもスピード豊かな走りでブッチ切り圧勝した。この決勝戦は同ハン石田啓貴と山浦博幸より先行することは十分に可能であり、外めのコースをグリップ開け開けで捲っていこう。
8月は11走して未勝利、2着と3着が1本ずつだった石田啓貴が、今月は8走中6走が3着以内と安定感が大幅アップ。決勝戦のハンデ位置からは捌きにくそうに見えるが、愛機を車群の外へ持ち出せれば、永島の通るコースをなぞってアウト戦で番手を上げられる。
山浦博幸と三宅真央は準決勝戦のレース終盤の足色に余力を感じられず、メンバーが一段と強化される決勝戦で上積みを望めるかどうか。
もっとタイムが出ているように準決勝戦で感じさせた満村陽司、今年2月の山陽ミッドナイトで初優勝して当地の水が合う早津圭介は、いずれも先頭へ立つとペースを上げられそうな予感。
◎ 6 永島潤太郎
○ 4 石田啓貴
△ 7 滝下隼平
▲ 3 満村陽司
穴 2 早津圭介
おすすめの買い目
6-4=732
穴なら
2=7-436
文/鈴木
伊藤信夫が総合力の違いを示す
先月下旬のG1ダイヤモンドレースから今節で連続3節目の飯塚になる伊藤信夫は、前節デイレースの決勝戦は追い上げての3着にとどまったが、その時に勝たれた篠原睦が不在でただひとりSGタイトルホルダーとして優出した今回は格上のレースメイクできっちり首位を獲りたい。
岩見貴史は準決勝戦のような鋭い飛び出しが続けて決まるかがポイント。かりに先行できたとしても、この10線2名を叩けるかどうかは微妙な情勢だ。
中村颯斗が先月下旬の飯塚デイレースから良い流れで今節まで推移しており、後続が競り合ったりして進めなくなるようなら、その間に車間を拡げて大きく逃げるシーンがあるかも。
◎ 6 伊藤信夫
○ 1 中村颯斗
△ 5 岩見貴史
▲ 3 平塚雅樹
穴 2 丹村司
おすすめの買い目
6=1-532
穴なら
2=1-536
文/鈴木
青木治親が難走路を制してV!
川口最終日は重走路で始まったが、徐々に乾いていき優勝戦は所どころが濡れているブチ走路になった。まずは0ハン単騎の吉田幸が粘っていたが、福田裕がアウトから交わすと青木治も同じように続いていった。そこからは福田裕が巧みなコース取りで先頭を死守していた。しかし、青木治がこん身の差しを決めると、そのままゴールを迎えた。
青木治は試走から気配が良かった。レースでは2番手でやや攻めあぐねていたが、慌ててはいなかった。おそらく試走での感触が良かったので、抜けそうな手応えを得ていたのだろう。青木治は今年2月に伊勢崎で優勝して以来、通算17度目となるV。次節からはハンデが重くなりそうだが、今の勢いを持続できれば十分克服できるだろう。
平田雅崇のアシが強力だ
今節2日目から進み方の良くなった青木治親が10線の2名、さらに吉田幸司までインを突き刺して素早く抜け出しそう。そこに付いていっても阿部剛士が前へ出ることは難しいか。若井友和も準決勝戦で青木治へ仕掛けきれなかったので、優勝争いするには機力の上積みが欲しいところ。
平田雅崇も若井と同様に準決勝戦2着に敗れたものの佐藤裕二を軽々と交わしていて、今シリーズ上向いた青木治に対しても射程内まで追いつけば一発で捌ける機力を備えていそうだ。
穴を探すなら、直線の真ん中から先で伸びていて後続は抜きづらくなりそうな吉田幸司だ。試走タイムが出ていなくても動けるし、他者との試走タイムの差が大きくなれば、それだけオッズは好配当を望めるだろう。
◎ 7 平田雅崇
○ 4 青木治親
△ 6 若井友和
▲ 3 福田裕二
穴 1 吉田幸司
おすすめの買い目
7-4=631
穴なら
1=7-346
文/鈴木
篠原睦が通算50度目の優勝
3日制の最終日は降雨の重走路で開始。2Rで雨は上がり、10R以降は良走路に回復。12R決勝戦も湿度は高めながら良走路で実施された。
10線の3名も20線の3名もそれぞれ枠ナリに発進したが、10線の真ん中3枠の村瀬月乃丞は1周回3コーナーで中尾貴志を差して2番手へ浮上。そして20線の大外7枠の篠原睦も1周回3コーナーで同ハン浦田信輔・伊藤信夫をまとめて差した。篠原にとっては強敵2名をすんなり攻略できたことが勝利への近道となった。
村瀬は3周で0ハン根本将人を捌いたが、先頭に立てていた時間は長く続かず、4周目に篠原がイン攻め込んで首位。今年7度目、通算50度目のVを勝ち取った。
伊藤信は序盤の仕掛けが後手に回ったぶん、村瀬へ1車身差まで追い上げての3着まで。20線3名の中で今節に計時した本走タイムの劣っていた浦田は後方の車群に取り残された。
文/鈴木