佐久間健光が今年2度目の優勝!
伊勢崎のアフター5ナイターは地元の26期・佐久間健光が優勝した。試走は29で一番時計を叩き出した。レースは0ハン単騎の竹内が軽快に逃げ、10線から先行した谷川がマーク追走していたが、佐久間が好エンジンをバックに車を押し上げていった。先頭に立ってからは三浦が追い上げてきたが、射程内に入らせることもさせず逃げ切ってみせた。完全優勝がかかっていた青島は、試走タイムから物足りず、レースでも全く番手を上げることができなかった。
佐久間は今年1月以来の優勝。通算優勝回数は11となった。今年は3回優出し優勝が2回、準優勝が1回。優勝戦に乗れば好成績を残すことができている。8月下旬あたりからエンジンが上向き、気候が変わりつつある現在でも高水準で保てている。元々は、スピードが出る冬場で活躍するイメージがあるので、この勢いのまま次の地元戦でも好走しそうだ。
青島正樹の充実ぶりが光る
7走前にフライングしている青島正樹は今回スタートの切れ味こそ高くはないが、道中の捌きは高いレベルで安定している。初日は仲田恵一朗を捌いて快勝。3日目の準決勝戦は、最新ランキングはA級ながらS級の常連である西原智昭をスンナリ攻略した。
6月の伊勢崎ナイター『G2稲妻賞』、4日目は2着の鈴木清市に、最終日5日目は2着の伊藤正司に、いずれも約20メートルの大差をつけて圧勝。その5日目と今節3日目は時間帯は少し異なるが気温および走路温度がほぼ同じで、決勝戦も同様の気象条件になるなら、またも高度なパフォーマンスを披露することが期待できる。さらに付け加えると、予報では天候が崩れる可能性があり、青島は雨も巧者なので走路状況に関わらず走力を発揮してくれよう。
準決勝戦は一杯の足色に見えたが、持ちタイム比較とブロック技術の高さから、竹内正浩の残り目十分。20線の2名は、攻撃の安定感では佐久間健光の方が優るか。
三浦康平は、長期の不振脱出を経て大活躍した昨年の今頃に連発していたような目の覚める速攻が最近は多くなく、優勝するには20線へ割って入るくらいのダッシュが欲しいところだ。
◎ 7 青島正樹
○ 1 竹内正浩
△ 5 佐久間健光
▲ 6 三浦康平
× 4 仲田恵一朗
おすすめの買い目
7-1=564
穴なら
4-5=671
<スタート位置>
<第1コーナー進入予想>
佐藤励が激戦を制し、若獅子杯2度目のタイトル!
0ハン単騎の金田はスタートを残して出た。10線からは最内の丸山智が先行し、鈴木宏と黒川が乗っていく形。佐藤励は1周1コーナーを回った段階では最後方だった。まず動きがあったのは1周3コーナー。10線から先行した丸山智が金田を差していく。丸山智が逃げ態勢を作り、鈴木宏が続いていった。後ろではインから浮上していた佐藤励が黒川を交わし3番手を奪取。前では鈴木宏が丸山智を捌いて先頭に立った。佐藤励も丸山智を交わし、鈴木宏と一対一の態勢になった。佐藤励は4周3コーナーで鈴木宏のインに飛び込み先頭に踊り出たが、すかさず鈴木宏が差し返していく。しかし、佐藤励は6周3コーナーで再び鈴木宏のインに突っ込み先頭を再奪取。そこからは鈴木宏の反撃を封じてトップでゴールを迎えた。黒川は試走タイムで佐藤励に大きく離されたのと、レース展開も厳しくなり連覇ならず。3着での入線となった。
佐藤励は根性を見せた。1度先頭に立ちながら逆転されてしまったが、再びチャンスが訪れると、それを逃さなかった。やや強引な突っ込みにも見えたが、しっかりとコーナーを回ってみせた。これでG2若獅子杯争奪戦は一昨年に続き2度目のV。記念タイトルはG1のスピード王決定戦(山陽)を含めて3度目の栄冠となった。その全てが山陽走路での結果。佐藤励にとって得意のバンクになったことだろう。
黒川京介が今シリーズ無敗で駆け抜ける
ただひとり全勝で優出した黒川京介のエンジンパワーが他者を大きくリードしている。発走直後の伸びだけでなく、そこからレース序盤の攻めも早くて切れ味が高い。今年2月の前回大会に続く連覇を達成しよう。
準決勝戦の佐藤励は、中盤周回までの出入りの激しい展開でタイヤを消耗した森本優佑をワンチャンスで仕留めて、走りに余力を感じられた。
鈴木宏和は捌きの安定感は増しているが、猛烈ダッシュが以前と比較すると少なくなっている印象があり、丸山智史や佐藤摩弥が準決勝戦で鋭い飛び出しを決めたことと考え合わせると、鈴木宏は4~5番手発進から追い上げる展開になるか。
森本優佑も準決勝戦のようにレース序盤で良いポジションを取れれば、長い距離を突っ込める鋭利な差しを武器に上位争いへ加わることが可能だ。
◎ 8 黒川京介
○ 7 佐藤励
△ 4 森本優佑
▲ 5 鈴木宏和
× 2 丸山智史
おすすめの買い目
8-7=452
穴なら 地元所属として独り勝ち上がった丸山智史が最内枠から先頭を奪って逃げ込む
2=8-576