
栗原佳祐のハイスピード逃走
今節2日目の7R、栗原佳祐は速攻派の1級車・赤堀翼と互角の飛び出しから1周回1~2コーナーの大外捲りで伸び勝って先制攻撃。3日目8Rの準決勝戦は10メートル線にいずれ劣らぬスタート巧者が4名ズラリと並んだが、栗原佳は叩かれずに発走するとまたもや独走。今節は風の強い日が続いたが、1級車よりパワーの劣る2級車でも初日に3.376秒の好タイムで渡辺篤に大差をつけて圧勝しており、出足・時計とも死角がない。決勝戦は浅野浩幸の抵抗をものともせず一気に抜け出して後続を引き離そう。
松山茂靖の仕上がりも非常にいい。準決勝戦で米里崇徳や藤波直也の近くを走っていた際は、伸びが明らかに強めだった。アウト攻め主体のタイプだが今節は鋭い突っ込みが決まっているのも、車の状態に自信を持てているから攻めていけているのだろう。
ただ10線は外寄りの柴田健治と平塚雅樹が元来の先行力は上位であり、内枠の松山や米里崇徳より先回りして0ハン追撃体制を作るかも。
◎ 2 栗原佳祐
○ 4 松山茂靖
△ 5 柴田健治
▲ 7 中村友和
穴 1 浅野浩幸
おすすめの買い目
2-4=571
穴なら 浅野浩幸が栗原佳祐を張りながら粘っての連絡みは好配当を望めそうだ
1=2-457
文/鈴木
9R...森本優佑の出足に注目
捌きが安定しているのは5~7号車だが、今節の走りなら森本優佑はスタート五分に出れば上位争い有望。鈴木宏和が3日目に追いアシが上向いた。
◎ 4 森本優佑
○ 6 長田稚也
△ 8 鈴木宏和
▲ 7 若井友和
穴 5 平田雅崇
おすすめの買い目
4=6-875
穴なら 平田雅崇は浦田信輔に続く2番手発進のケースも十分ある
5=7-684
10R...佐藤貴也の状態が良い
夏場は出なかった速い本走タイムが出るようになり素早く進めている佐藤貴也が中心。連勝は途切れてしまったが佐藤励が破壊力を示すか。
◎ 7 佐藤貴也
○ 8 佐藤励
△ 6 丹村飛竜
▲ 5 松本康
穴 1 福岡鷹
おすすめの買い目
7=8-651
穴なら 重ハン勢とのハンデ差は詰まったが加速力は高い福岡鷹
1=7-865
11R...今節全勝の中村雅人を信頼
先行力ある篠原睦と永井大介を射程に入れながら中村雅人が上位へ進出。山田達也が予選中の動き良かった。
◎ 8 中村雅人
○ 7 永井大介
△ 6 篠原睦
▲ 2 石本圭耶
穴 5 山田達也
おすすめの買い目
8=7-625
穴なら 最近の山田達也は仕掛けが早くなっている
5=8-6721
12R...荒尾聡が上向いてきている
中枠の川口2名がスタート張り込んで出そうだが、総合力に優る荒尾聡と金子大輔が攻撃する。
◎ 7 荒尾聡
○ 8 金子大輔
△ 5 上和田拓海
▲ 6 小林瑞季
穴 2 越智尚寿
おすすめの買い目
7=8-5624
穴なら 予選の動き鋭かった越智尚寿が枠も有利で注意したい
2=8-7564
文/鈴木
えっ、8年ぶり? 浜野淳パーフェクトV
ホームストレッチ側は乾いており、バックストレッチは濡れてるという見た目にも難しい走路コンディションで行われた山陽ミッドナイトの優勝戦。総合力で優る浜野淳が人気の中心だったが、0ハン西崎洋一郎からも売れており続いて永島潤太郎。2連単は6-4、6-1、1-6の順で3連単は6-4=1、1-6-4で人気分け10倍切る配当はなかった。
西崎の逃げに番田隆弘が続く序盤。番田が滑り始め永島がインに入り浜野も続く。永島が西崎を捕えて浜野を突き放しにかかるが、浜野もピタリと照準を合わせて最終3コーナーで突っ込み先頭を奪う。今年4つめの優勝狙った永島は悔しい準優勝。SGホルダーの浜野は勝って当たり前なのだが、優勝は2017年1月、飯塚以来のV36と久しぶり。(ちなみに西崎が勝てば25年ぶりだった)
今月18日からの山陽ミッドナイトに浜野淳は参戦予定。現在5連勝中で次節も1着並べて連続Vを狙う。
佐藤励の進境が著しい
64周年大会以来のナイター開催となる『G1開設68周年記念レース』、デイレースで実施された第67周年のウイナーは鈴木圭一郎。ディフェンディングチャンピオンとして臨むはずだった今回は私病により欠場となった。
鈴木宏和は前回の開設記念レース決勝戦を残り1周半まで逃げて、鈴木圭に差されて準優勝。飯塚の夜は7月『G2ミッドナイトチャンピオンカップ』以来になるが、その後8月と9月に伊勢崎ナイターのSG・G1へ連続して優出し、いずれも上位争いに喰い込んでいる。
皇帝・池田政和の復活グレード制覇で幕を閉じた伊勢崎デイレース『G2レジェンドカップ』から中3日で、多くのレーサーが飯塚の前検日へ移動してくる。
トップで触れたいのは三浦康平だ。レジェンドカップ初日は3着だったが若井友和に競り勝ち、準決勝戦では浦田信輔を捌き2日目からの3連勝を決めて優出。そして決勝戦では久門徹と有吉辰也を捌いて1度は先頭に立った。この4名いずれもすでにオートレースの歴史に記録を刻んでいるSGホルダーである。前期ランキングA-51の選手が、並み居るSGレーサーたちを次々と捌いたことが、今季の充実ぶりを示している。飯塚ナイターは昨年8月ぶりで、着順は5走すべて6着以下だったが、当時は長いスランプに陥っていて今とはエンジンの仕上がりがまるで違う。通常マフラーだが地元伊勢崎ナイターでは最近まで安定して活躍していた。
有吉辰也は決勝戦を逃げて3着。試走タイムが優出メンバー8名中8番目と劣勢であっても粘りを見せられたのが底力の表れ。地元飯塚への出走は10月下旬のデイレース『G2オーバルチャンピオンカップ』優出3着以来。その前の節は飯塚ミッドナイトで4戦4勝の完全Vを決めている。
永井大介はレジェンドカップ初日と最終日に勝利。4日目の準決勝戦は内山高秀を猛追して僅差3着、翌5日目は防御力の高さに定評のある篠原睦を攻略して快勝した。飯塚の夜開催は今年4月の『SGオールスター』以来で、本走3.359秒の好タイムをマークしている。
開設記念レース過去4度のV歴を誇る浦田信輔は、レジェンドカップに優出してゴール通過は7着だったが、0メートルオープン戦の大外8枠から鋭いダッシュを放ち、序盤周回のコーナーの開けっぷりは迫力があった。今期ランキングがA-64なので最重ハンの内寄りの枠に置かれるケースが多めになりそうな今回は、前節3日目・4日目に披露した高いスタート力を生かしての活躍は十分にある。
レジェンドカップ最終日と同日の今月8日に閉幕した飯塚ミッドナイトからも有力選手が、こちらは飯塚の夜に連戦という形で出場する。
新井日和が丸2年ぶり通算2度目の優勝を遂げた決勝戦で、2着へ猛追したのが長田稚也。7車立ての7番手発進と厳しい位置取りになったが、後半3周の伸びはすさまじく、パワーがありすぎてコーナーを回りきれないように見えたほど。昨年のダイヤモンドレースで初のタイトル獲得。連覇を狙った今夏のダイヤモンドレース決勝戦で小林瑞季と繰り広げた壮絶な一騎打ちは見応え満点であった。
中村杏亮は11月の川口デイレース『SG日本選手権』に優出し、0メートルオープン戦の7枠から好スタートを放って3着に喰い込んだ。続く飯塚ミッドナイトは3連勝で優出。浜松デイレース1節を挟んだ前回ミッドナイトにも優出した。昨年3月のオーバルチャンピオンカップ(2015年と2020年~2023年はナイターで開催された)は本降りの雨の中、鈴木圭を大差にくだして優勝。今春のオールスター決勝戦で計時した試走3.27秒は青山周平と並ぶトップタイムだった。飯塚の夜開催における信頼度は若手の中では相当に高い方だといえる。
今年10月オーバルチャンピオンカップの覇者は中村雅人。この優勝戦も雨中決戦となり、荒尾・有吉・篠原・高橋貢といった雨の猛者たちを破っての大会初制覇だった。次節のSG日本選手権は初日から3連勝したのち優勝戦まで駒を進めて、今月上旬の川口ナイトレース4日制も初日から3連勝で優出して2着。飯塚の夜は8月ダイヤモンドレースぶりだが、そこでも優出しており、今回も車の状態をキッチリ合わせてくるだろう。
豊富な経験と実績を持つ強豪たちについて述べてきたが、35期の新鋭・佐藤励も優勝戦線の最有力候補のひとりだ。今月、自身初となる通算10連勝を達成。その後も白星を重ねて現在12連勝。内容がまた素晴らしく、かつ今大会へ臨むうえでセールスポイントになる。飯塚ミッドナイト2節と川口ナイトレース1節に3連続で完全優勝しているからだ。その3節では日没以降のレースしか走っていないため、今回ナイターとはいえ昼の時間帯のレースに組まれた場合どうなるかだが、12連勝はデイレースの日本選手権から始まっており、9月には川口一般開催、10月には山陽『G2若獅子杯争奪戦』と共に日中開催を優勝しているので心配ないとみたい。
4月オールスターは初日から3連勝しながらフライングで勝ち上がり権利を喪失。8月ダイヤモンドレースは優出を果たしたものの8着に沈んだ。12連勝の看板を引っ提げて乗り込む今度の飯塚ナイターではそれ以上の成績を残して、今後の更なる成長と躍進へつなげたい。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-4(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-31(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-32(34期)〕
浦田 信輔〔飯塚 A-64(23期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-9(28期)〕
佐藤 励〔川口 S-12(35期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-34(28期)〕
文/鈴木
青山周平が11連勝で完全優勝も達成!
0ハンは浅野が好スタートを切ったが、レース序盤は牧野貴と競り合う形になった。ペースが上がる前に割り込んできたのは佐藤摩だったが、すぐ後ろに付けていた青山周が素早い仕掛けで先頭に立った。佐藤摩は付いて行きたいところだったが、徐々に差を付けられていく。更には後ろから黒川が迫っており、2着を守るのが精一杯だった。青山周は先頭に立ってからもペースを上げて快勝。
青山周はこの後、地元で1節を消化してから年末の川口でスーパースター王座トライアルが待っている。今回、川口で優勝できたことは年末へとつながりそう。それも、今回の優勝戦では佐藤摩と黒川を撃破している。どちらもスーパースター王座トライアルに出場するので、まずは先制攻撃、プレッシャーを与えることができたのではないだろうか。次の地元一般開催でも良い走りをして、年末の大一番で昨年に続き連覇を決めるべく万全の状態で臨んできそうだ。