石田が逃げ切って自身2度目のV!
0ハン単騎の石田はしっかりとスタートを残すと、そこからはペースを上げつつコースを外さない落ち着いた走りを見せた。後ろでは赤堀が追走していたが、付け入る隙を全く与えず、2番手に上がってきた柴田健にも射程に入れさせず押し切り勝ち。今年は初の優出で昨年8月以来、自身2度目の優勝を決めた。
昨年2月のデビュー直後からセンスのある走りを見せ、初優出も早かった石田。半年後には初優勝も決め、前途洋々だったが、そこから一時期伸び悩んでいた。しかし、今年に入ってからは上位着が多くなっていた。そして今節は2日目から3連勝で優勝。上がりタイムも3・403と十分な数字。今後はハンデが重くなってくるだろうが、克服できるだけの走力は身に付いている。
木村武之が完全優勝へ向け疾走する!
S級での優出は木村武と吉原の2人のみ。木村武は初日から1着を並べ、しっかりと存在感を示している。吉原は2日目から連勝を決めて優出。吉原らしい追い込みが決まっている。軽ハン勢で目立っているのは2級車の石田。準決では赤堀のプレッシャーをはねのけ、逃げ切ってみせた。石田も2日目から連勝。他で動きが軽快なのは鈴木健と柴田健。
レース展開としては0ハン単騎の石田がマイペースの逃げに入る。それを追うのは赤堀だが、準決では交わせなかったように優勝戦でも抜くまではいかないだろう。この石田を次に追うのは30線最内に入った鈴木健。前節も優出しているように近況のエンジンはすこぶる良い。スタートも先行できそうなので、早めに石田を交わせる射程に入ればイン突っ込むかも。柴田健や落合巧も気配は上々で鈴木健に付いていく。
ただし、本命には木村武を推したい。展開的に楽ではないが3連勝の勢いがあるし、これまでにも何度も困難を克服してきた。優勝できないとしたら逃げる石田が思う以上の走りを見せたケースのみ。そこで相手には石田を挙げる。
◎ 8 木村武之
○ 1 石田啓貴
△ 3 鈴木健吾
△ 4 柴田健治
▲ 5 落合巧
おすすめの買い目
8=1-345
石田の逃げも怖い
1-3458-34578
佐藤励 一瞬の隙を突いて今年V4!
SGホルダー中村雅人の外枠となった佐藤励。試走3.27秒と一番時計を出し他車に威圧感を与えた。3連単の人気は7-6-4、6-7-4の順。2連単も佐藤励から7-6、6-7、7-4で売れていた。20線のトップスタートは平田雅崇で佐藤励より先に出た中村雅は流れてしまい、そこを見逃さず佐藤励がイン入る。平田が先頭へ立ったが、佐藤励は自分のアシ色を確認しながら青旗で平田を攻略。中村雅は離れた3着に終わる。惜しくも準優勝の平田は今回、乗り換わって上昇気流。同じく乗り換わりの佐藤励とともに結果を出した。佐藤励は3月19日のデイ&ナイト同日開催のナイトレースを制したあと、山陽ミッドナイト、そして今回と3連続Vで今年4度目の優勝。このあとは飯塚に乗り込みSGオールスターで思い切り暴れて欲しい。
中村雅人が捌きの妙見せる!
川口オートの将来を担う佐藤励がSGホルダー中村雅人の外枠に位置する優勝戦。0ハン2車、20mに5車と10mが不在なのがキーポイント。今回から乗り換えた佐藤励と平田雅崇が揃って優出とナイトレースに合ってるのか、連日いい動き。20線のスタートは平田と上和田どちらが出ても中村雅と佐藤励は追って行ける車速がある。捌く展開になれば中村雅に一日の長。あえて、逆転の発想をするなら稲川聖也が独走展開を作ればペース上がるので少々押さえておきたい。スピードで優る佐藤励か、追い込む中村雅か...。20線の攻防に目が離せない。
◎ 6 中村 雅人
○ 7 佐藤 励
△ 4 平田 雅崇
▲ 5 上和田拓海
穴 2 稲川 聖也
おすすめの狙い
6-7-4 6-7-5
《穴なら》
2-6流し 2-7流し
鈴木圭一郎が山陽G1連続優勝
中枠から荒尾聡と有吉辰也、少し離れて鈴木圭一郎と青山周平がスタート伸びていき、2~4号車は展開づくりに加われず。
1周回3コーナー荒尾が0ハン金田悠伽を差しにいく内へ有吉が入ろうとしたが差し決まらずに後退し、鈴木圭が捲って2番手へ。そして2周回3コーナーで荒尾を捌き逃げ態勢を築き始めた。
青山周は離れず追走したが、まず立ち上がりで何度か仕掛けるも突破ならず、それならばとコーナーでのイン突っ込みで鈴木圭の前へ出られたが回りきれずコースを外してしまい、鈴木圭は冷静に反撃し先頭を奪い返して、5戦5勝の完全V。3月のプレミアムカップに続く山陽G1連続制覇で、自身最多タイとなる2度目の13連勝も記録した(10連勝以上は自身3度目)。
文/鈴木