エンジン完調の池田政和を狙う!
0ハンには武藤だけで、10線に7車並んだハンデ戦となった優勝戦。10線のスタート争いが大きなポイントになりそう。その前にまず0ハン単騎の武藤はスタートを残して出るだろう。10線はほぼ枠ナリ発進か。紛れがあれば池田や森が先行するケース。
いきなり逃げに入れる武藤は絶好の展開になるが、最後まで先頭を守れるかどうかは疑問。10線最内から飛び出す鈴木清が道中で捕まえそう。しかし、池田もレース序盤から中盤にかけて先頭争いに加わってきそう。準決は12Rでタイムが出やすかった条件とはいえ上がり一番時計をマークした。初日は第1レースで走り、やはり初日の上がり一番時計をマーク。エンジンはかなり仕上がっている。枠順も悪くないので3~4周目あたりでは先頭を走っていそうだ。約一年ぶりの優勝を目指す。
その流れに乗って行きたいのは森。池田の攻めに離されず付いて行けば、道中でワンチャンスがあるかも。後半の追い込み鋭い中村雅も勝負圏内に入ってくる。永井はもう少し上積みが欲しい感じ。10線勢が競り合うような形になると武藤の逃げ切りも。
◎ 4 池田政和
○ 5 森且行
△ 8 中村雅人
△ 2 鈴木清
▲ 1 武藤博臣
おすすめの買い目
4-1258-1258
穴なら 武藤の大逃げ
1-2458
加賀谷建明が通算29V
朝方から小雨が降り続けてデイレース最終日3日目は全レース重走路となった。
決勝戦のスタートの火蓋が切られると、10メートル最イン2枠の鈴木清が単独0ハン武藤博臣の内をのぞきかけたが、1周回バックストレッチでは5枠の森且行が大外を伸びて先頭へ立った。ところが直後の4コーナーでふところが空いてしまい、加賀谷建明が隙を逃さず首位を奪取。残りの5周回はピタリ追走する森に反撃のチャンスを与えず逃げ切った。
永井大介も外寄りの7枠から好スタートを放ったが、1周回2コーナーの立ち上がりで中村雅人が内を突くと、鈴木清と武藤博臣の間をすり抜けて3番手へ浮上した。
予選~準決勝戦を2連勝して臨んだ2名のうち、高橋義弘はスタート8番手に置かれる苦しい展開となり、池田政和は実績に乏しい雨走路で実力を発揮しきれなかった。
文/鈴木
雨を呼ぶか 竜神・加賀谷
史上初の同日・昼夜Vを狙う資格のある永井大介と加賀谷建明。予報通り雨走路になるようなら加賀谷が俄然クローズアップ。今節はエンジン自体が良いので、レースが良走路でおこなわれても上位争いに加わりそう。
前節あたりから番手の上げ方がスムーズになってきた若井友和も走路状態にかかわらず着実に追い上げる。この両者の間から永井大介がドカンとスタート飛び出せば逆転まであろう。間中大輔の出足が上向いており、中途半端な走路状態にでもなると重ハン勢が追いづらくなるぶん、展開が向いてくるか。
◎ 5 加賀谷建明
○ 7 若井友和
△ 6 永井大介
▲ 3 佐藤裕二
穴 1 間中大輔
おすすめの買い目
5ー7=631
穴なら
1=6-572
試走通りに木村武之が勝つ
発走前まで割れに割れたオッズ。一番試走の木村武之が3.30、2番目は松尾啓史の3.31と26期コンビが売れ筋。大外の金子大輔は3.33と見た目も今イチだった。締め切り前に割り込んできたのは10m前の永島潤太郎。試走も3.33と20線勢にそん色なし。2連単は6-2、6-8のみ10倍を切っており、3連単は6-8-7が29倍、6-2-8、6-7-8と続いた。
満村陽司の後ろへ永島が付ける前に木村武はインから攻めて3周で先頭立つ。永島は満村を差したが松尾啓史がイン伸びてきて2着へ。木村武は今年の初優勝、昨年11月以来のV87に。山陽では20年のG1スピード王から4年経つ。
このあとはヤングの祭典「G2若獅子杯」の裏開催にあたる川口デイレースに10/15~出場予定。
鈴木圭一郎が今年12度目の優勝
良走路と雨走路が2度ずつあった4日間を無敗で通過した鈴木圭一郎が決勝戦もケタ違いの強さ・速さで快勝。これで今年の勝利数は94となり、昨年に青山周平が打ち立てた年間最多勝利記録97に残り3と迫った。今月10日から開催される山陽G2『若獅子杯争奪戦』で新記録を樹立する可能性はかなり高い。
対抗馬と目された荒尾聡は発走時に前輪を浮かせてしまいスタート後手に。道中も上位争いに参加できなかった。2周回1コーナーで田中進を差して逃げた桝崎陽介が2番手で粘ったが、追い上げてきた有吉辰也が最終周回3コーナーで差して2着に入った。
文/鈴木