オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
笑顔、のち感涙
2020年の落車事故により2年近くレースから遠ざかった池田政和が、復帰して最初に優勝したのが2022年の伊勢崎ナイター。事故の前、最後に優勝したのは伊勢崎デイレース『G1シルクカップ』。不思議と縁のある伊勢崎で皇帝・池田政がほぼ5年ぶりにグレードタイトルを獲得した。
0メートルのオープン戦でおこなわれた『G2レジェンドカップ』優勝戦は、最内1枠の有吉辰也がスタート先行して逃げたが、試走タイム3.33秒は8車の中で最も遅く、中盤の周回からコーナーで流れ始めた。
そこへ迫ってきたのは、2番手スタートから追走していた久門徹を捌いた三浦康平。地元代表のプライドと12年ぶりのグレード制覇へ燃える走りで首位に立った。
しかしドラマは終わっていなかった。スタートは立ち遅れて6番手あたりからの展開となった池田政が、浦田信輔や松尾啓史を捌きながら番手を次々と上げて、残り3周で3番手、残り2周で三浦の背後まで追いつくと、最終回8周目の1コーナーでついに三浦の逃げを捕まえた。これでグレード27度目、通算72度目の優勝となった。
ロッカーへ戻ると大勢の同期23期生や旧船橋所属の仲間に出迎えられて笑顔が満開。その後ウイニングランからスタンド前のヒーローインタビューでファンの祝福を受けると涙を何度もぬぐう姿があった。