上和田拓海が抜け出しを図る!
0ハン単騎の緒方は展開がだいぶ有利だが、準決の上がりタイムを見ると逃げ切るまではどうか。ここは10線からスタート決めそうな選手が、緒方を追い込んで交わしそう。その一番手は上和田か。レース中盤で先頭に立ち、ペースを上げるとみた。
準決で最も良い上がりタイムを出したのは岩見。岩見もある程度のスタートを決めて、上和田を追っていく。後半に追い込んで行きそうなのは長田稚。楽な展開にはならなそうだが、近況は力をつけており追撃は強力。丹村飛も地元の意地で車券圏内に入ってくるか。展開的には厳しくなりそうな滝下だが、スタートで踏ん張ると快速を発揮して上位争いに加わってこれる。
◎上和田拓海
○岩見貴史
△長田稚也
△丹村飛竜
▲滝下隼平
久しぶりの開催となる山陽オート!
山陽オートは走路改修に入っていたので8月18日以来の開催となる。好タイムが出やすい新走路、更に気候も冷え込んできてかなりのハイスピードバトルになりそう。
参加する地元S級は4人の予定。その中でランクトップは松尾啓史。前走の飯塚GIでは3日目に白星があったが、それ以外はパッとしなかった。ただ、エンジン自体はそこまで悪くはなさそうで、今回のような一般開催なら十分通用しそうだ。2番手は丹村飛竜。前走の飯塚では初日こそ白星だったが、その後は成績が良くなかった。それでも、その前のSGから試走タイムはそこそこ出ていたし、決して戦えない動きではなさそう。今回は久々の地元で、じっくりと整備で上積みを図る。
長田恭徳はエンジン状態まずまず。勝ち切れていないレースが多いのは気になるが、車券圏内には入ってこれている。もう少しエンジンの底上げができれば、白星も増えてくるだろう。角南一如はエンジンもうひと息。前節もフライングをしており、当面はスタートが慎重になる。唯一の好材料は気候の変化。走路温度がだいぶ低くなってきているので、角南のスピードが生きやすい条件にはなっている。
外来S級で最も強力なのは中村杏亮と長田稚也。どちらも前走は飯塚GIだった。中村杏は準決から動きが上向いて1着。優出を決めていた。優勝戦は好展開に持ち込んだが3着。それでもGIで優出3着の結果なら悪くはない。長田稚は準決3着で優出できなかったが、それ以外の4走はオール連対。その前の地元では準優勝だったし、更にその前のSGでも優出4着。エンジンはほぼ仕上がっているし、乗り手の自信も増している。
岩見貴史も近況は悪くない。前走のGIでも成績はまとまっていたし、ここ数節は大きな着を取ることはほとんどない。最大の武器であるスタートは切れているし、道中の仕掛けも決まっている。上和田拓海は、前走のGIでは成績こそイマイチだったが、試走タイムはよく出ていてエンジンは悪くなさそうだった。
A級ながら飯塚GIで優出していたのは丸山智史。優勝戦はスタート行けず、展開が苦しくなったが、準決までは良かったし久々に良くなってきた印象。石本圭耶もそのGIで健闘していた。準決だけ8着だったが、それ以外はオール連対。スタートもスピードも成長が見られている。大木光は前走の川口で優出6着。エンジン上昇と共に差しの鋭さも増している。10月の終わりごろからエンジンが良くなっているのは新村嘉之。ここ5節は上位着が続いている。後ろのハンデに強力車がいても、振り切れるだけのスピードが出ている。
※11月28日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-25(29期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-14(33期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-17(34期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-22(29期)〕
上和田 拓海〔川口 S-24(34期)〕
大木 光〔川口 A-20(28期)〕
丸山 智史〔山陽 A-23(31期)〕
木村武之VS佐藤貴也、再び!
浜松オートは約2週間ぶりの開催。S級の参戦は多くないが、前回の浜松優勝戦で死闘を演じた佐藤貴也と木村武之は再び登場。この両者がシリーズの核となっていく。
その優勝戦を制したのは木村武。佐藤貴との激しい競り合いを制し完全優勝を達成した。その後は川口で走っており、優勝戦には進めなかったが、初日から連勝を決めるなど動きは活発だった。エンジン状態は良いので、地元での連続優勝に突き進む。佐藤貴は前回の浜松で準優勝の後は伊勢崎に行っていた。そこでも優出し5着。優勝戦は速い流れに苦戦していたが、レース道中では高橋貢や早川清太郎を捌くなどエンジンは変わらず良さそうだった。今回、木村武と再戦する機会があれば、前回優勝戦の借りを返すべく、強烈な突っ込みを見せてくるだろう。
他にS級は青島正樹、内山高秀、田村治郎、吉原恭佑など。青島の近況の動きは悪くない。インが空く展開になれば、しっかりと差しを多用して車を押し上げていける状態。スタートも変わらず切れている。内山高は前々走で優出しているし、近況は車券絡みが多い。エンジンは中堅上位といったところで、十分戦える状態にはある。ただ、優勝を狙うとなるともう少し上積みは必要か。田村治郎も前々走では優出していた。ここ数節は上位着を取ることが多いし、エンジンもある程度の位置で安定している。エンジン状態なりの走りはできる。吉原はエンジン悪くはないが、もう少し良くさせたい感じ。良くなれば強気な走りで上位に浮上できる。
浅田真吾は前走の浜松で優出し6着。0ハンから先行してみせたが、ペースを上げる前に後続に割り込まれてしまった。それでも前々走で落車した影響はなさそうで、エンジンも乗り手も状態は良い。中村友和は前走の川口で優出し6着。優勝戦ではスタートが決まらず、最後方からのレースになってしまった。まだスタートは不安定な面があるが、最大の武器であるスピードは魅力。これからはタイムが出やすい気象条件になるので、中村友にとっては稼ぎ時だ。
松山茂靖、辰巳裕樹、岩科鮮太、西村龍太郎あたりも動きは活発。2級車の栗原佳祐は前走の後半2走で連勝。今はA級4位にランクされているが、それに見合うだけの力はつけている。A級中堅までの相手だったら捲りで突破できる。
※11月26日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-4(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-21(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-34(22期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-30(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-31(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-40(32期)〕
中村 友和〔浜松 A-40(32期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-54(27期)〕
調子上げているのは栗原俊介、好調持続は三浦康平!
今回の伊勢崎アフター5ナイターは浜松から数名の参戦はあるが、ほぼ地元勢による戦いになる。前回のアフター5ナイターで優出した7名が今回も参戦。レースの時間帯は同じ、気候も大きくは変わってなく、今回も上位争いを演じそうだ。
優勝戦を見事に制したのは栗原俊介。栗原俊は成績が良くならない時期が長く続いていたが、最近では上位着が取れるようになってきた。その流れを持続させて前走では最高の結果を出してみせた。その時は最重ハンの20M前からの競走だったが、元々持っている走りのセンスはもっと高い。今節はハンデ重化があるかも知れないが、そこでも十分通用するだけの技量はある。エンジン状態が良い今なら好走できるはず。
その優勝戦で惜しくも準優勝だったのは三浦康平。好スタートを切ると、そこから順当に番手を上げていき、最終3コーナーで栗原俊のインに突っ込んだが車が流れてしまった。優勝とはならなかったが、近況のエンジンの高さを改めて見せつけた。この好リズムはしばらく続きそうだ。優出3着は伊藤正司。20線3車並んだ最内からしっかりスタートを決めると、0ハンを交わして1回は先頭に立ってみせた。伊藤正司も近況はエンジンがそこそこ良い。その息子・伊藤正真は優出5着だった。単独最重ハンからの競走で展開が厳しくなった。それでも前々走では優勝しており、エンジンは好調を保てている。今回出場する中ではスピード上位級。ナイターレースで自身の強みを遺憾なく発揮してくるだろう
優出4着だったのは塚越浩之。エンジンにやや上下動はあるが、走りの方は変わらず積極果敢。スピード戦になるよりも混戦の方が力を出しやすい。優出6着は仲田恵一朗。仲田は10月中旬からほぼ8着のレースが続いていたが、前々走から急激に良化。そして前走では優出。長らく続いた不調を取り戻す勢いでこの流れを続けたい。優出7着はB級の伊藤弘幸。伊藤弘はここ数節、スピードがよく出ている。有利なハンデ位置から一杯に残るシーンが多く見られている。
今回の中でランク最上位は浅香潤。前走の初日はブチ走路で7着だったが、そこからは連勝で締めていた。最終日は上がり383の好タイムをマークしており、今回も快速派としての存在感を示すだろう。岩沼靖郎も同様に車速は良く出ている。凡走も少なくないが、動く時はしっかりと勝ち切るので車券を買うならアタマからがいい。新井裕貴と高橋義徳は、今のハンデ位置なら戦えるだけの機力がある。捌き巧者は鈴木聡太。今回は後方からのレースがメインになるが、じっくりと番手を上げていくだろう。
※11月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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浅香 潤〔伊勢崎 A-7(23期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-18(33期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-60(29期)〕
栗原 俊介〔伊勢崎 A-104(31期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-134(20期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-154(28期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-168(23期)〕
伊藤 弘幸〔伊勢崎 B-68(16期)〕
鈴木圭一郎が当大会3度目の優勝!
飯塚オートで行われていたGI開設記念レースは浜松の32期・鈴木圭一郎が優勝した。鈴木圭はこの大会、2017年、2020年以来3度目の優勝。GIは通算で15度目の優勝となった。
良走路で行われた優勝戦の試走タイムは鈴木圭が一番で27。次いで黒川京介が28、鈴木宏和と荒尾聡と中村雅人が31、丸山智史と久門徹と中村杏亮が33だった。
10Mオープンのスタートは3枠から鈴木宏が飛び出した。これに中村杏と荒尾が乗って出る形。最内の丸山は完全に遅れ、2枠の久門も踏ん張っていたが、黒川と鈴木圭がバックストレッチでは外から浮上。中村雅は苦しい展開になった。
いきなりの逃げ展開で粘っていたのは鈴木宏。中村杏がピタリと追走を続ける。3番手に付けていた荒尾に黒川がアタックする。一度は交わしたが荒尾の差し返しにあってしまった。その直後、鈴木圭が荒尾と黒川をまとめ差し。3番手に浮上した。前では変わらず鈴木宏と中村杏が粘っていたが、鈴木圭は冷静に崩しにかかる。そして、7周目に入るところで中村杏を、7周3コーナーで鈴木宏を差して先頭を奪取。そのままゴールを迎えた。
優勝戦の焦点は2ヶ所。鈴木圭は中盤まで番手を上げられず苦しんでいたが、荒尾と黒川が競り合うところで巧くインを突いていけた。8周回の中で唯一のチャンスをしっかりとモノにしたのが一つ。もう一つは、重なって走っていた鈴木宏と中村杏を1車ずつ捌いたテクニック。ハイスピードで走る2車を抜くのは相当な技術がないとできない。ナンバー1である理由を証明してみせた。