鈴木圭一郎が仕切り直しのシリーズ!
浜松オートは前回のGII以来、約2週間ぶりの開催となるが、今回は3日間の一般開催。地元S級はほぼ参戦し、A級やB級も地元勢がメインになる。次の浜松はSG日本選手権が控えているので、そこに出場する選手にとっては最終調整の意味合いもある。
浜松不動のエース・鈴木圭一郎は前走が飯塚GIIだったが、準決では好ダッシュを決めたものの1周バックストレッチでひと滑りして後退。そこから必死に追い上げていたが4着で優出はならなかった。ただ、エンジン自体は良かったし、その前の浜松GIIでは優勝している。エンジンも乗り手も良い状態なので、優勝候補筆頭に挙げられる。
今の浜松勢は層が厚い。2番手は金子大輔で、前々走の浜松GIIでは準優勝だった。その後は飯塚GIIに出場していたが、3日目に家事都合で欠車し、そのまま早退となった。エンジン的には変わらず好調の部類なので、前回の分まで今回は頑張りたい。同期の佐藤貴也は、前走の浜松GIIの3日目に8着。軽ハン勢が作った速い流れに苦しんでいたが、残りの2走はともに1着。エンジン面は問題ないだろう。
鈴木宏和はエンジンが日替わり。良い時は試走タイムに表れる方なので、その数字は必ずチェックしておきたい。伊藤信夫は前走の浜松GIIで準決7着。重走路で結果を出せなかったが、良走路での動きは軽快だったので、雨さえ降らなければ上位着が望める。木村武之は今のエンジンに乗り換わった直後の2節は良かったが、近2節は結果を残せていない。それでも試走タイム自体はまずまず出ているので、レースでも通用するようにアレンジを加えたい。青島正樹はここ何節もエンジンが安定している。最大の武器である差しがよく決まっている。
外来S級は川口から中村雅人と佐藤摩弥、山陽から佐々木啓が出場。中村雅は現在、記念レースで2節連続優出中。優勝とまではいっていないが、予選準決は順調な走りを見せている。勝ち切れないことも少なくないが、今回のような一般開催なら車券圏内にまで車を押し上げていける。佐藤摩は遠征回りが続いていた。前走の飯塚GIIでは優出できなかったが、シリーズを通して見れば悪くない動きだった。佐々木はエンジン悪い訳ではないが、もうちょっと上積みが欲しいといった現状。
A級では山脇孝志が好調。前走の飯塚GIIでは準決5着以外はオール連対。それも3勝を含んでの好結果だった。追い込むレースでは不安あるが、逃げるレースならペースを上げられる。石貝武之も前走は同じ飯塚GIIで、尻上がりにエンジンが良くなっていた。前回の浜松GIIでは深谷俊太や金田悠伽、西翔子が随所に見せ場を作れていた。
B級では長谷川啓が渋太い走りを展開中。岩本君男もスタートが切れており、序盤で好位置に付けての粘りが光っている。桝崎星名は走りが良くなり車券絡みが増えてきている。
※10月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-4(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-15(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-21(26期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-6(31期)〕
前回好走の選手は今回も狙い目!
飯塚オートはリレー開催。22日に昼間のレースが終わるが、23日から3日間の日程でミッドナイトレースが始まる。出場するのは昼間の開催に出ていた選手の中からで、レースの時間帯が変わるものの好調だった選手はミッドナイトでも好走しそうだ。注目の選手を挙げていく。
地元S級は3人出場予定。篠原睦は優勝戦には進めなかったが、10月に入ってからは飯塚で16走しており、大きな着は取っていない。勝ち切れないレースも少なくないので、アタマ固定と言うよりはボックス車券での狙いの方が的中率は上がりそう。もちろん1着を取れそうなメンバー構成ならアタマから買う手もある。岩見貴史も準決3着で優出を逃したが、その前のGIIでは優勝しているし、エンジン自体は高い位置にある。スタート一気からの速攻も十分。滝下隼平も前走の準決は良くなかったが、ここ最近は動き活発。特に今回は得意なミッドナイトなので、そのスピードの高さを見せつけるだろう。
外来S級は丹村飛竜と黒川京介。丹村は3節前に浜松GIIで優出したが、ここ2節はエンジンが下降気味。レースでは追い込みが効かない状況になっている。乗り手の実力は今回の中でも上位級なので、エンジンをせめて並にまで戻せれば十分戦えるはず。黒川は昼間の飯塚開催で優出していた。準決では同期の中村杏亮に競り勝っての優出なので、更に自信を深めるか。エンジン状態はもちろん良い。
他に前回の飯塚開催で優出していたのは鐘ヶ江将平、牧瀬嘉葵、中尾貴志、阿部仁志の4者。鐘ヶ江は今期からA級に陥落したが、10月最初のGIIで優出していたし、今は連続で優出中と気を吐いている。最重ハンに置かれているが、スタートの切れは良いので好展開を作りやすい。牧瀬は成績にムラはあるが、エンジン自体は良い所で安定している。速攻勝負と言うよりは後半追い込みタイプ。中尾と阿部は初日から連勝で優出。だいぶ調子が上がっている。
久門徹は前走こそ優出できなかったが、その前のGIIでは優勝戦まで進出していた。ここ一番でのスタート力は大きな武器。その同期の田中茂は以前の迫力が戻っていないが、ここ数節はじわりと良化している。スピード戦になると厳しいが、スローな流れで混戦になるとインを突いて浮上してくる。泉田修佑、中山透といったあたりも近況は上々。泉田は速攻に、中山透は後半の追い込みに期待できる。
B級では直線の伸びが良くなっている重富英雄や、レース序盤で先頭に立ってからの粘り強さが出ている福田義久に注意したい。
※10月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-22(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-20(33期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-25(29期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-11(31期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-27(29期)〕
中尾 貴志〔飯塚 A-77(31期)〕
連続出場組が活躍しそうな今節!
飯塚オートは18日にGII開催が終わったばかりだが、20日から3日間の日程で一般開催が行われる。そのGIIで走っていた選手が多く参戦し、調子が良かった選手はそのまま活躍を、そうでなかった選手は巻き返しの機会が訪れる。
そのGIIで見事に優勝したのは岩見貴史。優勝戦では完璧なレース運びを見せ、更には初日から5連勝の完全Vだった。今は5節連続で優出中で、好調モードに入っている。このまま今節も突っ走りそう。
GIIで他に優出していたのは有吉辰也、滝下隼平、久門徹、長田稚也など。有吉は前々走で優勝し、その勢いを継続し優勝戦まで進出。結果は3着だったが、シリーズ中は3勝を含むオール3連対。機力はかなり高い位置にあり、優勝戦で負けた岩見との直接対決の場面があれば、借りを返すつもりで仕掛けていくだろう。滝下は4着。準決までは1着3本、2着1本と好成績を収め続けていたし、優勝戦でも悪くないスタートを切ってみせた。良い流れに乗れている。久門は優勝戦で機力不足だったものの、スタート決めて粘っていた。長田稚は優勝戦で好展開を作れなかったが、記念レースでの優出は流石。
荒尾聡は浜松GIIで落車して以来のレースとなる。機力は不透明なので初日の試走は特に注意して見ておきたい。篠原睦はGIIの準決で3着だったものの、シリーズを通して見れば大きな着はなかったし、エンジンはそこそこ安定していた。中村杏亮はGIIの2日目に内線突破で失権。勝ち上がり権利を失ったが、残りの3走は悪くない走りを見せていた。
外来S級では黒川京介や松尾啓史が強力。黒川は前走の浜松GIIでは優出できなかったが、着はまとまっていたし、その前の川口では優勝している。松尾は前走の飯塚GIIでそこそこの走りをしていた。今回はメンバーが軽くなるので、もっと鋭い捌きを発揮できるだろう。
A級では川口勢に好調者が多い。特に注目なのは佐藤励。前走の川口では優勝を決めていた。優勝戦では試走29の上がり376。この時期の昼間開催としては申し分ない数字をマークしている。35期の若手なので、一度勢いづくと手が付けられなくなる可能性がある。その優勝戦には中山透も乗っていた。優勝戦ではスタートが決まらず6着だったが、試走タイムはしっかり出ているのでエンジン状態は良い。あとは課題のスタートを克服するだけ。復調の気配が出ている泉田修佑や小原望も楽しみな存在だ。
※10月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-22(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-8(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
長田 稚也〔飯塚 S-17(34期)〕
黒川 京介〔川口 S-20(33期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
佐藤 励〔川口 A-100(35期)〕
早川清太郎が地元勢を鼓舞!
今回の伊勢崎オートは4日間の日程で行われる。青山周平と高橋貢は不在だが、伊勢崎ナンバー3の早川清太郎は出場。外来S級にも強力な選手は多いが、地元勢を盛り上げる存在になれるか。
その早川は前走が浜松GIIだった。3日目からはエンジン上向いたが優勝戦には乗れなかった。それでも決して戦えない状態ではないし、今回は地元での競走なのでいつも以上の走りが見られるだろう。
田村治郎は今のエンジンに乗り換わった直後に優出しているが、その後はもう一つ仕上げられていない状態が続いている。試走タイム自体は出ているので、後はどこまでレースアシに反映させられるか。新井恵匠はエンジンまずまず。前々走では優出しているし、前走でも試走タイムはしっかり出ていた。吉原恭佑は前走で良化の気配が出ていた。それまでは苦しんでいたが、最終日は1着で締めており、ここから上昇カーブを描きそうな予感。松本康と岩田行雄はエンジン状態がイマイチ。早めの立て直しを図りたい。
外来S級では前走で川口の優勝戦に乗っていた選手が多い。その中で最も成績が良かったのは掛川和人の3着。予選準決も全て車券に絡めていたし、準決では楽ではないハンデ位置から勝利を収めていた。試走タイム自体は出る方ではないが、レースではしっかりと追っていけている。優出4着だったのは若井友和。優勝戦では佐藤励が速い流れを作り苦しくなったが、ジワリと番手を上げることはできた。代名詞である安定感は健在。
山陽勢の岡部聡と角南一如も川口で優出していた。岡部はスタート後に好展開を作れないことが多いが、捌きの的確さは変わらずで、今は前を追っていけるエンジン状態にある。角南も同様に、序盤の位置取りに課題を残しているが、レース中盤から後半にかけては車の進み方が良くなってくる。
前走で優出はしていないが山田達也、中山光、長田恭徳なども状態は悪くない。山田達の前走は準決以外オール車券絡み。近況の気候の変化にも対応できている様子。中山光は、前走の2日目は欠車になったが、それ以外の3走はオール連対。外のコースを走れればスピードに乗せることができる。長田恭は前走の後半2走は白星。更にその前の節では準優勝の結果を残している。
前回の伊勢崎で優出していたのは伊藤正司と松村真。伊藤正司は優勝戦で3着だった。9月に入ってからはエンジンが安定しており、ほとんどのレースで車券に絡めている。松村もエンジン状態は悪くなく、持ち味であるイン粘りが見られている。ハンデ的に前の方から走ることが多いので、後続が混戦になると残りやすい。
※10月16日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-31(30期)〕
若井 友和〔川口 S-9(25期)〕
掛川 和人〔川口 S-45(22期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-35(32期)〕
岡部 聡〔山陽 S-37(19期)〕
角南 一如〔山陽 S-43(27期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-134(20期)〕
岩見貴史が完全優勝でオートレースメモリアルを制覇!
飯塚オートで行われていたGIIオートレースメモリアルは地元の29期・岩見貴史の優勝で幕を閉じた。岩見は初日から負けなしの完全優勝。レースでは岩見の持ち味を最大限に発揮できた。
良走路での決戦は試走タイム一番が青山周平の31。次いで長田稚也が32、滝下隼平と有吉辰也が33、浦田信輔と中村雅人が34、岩見貴史が35、久門徹が38だった。
スタートは最内の久門がしっかりと先行。これに5枠の岩見が乗っていく。2枠の滝下は枠ナリで出ることはできなかったが内で粘れた形。有吉と青山がその外に続いていった。長田稚と浦田は外枠勢に行かれてしまった。
久門はペースを上げて逃げたかったが、試走タイムが出なかったように粘ることはできなかった。2周3コーナーで岩見が久門のインに突っ込み先頭を奪取。アウトから有吉と滝下を交わした青山が、4周4コーナーで久門の内をすくって2番手につけた。ここからは逃げる岩見と追走する青山で一騎打ち。4周回を残していて青山は仕掛けのタイミングをうかがっていたが、岩見がインコースを締め上げつつペースを落とさない走りを展開。結果的に最後まで青山の攻めをシャットアウトしてみせた。
青山と同様に完全優勝がかかっていた岩見だが、勝利へのシナリオを描き上げ、それを完璧に遂行してみせた。つまり、早い段階で先頭に立ち、インコースを外さない丁寧な走りをすること。攻撃力高い青山は、僅かな隙でもあればインに突っ込んでいく選手だが、その隙を一度も見せずに岩見は走り切れた。自分の武器を完全に理解した走りだった。粒ぞろいの29期の中でもトップグループに入っている岩見。これまでGI2つにGIIも2つのタイトルを奪取。次に見据えるのは悲願のSGタイトルだ。