川口ワンツースリーで決着
試走28秒をマークした伊藤信夫とカミソリスタートを武器にする有吉辰也の首位が人気を集めた。
レースは最内枠の森且行が先手を奪ったが、1周2コーナーからの立ち上がりで西原智昭を突っ張ったインへ山田達也がスッと入り逃げる展開。
そこへ追い上げてきたのは加賀谷建明。昨年の11月、療養から復帰した飯塚G1をいきなり優勝。返す刀で浜松G2、続いて12月の川口一般開催と3節連続の優勝。走路の喰い付きが良くなる冬場、1年の時を経て加賀谷建明の豪腕がうなった。
なおも2番手で粘る山田達也を終盤に中村雅人が捌いて2着。川口勢が車券圏内となる掲示板の上位3着までを独占。また、2着~4着は28期が並ぶ結果となった。
抜かれた森且行も粘っていたが、滑って後退してしまい万事休す。伊藤信夫と有吉辰也は後方に置かれて見せ場を作れなかった。
カミソリスタート復活なるか! 有吉
本来なら0mオープンでもおかしくないメンバー構成だが、10mに8車が並んだ優勝戦。
準決で一番時計を叩き出したのは有吉。序盤より後半のアシに鋭さを感じた。アウトコース回っても伸びて行くエンジンを駆り『手応えを感じた』と力強いコメント。10mの大外からダッシュ決めて好位を奪おう。先輩格の浦田は10月の浜松と飯塚のG2は8着と結果が出てない(浜松はF)ので、センターから飛び出し見せ場作りたい。伊藤信は『独走だと足りない』状態で整備に余念がない。
10mの最インに森且行の名前があり、ファンにとってはこの上ないこと。トップ旋回決めて独走態勢築けば、優勝戦の半数占める川口勢の牽引車となりうる。そして後期川口No.1の中村雅が外コース使って追い上げる。不気味なのは加賀谷で、2~3番手スタート切りたい。地元の西原は初タイトル狙うが、スタートから1コーナーの入りが大事になる。
◎ 有吉 辰也
○ 中村 雅人
△ 伊藤 信夫
▲ 森 且行
穴 加賀谷建明
伸び抜群の佐藤励がスタートも決める!
10℃を切る走路温度で行われた準決は、各レースでかなりの高速バトルになった。優勝戦はエンジンをより仕上げた選手が栄冠を掴みそう。
準決で最も良い上がりタイムを出したのは佐藤励。優勝戦は30線最内からスタートをしっかりと決めそう。0ハン単騎の本田はいいペースで逃げそうだが、それを上回る伸びで佐藤励が捕える。20線両者・井村と阿部剛はハンデ位置的に走りやすいが、30線から2番手発進を決めそうな長田稚が道中で捌く。
瀧下と中山光はスタートに不安があり序盤で好展開を作れない可能性が高いが、スピードは十分出ておりレース後半の巻き返しがある。20線や30線が激しく競り合うようなら本田の残り目が出てくる。
◎佐藤励
○長田稚也
△瀧下隼平
△中山光
▲本田仁恵
準決からハンデの変動があった。最重ハン以外の選手は全て10M重化するのでレース展開に大きく影響しそう。
9R...連日良い逃げを見せている平川。しかし、最重ハン勢がすぐにやってくるので逃げ切るまではないか。10線最内の三浦が先行して、0ハンを早めに攻略する。加賀谷が良くなっており追撃態勢。浦田と若井もレース後半伸びてくる。
◎三浦康平
○加賀谷建明
△浦田信輔
△若井友和
▲平川博康
10R...10線内寄りから展開有利に進めるのは森。戸塚を交わしてハイペースの逃げに入る。掛川が続いて行きそうだが内山高と木村武の26期両者が捌きそう。山田達は後半の追いに期待。
◎森且行
○内山高秀
△木村武之
△掛川和人
▲山田達也
11R...伊藤正司が必死に粘ると後続は大渋滞になり混戦ムード。捌きある中村雅が6周回をフルに使って追い上げる。久門はスタート勝負に出る。伸びる伊藤信も勝負圏内に入る。穴は田中哲か。
◎中村雅人
○久門徹
△伊藤信夫
△田中哲
▲伊藤正司
12R...0ハン単騎からペース上げる高橋義徳に白次がピタリマークしての前々ないか。20線はスタートがカギになるが、外枠の有吉と篠原が鋭発。越智も最内の利を生かせれば参戦可能。
◎有吉辰也
○篠原睦
△白次義孝
△高橋義徳
▲越智尚寿
丹村飛竜が新走路で連続Vを達成!
試走は良走路で行われたが、その後、雨が降りレースは重走路で行われた。そんな影響もあってか、1周2コーナーで山本翔が落車した。
0ハン先行の道智を五所が差して逃げに入ったが、山本将を1周バックで交わした丹村飛が3周3コーナーでイン飛び込み先頭を奪取。その後、山本将が反撃しかけたが、丹村飛がこれを振り切り先頭でゴールした。後ろでは藤岡が山本将を捲って2番手に浮上していた。
丹村飛は新走路になったばかりの山陽走路で連続優勝。調整が合う、合わないでエンジンの差が大きく出る新走路にいち早く折り合いを付けた。更に、試走とレースで違った走路コンディションにも見事に対応してみせた。