今年の記念レース第一弾は伊勢崎シルクカップ!
伊勢崎オートの新年第一弾はGIシルクカップ。例年、冬場に行われハイスピードのバトルが展開される。今回は年末のSSフェスタで活躍した選手が多く参戦。その時に悔しい思いをした選手にとってはリベンジの場となる。
SS王座決定戦で優勝したのは青山周平。昨年は一年を通して好調が続いていた。今年も変わらぬ快進撃を続けるべく、初日から好走を連発させるだろう。もちろん優勝候補の筆頭に挙げられる。
地元伊勢崎勢は早川清太郎もSS王座決定戦乗りを決めていた。レースは序盤の展開がうまくいかなかったものの、道中では十分見せ場を作れた。前が重なっていて番手を上げづらかったが、エンジン的には上位勢と変わらない伸びを見せていた。地元の記念では無類の強さを発揮するのが早川。青山を打ち負かす一番手になるだろう。
高橋貢はSSでは順位決定戦回りだった。そこでは7着だったが、トライアル4戦目には白星を挙げるなど、絶対王者としての意地は示していた。他では吉原恭佑がSSシリーズ戦で優勝戦まで駒を進めた。結果は7着だったが、位置的に厳しい所からの競走だったので仕方ないか。まだまだ成長の余地が大いにある選手なので、今年は更なる飛躍に期待。
外来勢では荒尾聡が最も有力。前走のSS王座決定戦では3着に食い込んだ。前を走る青山と鈴木圭一郎が重なっていなければ、仕掛けどころもありそうな機力だった。スタートの切れも問題なく、高いエンジン力で2010年以来のシルクカップ制覇を目指す。SS王座決定戦に乗っていたのは他に伊藤信夫、金子大輔の浜松勢。伊藤信は6着、金子は7着だった。どちらもトライアル戦で白星はなかったが、王座決定戦乗りを決めたのだからエンジン自体はいい部類。伊藤信はスピード戦で、金子は混戦で特に力を発揮できる。
SSでは順位決定戦回りになったが、そこで1着を決めたのが中村雅人。トライアル戦でも悪くない動きを見せていたが、4日目の競走で戒告を取られ、減点3が響いて王座決定戦には乗れなかった。それでも順位決定戦を勝ち切っての参戦なので流れとしては悪くない。そのSS順位決定戦で3着だったのは永井大介。トライアル戦では3日目に永井らしい走りができたが、それ以外は苦しそうだった。今回も優勝を狙うとなるとエンジンの底上げが必要。
山陽勢では丹村飛竜と岩崎亮一が状態良い。丹村の前走は地元GIだったが、ここではしっかりと優出を決めてみせた。レース間隔が空いているのは気になる点だが、エンジンが良い時はどこのレース場でも動くタイプだ。岩崎は前走の川口SSシリーズ戦で優出。まだエンジンに安定感は出ていないが、随所で軽快な走りを披露している。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-14(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
今年初のミッドナイトを制するのは!?
山陽オートの新年一発目の開催はミッドナイトレース。A級とB級がメインのシリーズになり、突き抜けた優勝候補は不在。誰にでもチャンスはある。
今回出場する中で最もランクが上なのは角南一如。前走は年末の川口SSシリーズ戦で、ここでは優勝戦まで進出していた。優勝戦では逃げる早船に手間取り、重富大輔に交わされてしまったが、最終的には早船を突破して2着入線。準優勝の結果だった。シリーズ中に白星はなかったものの、角南らしいスピードは戻っていた。今回のミッドナイトの時間帯ならそのスピードが大いに活きるハズ。最後方から追い込むレースでも苦にせず先頭まで行きそうだ。
年末の飯塚ミッドナイトで優出していたのは桜木公和と木山優輝。桜木は前々走の初日に落車したが、その不安を感じさせず連対を続けていた。エンジンはミッドナイトの時間帯に完全に合っており、今回は山陽走路になるが、セッティング的には問題ないだろう。木山もエンジンは高い位置で安定。昨年はGIでも大いに見せ場を作っており、乗り手の成長がうかがえた。特にスピード面での強化が図れている。
捲りを主体に攻め上げるのは牧瀬嘉葵や田中進。どちらも近況はミッドナイトで走る事が多く、レースの時間帯に慣れている。牧瀬は前々走でフライングをしているが、元々はスタートに勝負を賭けるタイプではなく、レース後半に追い込めるのが強み。田中進はほぼ差しを使わない。その走りはスピードに乗るのでミッドナイトの条件によく合っている。
近況のエンジン状態は並だが、今回の中では実力あるのは福永貴史や高宗良次。福永は長らく続く課題のスタートは克服されていないが、道中のレース運びは巧い方。高宗はエンジン状態に成績が左右されやすいが、着実に捌きが身に付いており、追って行く展開でも結果を出せるようになっている。
B級では西村昭紀が好調。独走でペースが上がるようになり、ミッドナイトのセッティングも見つかった様子。重走路も得意なので、天候を気にせず狙える選手の一人。角翔太郎と吉松優輝の33期も現在成長中。捌きの方はまだまだの面あるが、早めに抜け出せるようなら連に絡むケースが増えてきている。
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主な出場予定選手
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角南 一如〔山陽 A-10(27期)〕
福永 貴史〔山陽 A-67(25期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-58(32期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-68(24期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-86(29期)〕
田中 進〔飯塚 A-101(27期)〕
木山 優輝〔飯塚 A-143(33期)〕
西村 昭紀〔飯塚 B-21(25期)〕
佐藤摩弥、若井友和がシリーズの核に!
スーパースター王座決定戦の興奮覚めやらぬ川口オートで、早くも今年第一弾の開催が始まる。S級は地元から5人参戦予定。ここが中心になるが、A級やB級の中にも伏兵がおり、優勝争いを難解なモノにさせる。
今回出場する中でランクトップは佐藤摩弥。前走はSSトライアル戦に出場し、見事にトライアルポイントを重ねて王座決定戦乗りとなった。ここでは試走タイムから劣勢で、結果的にも末着になったが、スタートでは6枠から3番手発進を決めるなど見せ場は作れていた。4日目の落車による悪影響もなさそうで、年も変わり心機一転、お正月開催を盛り上げる力走を見せてくれる。
森且行もSSトライアル戦に出場していたが、トライアルポイントが足りず順位決定戦回りとなった。ここではスタートが決まらず苦しいレースになったが、強豪との戦いの中で更なる成長となるキッカケは掴めたハズ。冬場に強いイメージある森なので、お正月開催で優勝戦まで進んでくるか。
S級は他に若井友和、大木光、鈴木清が参戦。若井は前走のSSシリーズ戦では優勝戦まで駒を進めていた。結果は4着だったが、優勝戦前に大幅にパーツを交換して、エンジンは上昇したとの談話もある。かつては川口オートでトップに立っていた選手で、今年は昨年以上の活躍を見せたい。大木光と鈴木清はSSシリーズ戦で準決まで進めたが、エンジン的にはもう一つといった状況。整備で上積みを図りたい。
A級では早船歩がSSシリーズ戦で優勝戦まで進んでいた。ハンデ位置を活かして良い走りができていた。スタートの切れも悪くないので、今回も注目の存在になる。シリーズ序盤では苦しんでいた加賀谷建明も後半は連勝で締めていた。岩田裕臣もエンジン的には悪くない状態。本来スピードある高橋義弘はエンジンの底上げが必要か。中山透と中山光の兄弟レーサーは、このところスピードある走りを見せ付けている。レース序盤の展開が悪くても、大外を回って巻き返すシーンが目立っている。
34期は今回から1級車乗りになる。その中でも上和田拓海は特注。同期の中でナンバー1の呼び声も高く、前走では新人王決定戦で優勝している。1級車に乗り換わってスピードがアップするし、捌きの方も磨きがかかるだろう。同様に早津康介も急成長がありそう。
B級では田崎萌が前走でガールズ王座決定戦を制していた。その前の地元では準優勝もしており、大物食いがありそう。本田仁恵、信沢綾乃の両者は1級車乗りで今後の成長が楽しみ。
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主な出場予定選手
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佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
大木 光〔川口 S-17(28期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
森 且行〔川口 S-25(25期)〕
鈴木 清〔川口 S-33(23期)〕
加賀谷 建明〔川口 A-14(27期)〕
高橋 義弘〔川口 A-17(29期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-19(31期)〕
今年も鈴木圭一郎がオート界を盛り上げる!
浜松オートは1月2日から早くも始動。鈴木圭一郎を筆頭に地元のS級が多く参戦し、外来勢を迎え撃つ。その外来勢はA級の中に好調な選手が多い。また、34期は今回から1級車に乗り換わり。通常、この時期は大きな成長を見せる選手が多い。
鈴木圭一郎は、SSトライアル戦で1着3本、5着1回。トライアルポイント2位で王座決定戦乗りを決めると4枠を選択した。優勝戦ではスタート2番手発進から、先頭を走る青山周平を攻略にかかったが、最後までそれは叶わず準優勝だった。勝ち切れなかった事は悔しいだろうが、エンジン的にはいい部類。今年も快進撃を見せてくれるだろう。
他に年末のSSフェスタで走っていたのは佐藤貴也、中村友和、渡辺篤など。いずれもSSシリーズ戦で優勝戦までは進めなかったが、佐藤貴は最終日は白星締め。今年への弾みを付けた。中村友と渡辺篤はエンジンの立て直しが必要な状態。
田中茂は前走の地元ミッドナイトではまずまず。準決こそ4着だったが、初日から連勝を決めていた。今回出場する中では上位級で、混戦でもスピード戦でも対応してくるだろう。同じ開催に出ていた田中正樹はエンジンレベルが中堅といったあたり。決して崩れてはいないが、最終日は白星を挙げるなど戦える動きは保てている。西原智昭はイマイチ。地元でエンジン乗り換わってからも調子が上がってこない。少しずつでも底上げをさせたいところ。
山陽からは長田恭徳と緒方浩一がS級として参戦。どちらもエンジンは並。しかし、少しでも上積みができればスピードに乗った走りで中団を突破できる技量はある。
A級では中村杏亮が絶好調。前走の地元ミッドナイト4日間開催ではオール1着の完全優勝を決めてきた。まさに成長盛りでスピードに加え、捌きの方にも一定の上昇が感じられる。このままの勢いで突き進みたい。同じ開催には田方秀和も出ていて、こちらも優勝戦まで進出していた。冷静な状況判断力で、1車ずつ番手を上げていける。
田村治郎は地元の開催で優勝しての参戦。3日間の開催で全て車券に絡めていた。優勝戦では試走26の上がり37。この時期なら十分な数字。その前の節でも優出しており、エンジンは高い位置で推移している。今回もスピードを武器に大暴れしそうだ。田村が優勝したレースには滝下隼平、竹内正浩も乗っていた。滝下は特に冬場などの走路温度が下がる条件だとスピードを発揮してくる。スタートには多少の甘さを残しているが、それを補って余りある車速は魅力。竹内は優勝戦7着だったが、初日から連勝を決めていた。
地元A級では柴田健治に注目。ハンデが重くなった前走の川口ではイマイチだったが、その前の地元では準優勝している。再びハンデが10M軽くなるようなら活躍は必至。同じレースには山浦博幸も乗っていて5着だった。こちらは大きなコース取りで前団を交わしていくタイプだ。藤波直也は前走の地元は準決8着だったが、それ以外の2走は2着。更にその前の川口では準優勝していた。他では速攻派の鈴木静二、成長中の落合巧と花田一輝の33期コンビに注目だ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-26(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-31(31期)〕
青島 正樹〔浜松 S-40(22期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-34(28期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕