オート界初の試み、アフター6ナイター始まる!
オートレースは昼間開催が基本で、他にはナイターレースやミッドナイトレースなどが行われてきたが、今回はアフター6ナイターが試行される。これは通常のナイターとは違い、第1レースの開始時刻が18時25分。最終レースは20時55分。7車立、7レース制で執り行われる。伊勢崎オートレース場内の特別観覧席が無料開放されるが、基本的に車券の購入はインターネットからで、一部場外車券売り場でも購入することができる。
出場する地元のS級は6人。ランクトップの新井恵匠は前走の地元GIではソコソコだった。シリーズを通して白星はなかったが、大きな着を取る事もなく車券には貢献できていた。上昇志向の強い同選手なので、ここから更にエンジンを仕上げにかかるはず。ランク次位は吉原恭佑。前走の浜松では優出を逃したが、前々走の地元4日間開催ではしっかりと優勝戦まで進んでいた。予選道中も安定した成績取りで、地元に帰れば不安要素は少なくなる。三浦康平も前走は浜松だったが一息。その前の地元では2勝を挙げるなど動きは軽快だった。
内山高秀や田中賢は、前走の地元では準決で結果を出せていなかったが、エンジン的には崩れておらず、ある程度戦えるレベルを保てている。岩田行雄は、まだまだ走りが血気盛ん。前を走る車を交わせるとみれば、鋭くインに叩き込んでいく。
外来S級は川口から佐藤摩弥、浜松から中村友和と鈴木宏和の32期コンビ。佐藤摩はこの開催で伊勢崎3連続出場。近2節は全てのレースで車券に絡めており、更に言えば1着率もかなり高い。伊勢崎走路との相性が急激に高まっている。セッティングの面でも大きなアドバンテージがあるはず。中村友は前走の地元3日間開催では初日から2着を2本で優出し、優勝戦でも力強い走りを見せて優勝。鈴木宏も同様に初日から2着を2本重ね優出。優勝戦では好スタートを見せたものの、道中は後退し7着。同期でライバル関係にもある2人は、互いに切磋琢磨しながら着実な成長を見せている。ただし、走りのタイプは真逆と言ってもいい。鈴木宏は爆発的スタートからの速攻が武器で、中村友は序盤の位置取り争いには甘さを残すものの後半は猛烈な追い込みを見せるタイプ。
A級では直前の浜松で優勝戦に乗っていた鈴木聡太が上昇気配。持ち味は展開の読みの冷静さと、勝負所での思い切りの良さ。浅香潤は前走の地元で優出。近況はかつての快速ぶりが復活してきている印象。同じ開催で優出していたのは田中哲。強引な仕掛けが決まっている。山陽で優出してきたのは桜井晴光。つぼに入ったときのスピードは最重ハンの選手でも注意している。逃げ展開に持ち込むと怖いのは千葉泰将。B級では猪熊龍太の状態がいい。レース序盤で軌道に乗ると、ハイスピードの展開を作れる。
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主な出場予定選手
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新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-15(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-31(26期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-35(28期)〕
田中 賢〔伊勢崎 S-37(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-30(32期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
地元A級陣に好調者が多い今シリーズ!
飯塚オートは前回の開催が、1月16日が最終日の3日間シリーズだった。ここではA級の井村淳一が初日から3連勝を決め、見事に完全優勝を達成してみせた。走路的に安定しない3日間ではあったが、それでも全て勝ち切るのは立派なモノ。その井村は今回も参戦。勢いに乗って連続優勝するのか。それともS級陣が力を示すのか。はたまたA級、B級の中から伏兵が現れるのか。
今回出場する中で地元のランクトップは荒尾聡。前走は伊勢崎GIだった。予選道中をこなして準決に進んだが、ここでは5着で優勝戦までは進めなかった。ただし、シリーズ中に2勝を挙げ、最終日の勝利は試走29の上がり370と好タイムをマークしていたので、エンジン面はそれほど心配なさそう。地元勢を引っ張っていく存在になり得る。2番手は篠原睦。前走は山陽ミッドナイトで、優勝戦までは進めなかったが、シリーズ通してエンジンはマアマアだった。荒尾と同様に鋭いスタートからの速攻に期待したい。
有吉辰也は前走の伊勢崎GIで優出。優勝戦は7着だったが、優勝戦に出場したメンバーの中で試走タイムが一番悪かったのもある。あの中ではエンジン見劣りしたが、通常の開催なら問題ない。有吉は試走タイムが出なくてもレースでしっかり走れるタイプだ。滝下隼平は前走が山陽で、初日に白星を挙げたがその後はイマイチ。ただ、エンジン的には悪くなさそうだった。
外来S級は川口から中村雅人、山陽から松尾啓史、佐々木啓、岩崎亮一、人見剛志の予定。中村は前走の伊勢崎GIではパッとしなかった。着をまとめて準決までは行けたが、そこでは5着の結果。最終日も連に絡むことができず不本意なシリーズになった。ただ、試走タイムは30を切る日が多かったように、エンジンとしては大きく崩れていない。十分巻き返せるレベルにはありそう。
山陽のS級4者の中では松尾と佐々木が上々。松尾は前走の地元で優出。優勝戦では最後方から追い込みを見せたが、結果は4着。前を走る車の仕上がりが良すぎただけで、松尾自身のエンジンも良さそうだった。佐々木は、松尾と同じ前走の地元では準決3着で優出を逃したが、その前の地元ミッドナイトでは優出。超抜とまでは言えないが、7割、8割方の仕上がりをキープできている。逆に岩崎と人見は成績が上向いてこない。そろそろキッカケを掴みたいところ。
A級では先述の井村の他に、別府敬剛が前走となる山陽ミッドナイトで優勝している。4日間シリーズで3勝を挙げ、優勝戦では試走26、上がり365の驚異的な数字をマークした。エンジンも乗り手も波に乗れている。この優勝戦では水崎正二が準優勝、青山文敏が優出4着に入るなどベテラン勢が活躍を見せていた。松尾隆広も予選準決をオール連対で優出し5着となっている。
また、久門徹は1月8日が最終日だった地元の開催で優出し5着。予選準決はともに1着で上昇ムードを感じさせていた。鈴木将光は前走の浜松で優出し5着。近況は大きなコース取りで、うまくスピードに乗せることができている。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-43(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-47(28期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-29(28期)〕
鈴木圭一郎が連続優勝を狙う!
前回の浜松オートは3日間開催で、鈴木圭一郎が初日からオール1着の完全優勝で幕を閉じた。今回も同じ3日間開催。間隔が空いておらず、連続優勝も十分ありそう。
その鈴木圭は優勝戦で試走27、上がり347の強烈なタイムを叩き出して優勝をもぎ取った。エンジンは最高潮。乗り手のリズムも上がってきてるので全てのレースで注目の存在。
その優勝戦に乗っていたのは他に金子大輔、佐藤貴也、浅田真吾など。3者とも初日から連勝で優出を決めた。金子は優勝戦3着だったが試走28、上がり360の数字。この時期の仕上がりとしては十分で、優勝した鈴木圭が更に上回る機力を誇っていただけ。金子自身もけっして悪くはなかった。悪くないどころか十分な状態で、もっと上積みできれば鈴木圭を脅かす存在になり得る。
その同期の佐藤貴は優勝戦で4着。こちらは試走30、上がり383の数字。試走タイムが出にくい佐藤貴なので、この数字自体は全く問題ない。優勝戦では5車並んだ外から2番目の枠でトップスタートを決めていた。持ち味のダッシュ力は冴えており、今節も早めの仕掛けを見せてくれそう。浅田は優勝戦8着だったが、最重ハンでも戦えている姿は頼もしい。最内に置かれる事が多いので、枠の利を生かしてキッチリ先行は決めておきたい。
他に地元S級は中村友和、渡辺篤、鈴木宏和、笠木美孝、青島正樹など。この中では渡辺篤の状態がいい。前走の地元は準決3着で優出を逃したが、それ以外の2走はともに連対。更にその前の伊勢崎GIでは優勝戦まで進んでみせた。中村友と青島の師弟コンビもエンジン状態としてはマズマズといったところ。鈴木宏と笠木はエンジンが並かそれ以下。早めに立て直しを図りたい。
外来で注目は永井大介。実力者の永井は今年2節を消化して、まだ優出がない。前走の伊勢崎GIでは準決モレの憂き目にあったが、エンジンは試走タイムが出ていたように悪くはなさそうだった。同期の森且行はエンジン状態ソコソコ。前走の地元4日間開催は準決こそ4着だったが、それ以外の3走は全て1着。冬場に好成績を残す傾向がある森なので、今は積極的に狙ってみたい。
伊勢崎からは吉原恭佑、三浦康平、西原智昭が参戦。吉原は1月23日が最終日だった開催で優勝戦に進んでいた。結果は4着だったが、そこまでの3走は悪くない内容だった。三浦は初日から連勝を決めたが、準決は3着で惜しくも優出を逃した。西原は前走が地元のGI。シリーズを通して白星がなく、イマイチな結果に終わったので今回は巻き返したい。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
森 且行〔川口 S-29(25期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-15(32期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-35(28期)〕
今度は昼間開催の山陽オート!
前回は4日間の日程でミッドナイトレースが行われた山陽オート。今回はいつもの昼間に移行して3日間の短期決戦が行われる。S級のメインは地元勢。外来勢に対抗することはできるか。
今回出場するランク最上位は松尾啓史。前走の浜松3日間では初日4着で準決に進めなかった。3日間開催の厳しさがモロに影響してしまった形だが、その後の2走はともに1着。エンジン自体は悪くなさそうだった。今回出場する中でも捌きは断然で、優勝候補の筆頭に挙げられる。
好調なのは佐々木啓。長らくエンジンが高い位置で推移しているが、前走となる山陽ミッドナイトでもしっかりと優出し3着。予選準決の3走は全て連対しており、信頼度が高い選手の一人。丹村飛竜は前走が伊勢崎GIだった。ここでは最終日に2着を取った以外は成績的にパッとしなかったが、連日タイムはソコソコ出ていたのでエンジン面は悲観するほどではないか。
他で調子が上がっていそうなのは藤岡一樹。前走の山陽ミッドナイトでは白星はなかったが、それなりに着をまとめており、ひと頃のスランプを脱出しつつある。逆に停滞気味なのは前田淳と人見剛志。成績がなかなか上向いてこない。岩崎亮一はエンジン並か。もう少し仕上がれば優出は十分できる技量を持っている。
外来S級は2人の予定。伊藤信夫の前走は地元の3日間開催。初日1着で準決に進んだが、そこでは6着とイマイチだった。最終日も3着だったが、試走タイムは28出ており、冬場らしい数字をマークしていた。もう一人は滝下隼平。こちらは前走が伊勢崎GI。シリーズを通して白星はなかったが、試走タイムは28を連発しており、エンジンの仕上がりは良さそうだった。
A級では浜松の鈴木一馬が前走の地元で準優勝。3日間開催でオール連対の安定感だった。今の鈴木一は早めに抜け出すと最重ハン勢を振り切れるスピードが出ている。松生信二は前走の飯塚で優出し4着。西村龍太郎は山陽ミッドナイトで優出し6着。予選道中も好成績を残せていた。他にも浜野淳や角南一如、岡松忠、丸山智史といった強豪が参戦しているので、優勝争いはより難しくなりそう。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-43(25期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-46(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-34(28期)〕
S級に好調者が多い今シリーズ!
前回の伊勢崎オートはGIシルクカップで、川口の23期・池田政和の優勝でシリーズを終えた。今回は4日間の一般開催となり、地元勢が選手層のメインとなる。その顔ぶれはそうそうたるモノで、連続で外来に優勝を持っていかれることはないか。
今回も地元3強は揃い踏み。青山周平、高橋貢、早川清太郎だが、3者とも前走のGIでは優勝戦まで進んでいた。青山は準決までの4走で1着を3本含むオール連対で優出。優勝戦は1枠からトップスタートを決めてみせたが、ペースを上げる前の1周目で池田にイン飛び込まれてしまった。最終的には3着入線。
早川も青山と同様に1着3本含むオール連対で優出。優勝戦は5枠から好スタートを決め、道中で2番手に立つと、ゴール線では優勝した池田に迫る勢いを見せた。早川も青山もエンジンはかなり高い位置で推移している。高橋貢はシリーズを通して白星はなかったが、肝心の準決で2着に入り優出。優勝戦は8枠から8番手発進で、レース道中は4番手まで攻め上げていたが、最終的には6着入線。それでも記念レースの優勝戦まで進めているのだから流石と言える。
吉原恭佑、内山高秀、三浦康平らは前走のGIでは準決までも進めなかった。ただ、吉原は随所に見せ場を作れていたし、内山も後半2走はともに連対。三浦も後半2走は1着2本。今回のような一般開催なら十分通用する機力はありそうだった。
やや調子を上げられないでいるのは田中賢と岩田行雄。なんらかのキッカケで軌道修正を図りたいところ。
外来S級は3者の予定。飯塚から来場は田中茂。近況の田中茂は好調時の走りが戻りつつある。前走の地元一般開催では優勝戦まで進み3着。その前の地元一般開催では優勝を決めてみせた。よほど速い流れのレースにならなければ、強烈な突っ込みを武器に車群を縫っていける。
川口からのS級は山田達也と佐藤摩弥。山田達も近況の動きは活発。前走の地元お正月開催は、初日から着をまとめて優出。その前の年末SSシリーズ戦も優勝戦まで進み準優勝の結果を残している。佐藤摩は伊勢崎連続参戦。前走のGIでは準決だけ3着で、それ以外の4走は全て1着。今回も同じ走路とあって、セッティングの面でのアドバンテージは大きい。
A級では田中哲と戸塚尚起が前走の地元GIで活躍していた印象。準決からハンデが重くなり、流石に優勝戦までは進めなかったが、通常のハンデに戻れば最重ハン勢を脅かす存在になり得る。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-15(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-31(26期)〕
山田 達也〔川口 S-12(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
田中 茂〔飯塚 S-25(26期)〕