絶好調・永井大介が今節も魅せる!
今年度初のナイター開催となった前回の川口オート。永井大介が圧巻の走りで優勝をもぎ取った。永井は浜松GIに続く連続優勝。完調時の走りが戻ってきており、3連続Vへ向けて視界は良好だ。今回は再び昼間開催となる。
今の永井はレース内容も上がりタイムも申し分なく、これといって死角が見当たらない。昼間の浜松でも、地元のナイターでも試走28を出しておりエンジンは仕上がっている。5月に入ってからの2連対率は、脅威の85パーセントをマークしている。今回も当然の優勝候補だ。
永井が優勝した前回の川口ナイターで、永井以外に優勝戦に乗っていた選手が4人参戦。高石光将、押田幸夫、山田達也、影山伸。高石は悲願の初優勝をめざして激走を披露していたが、道中で永井に捕まり準優勝。それでもシリーズを通してオール連対の見事な成績だったので、今回も十分活躍できそうだ。早い段階で逃げの展開に持ち込みたい。押田も優勝は未経験で、前回の優勝戦は3着。近況は成績が上向いてきているので、いつ初優勝を遂げてもおかしくない状況。山田と影山もエンジン的には十分戦える状態にあるので、今回も優勝戦まで駒を進めてくるか。
地元で他に有力なのは池田政和。前回の地元ナイターは準決3着で優勝戦までは行けなかったが、エンジン自体はソコソコの位置で安定している。今回のメンバー的にも主力として十分通用するだろう。また、A級ではあるが、高橋義弘と平田雅崇が、前走の伊勢崎ナイターGIで優出。調子を上げている。
外来S級は全て前走が伊勢崎のナイターGI。優勝戦まで進んだ選手は不在で、いずれも近況のエンジン状態はイマイチだ。それでも、篠原睦は5月中旬に地元開催で優勝。その後の山陽でもマズマズの結果を出している。直前の伊勢崎は良くなかったが、エンジンはおおむね安定していると言える。松尾啓史も今年はエンジンが高位で推移。今年の川口はこれで3戦目になるが、過去2戦は優勝戦まで進んでいる。その内ひとつはSGなので、近況の川口走路とは好相性だ。新井恵匠も川口では5月にSGで優出しており、得意な走路のひとつになっている。伊藤信夫と桝崎陽介は最近は元気がない。良化の兆しを掴みたいところ。
長欠から復帰2戦目となる益春菜は、まだまだ以前の走りが戻っていないが、レースを重ねるごとに感覚は戻ってくるだろう。そして、今回から牛沢和彦が復帰予定。レースは2016年3月以来となる。長欠のため、ランクはB級扱いだが、走りは間違いなくA級以上はあるので、ハンデ位置的にチャンスなら狙ってみたい一人。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
黒岩 明〔川口 S-22(26期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-10(30期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-16(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-34(28期)〕
早川清太郎がムーンライト2度目の制覇!
準決4個レースで波乱が続いたGIムーンライトチャンピオンカップだが、優勝戦でもスタート後に大きな波乱が。0ハン単騎の別府敬剛が、10線の選手と接触し落車。序盤の展開が大きく乱れてしまった。その隙を突いたのは早川清太郎。これがシルクカップに続く、地元GI制覇となった。
レース展開は先述の通り、いきなりの波乱。各車が態勢を作る前に、いち早く好位をゲットしたのが早川清太郎。大外からダッシュを決め、早々に先頭に踊り出すと、その後はマイペースの逃げに入った。このメンバーの8号車に入る早川なので、他車の追随を許すわけはない。そのまま押し切って1ゴールを迎えた。2着には西原智昭。西原も早い段階で2番手に取り付いた。早川に仕掛けるまではいけなかったが、しっかりと2番手をキープして準優勝。3着には審議の対象となった三浦康平が入線した。
今回は事故があってのレース結果になったが、早川は勝つべくして勝ったのではないかと思う。通常のGI優勝戦であれば、早川の外に2~3台、強豪が控えてのハンデ構成となることが多い。しかし、今回は早川自身が最重ハンの8号車。この場合、外枠に誰もいない状態なので、スタートするときの集中度が軽減される。そのぶん、レース道中の追い込みに集中できるが、今回は不安視されていたスタートもある程度決めてしまった。そのチャンスを取り逃さず、キッチリとモノにしたのは流石。今後は地元でのレース以外でも、大活躍する姿を見たい。
今年度第3弾のミッドナイト開催!
だいたい月に1度開催されているミッドナイトレース。今回も3日間開催で6R制。S級選手は2人だけと、やや寂しい布陣だがA級の中にはS級にも匹敵するほどの実力の持ち主が散見され、レースの過熱度は増すばかり。深夜の王者には誰が輝くのか。
S級は滝下隼平と緒方浩一。滝下は、このミッドナイト開催が始まった頃に優勝した経験がある。滝下はスピードに乗った走りが武器なので、走路的に食い付きがいい夜の時間帯向きと言える。今回は最重ハンからのレースが多くなるだろうが、爆発的な走りで上位に進出してきそうだ。緒方も武器はスピード。ただし、近況の成績はイマイチ。走りの特徴として外めのコースを回る事が多く、ツボにハマらないと凡走に終わるケースも多い。
地元飯塚はA級もB級も2人ずつの予定。A級の2人は中尾貴志と藤川幸宏。中尾は4月下旬の地元開催で準優勝がある。中尾もどちらかと言うとスピードタイプ。夜中の高速バトルなら持ち味を出せるかもしれない。藤川は中尾が準優勝だったレースで勝利を収めて優勝。近年では、かつての車速が戻らず苦しんでいたが、地元で優勝できたのは好材料。その後の3節は好結果が出ていないが、再び上昇のキッカケを掴みたい。
地元B級は中原誠と西村昭紀。中原は成績が安定せず、車券的には狙いにくい選手ではあるが、時折り大駆けがあるタイプで、その時はアタマから買いたい。西村は攻めが単調な面はあるが、いきなりの独走に入れるようなら見せ場を作れる。
外来A級では、鈴木清、仲口武志、五所淳あたりがS級にも引けを取らない走りを見せる。いい結果が出ず、もがき苦しんでいた鈴木清は、前走の地元でようやく良化の兆しが出てきた。仲口と五所は強引なイン突っ込みが武器。混戦でゴチャ付いていても強気に仕掛けていける。
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主な出場予定選手
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滝下隼平〔飯塚 S-45(28期)〕
緒方浩一〔山陽 S-48(30期)〕
中尾貴志〔飯塚 A-41(31期)〕
藤川幸宏〔飯塚 A-42(29期)〕
鈴木清〔川口 A-36(23期)〕
五所淳〔山陽 A-43(23期)〕
仲口武志〔浜松 A-63(24期)〕
優勝後の久門徹に勢いあり!
前回の浜松は、GIで永井大介が優勝を飾った。今回は3日間の短期決戦。メンバー構成は前回より薄くなるが、調子を上げてる選手もチラホラおり、シリーズは盛り上がりそう。
地元のランクトップは木村武之。前走の川口ではシッカリと優出を決めていた。優勝戦では7着になってしまったが、エンジン自体はおおむね好調。前回の地元GIでは、良い成績を残せなかったので、今回は挽回したいところだ。木村が優出した川口の優勝戦に、他で乗っていたのは人見剛志と藤岡一樹。人見は3連勝で優出し、優勝戦は6着。良走路でのエンジン好調が続いている。人見も木村と同様、浜松GIの時は結果を残せなかったので、今回こそは、と燃えているハズ。藤岡は長らく続くスランプから脱出したか。この優出を機に、リズムを取り戻したい。
前回の飯塚開催で、約一年ぶりに優勝を決めてきたのは久門徹。初日は2着で、その後は全て1着。かつての迫力ある攻めが戻ってきている。スタートのキレも良く、素早い攻めもできる選手だ。そのレースに乗っていたのは角南一如、岡部聡、田中茂の3者。角南は、優勝戦で最後は久門に迫る勢いを見せ準優勝。今年はこれで3度目の優出となったが、角南の実力を考えれば物足りない内容。これからの巻き返しに期待したい。岡部は安定感ある走りで結果を残すタイプ。現在もエンジンは中堅上位で、十分戦える状態にある。田中茂も近況はソコソコの動きを見せている。
飯塚の若手で成長株は鐘ヶ江将平。最近ではビックネーム相手でも、臆することなく仕掛けていくシーンが目立っている。エンジンが良いのもあるが、乗り手の意識の変化がうかがえる。鐘ヶ江と同期の岩田裕臣は現在やや低迷中。今年に入ってからはまだ優出がない。ただし、エンジンさえ並の状態になれば、鋭いスタートからの速攻が見られるハズ。
低迷と言えば、3月に山陽でプレミアムカップを制した後は、勢いがイマイチなのが佐藤貴也。迫力ある攻めが見られなくなっている。むしろ同期の岩見貴史や牧瀬嘉葵などは、車に伸びが出てきて元気一杯の走りを見せている。そして、29期と言えば、同期の中で実績抜群なのが金子大輔。長期戦線離脱から前走の地元GIで復帰を果たした。まだ本来の走りは戻っていないが、レースを重ねるたびに感覚は戻ってくるだろうから、その1走1走には注目したい。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-14(31期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕
岡部 聡〔山陽 S-28(19期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
闇夜を切り裂く早川清太郎!
伊勢崎では珍しくシリーズ通して好天に恵まれたGIムーンライトチャンピオンカップ。優勝戦の日も降水確率はゼロ。良走路でのレースが見られそうだ。
準決では、9Rでいきなりの波乱があった。現伊勢崎ナンバー1の青山周平がまさかのフライング。再発走となった。レースも0ハンの別府敬剛が逃げ切り。三浦康平が離れて追走で、青山は猛追も3着一杯だった。
10Rでも波乱が。人気の一角であった浦田信輔が、前を走る亀井政和に接触し落車。レースは速攻を決めていた高橋義弘を早川清太郎が捲って29期決着となった。
11Rでは、絶対王者・高橋貢が序盤の展開に苦しみ4着一杯。試走タイムが出た佐々木啓が、逃げに入っていた平田を捕えて1着ゴール。
12Rは、全国ランク1位の鈴木圭一郎が3着に敗れた。レースは速攻を決めた西原智昭が逃げ切り。丹村飛竜がインコースを抑える走りで鈴木圭に隙を与えなかった。
優勝戦は0ハンに別府敬剛。10線は内から平田雅崇、三浦康平、高橋義弘、佐々木啓、丹村飛竜、西原智昭、そして大外に早川清太郎となった。0ハンの別府はスタート残せるだろう。10線はスタート巧者が内枠に揃い、ほぼ枠ナリ発進とみた。外寄りの西原もスタートは早いので、ある程度はカマシ気味に行けるか。
準決でいい逃げを見せた別府。タイムも出ており、優勝戦でもかなりの粘りを見せそう。準決で追い切れなかった三浦は、優勝戦でも別府を追えないか。平田や高橋もスピード的に厳しくなりそう。追って行けるのは10線外枠4車。この4車で最も好展開を作りそうなのは西原。10線から3~4番手の飛び出しを見せそう。
しかし、当ブログでの本命には早川を推す。序盤争いこそ劣勢になりそうだが、追い込みの鋭さは天下一品。特に地元の記念となると、いつも以上の力が出る選手。記念の優勝戦で8周回になるのを味方に、猛追撃を見せそうだ。この大会は2012年度覇者でもあり、2度目の優勝を向けて激走に期待。
相手には西原を挙げる。やはりスタート力を武器に有利な展開に持ち込めるのは魅力。スピードも出てきており、別府を先に交わしてリードを作れれば早川を振り切れるアシはある。次に佐々木。準決では上がり一番時計となる3・370をマーク。スタート争いでは微妙な面あるが、レース前半で好位置に付けられれば優勝争いにまで参加できる。そして、別府。本来なら最重ハンでもおかしくない実力を持っている。今節は車の仕上がりも良いので善戦できそう。最後に平田。おそらく10線からトップスタートを切れる。別府が態勢を作る前に交わすことができれば、粘りの走りで見せ場を作れる。
◎早川清太郎
○西原智昭
△佐々木啓
△別府敬剛
▲平田雅崇