雨中の決戦を永井大介が制す!
川口のナイターGII、川口記念は地元の永井大介が優勝を決めた。これで永井は4節連続優勝。完全に絶頂時の動きを取り戻し、隆盛してくる若手勢にオートレースの厳しさを見せ付けた。
最終日の18日は、1Rこそ良走路で行われたが、3Rの試走後に降雨。その後は一度、走路が乾きかけたが、6Rからは完全な重走路。そのまま最終まで重走路でレースが行われた。優勝戦は永井が一番試走の3・66。次いで鈴木圭一郎が67。佐藤貴也、早川清太郎が68。益春菜と佐藤裕二が69。渡辺篤が70で影山伸が73だった。
スタートは0ハン益が先行。影山も10線に叩かれることなく付いて行く。10線は早川が少し遅れた以外は、ほぼ枠ナリの発進。人気の一角を担った益だったが、序盤からリズムを掴むことができなかった。ペースがそれほど上がらず、後続を突き放せなかった。そうしているうちに、渡辺がインから差を詰めていく。
大きな変化が起きたのは3周目。アウトから番手を上げていた永井が、イン走る渡辺とアウト走る益の間に割って入り、一気に先頭に踊り出た。そして、鈴木圭も同じようなコースを通って2番手に浮上した。その後は永井と鈴木圭の戦いだったが、鈴木圭は最後まで永井を仕掛けるまでの態勢を作れずゴールを迎えた。3着にはイン粘り込んでいた渡辺が、W佐藤の攻めを封じて入線した。影山はズルズルと後退。早川は追い込みが効かなかった。
それにしても近況の永井は迫力満点。通算1000勝を達成し、連続優勝も4まで延ばした。その中にはGIとGIIが含まれる価値ある記録。船橋から川口に移籍し、当初は成績を残せずにいたが、ここにきてパワー爆発。好調時と全く変わらないパフォーマンスを見せている。快進撃が始まると、とどまることを知らない永井なので、この勢いは当分続きそうだ。
落車を乗り越え浦田信輔が復活!
ここ2週間で3節の開催がある飯塚オート。前節からは5日を挟んで再び一般開催が行なわれる。前節優勝したのは浦田信輔。その前の伊勢崎での落車をものともせず、力強い走りを見せてくれた。今回は3日間開催で、準決は1着のみ優出の準決8バトル。果たして、どの選手に栄冠は輝くのか。
今回もシリーズの中心になるのはこの男・浦田信輔だ。落車明けの前走だったが、4日間のシリーズでオール連対の成績を残しての優勝。優勝戦では10線大外からカマシ気味のスタートを見せ、道中も冷静に攻め上げていた。良いときの走りが戻ってきており、よほどの事ないかぎり優勝戦までは駒を進めてくるだろう。
その浦田に交わされて準優勝だったのは辻大樹。優勝戦は軽快に逃げていたが、浦田の追撃にあってしまった。しかし、その後は離されることなく追走できていたので、エンジン的にはかなり良い状態にある。ハンデ重化がなければ、今回もスタート速攻からの軽快な走りに期待できる。
他に優勝戦に乗っていたのは有吉辰也、内山雄介、丹村飛竜、田中輝義。有吉は全盛時の動きを取り戻せていないが、近況は少しずつ上向いている。内山も展開的に混戦にならなければ、持ち味のスピードを生かせている状態。丹村はその前の伊勢崎GIに続いての連続優出だった。エンジンは高位で安定しており、今回も初日から狙っていける。田中輝は1着を3本重ねての優出。初優勝がかかっていたが、そうそうに後退してしまった。それでもエンジンは良い方なので、今回こそ初優勝を狙うべく、まずは優出したいところ。
飯塚2番手・荒尾聡は前走の地元4日間開催で白星がなかった。エンジンは完調ではないが、ある程度戦える状態にはあるので、ちょっとした調整で本来の走りができそう。鐘ヶ江将平も荒尾と同じく白星はなかったが、そこまでエンジンが崩れているわけではなさそう。
外来S級は、先述の丹村以外はエンジン状態が普通。岩崎亮一は今回、飯塚連続参戦となるが、前走では結果を出せていなかった。セッティング的に早く良いところを見つけたい。前田淳と青島正樹はイマイチだが、レースに参加できていないわけではない。今回のメンバーならソコソコの活躍はできそう。浜野淳は落車明けなので、初日の試走には注目して見てみたい。緒方浩一も飯塚は連続参戦だが、エンジンは並なので、早く立て直したい。
A級は伊勢崎勢に注目。前走の川口で優出したのは戸塚尚起。1着、1着、2着で優出すると優勝戦も3着だった。優勝戦でも軽やかな逃げを見せており、直線の伸びはかなりのモノ。今回はハンデ変動に要注意。最重ハンの20M前ならいいが、10M前になってしまうとレース展開が大きく変わるので、そこまでの結果は出せなくなるかも。宍戸幸雄は前走の地元GIで3勝を挙げる活躍。スタートに難あるが、道中回り出してしまえば渋太い走りで車券に貢献してくる。田中賢も前走は地元のGIだったが、スピードある走りを見せていた。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-14(31期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-30(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-37(29期)〕
青島 正樹〔浜松 S-35(22期)〕
益春菜が軽快に逃げて記念初Vへ!
川口ナイターのGII川口記念も優勝戦のメンバーが出揃った。これまで天候に恵まれ、ほとんどのレースで良走路で競争ができた。しかし、優勝戦の日は雨予報が出ており、当ブログでは晴れ、雨の両方の予想をしておく。
簡単に準決を振り返ってみたい。
9R...0ハン先行の佐藤摩弥がリードを広げ、吉田祐也が少し離されて追走するも、早川清太郎がスピードの違いで台頭。佐藤裕二も青旗過ぎに佐藤摩弥を差し込み優出を確保。
10R...池田政和がフライング。0ハンからカマシスタートを決めた益春菜が押し切る。間中大輔と高林亮が離れて追走するも、10線勢を捌いた佐藤貴也が冷静に交わして2着入線。
11R...五十嵐一夫がフライング。渡辺篤がすんなりと抜け出す。永井大介はカマシ気味のスタートを決めたが、山田徹や田中茂の抵抗にあい、追い上げて行くも2着がいっぱいだった。
12R...牧瀬嘉葵がフライングで再発走。軽快に逃げる片野利沙に影山伸が手間取り、鈴木圭一郎が順当に浮上。その後、影山が片野を交わす。新井惠匠は追い込み届かない。
ハンデ構成は0ハンに内から影山伸、益春菜。10線は内から渡辺篤、佐藤裕二、佐藤貴也、早川清太郎、永井大介、鈴木圭一郎。
スタート予想は、0ハンは益が先行。影山も10線のスタートを残して追走。10線は、ほぼ枠ナリか。乱れがあるとしたら早川が遅れるくらい。
当ブログでの本命には益を推す。影山に対してなら九分通り先行しそうだ。序盤からスピードに乗り、大きなリードを作れそう。鈴木圭や永井の追い上げは脅威だが、10線がほぼ枠ナリのスタートになると、佐藤裕や佐藤貴を抜くのに手間取ってしまいそう。その間にも益はリードを広げ、万全の態勢を築く。競り合う10線勢を尻目に益が逃げ切り完全Vを達成か。
相手には鈴木圭と永井を挙げる。10線内枠勢に手間取りそうな予感はあるが、仮にスタートでカマシ気味に出てしまえば話は別。一気に0ハンを直撃できれば優勝の可能性がグッと上がる。2人とも今節はスタートが切れており、序盤の展開しだいでは優勝争いに参加できる。次に怖いのは早川。スタート争いでやや劣勢と見るが、枠ナリに出てしまえば、道中の鋭い追い込みで上位に進出してくる。慣れているナイター戦は早川の大きな味方。今年の地元GIに続く記念制覇も見えてくる。最後に渡辺。最内の利で先行できそうであり、W佐藤が永井や鈴木圭を苦しめる展開になればチャンスが生まれる。
◎益春菜
○鈴木圭一郎
△永井大介
△早川清太郎
▲渡辺篤
雨予想。雨は益もこなす方だが、復帰してからは重走路で走ってないので不安がある。実績から言えば永井で断然だが、鈴木圭も雨は苦にしないどころが、よく乗る方なので、この両者の一騎打ちとみた。そこに割って入るのが佐藤貴。近況は連対率を下げているが、もともと重走路は得意。永井や鈴木圭に先手の攻めができれば栄冠は十分。他では、マイペースで走る益。10線最内の渡辺が怖い。
◎永井大介
○鈴木圭一郎
△佐藤貴也
△益春菜
▲渡辺篤
ナイターGII・川口記念が開幕!
今年度の川口ナイターで記念レースは2つ。GII川口記念とGIキューポラ杯。そのひとつ川口記念が6月14日から5日間開催される。川口のナイターは消音マフラーを装着してのレース。これに合うセッティングを早く出した選手に活躍が期待できる。S級選手を中心に、注目の選手を挙げていく。
話題の中心は、なんと言っても永井大介。直前の地元で節目となる1000勝を、3節連続Vで達成した。浜松GIゴールデン、地元一般開催(ナイター)、地元一般開催(昼間)と、地元に関しては、ナイターでも昼間でもセッティングを合わせてきている。前走からレース間隔が空いておらず、勢いそのままに今回に臨める。4節連続Vを決めるべく、気力の面は最高潮だ。
その永井に待ったをかけたいのは鈴木圭一郎。ここ1年は、完全に鈴木圭がオート界の中心に君臨し、レース結果も話題も全てさらっているが、ここにきて永井の復活で更にオート界が盛り上がってきた。近況の動きはマズマズで、ここ川口は5月にSGオールスターを制して以来。川口では昨年の8月から6連続優出中。その内3回が優勝と、川口走路との相性は問題なく、ナイターの時間帯にどれだけ合わせられるかだけが焦点。
もう一人、調子が上がってるのは早川清太郎。前走の地元GIムーンライトチャンピオンカップを制しての参戦。地元以外の記念での実績にやや不安はあるが、今回は地元と同じナイターレース。しっかりとエンジンを仕上げれば、優勝争いにまで参加できる状態。
永井が優勝した前回の川口で、他に優出していたのが森且行、斎藤撤二、山田達也、加賀谷建明、篠原睦、若井友和とほぼ全ての選手が連続参戦。森は優勝戦で早めに抜け出し、優勝のチャンスあったが、永井に差されて準優勝。それでも近況の動きを考えれば、だいぶ状態は上向いてきている。同期の斎藤も状態は高位で推移しているし、若井も浜松ゴールデンの落車からはだいぶ立て直してきている。レース後半の動き良い山田、逆に序盤勝負の加賀谷、篠原も良い流れで今回に入れる。
山陽の人見剛志は好調をキープ。前走の浜松でも優出したし、その前の川口でも優出を決めている。飯塚の田中茂も連続優出中。2者とも力強い攻めが身上で、困難な状況でも打開できる底力を持っている。三浦康平も状態が上がってきている。前走の地元GIでは、3日目に試走26、優勝戦でも試走28を出しており、優勝戦ではスタート後のアクシデントがなければ、優勝争いを演じていたハズ。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕
活発外来勢、地元勢は迎撃できるか!
7日のミッドナイト優勝戦から2日間空けて、再び飯塚オートで一般開催が行われる。今回は昼間開催に移行。ミッドナイトで優勝した滝下隼平は不参加。近況の勢いは、地元勢より外来勢に分がある。さて優勝争いは...。
地元の大将格・浦田信輔は、前走の伊勢崎GI最終日にまさかの落車。それまではエンジン状態まずまずだったが、落車の影響がどこまで出るか。それでも整備巧者の浦田なので、ある程度までは立て直してくるだろう。今回の飯塚2番手は荒尾聡。近況の動きは悪くなく、前走の地元開催でも優出していた。この開催では久門徹が久々に優勝を果たした。その後の浜松ではイマイチだったが、今回は再び地元に帰り、地元連続優勝を狙う。
その浜松開催で圧倒的な走りを見せ、完全優勝を決めたのが中村友和。スピードには高い評価を得ている中村だが、スタートは散発傾向で人気を落とすことも多い。しかし、地元の優勝戦では、しっかりとスタートを決めて期待に応えていた。安定したスタートが切れるようになれば、大きな舞台でも十分通用する実力を身に付けてきた。
その浜松の優勝戦に乗っていた他の選手は、木村武之、岡部聡、岩見貴史。木村はエンジン不調で苦しんでいたが、ここ2節は優勝戦まで駒を進め復調ムード。岡部は4連続優出中と、代名詞である安定感に磨きがかかっている。岩見は、ようやく良化の兆しが出てきたか。
伊勢崎のナイターGIで優出したのは佐々木啓、丹村飛竜、別府敬剛。佐々木と丹村は準決あたりから調子が上向いてきた。別府は最重ハンの10M前で連日健闘していたが、優勝戦ではスタート後のアクシデントで落車。初日に試走には特に注目したい。
直前のミッドナイト開催で優出したのは林稔哲、中尾貴志、高橋義徳、宍戸繁の4者。中尾はスタートとスピードが武器。他の3者はB級だが、ハンデ差を生かして見せ場を作れそう。
岩崎亮一、吉原恭佑などの主力どころは、近況エンジン状態がイマイチ。早い段階での立て直しを図りたい。遠藤誠、柴田健治、藤波直也、松山茂靖らの浜松勢はエンジン的に戦える状態にある。今回、地元の鐘ヶ江将平もS14のランクに相応しい走りを見せている。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-14(31期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
岡部 聡〔山陽 S-28(19期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
中村 友和〔浜松 A-15(32期)〕