鈴木圭一郎が2つ目の開設記念Vを目指す!
浜松のゴールデンレースも最終日を迎えた。優勝戦に名乗りを挙げたのはいずれも実力者たち。0ハン単騎に鈴木一馬が置かれ、10線は7車並び。どのようなレースが展開されるのか。
まずは0ハンの鈴木一馬がマイペースの逃げに入る。鈴木一馬はこれまで3度、記念の優勝戦に乗っている。そして、直近2回はいずれも準優勝。その2回とも0ハンから走り、大きなリードを作っての逃走。最後は捕まってしまい2着になったが、一人で走る時のスピードはソコソコ定評がある。
その鈴木一馬を追う1番手は岩見貴史になりそう。10線最内の好枠ならスタート先行はほぼ濃厚。ただし、スピード的に鈴木一馬を交わすまではなさそう。10線のスタートは岩見が飛び出す他も、ほぼ枠ナリに出そうだ。前田淳でも鈴木一馬を捕えるアシはない。
10線から3番手に出る鈴木圭一郎はどうかと言うと、スピード自体はかなりのモノがあるので、鈴木一馬を交わすまでありそう。準決でも上がり一番時計の3.392をマークした。12Rでタイムが出やすい条件だったとは言え、全選手の中で一番時計を出したのだから大したモノ。優勝戦も同じ12Rなので、セッティング的にアドバンテージもある。圭一郎が一馬をマークから交わし、独走態勢に入るとみた。今年3月に獲った川口の開設記念に続いて、GI2勝目を挙げるか。
その圭一郎が序盤で展開を作れないと、ずるずる後退するシーンもあり得る。車群に揉まれ、ゴチャゴチャした時の対処は、他の選手達に一日の長がある。その場合は、やはり地元の金子大輔が台頭してきそう。エンジンの仕上がりはもう一息だが、地元の記念開催でこの枠は魅力的だ。地元ファンの期待を一身に受け、激走を見せてくれるかもしれない。
青山周平も爆発力があるので怖い存在だが、この枠からではスタートが決まらないと追い込めないケースも十分ある。むしろ、後半追い込み型の浦田信輔や中村雅人の方が連対ありそう。中村に関しては、この大会5連覇がかかっている。今節はエンジンが仕上がり切ってない不安はあるが、大舞台で底力を発揮してくる可能性は大。もちろん、いきなりの独走に入れる鈴木一馬の大逃げにも警戒したいところだ。
◎鈴木圭一郎
○金子大輔
△中村雅人
△浦田信輔
▲鈴木一馬
第60回GI開場記念ゴールデンレース開幕!
今回の注目はズバリ中村雅人。この大会は過去4年連続優勝しており、今回で5連覇がかかっている。エンジン状態はソコソコ良いので、偉業達成なるか。それとも、それを阻止する選手は現れるのか。
先述の中村の前走はSGで、優勝戦まで進んでいる。優勝戦ではエンジンを仕上げきれず、4着止まりだったが決して悪いわけではない。更に、今回はこれまで4年連続で優勝している大会。毎年、これくらいの時期に開催されており、セッティングのデータはしっかり残っているハズ。初日から万全の状態まで持って行きそうだ。エンジンさえ仕上がれば、全国ランクナンバー1の誇りにかけて5連覇を達成してくる。
その中村を阻止すべく一番手は青山周平と金子大輔。青山は前走の飯塚SGの優勝戦で、ブッチきりの走りを見せ快勝。SGを2つ制し、完全にその才能を開花させた。更に、浜松は元々相性の良い走路。本人にとっても良いイメージでレースに臨めるハズ。金子もここ最近の調子は良い。先のSGでは、青山を追いきれず準優勝に終わったが、その後の地元開催では優勝戦の厳しいハンデ位置を克服し見事優勝を飾った。それから間も経っていないので、セッティング的に大きなアドバンテージがある。この2者が中村にとって大きな壁になりそう。
もちろん他にも優勝を狙える選手は多くいる。浦田信輔は、このゴールデンレースで2007年から2010年まで4連覇を達成している。つまり相性の良い大会ということだ。近況のエンジンに関しても、先のSGの準決でフライングしてしまったとはいえ、その準決では素晴らしい走りを披露した。良走路に関しては全く不安がない。連覇は途切れているが、5度目のゴールデン優勝を狙い、エンジンを仕上げてくるだろう。
地元勢は、鈴木圭一郎、木村武之、佐藤貴也と粒揃い。佐藤は、金子が優勝した前節の地元で準優勝。ここへきてエンジンを上昇させてきている。同期の金子に触発される形で快進撃を見せてくるか。木村は先のSGで優出しエンジンは好調。前走の地元は準決こそ3着だったが、それ以外は納得のいく内容。鈴木は近況、結果こそ出ていないがエンジン自体は高い位置で安定。地元トップ4で中村を包囲する隊形は整っている。
他では、先のSGで優出した若井友和。佐々木啓、岩崎亮一、岡部聡らレース巧者揃いの山陽勢。追い込み鋭い早川清太郎あたりが優勝争いに名乗りを挙げてくるか。
A級ではあるが、金子和裕が前走の地元開催で久々に優勝した。ここ何節もエンジンはずっと良い。加賀谷建明も前走のSGでは初日から3連勝を決める好調っぷり。スタートが課題の中村友和は、スピード面ではS級に十分通用するモノがあり、今後の成長には目が離せない。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-16(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-1(28期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-3(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
今年度初の伊勢崎ナイター開幕!
伊勢崎オートの名物・ナイターレースが今節から始まる。昼間の気温の上昇と共に、夜も心地よい気候でレース観戦できる。今年度のナイター初戦を制するのは誰か。
シリーズの中心になりそうなのは、地元の総大将・高橋貢。前走のSGではしっかりと優出し、その存在感を示した。優勝戦こそ5着止まりだったが、SGで優勝戦まで進めるのだからエンジンは悪くない。更に、地元ナイターはこれまでのデータも揃っており、エンジンを万全の状態に持っていける。
地元のS級は他に、田村治郎と吉原恭佑。前走はSGだったが、結果はイマイチだった。田村に関しては早い段階での立て直しが急務。ただし、地元の開催なので整備としてはやりやすい。吉原はSGの初日に白星を飾っている。しかし、最終日には反則を取られてしまった。エンジン的にはそこまで悪くはなさそうだが、吉原は反則の多さが目立つ。攻撃的な走法ゆえの反則ではあるが、レースを重ねるごとに落ち着きを身に付けていってもらいたい。
外来勢で注目は池田政和。前走のSGでは良い結果を残せなかったが、伊勢崎は前回来た時に優勝している。船橋所属として最後のレースで、見事に優勝を飾ったのは話題にもなった。その3月とは気候が変わってきているが、伊勢崎走路に対して良いイメージがあるだろうから、今回も活躍が期待できる。
他のS級は、平田雅崇、益春菜、人見剛志。3者とも前走のSGでは見せ場を作れなかった。ただ、平田に関してはエンジン大崩れしているわけではなく、今回のような一般開催なら通用する動きは保っている。益はここ何節かパッとしない。車がなかなか良くならず苦しんでいる。それでも整備には積極的に取り組む方なので、今節あたりに良化のキッカケを掴むか。人見は節単位でエンジンの上下動がある選手。SGで良くなかったからといって、今回はどうなるか分からない。初日から良い走りを見せてくれるかもしれない。
直前の川口開催で優勝戦に乗っていたのは、黒岩明、落合淳、秋田貴弘。黒岩は3連勝で優出し、完全優勝を目指したが、道中で落合に競りかけられ2着が一杯だった。落合は黒岩との勝負に負けたが、エンジン的には強めで、今後が楽しみな状態。秋田は優勝戦ではいいところがなかったが、エンジンとしてはマズマズ。
近況、エンジンが上向いている選手を挙げると、丹村飛竜、山本智大、影山伸など。SGを経験して飛躍がありそうなのは片野利沙と岡谷美由紀の女子レーサー。岸萌水はSGに出場していなかったが、1レースごとに少しずつ成長している。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-2(22期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-32(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-46(32期)〕
池田 政和〔川口 S-23(23期)〕
平田 雅崇〔川口 S-30(29期)〕
益 春菜〔川口 S-48(32期)〕
人見 剛志〔山陽 S-37(28期)〕
黒岩 明〔川口 A-45(26期)〕
地元の荒尾聡に永井大介が宣戦布告!
SGの興奮冷めやらぬ飯塚オートで、今回は4日間の一般開催が行なわれる。地元のランクトップは荒尾聡。外来で注目は永井大介。それに森且行。A級陣も虎視眈々と優勝を狙っており、激しいバトルが展開されそう。
飯塚走路での開催となった前回のSGオールスターでは、永井大介と森且行が優出。優勝はハイペースで逃げた青山周平だったが、永井は3着。森は8着。その時からのレース間隔も空いておらず、エンジンが最も良いのは永井ということになろう。森にしても、優勝戦は8着だったとは言え、SGの優勝戦に進出できたのだからエンジンは高いレベルにある。この2人がシリーズの中心になりそうだ。
地元の荒尾聡はSGの準決でフライングをしてしまった。エンジンに関してはそこまで悪くはなさそうなので心配ないが、スタートの方はやや慎重になりそう。ただし、本来スタート巧者。フライング持ちではあるが、遅れることはないと思う。地元S級は他に鐘ヶ江将平だけ。近況はエンジンも上向き加減。開けっぷりの良いレース運びが身上だ。前団がバラけるようなスピードレースで、持ち味を最大に発揮できる。
他のS級は、浜野淳と斎藤撤二。どちらも先のSGではイマイチな結果に終わった。しかし、浜野はエンジンがしっかり合えば優勝争いに参加できる選手。早い段階での立て直しに期待。斎藤もエンジンはもうチョイの状態。ただし、乗り手の方はここ数年で更にレベルアップしており、道中の混み合った展開でも捌いて行けるようになった。
A級で最も注目なのは水崎正二。前走の浜松で久々に優勝してきた。優勝戦では速攻を決め、後続を振り切る見事な勝利。この勢いをそのままに今開催に臨める。その優勝戦に乗っていたのは井村淳一と田中哲。2人とも28期で、走るスタイルも似ている。スタートにはやや不安を残しているが、道中では力強い走りができる2人。
川口の岩田裕臣も状態は良い。前走の地元開催では3連勝を決め、優勝戦では3着とマズマズの内容。同じく優勝戦に乗っていた花元初美はB級ではあるが、抜かれづらいコース取りをするレース運び巧者だ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-8(27期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-40(31期)〕
永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
森 且行〔川口 S-15(25期)〕
斎藤 撤二〔川口 S-45(25期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-15(31期)〕
水崎 正二〔飯塚 A-196(19期)〕
充実の地元勢、外来勢は厳しい戦いか!
今回は、先のSG戦線で激闘を繰り広げた選手達が何人か参戦。それにA級選手を大量に加えてレースが行なわれるシリーズ。ちなみに、B級選手は一人も参戦しない。S級選手が中心となる開催だ。
S級は全員、前走がSGオールスターオートレースだったので、その時の動きが大いに参考になる。
優勝戦まで進んだのは、金子大輔、木村武之。金子は準決から動きが良くなり、優勝戦でも2着に入り準優勝。SGの大舞台で準優勝なのだからエンジンは高い位置にある。木村は優勝戦ではいいところがなかったが、優出しただけでもかなりのモノ。
SGのシリーズ前半の2日間は雨走路で行なわれ、早々と一般戦回りになった鈴木圭一郎は、その後の3日間を全て1着。良走路に関しては全く問題ない動きだった。金子、木村との3人で、新・浜松3強を形成している。
佐藤貴也はここ何節か全く元気がない。エンジンが仕上がり切らないのも原因だが、好調時の果敢な走りが鳴りを潜めている。佐藤の魅力は強引な突っ込み。前団がゴチャ付いていても、打開できるハートの強さがウリ。ただ、SGの最終日はいくらかガッツある走りが見られた。伊藤信夫、青島正樹、遠藤誠らのS級は機力的にマズマズの状態。3者とも好ダッシュからの速攻に期待できる。
一方、外来勢はと言うと、新井恵匠と田中茂がソコソコの状態。SGでは勝ち星がなかったが、車の仕上がり的には悪くなく、特に今回のような一般開催なら十分な動きを示していた。どちらも前を走る車に積極的に仕掛けていけるタイプ。最後方からの強烈な追い込みを披露してくれそう。
他の外来S級は山陽勢。角南一如、前田淳、松尾啓史の3者。松尾に関してはSGの初日に落車し参加解除。今回の初日の試走は特に注目したい。角南と前田はSGで1勝ずつ挙げており、エンジン的に戦える状態にないわけではない。
A級の中では須賀学と亀井政和に注目。どちらも前走は前回の浜松。ともに優勝戦まで進んでいる。優出しただけではなく、シリーズ通してエンジンは高位で安定していた。今回からハンデ重化などがなければ再び活躍できそう。また、山陽の西村義正もエンジンがずっと良い。スタートはやや不安定だが、道中の走りはしっかりしている。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-16(29期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-21(27期)〕
前田 淳〔山陽 S-28(27期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-41(30期)〕