地元勢が中心の4日間シリーズ!
今回は参加選手のほとんどが地元の選手。S級にしても、全12名の内、11名が地元勢。唯一、外来のS級は浜松の遠藤誠だけ。A級、B級においても同様のことが言える。
ランクトップは永井大介。前走の山陽GIIでは優出できなかったうえに、シリーズを通して白星が一本もなかった。優勝自体も、船橋最後の開催となった3月のプレミアムカップ以来できていない状態。近況はやや迫力を欠いている。しかし、これまで積み上げてきた整備力があるので、この辺で良化の兆しを掴んでくるかもしない。
S級で最も状態が良いのは山田達也。前々走の浜松で準優勝すると、その後の伊勢崎でもしっかりと優出。エンジンに伸びが出ており、レース後半になってくると車に勢いが出てくる。このような状態の時は、スタートもそれなりに切ってくるので、自分の展開に持ち込みやすい。山田と同じく伊勢崎の優勝戦に乗っていたのは中野憲人。2月の下旬から長期欠場に入っていたが、復帰してから3節をこなした。順調に感覚を取り戻し、伊勢崎での優出にまでつなげた。いつもの追い込みができているので、もう何も心配はない。
速攻派の高橋義弘、佐藤裕二、鈴木清らもエンジン完調ではないが、レースできるだけの状態は保っている。エンジンが長らく安定しているのは若井友和。前走の伊勢崎でも準決の5着以外はオール連対。混戦でも冷静に捌いて行けている。その同期、森且行と斎藤撤二はエンジンもう一息か。タイヤの滑りなどもあるようなので、本来の走りがなかなかできないでいる。
池田政和も近況はエンジンの仕上がり上々。少しでも走路温度が下がってくれて、食い付く走路になる方がいい。益春菜は長らくスランプに入っているが、前走の浜松最終日に久々に白星。これが良化のキッカケになればいい。外来でただ一人S級の遠藤誠は、前走の地元ではエンジン一息。その前の川口GIIでは悪い動きではなかったので、今回の川口走路は期待できる。
A級で最も注目なのは黒岩明。エンジンが高位で安定しており、ただ今、6節連続優出中。優勝はないものの、ほとんどが3着以内と堅調を示している。これに伴い、乗り手の方も自信が出てきてる様子なので、今節も初日から狙ってみたい一人。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
高橋 義弘〔川口 S-14(29期)〕
森 且行〔川口 S-15(25期)〕
若井 友和〔川口 S-17(25期)〕
池田 政和〔川口 S-23(23期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-47(25期)〕
黒岩 明〔川口 A-45(26期)〕
絶好調の丹村飛竜がS級陣を粉砕するか!
飯塚オートは前回のミッドナイトから昼間開催に戻っての4日間。S級の中で好調な選手は多いが、A級の丹村飛竜が2節連続優勝中と勢いは最高潮。本人にとったらこの流れは変えたくないところ。
丹村飛竜は前々走の地元GIIで記念初優勝。そして、その後の飯塚ミッドナイト開催でも、雨の優勝戦を制し連続優勝。晴れでも雨でも変わらない強さを見せている。もちろんエンジンは完調の域にある。課題だったスタートも安定して切れるようになってきた。今回は昼間開催になるとは言え、レース間隔は空いておらず万全の状態で臨める。
ミッドナイト開催で他に優出したのが竹谷隆、田中茂、松本やすし、片岡賢児、安東久隆。竹谷は雨巧者だが、近況は晴れでも好結果を残し続けている。松本と安東は外来勢ながら飯塚走路に合わせてきた。そして、田中茂は本来の力強い走りを取り戻しつつある。片岡にしても武器の速攻が決まっている状態。
今節、出場する選手の中で有力なのは、格から言えば浦田信輔が断トツだ。前走の山陽GIIではしっかり優出。優勝戦は雨だったが、3着に入る健闘を見せた。晴れなら鬼のような強さ、雨でもある程度戦えるようになっている。今節も優勝戦までは順当に浮上してきそうだ。
速攻派の荒尾聡、篠原睦も状態は安定している。ともに前走は川口の4日間開催で2勝を挙げている。篠原は優勝戦まで進んでおり、相変わらずの安定感を示している。鐘ヶ江将平も前走は川口だった。準決だけ8着になったが、それ以外の3日間は2勝を含むオール連対。こちらもスピードが出てきている。東小野正道と久門徹は前走が、地元ミッドナイトだった。優勝戦までは行けなかったが、エンジン的にはマズマズか。
外来で注目なのは岡部聡と大木光。岡部は前走の地元GIIで準優勝。優勝した丹村飛竜を交わし切れなかったが、素晴らしい走りを見せていた。予選道中の晴れ走路でもインからの追い込みが決まっており、戦える状態にある。大木は前走の地元で優出。優勝戦はスタート遅れて8着だったが、予選中は鋭い突っ込みが光っていた。イン一本での走りに更に磨きがかかった形。
他の外来S級は角南一如、平田雅崇、内山高秀。3者ともエンジン状態はもう一息。もちろんレースできないほどひどい訳ではないが、本人からすれば納得のいく仕上がりではないだろう。飯塚に入ってからの整備で上積みを狙っていきたい。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-8(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-9(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-21(27期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-35(26期)〕
平田 雅崇〔川口 S-30(29期)〕
大木 光〔川口 S-39(28期)〕
リズム掴んだ早川清太郎に注目!
今節のS級選手は、地元が5人。川口から4人、山陽から3人を迎え入れ総勢12人の予定。好不調の選手がハッキリと分かれていて、車券的には狙いやすいか。しかし、急激にエンジン上向かせる選手もいるので、初日の試走から目が離せない。
前回の伊勢崎で優勝したのは早川清太郎。優勝戦では速攻を決めた青山周平に対し、ピタリ追走から渾身の突っ込み。前々走の準優勝に続き、前走はしっかりと優勝で締めくくった。レース内容も素晴らしかった。今回も同じナイターレースなので、エンジンが変調しなければ連続優勝の目も出てくる。
対する青山は雪辱に燃えていることだろう。優勝戦では完全に勝ちパターンに持ち込みながら、まさかの逆転負け。エンジン的には早川と同じ試走タイムが出ており評価は互角。再び同じレースになった場合は、闘志を前面に出して臨んでくる。同じ優勝戦で走っていたのは新井恵匠。自分のリズムを掴む前に、青山や早川に交わされてしまったが、その後は巻き返し4着までに入っている。こちらもエンジンは上々なので、今回も期待できる。
絶対王者・高橋貢は前走が山陽のGIIだった。準決は3着で、優出はならなかったが、シリーズを通して1着2本を含むオール3連対は果たしていた。エンジンは高い位置で推移している。地元最後のS級、吉原恭佑はエンジンやや低迷。それでも乗り手の気合でいくらでもカバーしてくるタイプ。スピードレースにも混戦にも対応してくる。
外来勢では山田達也が好調キープ。前走の浜松一般開催で準優勝を決めてきた。優勝戦はけっして楽ではない序盤の展開から、しっかりと巻き返していった。山田はやはりレース後半で伸びが増してくるタイプ。序盤の位置取りがうまくいけば、もっと成績を残していけるだろう。川口では若井友和、鈴木清もエンジン状態はマズマズ良い。長欠明けから2節を消化した中野憲人も、徐々に本人のスタイルが戻ってきた。
山陽勢は浜野淳と松尾啓史が、前走の地元GIIで優出した。どちらも優勝戦は雨走路で結果を出せなかったが、良走路に関しては十分戦える状態にあった。特に、浜野は伊勢崎のナイターでの実績は抜群。乗りっぷりの良い走りは見ものだ。藤岡一樹は良化の兆しが出ていない。長らくスランプに入っている。早く何かしらのキッカケを掴みたいところ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-2(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-3(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-41(30期)〕
若井 友和〔川口 S-17(25期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-42(26期)〕
地元主力級が好調維持、山陽勢も勢いがある!
今回出場するS級は地元6人に対し、山陽勢が5人、川口からは1人の予定。さながら地元VS山陽の構図だが、他地区のA級勢の中からも優勝争いに参加する選手が出てくる可能性は大。
ランクトップの金子大輔は、前走の地元で優出とエンジン状態はマズマズ。優勝戦は展開が厳しく7着に終わったが、そこまでの予選道中はほぼ問題のない内容。今回も地元勢の中心的存在になりそう。同期の佐藤貴也の前走も、金子と同じく地元の優勝戦。結果は6着だったが、予選中の3日間はオール1着。しばらく軽いスランプに入っていたが、前々節の川口のGIIあたりからようやく抜け出した形。1回波に乗ると手が付けられなくなるタイプなので、しばらくは好調が続くとみられる。
今や浜松を代表する選手になった鈴木圭一郎も近況はソコソコ良い。金子や佐藤貴のように優勝戦までは進めなかったが、準決の3着以外の3日間はオール1着。スタート、スピード、捌きに加え安定感が増してきている。木村武之も悪くはない。前走の山陽GIIは、準決で3着になり優出は逃したが、シリーズ通して3勝を挙げるなど堅調を誇示。迫力ある走りができている。
青島正樹と遠藤誠はエンジン状態が一息。遠征から地元に帰ってくるので、自分のロッカーで早めに整備に取り組んでくるだろう。
山陽勢のS級の前走は地元のGIIとなる。その中でランクトップは佐々木啓。予選、準決の4日間で3勝を挙げ、最終日の優勝戦まで進出してきた。優勝戦では好スタートを切ったものの、車の進みがイマイチで4着止まりだった。ただし、エンジンは全体的に悪くはない。浜松の走路にもしっかり合わせれば、連続優出も十分あり得る。佐々木と同様に、優勝戦まで進んだのが人見剛志。こちらもレース道中の捌きを見る限り、エンジンは高い位置にあると思われる。
西村龍太郎は準決は6着だったものの、それ以外の4日間はオール2着。エンジン的には戦える状態にある。岩崎亮一はシリーズを通してピリッとしなかったが、大崩れしているわけではなく、ちょっとしたところで立て直せる状態。前田淳はエンジンが良くない。得意の速攻を披露できないでいる。
川口からただ一人S級の参戦は益春菜。近況はエンジンが仕上がらず、苦しいレースが続いている。一時期の快進撃を取り戻すべく、整備に練習に、熱心に取り組んでいくだろう。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-16(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-18(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-28(27期)〕
益 春菜〔川口 S-48(32期)〕
今年度ミッドナイト開催第2弾!
今年の飯塚ミッドナイトレースも今回で2度目。前回とは違い、今回は7車立てで7レース制。総勢49名の選手が優勝をかけて争う。S級選手は3人だけの参加予定で、A級やB級選手が選手層のメインになるが、個性的な選手も多く、車券の狙い方はさまざま。優勝戦に進出しそうな選手や、特徴のある選手を挙げていく。
まずはS級の3人から。ランクトップは田中茂。前走は山陽3日間開催で優勝戦まで進出している。優勝戦では4着だったものの、予選と準決はともに1着。このところエンジン自体が高位で安定しており、今回は夜の時間帯のレースになるが、ちょっとした所で折り合わせてきそう。走りの特徴はずばり強烈な追い込み。今回のメンバーなら連日、7号車から追い込み展開になる。6周回を存分に生かして、最後には1着でゴールを駆け抜けそうだ。
2番手は東小野正道。近況はエンジンが安定しない傾向がある。追い込みが届かないレースが多いが、今回はメンバーが大幅に軽化されている。自信を取り戻す意味でも、全て1着を取るくらいの意気込みで臨んでくるだろう。S級最後の1人は久門徹。こちらは直前までの山陽GIIで走っていたが、あまりエンジンは良くなさそうだった。
A級の中で好調なのは丹村飛竜と丹村司の兄弟。それに竹谷隆、小林悠樹あたり。丹村飛竜は直前の山陽GIIで見事に記念初優勝。まさに今、波に乗っている。兄の丹村司は前走の浜松で優出。優勝戦では反則をしてしまったが、エンジン自体は好調と言える。竹谷隆は前走の浜松では、2日目に反則を取られてしまったりでイマイチだったが、その前の地元では優勝戦まで進んでいた。優勝戦は8着だったが、予選道中はオール1着。今回も同じ地元でのレースなので期待できる。小林悠樹は前走からハンデが軽化。今回も最重ハンの10M前でレースできるようなら得意の速攻を決めてきそう。
他では伊勢崎勢がおおむね好調。伊勢崎の一番手は吉田恵輔。このところスタートの切れが良くなっており、レース序盤の仕掛けが決まっている。また、吉田は雨走路が大得意なので、天候に関わらず狙える貴重な選手。突然の雨にも対応できる。インコースを堅実に走れるのは中村浩章と荒川哲也。この2人はハンデ的にも恵まれているので、試走タイムが並に出ているなら狙っていける。芝崎茂信もエンジンはマズマズのところで落ち着いている。早いスタートと雨走路での対応力には定評がある。
B級では、スピードある柴田紘志、鈴木啓示。独走に入るとペース上がる畦坪孝雄。夏場に好結果を残すことが多い磯部真樹。インコースを抑えて渋太い走りができる安東久隆、西崎洋一郎らに注目。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-27(25期)〕
久門 徹〔飯塚 S-29(26期)〕
竹谷 隆〔飯塚 A-14(23期)〕
松尾 隆広〔飯塚 A-69(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-26(29期)〕
吉田 恵輔〔伊勢崎 A-66(29期)〕
小林 悠樹〔浜松 A-141(28期)〕