ちょっと時間が経ってしまいましたが、プリフロオールインの高知優駿制覇をレポートします!
初めて間近で見たプリフロオールインの第一印象は、バランスがいい、ということでした。
馬体重だけで見ると452キロとそれほど大きくはないのですが、体全体のバランスが良く歩きのリズムも軽快で、何よりこの大一番のパドックでも落ち着いて堂々と歩いている姿が印象的でした。
浦和から遠征したアムクラージュは520キロを超える雄大な馬体で筋肉の柔らかさが目立っていましたし、サノノスピードはいかにもスピードがありそうなハリのある馬体と前向きな気性、ワンウォリアーも馬格があってゆったりと歩いていました。
宮川実騎手が騎乗した後も気負うことなく、落ち着いたまま。
常に平常心でいられることが、強さの一つだと感じました。
高知といえば雨馬場、乾かない馬場のイメージですが、この日に限って良馬場!
高知優駿では7年ぶりの良馬場ということでした。
初めての1900mで、力の要る良馬場はどうなんだろう...と勝手に不安を感じておりましたが、終わってみればまったく問題なかったですね。
高知優駿史上2番目に速い時計で逃げ切り勝ち。
ゲートを出た二歩目で緑の勝負服が突き抜けていて、改めてスピード乗りの速さにびっくり。
序盤から自分のリズムで軽快に逃げ、ついてきたアムクラージュは早々に脱落。
勝負所からも危なげない走りで、7馬身差の圧勝劇でした。
宮川実騎手は、
「強かったですね!自分のリズムで競馬ができましたし、序盤楽だった分、距離も気になりませんでした」
とのこと。
打越勇児調教師は、
「デビュー前からこのレースを大目標にしていたので、勝ててホッとしています。距離のベストはどのくらいなのか、実とも相談して今後について決めたいです」
とのことでした。
まずは馬の様子を見つつ、体調が整うようであれば三冠目の黒潮菊花賞を目標に。
ただ、やはり初の1900mでタフな競馬をしましたから、疲れが見られるようならば無理はしない方針というお話でした。
先々がある馬ですからね、三冠挑戦も夢がありますが、馬の状態に合わせて慎重に進めていくそうです。
打越厩舎には東京ダービー4着だったシンメデージーがいますが、いつか直接対決をぜひ見たいです!!!
前に行くプリフロオールインと、末脚確かなシンメデージーの対決を想像すると、今からとても楽しみですね。
そしてゆくゆくは、ユメノホノオとの対決も...。
打越調教師は将来的に遠征も視野に入れているというお話だったので、今後の選択肢が大きく広がりました。
担当の川島拳斗厩務員は、
「普段は手がかからない優等生なプリフロオールインですが、疲れると馬房でよく寝るので、寝違いをしないように慎重に見守っていきます」
とのこと。
今後はいったん放牧に出るそうなので、英気を養ってまた次走を楽しみにしたいと思います。
オッズパーク地方競馬応援プロジェクトでは、昨年のセブンカラーズの東海ダービー制覇につづき、2年連続のダービー制覇となりました。
会員の皆様、応援してきた皆様、おめでとうございます!!
10月1日(日)、最後の開催となったダービーグランプリに行って来ました。
盛岡競馬場は途中で激しい雨が降り、夕方には肌寒いくらいの気温になりましたが、たくさんのファンの方々が見守る中でレースが行われました。
もちろん注目は、無敗の南関東三冠馬ミックファイア。
圧倒的な1番人気となりました。
これまで大井競馬場のみの出走だったため、今回が初めての長距離遠征。
前日輸送で到着し、この日の馬体重は484キロ。前走から比べるとマイナス3キロですが、休養を挟んで出発時には約500キロあったそうです。
休養明け初戦、初の長距離輸送という難しい条件でしたが、パドックに現れたミックファイアは堂々と歩き、羽田盃や東京ダービーで見せた激しい入れ込みはありませんでした。
ジャパンダートダービーの時にも落ち着いた歩きでしたし、レースを重ねて精神的な成長を感じます。
2番人気はホッカイドウ競馬三冠馬ベルピット。
こちらも初の遠征競馬でしたが、落ち着いた足取りで堂々と歩いていました。
3番人気はサンタアニタダービーで2着に好走した大井のマンダリンヒーロー。
さすがにアメリカまで遠征した経験がありますから、初の盛岡もマイペース。
すぐ後ろを歩くミックファイアに煽られ気味でしたが、全然気にしていない様子でした。
いよいよ最後のダービーグランプリの発走。
東京トゥインクルファンファーレ隊の皆さんの生演奏が響き渡り、7頭がゲートイン。
ゲートが開くと、逃げるかと思われた最内枠のベルピットがまさかの出遅れ。
すると外からミックファイアが先頭に立って逃げる展開、2番手にはぴったりとマンダリンヒーロー、3番手にはタイガーチャージが付けました。
サベージはいつも通り、最後方をポツンと追走する形。
勝負所でタイガーチャージが早々に脱落し、ミックファイアとマンダリンヒーローの一騎打ちムード。
しかも手応え的にはマンダリンヒーローの方が優勢で、4コーナー立ち上がりではいったん先頭に立つ場面もありました。
しかしそこから加速したミックファイア、結局1馬身半差をつけて先頭でゴール。
正直、ヒヤヒヤする場面もありましたが...、終わってみれば強かったです。
引き上げて来た時、御神本騎手は大きなため息をついていました。
戻って来た時は、まさにホッとした、という表情でした。
御神本訓史騎手
「秋初戦、無事に勝ててホッとしています。
スタート直後、ベルピットが出ていなかったので、他にも内の馬は見えなかったですから、切り替えてすぐに主張しました。
けっこう早めに来られて、思ったよりも手応えが怪しかったのは事実です。
内容的にはもう少し強い競馬を見せたかったですけど。
その辺りは休み明けで、見た目よりも余裕のあるつくりだったのかなという印象です。
左回り、初コースをクリアできたことは大きいですね。
この後は古馬の壁があるので、自分ももっと成長して、いい競馬ができるようにしていきたいです」
渡邉和雄調教師
「ホッとしました。
秋初戦でまだ余裕のあるつくりでしたし、その中でメンバーが揃っていましたから、不安な気持ちもありました。
今回は頭数が少なく、ミックファイアはスタートのいい馬ですから、もしかしたらハナになる可能性もあると御神本騎手とは話していました。
頭数が少ないというのは、普段後ろで競馬をしている馬が直付けしてくる可能性があると。ミックファイアはスタートが良く、多頭数ではそこがアドバンテージになるわけですから、今回それがないという部分にも不安を感じていました。
案の定、吉原騎手がぴったりマークしてきて、4コーナーで並ばれる展開で、心臓に良くないレースでした(苦笑)。
この後は順調であれば、地元開催のJBCクラシックを目指します。
古馬は強いですから簡単ではないと思いますが、チャレンジャーとしてさらにパワーアップして挑みたいです」
初の遠征競馬もクリアして、無敗で3歳チャンピオンとなったミックファイア。
この先の古馬との戦いもとても楽しみです!!!
第36回にして最後のダービーグランプリ、ずっと語りたくなる良いレースを見せていただきました。
さぁいよいよ大一番、ばんえい記念!
とにかくタフな馬場状態でしたから、今シーズン、特に後半からの超絶軽い馬場で戦って来た馬たちが、この状況で1トンを曳くのは厳しい挑戦になるだろうなと想像していました。
夢を託したのはメムロボブサップ。
今年に入ってから勝ち切れていませんでしたが、常に重い重量を曳いて来ましたから、1トンとはいえ同重量であればこの馬が一番強いと思っての本命です。
レースは久しぶりにコース横で見ることができました。
第1障害から苦戦する馬がいるほどの超タフな馬場。
刻んで刻んで、第2障害のばんえいポイントにたどり着いた時にはファンの方々から大声援が送られました。
「いいよ!いいよ!」「大丈夫!落ち着いて」「頑張って!!!」
それぞれが応援する馬たちを目の前に、すでに感極まっている様子。
もちろんわたしも、1歩1歩着実にゴールに向かっていくばんばたちと、それを見て全力で応援するファンの方々の熱気に包まれ、すでに号泣。
ばんえい記念はこの雰囲気が特別なんですよね。
メムロボブサップが第2障害を越えたところまでは見えましたが、歩いて追いかけたものの、その後の直線の勝負はどうなったかわからず...。
上位馬たちがゴールしても、まだまだ熱気は続きます。
第2障害で苦戦していたアアモンドグンシンとコウテイにエールが送られ、たとえ装具が外されても、立ち上がって帰っていく様子を見守るまでがばんえい記念。
その間、電光掲示板に着順は掲示されません。
コースから馬たちの姿がなくなり、電光掲示板にメムロボブサップ1着という点滅が始まって、初めて勝ったことがわかりました。
メムロボブサップの関係者の皆さま、おめでとうございます!!
改めてレースVTRを見てみると、アオノブラックが先に第2障害を越え、あと少しというところ、僅差でメムロボブサップが1着になったのですね。
この7歳2頭はずっとライバル関係で成長して来て、今ではばんえい界を背負って立つ存在になりました。
来シーズンもライバル同士の名勝負を期待しています。
メムロボブサップ
阿部武臣騎手
今は勝つことが出来てとてもほっとしています。
ここ近年ない乾いた馬場のばんえい記念だったので、苦戦すると思っていましたし、レースの流れはゆっくりになるだろうと思っていましたが、タイム的には予想していた通りでした。
障害は一腰では絶対に無理ですが、なるべく先に下りて逃げたいと思っていました。
先にアオノブラックが下りてしまいましたが、それでも上手く2番手で下りてくれたと思います。
下りた後は差が開いていたので差し切れないかと思っていましたし、ゴール前で2、3回止まると思っていたので、良く辛抱して1回も止まらず本当に頑張って歩いてくれました。
ばんえい記念だけは他の重賞と違い、特別なレースです。どの騎手も騎乗したい、1着を取りたいと思う、本当に夢のレースだと思います。
来年度に向けて馬の体調と相談しながら少しずつまた一からやっていきますので、これからもメムロボブサップと阿部武臣の応援よろしくお願いします。
坂本東一調教師
言葉にならない嬉しさがあります。
年中通して最高の健康状態でレースに臨めていたので負けても全然悔いはなかったし、主戦騎手が前を向いて調教をしてくれていたので信用して任せています。
第二障害の一腰目で天板に上がった時に勝ちを確信しましたが、二腰目が少し早いと感じハラハラドキドキの展開になりましたが騎手が落ち着いて騎乗してくれたので良かったです。
ゴール前は馬と騎手よりも私の心臓が止まるんじゃないかと思うくらい力が入りました。
今後は、ライバルもパワーをつけてきますし、この馬を目標とした乗り方をしてくると思うのでそれに対応した作戦を考えていかなきゃ行けないと思いますが、馬の状態は100パーセントで出せるようにしていきます。
これからもみなさんに喜びを与えるために私たちも頑張っていきたいと思います。
今シーズンはかなりスピードの出る馬場が続いていましたが、ラスト開催は真逆で超絶タフな馬場状態。
イレネー記念の日は前半のレースから、最後の最後で詰まる馬が多く、馬券の行方も相当読みずらい展開でした。
今年のイレネー記念は重賞2勝でこの世代をけん引して来たキョウエイプラスが1番人気。
第2障害を最初に超えたマルホンリョウユウを追って、キョウエイプラスもすぐに2番手で下ったので、この2頭で勝負ありかと思ったのですが...勝負はそこからでしたね。
少し間を置いてタカラキングダムとアシュラダイマオーが下ると、勢いよく前の2頭を追いかけます。
ゴール手前は詰まり合戦になり、どの馬が抜けて来るかと思ったら、まさかのアシュラダイマオー。
力強い歩きで先頭でゴール。2着争いは3頭大接戦の末、マルホンリョウユウが入りました。
アシュラダイマオー
西謙一騎手
「勝ったこと自体びっくりしています。
強い馬4頭が先に行くだろうと思っていたので、それを見ながら騎乗できればと考えていました。
前に行った馬たちが障害で止まっていたので障害の下で息をためられた分しっかり歩いてくれました。
ゴール前はこの馬もいつ止まるかわからなかったので最後まで頑張ってくれという思いでした。
すごく真面目な馬で一生懸命走ってくれる馬です。
明日に向け、この勝利が良い弾みになれば良いと思います。
明日の大一番も勝てるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」
松井浩文調教師
「勝つことができて驚いています。
春から馬体に恵まれていて、体格が良いのと真面目なところが取り柄で秋からぐんぐん力をつけてきました。
厩務員が良く、これだけ仕上げてくれたと思います。
馬場は想像以上に重かったですが、最後は止まるなとしか言い様がなかったです。
今日は応援ありがとうございました。明日も頑張りますので応援よろしくお願いします」
体が大きくて真面目な馬なんですね!
特にタフな馬場でのスタミナ勝負になったら強いですから、来シーズンも注目していきます。
ただ、人気上位3頭は負けたとはいえこれまでの馬場とはガラッと変わった中でも接戦まで持ち込みましたから、やはり強いと再認識。
この3歳世代、まだまだ勝負付けは済んでいませんから、来シーズンの戦いが楽しみです。
イレネー記念を見ていて、相当乾いた重い馬場でゴール前は詰まる馬続出でしたから、次の日のばんえい記念はいったいどうなってしまうのだろう...と、ドキドキと緊張が入り混じった気持ちになりました。
久しぶりに帯広競馬場に行って来ました!
最後に行ったのがいつだか思い出せないのですが、出産後は一度も行けていないので少なくとも7年ぶり以上。
今年はイレネー記念が日曜日、ばんえい記念が月曜日ということで、張り切ってイレネー記念の日から参戦しました。
帯広空港でパシャリ☆
何度来てもこの馬を見るとテンションが上がります!
レース後記は後ほどということで、まずはグルメ情報からお届けします。
帯広競馬場に来たらこれ!キッチンばんえいのカレーラーメン。
シンプルなカレーとラーメンのハーモニーで、体がぽかぽか温まります。
ばかうまやのジャンボラム串は、塩コショウが効いていて、ビールが欲しくなるお味。
お肉は柔らかくて、ジャンボなだけに食べ応えがありますよ。
こちらはキッチンカーで出店していたつぶ串。
北海道で食べるつぶ貝は本当に最高です!
そして売店のたこ焼き。
ちょっと小腹が空いた時にサクッと食べられるのがいいですね。
今回ナンバー1ヒットはこちらのあずき茶。
超絶甘党の古谷剛彦さんが「美味しいよ」と言っていたので甘い味を想像していたんですが、ほんのりあずき風味で甘くなく、すっきりとしつつも優しいお味。
とっても美味しかったです!!
タイミングを逃して豚丼が食べられなかったのは痛恨のミス...。
帯広といえば豚丼なのに。
次回は一番最初に豚丼をいただきたいと思います。