昨日盛岡競馬場で行われた南部杯、金沢所属の吉原寛人騎手が騎乗した、JRAのサンライズノヴァが勝利しました!
人馬ともに初のJpnI制覇となったわけで、吉原騎手の目には涙が...
「目にゴミが入ったんです!」と言い張っていましたが、ウルウルしながら笑顔を見せてくれた吉原騎手に、こちらがグッと来てしまいました。
吉原寛人騎手
「GIを勝つのが夢だったので、勝てて本当に嬉しいです。
頑張ってくれたサンライズノヴァ、乗せてくれた関係者の皆さん、応援してくれたファンの皆さんに感謝しています。
今日初めて跨って、『こんなすごい馬がいるのか』と感じました。
この馬の末脚がすごいことは見ていましたし、今日の馬場で外を回すのはキツイなと。
スタートも出てくれたし、いい形で運ぶことが出来て、この手ごたえならば負けないだろうなと思いました」
台風19号の影響で北陸新幹線の運転見合わせが続き、一時は間に合わないのではないかと心配された吉原騎手。
「米原から新幹線を乗り継いでなんとか間に合いました。でも僕の苦労なんて全然...。
被災した方々に心からお見舞い申し上げます。少しでも元気を届けられたら嬉しいので、これからも一生懸命頑張ります」
次の日は金沢での騎乗があるため、急いで盛岡競馬場を後にしたのでした。
今後も全国的な活躍を楽しみにしています!
音無秀孝調教師
「特に指示はしなかったんですけどゲートも出てくれましたし、ジョッキーが上手く乗ってくれましたね。
JRAだとスタートが芝になるコースが多いし、距離的にもなかなか適鞍がないんですよ。
今後は馬の状態を見ながらですね。
斤量も背負うことになるでしょうし、距離は1800mくらいまでを視野に入れながら考えていきます」
2着アルクトス 田邊裕信騎手
「ゴールドドリームを意識し過ぎたかもしれません。それでも自分のレースは出来ましたし、初めてのGIでよく頑張ってくれました」
3着ゴールドドリーム クリストフ・ルメール騎手
「今日は休み明けで少し難しかったです。最後はよく伸びてくれましたし、次はもっとコンディションが上がって来ると思います」
4着モジアナフレイバー 繁田健一騎手
「マイルの距離も良かったですし、長距離輸送など初ものづくしの中でよく頑張ってくれましたね」
盛岡競馬場に5年ぶりに武豊騎手が参戦する、ということもあって、昨日の盛岡は熱く盛り上がりました!
まず無料バスに乗って競馬場へ到着した時、お昼前にもかかわらず駐車場がかなりいっぱいに埋まっていたのです。
この光景を見た地元の方とおぼしきご夫婦が、「この時間からこんなに車がいっぱいなんて...」と驚いていました。
食堂へ行くと、人・人・人...
当初ジャンボ焼き鳥を食べようと思っていたのですが、あまりの行列に恐れをなし、
多少列の短かったお店で定食を注文、なんとか1つだけ空いていた席でかき込みました。
その時にも近くに座っていた方々が、「武が来てるから」と嬉しそうに話していたのです。
ジャパンジョッキーズカップの騎手紹介式では、ひと際大きな声援を浴びていた武豊騎手。
レースでは第1戦で6番人気馬に騎乗して2着に追い込み、
メインのマーキュリーカップでは圧倒的1番人気だったグリムに騎乗、強い競馬で差し切りました。
武豊騎手
「他に行く馬がいるなと思っていたので、2番手か3番手かなと。
内枠だったので外に出したいなと思っていて、1コーナーで外に出せましたし、いい形で進むことが出来ました。
このレースの前にダートは2回乗れていて、走りやすいところを選べたことも良かったです。
距離は融通が利くタイプで、短いところだと少し忙しい気もしますが、1600m以上、2000m以上も大丈夫だと思います。
今日はたくさんお客さんが入っていて、たくさんの歓声が聞こえて嬉しいです。
もちろん全部が僕を応援していたわけではないでしょうが(笑)。
今回は5年ぶりの盛岡でしたが、また近々来たいですね」
武豊騎手の遠征を心待ちにしていたのはファンの方々だけではありません!
5年ぶりの盛岡、ということは、5年以内にデビューした岩手の若手ジョッキーたちにとっては、初めて近くで見る生武豊騎手なのです。
デビュー4年目の小林凌騎手は、
「僕は栃木出身なんですけど、TVで武豊騎手のレースを見て騎手になりたいと思いました。
中学生の時に東京競馬場へ行った時、震災の直後で募金活動をしていた武さんに握手をしてもらった経験があるのですが、騎手になってからは初めてで。
朝からそわそわしています(笑)」
と話していました。
武豊騎手の騎乗ぶりを間近で見ようと、コースの横でしっかり見学。
「憧れの人を近くで見られて嬉しいです!」
と笑顔を見せてくれました。
ジャパンジョッキーズカップを優勝した笠松の佐藤友則騎手も、
「第1戦の時には武さんと隣の枠だったんです!
ゲートの中でどういう態勢でいるのかなどつい見てしまいました。(スタート後は)武さんについて行こうと思って競馬しました」
この時のレース、武豊騎手が6番人気2着、佐藤友則騎手が10番人気4着という成績でした。
たくさんのファンの方々、そしてたくさんのジョッキーたちが憧れる武豊騎手。
競馬界のレジェンドのすごさを改めて感じた一日でした。
昨日盛岡競馬場で行われたジャパンジョッキーズカップ。
朝からお天気が良く、さらに5年ぶりの盛岡参戦となった武豊騎手の存在もあって、午前中からかなりの賑わいでした!
レース前にパドックで行われた騎手紹介式では、たくさんの声援が飛びました。
第1戦は3番人気ナルノステファニーに騎乗した地元岩手の村上忍騎手が、好位から早め先頭で勝利、2着は6番人気コンバットパンチ騎乗の武豊騎手が、後方から追い込みました。
村上忍騎手
「初めて乗る馬でしたが、チャンスはあるなと思っていました。
外枠だったので何頭か行かせて揉まれない位置で競馬がしたいと思っていて、上手く運ぶことが出来ましたね。
この後も楽しんで乗りたいです」
第2戦は芝のレース。
6番人気ウインタリエンテ騎乗の佐藤友則騎手が2番手から勝利、クビ差2着には第1戦を制した村上忍騎手が追い込みました。
佐藤友則騎手
「あまりにスタートが速くて、前半ハミを噛んでしまいましたが、馬がよく頑張ってくれました。
スローに落とせればなんとかなるかなと思っていましたが、思った通りのレースになりましたね。
第3戦もチャンスのある馬に乗せてもらっていますし、チームWESTのため、笠松競馬のために頑張ります!」
第2戦を終えた時点で①②となった村上忍騎手がポイントをリード。④①の佐藤友則騎手も勝てば文句なしで個人優勝が決まります。
迎えた第3戦、直線は3頭大接戦になりました!
早め先頭に立った吉村智洋騎手に、好位から並びかける佐藤友則騎手、さらに外から永森大智騎手も伸びて来て、アタマ差で佐藤騎手が勝利し2勝目。
圧倒的なポイントをゲットして個人優勝を果たしました!!
ちなみに、10番人気馬に騎乗していた村上忍騎手は4着に健闘。
もしも佐藤騎手が僅差で3着になっていたら、優勝は村上騎手の手に渡っていたわけです。
レースでもポイント争いでも、白熱した戦いを見せていただきました。
優勝はチームWEST。
個人優勝は④①①だった佐藤友則騎手でした。
普段はお茶目な佐藤騎手ですが、競馬には熱い男。
笠松のリーディングジョッキーになり、各地のジョッキーレースに参戦するようになって、なかなか結果が出せないことがすごく悔しかったそう。
そこで一念発起、これまでとは考え方を変えて、レースやジョッキーを入念に研究、自分自身のトレーニングやジョギングも、これまで以上にするようになりました。
今回はそんな努力が実って、ジョッキーレース初優勝。
「武豊騎手をはじめ、全国のトップジョッキーと戦って結果を出せたことはとても嬉しいです。
とにかく馬が頑張ってくれました。これからももっともっと精進していきます!
僕が努力することで、笠松の若手も続いてくれたら嬉しいですね」
個人優勝には賞品があり、いわて純情豚1頭分が贈られます。
「笠松に持って帰るからと約束していたので、約束を果たせて嬉しいです。
いつというのはまだわからないですけど、笠松競馬場で振る舞いますので、ぜひ遊びに来てください」
いわての豚を笠松でいただく、というのもまた楽しみですね!
久しぶりに水沢競馬場に行って来ました。
JRAに移籍して頑張っていたラブバレットの岩手復帰戦、さらに四連覇の偉業が懸かる栗駒賞を見るために。
前日はかなりの雨、当日もお昼過ぎに強い雨が降り、かなりの不良馬場。
今の水沢はとにかく時計が速い馬場で、この日も前半から速いタイムが出ていました。
パドックに現れたラブバレットは、-12キロという数字もあってか、これまでより少し小さく見えてしまい...。
特に、すぐ前を歩く2番人気のサインズストームが、546キロという大きな体で、筋肉も柔らかそうにむっちりと盛り上がっているため、
「もしやサインズストームのスピードに負けてしまうのでは...」と、勝手に不安になっていました。
サインズストームは5連勝で早池峰スプリントを8馬身差で圧勝した、勢いのある上がり馬。
さらに騎乗する岩本怜騎手はデビュー2年目の今年、大ブレイク。
サインズストームと共に同期の中で一番最初に重賞勝利を果たし、この日も3勝を挙げる活躍ぶり。
ラブバレットと山本聡哉騎手もすごいけれど、またまたすごいコンビが出て来たな、と思っていたのです。
しかし。
レースでは圧倒的な力を見せつけてラブバレットが勝利!
道中から逃げるサインズストームをがっちりマークして、終始手ごたえ優勢、4コーナーを回ると山本聡哉騎手がほとんど追うことはなく、余裕の走りでした。
パドックで感じた馬体の大きさは逆転し、68キロの差があるのにラブバレットの方が大きく見えるくらい、凄まじいオーラを感じました。
勝手に不安になって、本当にすみませんでした。と謝りたいくらい。
圧倒的な強さを見せて、四連覇を達成しました!
菅原勲調教師
「まずはホッとしました。この後は馬の状態を見て考えます。
選択肢としては、岩鷲賞を使うか、クラスターカップ直行か。
今回は移籍初戦でまだ絶好調というわけではない中で、あれだけの走りをしてくれましたから、今後の馬の様子をじっくりと見極めます」
山本聡哉騎手
「四連覇が達成出来てとても嬉しいです。
調教では、いい時と比べると物足りない部分はあったのですが、やっぱり力が違いますね。
勝ててホッとしました。
またこの馬と一緒にレースが出来て嬉しいです」
これだけの馬ですから、お2人とも相当なプレッシャーがあったようで、レース後はホッとした笑顔がとても印象的でした。
8歳ですが、まだまだ元気なラブバレット。
特に、レースにいっての存在感は圧倒的でしたね。
これからどんなパフォーマンスを見せてくれるか、また楽しみが増えました。
2着だったサインズストームにとっては、試練のレースとなりました。
ただ、ラブバレット相手に真っ向勝負をしたわけで、3着が10馬身離れていたことを考えると、逃げてよく粘ったなと思います。
この経験を糧に、人馬ともにさらに成長した姿を楽しみにしています!
取材終わりに水沢江刺駅でビールを買って新幹線に乗り込もうとしたら、この日の売店は16:30で終了していました!!
水沢江刺駅をご利用の際は、くれぐれもお気を付けを(笑)。
日曜日に東京競馬場で行われた根岸S。
フェブラリーSの前哨戦ということでかなりいいメンバーが集まりました。
昨年のNARGP年度代表馬であるキタサンミカヅキ、さらに岩手からの移籍初戦となるラブバレット、南関東から移籍2戦目となるクロスケも参戦し、地方競馬好きにとっても大注目のレースとなりました。
そんな中、勝ったのは2番人気コパノキッキング。
久しぶりの1400mをものともせず、直線素晴らしい伸び脚で突き抜けました。
オイシン・マーフィー騎手
「素晴らしいレースでした。いい位置に楽に付けられましたし、今後が本当に楽しみです。
1200mから1400mになるのであまり早く先頭に立たないようにしました。
もしかしたら1200mがベストなのかなと。(あと1ハロンの延長は)少し長い気がします」
1200mがベストでも、1400mで圧巻のパフォーマンスを見せたコパノキッキング。
次走のフェブラリーSではなんと藤田菜七子騎手とパートナーを組むということですから、どんなレースを見せてくれるか本当に楽しみです!!
2着はユラノトが好位から踏ん張りました。
クリストフ・ルメール騎手
「武さんの後ろに楽に付けることができて、ちょうどいいレースができました。
1400mも1600mも問題ないですが、勝った馬が強かったですね」
キタサンミカヅキは58キロを背負い、最後の直線で伸びて来るか?という雰囲気もあったものの、伸び切れずに9着という結果でした。
森泰斗騎手
「いつもよりも下げて終いを活かすことを心がけました。
勝ち馬の後ろにいたんですけど、最後は突き放されてしまいました。久しぶりの1400mの影響もあったのかもしれません」
移籍2戦目だったクロスケは11着、
JRA移籍初戦だったラブバレットは好位からよく粘っていましたが、最後は止まってしまって12着でした。
大野拓弥騎手
「スピードがあるし、年齢を感じさせない力強い動きでした。
コースが替わって先行力が活かせる舞台になれば、もっとやれるのではないかと思います」
次走は京都の1200mハンデ戦の予定だそうです。
8歳になっても体にハリがあって、力強い走りを見せてくれるラブバレット。次も期待しています!