明日からいよいよ、グランダム・ジャパン古馬シーズンが開幕です♪
今年は8月の門別『ブリーダーズゴールドカップ』が牝馬限定戦に生まれ変わり、古馬シーズンの5戦目として追加されました。
これで、ダートグレード3戦、全8戦でポイントを争うことになり、例年以上の高いレベルでの戦いが期待出来そうですね☆
第1戦 7月1日 金沢 読売レディス杯
第2戦 7月2日 川崎 スパーキングレディーカップ
第3戦 7月15日 門別 ノースクイーンカップ
第4戦 7月25日 園田 兵庫サマークイーン賞
第5戦 8月14日 門別 ブリーダーズゴールドカップ
第6戦 9月1日 水沢 ビューチフル・ドリーマーカップ
第7戦 9月15日名古屋 秋桜賞
第8戦 10月2日 大井 レディスプレリュード
*1日金沢 第11R『読売レディス杯』 1500m 16:45発走*
まず第1戦の『読売レディス杯』は、愛知のピッチシフターから。
2歳の頃から長く活躍している馬で、休養のたびにパワーアップして戻って来てくれます。
昨年の『JBCレディスクラシック』まで戦って、休養に入りましたが、復帰した今年のパフォーマンスが圧巻!
前々走の『かきつばた記念』では、勝ちに行くレースを自分から仕掛けていって、最後の最後で甘くなったものの、素晴らしい内容でした。
前走の地元OPでは、牡馬相手でも敵なしの強さ。
現在、東海ナンバー1ホースといっても過言ではないでしょう。
3歳だった昨年の秋に、グランダム・ジャパン古馬シーズンの『秋桜賞』を快勝しているように、地方牝馬同士ならばまず負けないでほしい存在です!
対抗は、兵庫のエーシンサルサ。
この馬も4歳ですが、ここに来て一気に強くなった印象です。
前走は重賞ではないものの、園田のトップホースたちが集まったレースにおいて、外から勢いを付けて逃げると、3,4コーナーでキムタケ騎手が後ろを見る余裕の手応え。直線もそのまま押し切りました。
このレースは1700m戦で、これまで1400mで結果を出して来たこの馬にとってはちょっと長いかな、なんて思いましたが、全く問題なかったですね。
唯一気になるところは、初めての遠征競馬になること。
それでも、ここまで園田でしっかりと経験を積んできているので、初めての金沢でも力を発揮してくれるのではないでしょうか。
3歳馬クロスオーバーは、レベルの高かった今年のグランダム・ジャパン3歳シーズンで3位に頑張った馬です。
輸送競馬が続いていますが、レースぶりを見ていると元気いっぱい。
今回は古馬相手になりますが、これまでダートグレードでも根性を見せてくれた馬ですから、ここでも十分勝負できると思います。
◎2、ピッチシフター
〇9、エーシンサルサ
▲6、クロスオーバー
△10、エミーズパラダイス
まずは、2300勝を達成した東川騎手から♪
赤見:2300勝おめでとうございます!
東川:ありがとうございます。まぁ数字的には、あんまり意識していなかったというか、通過点という感じですね。
ただ、ここまであっという間だった気がします。
気持ちの中ではいつまでも若い気でいますけど、気づいたらこの年になってて(笑)。
ここまで振り返ってみると、やっぱりケガをしたことが一番辛かったですね。
大きなケガをしたのは、ちょっと前のことですけど。
こうやって後遺症なく復帰できて、本当に良かったと思います。
赤見:長く続ける上で、大切にしていることはなんですか?
東川:やっぱり、メンテナンスですよね。今まで腰痛とかもなかったんですけど、最近は少し感じるようになって来て。やっぱり年ですよね(苦笑)。
赤見:東川さんは、笠松の休みの日に名古屋へ行って攻め馬を手伝っているんですよね?
東川:そうですね。ちょこちょこ行ってます。
実はね、2年前に短期限定免許で浦和に行かせてもらったんですけど、南関東は毎日競馬があるじゃないですか。そうすると、今までとリズムが違うし、自分が思っていた以上に体が疲れたんですよ。
その経験があって、またいつか南関東へ行きたいという気持ちもありましたから、普段から馴らしておこうと思って、毎日乗りたくて休みの日も名古屋に行ってるんです。
今年も7月から南関東での騎乗が出来ることになって、今度は大井所属として行くので頑張りたいですね。
不安も多いですし、もちろん簡単に結果が出せるとは思っていないですけど、やれるうちはもっともっと冒険したいんですよ。
今回の経験も、また先々のためになると思います。笠松でまたトップを獲りたいし、まだまだ騎手を続けて行きたいですから。目標は、3000勝です!!
続いては、600勝を達成した筒井勇介騎手です☆
赤見:600勝、おめでとうございます!
筒井:ありがとうございます。ここまで勝つことが出来たのは、頑張ってくれた馬たちをはじめ、馬主さん、調教師さん、厩務員さんたちのお蔭ですね。本当に感謝してます。
赤見:今年はここまで34勝と、去年の54勝を上回るペースで来てますね。
筒井:そうですね。今年はいいペースで来てます。
実は一昨年から乗り方を研究したり、見てもらったりして試行錯誤を続けてて、それがここに来て上手くかみ合いだしたのかなと。
赤見:どんな風に研究しているんですか?
筒井:栗東の方が開いてるセミナーみたいな感じの会に顔を出させてもらっているんです。他の騎手とか、あとJRAの持ち乗りさんとかも来てて。
馬とのタイミングの取り方とか、攻め馬での意識の仕方とかを勉強させてもらってます。
自分一人で考えてた時にはわからなかったことが、けっこう見えて来た気がします。
どこが、というよりも、一番は意識が変わったことが大きいんじゃないかな。
まだまだ研究して、成長していきたいですね。
赤見:では、今後の目標を教えて下さい。
筒井:一つ一つのレースを大切に乗ることが一番です。その結果として勝ち星を重ねて、数字としては次は1000勝ですね。
あと、エレーヌの妹がデビューしたんですよ!カツゲキグロリアという名前で、デビュー戦は2着に負けちゃったんですけど、でも力はありそうなのでこの先楽しみです。
顔はエレーヌに似てて、すごく可愛いんですよ。流星の感じとか。
体は妹の方が馬っぷりがいいですね。このまま順調に行ってくれれば、重賞戦線を賑わせる存在になれるんじゃないかな。
昨日の『帝王賞』は、古豪ワンダーアキュートが、2012年のJBC以来の勝利を挙げました!
なかなか勝ち切れないレースが続いていましたが、それでも、どんな舞台、どんなコース、どんな状況でも崩れない安定感は抜群!
今回は3番手から、3,4コーナー早めに前に並んでいく積極的なレースぶりで、久しぶりの勝利を掴みました☆
武豊騎手
「今回は勝てて、格別な嬉しさがありますね。何度も悔しい想いをして来たので、勝てて嬉しいです。僕以上に、スタッフも喜んでくれてると思います。
今日は状態も良かったですし、チャンスあると思っていました。
いいスタートが切れたし、外枠だったので、内の馬たちを見ながら、もし誰も行かなければ行こうかなと思ってましたけど。
3コーナーから自分でペースを上げて行けて、あまり抑えずに早めに行きました。
いつもどんな状況でも頑張ってくれる馬です。
ようやく大井で勝てて嬉しいですね。僕自身も100勝からなかなか勝てなかったので、101勝目を挙げられて嬉しいです」
佐藤正雄調教師
「とにかくホッとしています。やっとまたGIを勝てました。
パドックも返し馬も普段と変わらなかったですし、スタートが良かったのでハナに行くかなと思ったんですけど、内2頭が行って3番手からの競馬で。
途中でコパノリッキーが動いてくれて、いい展開になりました。
直線は素晴らしい伸びで、今までの鬱憤を晴らすような走りでした。
この後は休ませて、秋にまた使います!」
2着は圧倒的な人気を集めたコパノリッキーでした。
田邊裕信騎手
「ちょっと距離を心配してました。ペースが遅くて、追いかける形になったし、途中から追いかけられる形になって、力んで走っていました。
もう少しペースが流れてくれれば折り合いが付いたと思うんですけど...。
今回距離が初めてだったし、これまでマイルを使ってて、今回はペースが遅かったですから、この一戦だけで距離適性を判断するのは...」
このレースは、前半かなりのスローに見えましたが、初めての2000mで戸惑う部分も多かったのかもしれません。
この後は放牧に出て、南部杯からJBCを予定しているということです。
そして、大目標は年末の東京大賞典!
暑い夏を充電期間に当てて、また秋に元気な姿を見せて欲しいですね。
3着ソリタリーキング
福永祐一騎手
「状態は良かったし、ジリジリとですけど伸びてくれました。
力は出してくれたけど、上位2頭とは決め手の差ですね。GIを勝つためには、その辺りがもう一つ足りないのかなと思います」
地方代表として出走した、兵庫のオオエライジンは、残念ながら競走中止となってしまいました。
診断結果は、
左前球節部完全脱臼により、安楽死となってしまいました。
本当に、本当に残念でなりません。
たくさんの想い出を残してくれたオオエライジンに
ありがとうございましたと伝えたいです。
いよいよ、上半期を締めくくるダートの頂上決戦、『帝王賞』です!!
*25日大井 第12R『帝王賞』 2000m 20:10発走*
大井の2000mということで、最初のコーナーまで距離があるし、外回りで最後の直線も長く、展開のまぎれの少ないチャンピオンディスタンス。
ここは持っている能力がモノを言うコースですから、本命はコパノリッキーにします。
『フェブラリーステークス』でアッと驚く勝利を飾りましたが、その時の印象は、ホッコータルマエなど注目馬たちが後ろでけん制し合った結果、前に居るコパノリッキーに有利になった...という印象でした。
しかし、前走の『かしわ記念』では、先行集団を見る位置から、3,4コーナーで大外を回って豪快な差し切り勝ち。
最後は流す余裕もあったし、改めてこの馬の力を証明してくれましたね。
振り返ってみれば、3歳の時の『兵庫チャンピオンシップ』はほぼ馬なりで圧勝だったし、骨折休養明けの2戦で結果が出なかっただけで、本当に高いレベルで頑張って来てくれた馬です。
ホッコータルマエがいない今回は、負けて欲しくない存在です。
対抗をどの馬にするかかなり迷ったのですが...ニホンピロアワーズの底力を信じます。
前走の『アンタレスステークス』がかなり物足りない内容で、絶好調の頃に比べるともう一息なのかな、という印象をぬぐえません。
それでも、『東海ステークス』や『ダイオライト記念』の勝ち方は圧巻で、さすがGI馬の風格を感じます。
とにかくこの馬は、自分の勝ちパターンに持ち込めれば相当強い馬。
今回の舞台、メンバーなら、好位から上手く立ち回れるだろうし、昨年の競馬が出来れば上位は確実でしょう。
本当に堅実なワンダーアキュートは、どんなメンバー、どんな舞台でも崩れません。
相手によっては、前にも行けるし、好位も行けるし、中団も行けるし、後方待機も出来るという、ものすごい自在性の持ち主です。
ただ、この長所が「勝ち切れない」という短所に繋がっている気もするのですが...
安定感は抜群ですから、ここでも注目の存在です。
地方勢では、サミットストーンの走りを楽しみにしていたのですが、回避ということでかなり残念...
しかしもう1頭、兵庫のオオエライジンに夢を託します!
一時期は体調が整わずに、約10か月も実戦から遠ざかっていましたが、復帰してからはもう一段階パワーアップした印象です。
先頭に立つと、急激にソラを使うところは相変わらずですが、今回はかなり強いメンバーなので、この癖が出る心配はないでしょう。
下原騎手が、「内枠が欲しい!」と言っていた通りの1枠。
ロスのない競馬で、JRA勢に一矢報いて欲しいです。
◎7、コパノリッキー
〇2、ニホンピロアワーズ
▲10、ワンダーアキュート
△1、オオエライジン
△4、ソリタリーキング
本日は水沢競馬場にて、『みちのく大賞典』が行われます!
*22日水沢 第10R『みちのく大賞典』2000m 17:05発走*
ここはなんといってもナムラタイタンでしょう。
もともとJRA所属として高いレベルで活躍していましたが、岩手に移籍してからの2戦がとにかく圧巻の強さです。
水沢での『赤松杯』も、盛岡の『シアンモア記念』も共に大差を付けての勝利で、今回のメンバーを見ても敵はなしと考えてしまいます。
このまま連勝を続けて、強敵を迎え撃つ存在になって欲しいです。
対抗の検討がなかなかに難しいですが、スーブルソーにしました。
前走の『赤松杯』ではナムラタイタンに離され5着という成績でしたが、これまでは重賞でもコンスタントに走っています。
昨年のこのレースは10着と大敗しましたが、同じ舞台の『桐花賞』を勝っているように、コース・距離も問題なし。
ナムラタイタンを除けば、これまで戦って来たメンバー的にもここは手薄な印象です。
好位から自在に競馬が出来るので、その安定感も魅力です。
前に行って粘れる脚質のコミュニティは、岩手に移籍してから破竹の12連勝を飾り、一気にA級に顔を出しました。
前々走は古豪の壁に阻まれましたが、前走は早め先頭から、後ろを6馬身千切る圧勝ぶり。
まだまだ勢いは止まりそうにありません。
◎2、ナムラタイタン
〇7、スーブルソー
▲1、コミュニティ
△5、ウインベルカント