グランダム・ジャパン3歳シーズンは、『のじぎく賞』(園田5/15)と関東オークス(川崎6/11)を残すのみとなりました!
現在コパノバウンシとトーコーニーケが熾烈なトップ争いを繰り広げていますが、どうやら『のじぎく賞』で2度目の直接対決が見られそうです。
トーコーニーケを管理する吉行龍穂調教師に、現在の様子を伺いました。
赤見:現在は『若草賞』『東海クイーンカップ』とグランダムを2連勝。本当に強くなりましたね!
吉行:本当によく頑張ってくれますね。女の子ですけどご飯もよく食べますし、輸送で入れ込むこともないんです。学習能力が高くて、賢い馬ですよ。
デビューした頃は足元がちょっと弱くて、新馬戦を勝った後は少し休ませました。2戦目3戦目は崩れてしまいましたが、休ませたことで体もしっかりしてくれて、成長してくれたんだと思います。
赤見:現在の様子はいかがですか?
吉行:前走後も順調です。月曜日に最終追い切りをする予定ですけど、間隔もあんまりないですし、ハミを掛けて息を作る程度と考えています。このローテーションは前から考えていたことですし、ここまで思った通りに来てますね。
赤見:グランダム・ジャパン3歳シーズンの女王に向けて、落とせない一戦ですね。
吉行:そうですね。でも今は、どんな展開でも大丈夫ですし、レースに幅が出ましたよね。前は逃げて2回負けてますけど、前走は逃げ切り勝ちが出来ましたし、相手が行きたいのなら番手でも競馬は出来ますから。ゲートも上手だし、心配はしていません。
川原騎手とも話しているんですけど、本当はもうちょっと後ろで競馬をしてみたいんですよね。でも今は勝ちにこだわらないといけないですから。ゆくゆくはダートグレードにも挑戦していきたいと思っているので、そうなったら自然ともう少し後ろで競馬をすることになりますからね。
今は目の前の『のじぎく賞』に全力投球で頑張ります!
同じく吉行厩舎の3歳馬、トーコーポセイドンとトーコーガイアも復帰に向けて順調に調教をこなしているそうです。
まずは、ここまで7戦5勝。『兵庫若駒賞』と『園田ジュニアカップ』を制している、トーコーポセイドンから。
赤見:12月から休養に入ってますけど、様子はいかがですか?
吉行:この馬はデビューの頃から化骨が他の馬と比べて遅いと言われていて。それでも、わりと順調に来ていたんですけどね。使いつつ、トモの関節に疲れが出たので休ませました。
今は、5月19日のゲート試験を受ける予定で調教を続けています。順調に行けば、ぶっつけで『兵庫ダービー』(園田6/5)に行くつもりです。
1月に笠松『ゴールドジュニア』を圧勝したトーコーガイアもお休み中。
赤見:トーコーガイアの様子はいかがですか?
吉行:ガイアは5日にゲート試験を受けました。16日のナイターのレースで復活予定です。レース後順調だったら、こちらも『兵庫ダービー』を目指します!
2頭とも強い馬なので、いい状態でダービーに挑めるように頑張ります。
トーコーニーケVSコパノバウンシ、さらに、トーコーポセイドンVSトーコーガイアの戦いも楽しみですね♪
『かきつばた記念』は、兵庫のタガノジンガロがハナ差で勝利を掴み取りましたが、名古屋のピッチシフター&クリスタルボーイも力を見せてくれました!
2頭を管理する川西毅調教師にお話を伺いました。
まずは見せ場十分の4着だった、ピッチシフターから。
赤見:『かきつばた記念』では、自分から動いての4着。休養を挟んでさらに強くなりましたね!
川西:そうですね。今回は大畑騎手に、「着狙いはいらないから、勝負してくれ」という指示を出したんです。だから、いつもより出して行って前目に付けて、勝負所では自分から動いて行った分、最後は甘くなってしまいましたね。それでも、あのメンバーであれだけ戦えたことは収穫でした。良馬場だったら、もっと切れたと思います。
休養明けから体もボリュームアップして、より強くなってくれました。一つ一つ階段を上って来て、今は東海ナンバー1ホースになったんじゃないかと思いますよ。
赤見:レース後の様子はいかがですか?
川西:フィジカル面はそんなに傷んでいないんですけど、メンタル面でストレスが溜まっている感じです。5月6月は一休みというか、大き目に間隔を取ってもいいのかなと思ってます。
赤見:今後の予定や目標というのは?
川西:もちろん、グランダム・ジャパンの古馬シーズンは意識しています。『読売レディス杯』(金沢7/1)とか、『兵庫サマークイーン賞』(園田7/25)とかね。『秋桜賞』(名古屋9/15)は連覇を狙っているし、使うレースは全部勝つつもりです。
ただね、去年くらいからダートグレードも意識していて。今回のレースでも、あれだけの走りが出来たので、挑戦してみたいなっていう気持ちはあります。体調次第ですけど、ひょっとしたら『サマーチャンピオン』(佐賀8/19)に行くかもしれません。ここはハンデ戦だし、距離も1400mとベストですから。
今年はJBCが盛岡開催で、『JBCレディスクラシック』が1800mでしょう。この馬にとっては1600mまでがギリギリなので、狙うなら男馬相手でも『サマーチャンピオン』だと思ってます!
続いては、『黒船賞』『かきつばた記念』と2戦続けて5着に頑張ったクリスタルボーイ。
赤見:クリスタルボーイもダートグレードで頑張ってますね。
川西:前走の『かきつばた記念』は地元開催だったのに体が減っていて、ちょっと肉体的な疲れを感じますね。この馬のベスト体重は490キロなので、その辺りで出走させたかったです。それでも、いいレースをしてくれましたね。
正直、まだちょっと掴み切れていないというか、なんだか掴みどころの難しい馬なんですよ。行ければ行ってもいいけど、意外と器用な脚も使えるんですよね。切れる脚はないですけど、差す競馬も出来るので、自分が思っていた以上にレースに幅があるというか。
赤見:今後の予定というのは?
川西:どんなローテーションで行くかまだ迷っているんですけど、『さきたま杯』(浦和5/28)にはエントリーしました。地元を使う可能性もあるんですけど、『でら馬スプリント』(名古屋6/27)は、現状ではあまり考えていないです。このレースは、ワールドエンドを使いたいと思っています。
この春にJRAから移籍して来たワールドエンドは、初戦こそ3着に敗れましたが、昨日はA1クラスを4馬身差の快勝☆
新たな川西厩舎の顔として、活躍が期待出来そうですね。
この日の第3レースは、中央交流『桂浜盃』。
1番人気は福永祐一騎手が騎乗したアグネスチャンスでしたが、スタートで大きくバランスを崩し後ろからのレースになってしまいました。
対照的に、好スタートから先手を奪ってスイスイと逃げ、そのまま6馬身千切って勝利したのがヒミノオオタカ。
騎乗したのは、高知初見参の中谷雄太騎手でした。
「初めての高知でしたが、思っていた以上に乗りやすかったです。馬も強かったですし、勝てて嬉しいですね」
初の高知でも落ち着いた騎乗ぶりで、堂々の逃げ切り勝ち。
レース後は満面の笑顔を見せてくれました☆
続く第4レースは、オーストラリアから期間限定騎乗でやって来た、賀谷祥平騎手が高知初勝利!
「やっと勝てました。ホッとしましたね。
オーストラリアとはレースが全然違いますし、道中の乗り方も違って戸惑う面もありましたけど、だいぶ慣れて来ました。これからもっともっと勝てるように頑張ります!」
賀谷騎手が勝った瞬間には、検量室の中のジョッキーたちから拍手が起こりました。
全国のジョッキーたちを期間限定騎乗で受け入れている高知は、いつも温かい雰囲気に包まれています。
一つ勝てたことは本当に大きいでしょうから、6月30日までの騎乗で、さらに活躍してくれそうですね♪
続いては、『福永洋一記念』をエプソムアーロンと共に連覇した、赤い彗星・永森大智騎手。
「あれだけの馬ですから、ここは勝って当たり前。無事に勝つことが出来て、嬉しいというよりもホッとしました。
表彰式の時に、洋一さんに握手していただいたんですけど、ものすごく握力が強かったです。ああ、これが洋一さんの手なんだ...と思って、感激しました」
この日も『福永洋一記念』を含めて3勝の大活躍。
先月は笠松『オグリキャップ記念』で、9番人気リワードレブロンに騎乗して、見事な差し切り勝ち。
全国のファンの度肝を抜きました!!
「けっこう自信はあったんですよ。ちょっと人気なさ過ぎだなって思ってました。
確かに、地元でなかなか勝てないんですけど、今高知はかなりメンバーが強いんです。その中で揉まれているし、力のある馬ですから。
最後はいい脚を使う馬なので、展開も向きましたね。笠松で勝てて、全国の方に高知をアピール出来たかなと思います。
今年は序盤でなかなか勝てなかったんですけど、ここに来ていいリズムなので、打倒・赤岡さんで頑張ります!」
まずは、『かきつばた記念』で中央馬たちを撃破したタガノジンガロ。
新子調教師にお話しを伺いました!
赤見:『かきつばた記念』制覇おめでとうございます!レース前からけっこう自信があったそうですね。
新子:ありがとうございます。かなり体調も良かったですし、ちょっと人気なさ過ぎるな...と。地元の記者の方には、「度胆抜きますよ」って言ったんですけど、笑われました(笑)。
赤見:その言葉通り、度胆抜きましたね。
新子:思っていた通りのレースをしてくれて、とても嬉しいです。この馬を預かるというお話を頂いた時からとても楽しみにしていましたし、ダートグレードも勝つことが出来て一安心しています。
赤見:レース後の様子はいかがですか?
新子:ケロっとしてますよ。
オーナー牧場さんと連携して調整しているんですけど、とても大人しくて、普段の調教からステッキを持ってちょうどいいくらいなんです。最終追い切りをすると、ちょうどいい感じで気合乗るんですけど、そういうオンオフもしっかりしていますね。
赤見:今後の予定というのは?
新子:明日(2日)、オーナー牧場さんと相談するんですけど、現状では2種類の希望を持っていて。ゆくゆくは、大井の帝王賞か、JBCスプリントを目指したいと思っているんです。距離が長いのも行けるし、短いのも大丈夫なので。
ただ、夏場はあまり無理をさせたくないですし、また別の選択肢になる可能性もありますけど。
次走の最有力は、『さきたま杯』ですね。着実にステップアップしていって、大きいところを獲れればと思っています!
続いては、名古屋のリーダーズボードについて、川西調教師に伺いました。
昨年の『兵庫ジュニアグランプリ』3着、名古屋では9戦無敗の強さを誇ります。
赤見:1月の『新春ペガサスカップ』からお休みしていますが、現在はどんな風に過ごしているんですか?
川西:4月2日に厩舎に帰って来ましたよ。
デビューからちょっと使い詰めだったので、メンタル面でイライラが溜まって来たみたいだったので、リフレッシュのために放牧に出したんです。
今はちょうどいい感じでリラックスしていて、体も成長して帰って来ました。
先週追い切りをした時には、まだちょっととぼけてましたけど。スイッチが入ったら早い馬だし、ここからまたローテーションを組んで使っていくので、今はこのくらいがちょうどいいと思います。
赤見:今後の予定は?
川西:次走は9日の『駿蹄賞』を使って、その後は『東海ダービー』(6月6日)を目指します。
そこを順調に越えてくれたら、その後の大目標は大井の『黒潮盃』(8月13日)ですね。
その間に『ジャパンダートダービー』(7月9日)に挑戦するのか、『金沢スプリントカップ』(7月15日)で古馬にぶつけるかは悩み所です。
まだ底を見せていないので、ここからまた頑張って欲しいですね。
この日はあいにくのお天気に見舞われてしまいましたが、たくさんのファンの方が高知競馬場に来場し、イベントを楽しみました♪
まずは、第3レースの騎乗を終えた福永祐一騎手が登場し、ファンの方へ「土佐あかうしのおふるまい」。
福永騎手と、奥様の翠さんから直接手渡され、ファンの方々は本当に嬉しそうでした。
続いて行われたのは、福永祐一騎手との「土佐のお座敷遊び」。
まずは、「はし拳」という勝負から。
福永騎手にとって初めての経験で、ルールがよくわからないながらも、芸子さんと勝負!
なにげに勝っていました。
酒豪の土地、高知のお座敷遊びですから、負けた人はグイグイお酒を飲むことになります。
お座敷遊び第二弾は、お猪口の中に隠れている菊の花を見つけてしまった人が負けのゲーム。
ここからは奥様の翠さんも参加しました。
翠さんは引きが強く、何度も菊の花を当ててました。
授乳中の奥様に変わって、福永騎手が飲んでいましたよ。
そして、今度はファンの方と「はし拳」で勝負!
福永騎手が負けてしまい、またまたお酒を飲むことに。。
ファンの方々と直接触れ合ったり、本当に近い距離で行われる特別なイベント。
今年も大いに盛り上がりました☆
続いては、北橋修二元調教師、角居勝彦調教師、杉本清さんをお迎えしてのトークショー。
北橋元調教師は、福永騎手の師匠とあって、なかなかに厳しい突っ込みを連発していました。
角居調教師と福永騎手は、香港から帰って来たばかりとのこと。
「本当は勝って高知に来たかった」と仰っていました。
エピファネイア、惜しかったですよね。
目まぐるしくたくさんのイベントが行われ、あっという間に第8レース『福永洋一記念』の時間になりました。
レースリポートは、また改めてお伝えします。