『かきつばた記念』は、兵庫のタガノジンガロがハナ差で勝利を掴み取りましたが、名古屋のピッチシフター&クリスタルボーイも力を見せてくれました!
2頭を管理する川西毅調教師にお話を伺いました。
まずは見せ場十分の4着だった、ピッチシフターから。
赤見:『かきつばた記念』では、自分から動いての4着。休養を挟んでさらに強くなりましたね!
川西:そうですね。今回は大畑騎手に、「着狙いはいらないから、勝負してくれ」という指示を出したんです。だから、いつもより出して行って前目に付けて、勝負所では自分から動いて行った分、最後は甘くなってしまいましたね。それでも、あのメンバーであれだけ戦えたことは収穫でした。良馬場だったら、もっと切れたと思います。
休養明けから体もボリュームアップして、より強くなってくれました。一つ一つ階段を上って来て、今は東海ナンバー1ホースになったんじゃないかと思いますよ。
赤見:レース後の様子はいかがですか?
川西:フィジカル面はそんなに傷んでいないんですけど、メンタル面でストレスが溜まっている感じです。5月6月は一休みというか、大き目に間隔を取ってもいいのかなと思ってます。
赤見:今後の予定や目標というのは?
川西:もちろん、グランダム・ジャパンの古馬シーズンは意識しています。『読売レディス杯』(金沢7/1)とか、『兵庫サマークイーン賞』(園田7/25)とかね。『秋桜賞』(名古屋9/15)は連覇を狙っているし、使うレースは全部勝つつもりです。
ただね、去年くらいからダートグレードも意識していて。今回のレースでも、あれだけの走りが出来たので、挑戦してみたいなっていう気持ちはあります。体調次第ですけど、ひょっとしたら『サマーチャンピオン』(佐賀8/19)に行くかもしれません。ここはハンデ戦だし、距離も1400mとベストですから。
今年はJBCが盛岡開催で、『JBCレディスクラシック』が1800mでしょう。この馬にとっては1600mまでがギリギリなので、狙うなら男馬相手でも『サマーチャンピオン』だと思ってます!
続いては、『黒船賞』『かきつばた記念』と2戦続けて5着に頑張ったクリスタルボーイ。
赤見:クリスタルボーイもダートグレードで頑張ってますね。
川西:前走の『かきつばた記念』は地元開催だったのに体が減っていて、ちょっと肉体的な疲れを感じますね。この馬のベスト体重は490キロなので、その辺りで出走させたかったです。それでも、いいレースをしてくれましたね。
正直、まだちょっと掴み切れていないというか、なんだか掴みどころの難しい馬なんですよ。行ければ行ってもいいけど、意外と器用な脚も使えるんですよね。切れる脚はないですけど、差す競馬も出来るので、自分が思っていた以上にレースに幅があるというか。
赤見:今後の予定というのは?
川西:どんなローテーションで行くかまだ迷っているんですけど、『さきたま杯』(浦和5/28)にはエントリーしました。地元を使う可能性もあるんですけど、『でら馬スプリント』(名古屋6/27)は、現状ではあまり考えていないです。このレースは、ワールドエンドを使いたいと思っています。
この春にJRAから移籍して来たワールドエンドは、初戦こそ3着に敗れましたが、昨日はA1クラスを4馬身差の快勝☆
新たな川西厩舎の顔として、活躍が期待出来そうですね。