[其の壱] で 『ドバイワールドカップ』の快挙をお伝えしているので、ここからは当日の競馬場の様子をご紹介していきます。
まずメイダン競馬場ですが、あまりに大きくて全体像が撮れず...
左手の方は、ホテルが併設されているそうです。
とにかく、どこもかしこもゴージャス。
馬主はもちろん、ファンエリアもドレスアップした人たちで溢れ返りました。
馬券も売ってないし、ギャンブルという雰囲気は全くなく、お祭りというか、社交場といった感じでした。
レース開催中、ドレスアップコンテストも催されてましたよ。
お洒落してお出かけするというのは、女性にとっては嬉しいもの。
日本にはなかなかこういう場がないので、ぜひ日本にも浸透して欲しい文化だと思いました。
この日の1レースは、純血アラブたちのレース。
私自身、純血アラブは初めて見ました。
サラブレッドやアラ系の馬たちと見分けがつかない馬もいましたが、完全に体型が違う馬もいました。
全体的に小柄で、クビやお尻が丸みを帯びていて、サラブレッドの3大祖先である、【ダーレーアラビアン】【ゴドルフィンアラビアン】【バイアリーターク】の肖像画に似ている雰囲気です。
このレースを勝ったのは、日本でもお馴染みのオリビエ・ぺリエ騎手。
汗を流すところまで見れて、かなり近くで馬や騎手と接することが出来ます。
4レースの『UAEダービー』には、萩原清厩舎の【レーザーバレット】が登場。
レースは後方から、最後も追い上げることは出来ませんでした。
藤田伸二騎手は、
「ポンとゲートを出たけど、隣の馬に寄られて後ろのポジションになってしまった。
結果的に残念だったけど、一生懸命頑張ってくれたし、気持ち切り替えてメインも頑張りたいです」
と話してくれました。
まだ3歳。この経験を糧に、今後の成長を期待しています。
このレース勝ったのは、ゴドルフィンの【KHAWLAH】。
こんなにカメラが寄っても、ビクともしません。
ドバイの報道を見ていると、日本よりも馬との距離がとても近かったです。
私も、もっともっと勉強して、海外の報道に追いつかなければ!と強く感じました。
日本の馬も関係者も世界を制したんですから、マスコミもレベルアップしなくては。
~其の参へと続く~
日本馬初の快挙、『ドバイワールドカップ』制覇の瞬間を観戦して来ました!!
コース横で見ていたのですが、早めに動いて力強く抜け出した【ヴィクトワールピサ】、抜かれてからもうひと踏ん張りした【トランセンド】の走りに、本当に感激しました。
当日は、日本馬関係者みんなが喪章を着けて、レースに挑んでいました。
ミルコ・デムーロ騎手の嬉し涙も、とても感動的でした。
「アンビリバボー!ファンタスティック!!
僕はJCやイタリアダービーも勝ってるけど、その中でも今回の勝利がベストレース。
ゲートの中が日本よりも狭いので、足踏みして後ろに行った時扉が開いて、頭を少しぶつけてしまいました。
それでゆっくりのスタートになりましたが、ペースが遅かったので途中から前に行きました。
アリガトウゴザイマス。アリガトウゴザイマス」
と、本当に嬉しそうにインタビューに答えていましたよ。
写真には写っていませんが、何度も日の丸を掲げて喜びを爆発させている姿が、とても印象に残っています。
表彰式では君が代が流れ、その場にいた日本人が、自然と声を揃えて歌っていました。
角居調教師は、
「ゆっくりめのスタートで、向正面全馬交わしていった鮮やかな騎乗ぶりでしたが、実は内心ハラハラしてました。
勝ったかどうか、ゴール板までわからなかったです。
ドバイは何度も挑戦して、1番大きなレースを勝てたことが、まだ信じられないですね。
昨年もタペタの馬場を見ていて、【ヴィクトワールピサ】に向いている馬場だと思いました。
昨年の秋から急に強くなったというよりは、この馬の脚をミルコが的確に把握してくれましたね。
【ウオッカ】は軽い高速の馬場で世界に匹敵する馬で、まぁ結果を出すことは出来なかったけど、【ヴィクトワールピサ】はパワー型。
世界中で勝たせてもらってる秘訣?そうですね、陽気な仲間がいるからですね。
『ジャパンカップ』は国内で使うと思うけど、パワー型なんで違うタイプにやられる可能性もあるコース。何度でも挑戦しますよ。
今、日本はとても大変な時期。皆が応援してくれたんだと思います。」
市川オーナーは、
「僕もですが、日本の国に明るいニュースが1つ増えて喜んでいます。
こんなレースに出走できるとは、夢にも思ってなかったですね。
この後は、香港のQEⅡ、ミルコが行こうと言ってるので、凱旋門賞も行きましょう」
ということでした!
昨年フランスに遠征してから、かなりのパワーアップを果たした【ヴィクトワールピサ】。
世界の舞台で、今後もさらなる活躍が見られそうですね!!
惜しくも2着だった【トランセンド】も、本当によく頑張ってくれました。
藤田伸二騎手は、
「日本馬が勝ったんだから、いいんだよ。
本当にいいレースしてくれました。日本馬に負けたんだから仕方ない。
差し返すそぶりを見せてくれたし、よく走ってくれた!」
と、愛馬を称えました。
安田隆行調教師は、
「2着は悔しいけど、よく頑張ってくれました。
ハナに行ったので、前に車がいて驚いていたみたい。
直線向いた時は、いけると思ったんだけどなー...」
【ブエナビスタ】は後方から追い込み、8着という成績。
ライアン・ムーア騎手は、
「スローペースでレースになりませんでした。
直線で行くとこ行くとこ壁になって、外に出すことが出来なかったです」
日本馬のワンツーという歴史的快挙に沸いた『ドバイワールドカップ2011』。
競馬やスポーツという枠を飛び越えて、日本の想いが結集したように感じました。
人生初のドバイで、素晴らしい瞬間に立ち会うことが出来て、本当にいい勉強になりました。
[其の弐]からは、ドバイワールドカップデイや、ドバイの町並みをご紹介していきます。
連日、各地で公営競技の選手や騎手たちが、募金活動を呼びかけていますね。
24日(木)・25日(金)には、浦和所属のジョッキー全員で募金活動をするそうです。
場所:浦和駅
時間:11:00~13:00
競輪関係者も応援に駆けつけるそうですよ。
浦和・水野貴史騎手
『20日の川口駅での埼玉公営4競技による募金活動で、たくさんの方々にご支援いただきありがとうございました。
24日25日の浦和駅での募金活動も、引き続きご支援よろしくお願いします』
みんなで力を合わせ、この困難を乗り越えていきましょう。
引き続き、関係者からメッセージをいただきましたので掲載します。
荒尾・平山良一調教師
『謹んで、被災された皆様にお見舞い申し上げます。
ニュースを見ていたら、あまりにも酷い現実に、言葉もありません。
今思うのは、自分でも飛んでいって1人でも助けられたら...という気持ちです。何も出来ず、歯がゆいですが、今出来ることで少しでも力になれるよう協力していきます。
地震、津波の被害はもちろん、原発の問題もあります。近くに住んでいる方の気持ちを考えたら...決して人事じゃないです。荒尾競馬一丸となって支えたい。みんなそういう気持ちでいます。』
高知・目迫大輔騎手
『被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
このような厳しい状況の中で、自分達が競馬をすることに対して心苦しい思いもありますが、このような状況だからこそ、自分達に出来る精一杯のことをしようと思います。
被災者の皆様が早く元気になり、被災地が早く復興出来ることを、心から祈っています。』
高知・森井美香騎手
『被災された皆様に対して、心よりお見舞い申し上げます。
ニュースなどを見ていると、地震や津波の怖さを改めて感じさせられました。
被災者の方々は今も不安な生活を送っていることと思います。
自分が出来ることをして、少しでも早く被災地が復興出来ることを願っています。』
福山・黒川知弘騎手
『被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
いま、自分達には何ができるのかを考え、出来ることからしていき、エールを送りたいです。
広島県調騎会としても義援金活動などを通じ、少しでも力になれるように行動していきます。被災地の皆さん、共に頑張りましょう!』
福山・岡崎準騎手
『被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
毎日報道されるニュースを見て、被害の大きさに驚いています。
出来ることは何でもやっていき、応援していきます。』
福山・楢崎功祐騎手
『被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げるとともに1日も早い復興を願っています。
僕たちに出来ることをして、被災地で頑張っている皆さんの力になりたいです。』
福山・西田茂弘アナウンサー
『被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
日本の・・・いや!全世界の人が皆さんを応援しています。
想像以上に大変な日々だと思いますが、一緒に頑張っていきましょう!』
昨日から始まった中央競馬開催では、レース前に黙祷が捧げられ、喪章を着けての騎乗、騎手による募金活動も実施されました。
福島競馬場では早くから被災者の受け入れを行っていましたが、金曜日からは群馬県にある伊勢崎オートレース場でも受け入れが開始となりました。
伊勢崎オート、被災者受け入れ
この困難を、公営競技一丸となり、力を合わせて少しでも被災地の力になれますように...
引き続き、関係者からのメッセージを掲載します。
ばんえい・藤本匠騎手
『被災されました方々に、心からお見舞い申し上げます。
ばんえいは13日(日)から開催したんですが、関係者には東北出身者も多く、正直とても複雑な気持ちでした。
あまりにもことが重大過ぎて、競馬をしていてもいいものか葛藤がありましたが、喪章を着け、哀悼の意を表しながら騎乗しました。
募金活動や義援金など、今出来ることを精一杯やろうと考えていますし、長い目で見て支援が出来るよう、主催者とも話し合いを重ねています。
被災された方々のこと、とても人事とは思えません。
状況が悲惨過ぎて、テレビを見ていて涙が出て来ます。
みんなで力を合わせ、1日でも早く復興出来るよう協力していきます。』
北海道・角川秀樹調教師
『被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
相手は自然...報道を見ていて、被害の大きさにただただ圧倒されています。
まだ寒さも厳しいですし、少しでも早く、皆さんが暖かい場所で十分な食事が取れるよう願っています。
いつ自分が同じ立場になるかわかりませんし、こういう時こそ助け合いの気持ちを大事にしたいです。』
愛知・岡部誠騎手
『被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
僕は競馬の世界で働いている人間として、今自分に出来ることを精一杯して行こうと思います。
騎手会で話し合い、21日(月)からの名古屋開催でも、レース前には黙祷を捧げ、最終レース前には騎手が募金を呼びかける予定です。
一人一人の力は小さいですが、皆が協力すれば大きな力になると信じて。喪章を着けて、レースに挑みます。』
愛知・宮下瞳騎手(現在は釜山で騎乗中)
『被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
韓国でも連日大きく報道され、とても心配しています。
まるで日本ではないような映像に、ただただ驚いている現状です。
少しでも、義援金などで力になりたいです。
何も出来ない自分がもどかしいですが、1日も早く復興出来ることを祈っております。』
内田利雄騎手(現在は釜山で騎乗中)
『被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
こちら韓国でも、1日中ニュースで報道され、心を痛めております。原発問題についても、とても心配です。
僕らは競馬が仕事なので、それをやらないことには支援することも難しくなってしまいます。この未曾有の災害の中、開催に関しては難しい問題ですが、少しでも被災された方の手助けになりたいと思っています。
1日でも早い被災地の復興を願い、また、力になれるよう努力します。』
荒尾・吉田隆二騎手
『何と言ったらいいのか...言葉がみつかりません。
今、自分たちに出来ることは、募金を集めることしか出来ませんが、今行っている支援競走や義援金募金が、少しでも何かの足しになればと思います。
募金、レース含め、出来る限りのことをしたいです。』
笠松・柳江仁調教師
『震災により亡くなられた方々には、心からお悔やみ申し上げます。と同時に、被災された方々におきましても、心よりお見舞い申し上げます。
未だ行方不明の方もいると聞き、とても心配です。
救助された方もいらっしゃるので、希望を持って1人でも多くの方が助かることを祈っております。
本来、地方競馬の役目は地方自治体のために貢献することです。この災害の中ですが、競馬をさせていただいたお陰で、義援金を集めることが出来、少しでも被災地の復興に役立てられたらと思っています。
日本の一大事ですから、微力ですが精一杯頑張って少しでも力になりたいです。』
笠松・尾島徹騎手
『地震が起こった時は、名古屋のレース中でしたが、まさかここまで酷い状況になるとは思いませんでした。
ニュースを見ていても、すごく胸が痛みます。
競馬開催にも複雑な思いがありましたが、僕らが今出来ることは、募金や義援金を集めること。
いいレースをしてたくさん売り上げ、少しでも多く義援金を被災地に送りたいです。
何も出来ず、歯がゆい気持ちもありますが、せめてもの気持ちを込めて喪章を着けました。
少しでも早く復興出来ることを願います。』
18日(金)、ばんえい騎手会による募金活動が行われました。
騎手による震災し被災地への募金活動について
騎手会が一丸となって、帯広駅および藤丸百貨店ふれあい広場で、東北地方太平洋沖地震被害への支援を呼びかけました。
この活動は、25日(金)にも行われるということです。
ばんえいの騎手には東北出身者も多く、13日から開催された競馬では、左腕に喪章を着けてのレースとなりました。
今日から開催する競馬でも、引き続き支援活動が実施されます。
帯広競馬場・直営場外で地震被害への義援金を募集
明日20日(日)は、07年以来の重賞格付けとなった、4歳・5歳馬たちの戦い『ポプラ賞』が行われます。
『ポプラ賞』出走表
ハンデは710キロ~780キロです。
私の本命は【ホクショウバンク】。
昨年は8月から休養に入り、11月に復帰してからは大崩することなく堅実な走りを続けています。
1月の『天馬賞』、2月の『ダイヤモンドダスト賞』では【キタノタイショウ】に敗れていますが、『天馬賞』では同斤量の760キロ、『ダイヤモンドダスト賞』では10キロ差でした。
今回、【ホクショウバンク】760キロに対して【キタノタイショウ】は780キロと20キロのハンデを背負います。逆転のチャンスは十分あるんじゃないでしょうか。
対抗は【キタノタイショウ】。
トップハンデ780キロを背負いますが、ここまでの成績を考えるとやはり力が違う印象。
前走では同じ斤量で【カネサブラック】相手に頑張っていますから、そこまで斤量も気にならないです。
720キロと軽ハンデの【ホクショウマドンナ】、『天馬賞』2着の実績がある【フクドリ】、4歳馬【トレジャーハンター】まで。
◎4、ホクショウバンク
〇1、キタノタイショウ
▲2、ホクショウマドンナ
△8、フクドリ
△3、トレジャーハンター
発走は、17:10です。