続いてインタビューしたのは、優勝戦にも出場した松尾啓史(マツオ ヒロフミ)選手。
:松尾選手は、どうしてオートレーサーになったんですか?
「親がバイクとかオートレースが大好きで、子供の頃から見に行ってたんですよ。それで、かっこいいなと思ってて」
:実際レーサーになってみてどうですか?
「お客で見ていた印象より、ずっと難しかったですね。普通のバイクと全然違うから。
ブレーキはないし、ギアもローとトップの2つだけ。
学校の時、最初は怖かったですよ」
:バイクを近くで見ると、本当に必要なものしか着いてないって感じですもんね。
「普通のバイクと比べたら、かなり軽いです。だから加速力がすごいしね」
:松尾選手の、レーサーとしての持ち味は?
「スタートがあんまり良くないので(苦笑)...、追い込みですね。あきらめないところと、後ろからさばいて行くところかな」
:なるほど~。
あの、専門誌によく出て来る『ドドドが来る』ってどういうことですか?
「バイクに乗ってて、まさにドドドって感じでバイクが暴れるんです。そうなったらもうバイクを抑えることに必死で、他の選手を抜いたりする余裕はなくなるんですよ。
はっきりした原因はわかってないんですけど、タイヤやエンジンやネジなど、色んな要素があると思います。
レースのバイクは、さっきも言ったように最小限の必要なものしかないので、ショックを吸収するところがないんですよ。
それで、最大限のスピードを出すわけだから、本当に小さなことで『ドドドが来る』んです。
僕はドドド持ちなんで、常に考えてますよ」
:ドドド持ち?!そういう表現するんですね。勉強になりました!
それでは、開催休止中に募金活動を行っていましたが、その時の印象を教えて下さい。
「ファンの皆さんと直接触れ合うことが出来て、すごく良かったです。思った以上に皆さんが温かくて...。これからも、どんどん行っていきたいですね」
とても温かい眼差しで、穏やかに話す姿が印象的でした。
募金活動の時にも、レース中に着用する重い防具をずっと着けて、街頭に立ったそうです。
その人柄から、地元ファンの人気が高いというのも納得です。
続いては、若手の中野政則(ナカノ マサノリ)選手。
:バイクのフレームが、4月1日からすべて統一になったそうですね。
「そうなんですよ。今までは3種類あったんですけど、1つになりました。
エンジンもみんな一緒ですけど、整備で全然違って来ますからね」
:そんなに違うんですか?
「違いますよ。変えていいところと、変えちゃいけないところがありますけど。
あと、検査員立会いのもとじゃないと、開けちゃいけない部分があるんですよ。一人では封印を解いちゃいけないんです」
:自分のバイクなのに、かなり制約があるんですね。
あと気になってたのがバイクの名前なんですけど、皆さんどういう感じで付けてるんですか?
「それはもうまちまちですね。7文字以内で、常識的な範囲だったらなんでもいいんです」
:なるほど。
今回はかなり開催が開いてましたが、その間はどんなお気持ちでしたか?
「初めて経験する大災害で、一概には言えないんですけど...。開催がないと、もっとダメになってしまうと思いました。
僕たちに出来ることは募金活動だったから、そういうことはやりましたけど、やっぱり開催して頑張って、僕たち自身も支援金を捻出しないと。
いつ始まるかもわからなかったし、オートの場合練習も出来ないから、自己管理だけしっかりやる...という毎日でした」
:ファンの方の反応はどうでしたか?
「もう本当に温かかったですね。すごく良くして下さって。
もっとそういうふれあいの場みたいなものがあってもいいと思いました」
レース場からバイクを外に出せないため、普段練習が出来ないというオートレース。
開催がないということは、レースが出来ないのはもちろんですが、バイクに触れる機会もなくなる、ということですから、選手の皆さんはとても不安な日々だったんだと、改めて感じました。
続いては、角南一如(スナミ カズユキ)選手に道具を見せていただきました。
こちらがオリジナルの勝負服です!
上半身はこの上に防具や枠服を着ますが、皆さんそれぞれのデザインで、言葉やロゴなどが刺繍されていました。
ちなみに、バイクも入れて、道具はすべて自前なんだそうです。
1つ1つのものが、かなり高価なようでした。
こちらはブーツ↓
左足のみ、鉄が着いてます。
持たせていただいたんですが、これがかなりの重さ!
コーナーコーナーで足を下ろして、ピットと擦れて火花を散らしていますから、けっこう削れて鋭くなっている部分もありました。
これを装着して歩くと、すごく大きな足音がします。
各ロッカーから、レースに向けて集合するわけですが、一人一人、鉄の足音を響かせながらやってくる姿は、とても勇ましかったです。
こちらは、優勝戦に向かう、我らが伊勢崎の大スター・高橋貢(タカハシ ミツグ)選手↓
勝負服・防具・ヘルメットと、すべて赤で統一!
シャー様みたいで、めちゃくちゃかっこよかったです。
そして、レース前は穏やかな表情でリラックスしていた、船橋の池田政和(イケダ マサカズ)選手も...
レースに向かう姿は、キリリと表情が引き締まり、戦闘モードに入ってました!
優勝戦前には、必ず集合写真を撮るそうで、時間になると、自然とみなさん並んでスタンバイ。
レースを目前に控えて、緊張感漂う中での撮影でした。
そして、見事優勝を果たした人見剛志(ヒトミ タケシ)選手。
集合写真では、白の枠服に身を包んでいますが、表彰式に登場した時には、ピンクのオリジナル勝負服姿でした!
レースに関してのレポは、山陽オート&佐賀競馬の旅(1日目)に書きましたので、ここでは番外編をお送りします。
:レースを終えて、どんなお気持ちですか?
「すごく体が痛いです」
:え?どうしてですか?
「筋肉痛ですよ。久しぶりにレースしたから、メチャクチャ筋肉痛です」
:えええ?レースすると筋肉痛になるんですか?
「そうですよ。見た目では楽そうに乗ってるかもしれないけど、けっこう体使うんですよ。
あ、ちなみに筋肉痛なの、俺だけじゃないから。絶対他の人もなってるから、そこはちゃんと書いといてね」
完全優勝を果たした人見選手でしたが...、最後にお茶目な一面も見せてくれました。
オートレーサーの皆さん、ご協力ありがとうございました!
今月17日、初めて訪れた山陽オート。
オートレース初心者の私には、見るもの聞くものすべて新鮮。
競馬とはまた違った魅力、そして競馬と共通する魅力を発見し、大いに楽しんだのでありました。
まず最初にインタビューさせていただいたのは...
山陽支部長・田方 秀和(タガタ ヒデカズ)選手。
この日は10Rに騎乗?出場?登場?なんていうんだろう...出場かな。
レース前に愛車【ラファエラ】を整備中。
:お疲れ様です。今質問してもいいですか?
「いいですよ。何が知りたいの?」
:まず、初心者にもわかるオートの魅力を聞きたいんですけど。
「そうですねぇ。やっぱりハンデがあることじゃないかな。公営競技の中で、明らかな距離のハンデがあるのは、オートだけだから」
:前からスタートする時と、後ろからスタートする時では、気持ちが違いますか?
「まぁ、後ろからスタートする人の方が余裕があると思うよ」
:え?後ろからの方が?前じゃなく?
「そう。だって、その人は速いから後ろにいるわけだから。OPのレースになってくるとまた違うけど、基本的には8号車の人が一番ハンデを背負ってるから、その人が一番余裕あると思う。なっ」
と言って、田方選手のロッカーで漫画を読みながらリラックスしている、伊勢崎のスター高橋貢選手を振り返りました。
この日、12Rの優勝戦に出場する高橋貢選手。
田方選手とは22期の同期で、とても仲がいいそうです。
「肩組んだのなんて、何年ぶりだ...」
と、照れるお2人の表情は、お互いを信頼し尊敬しているように見えました。
:12Rの優勝戦、高橋選手が8号車なのも一番速いから?
「いや、今回の優勝戦は、全員S級でハンデはないです。枠は、枠順選択でその節のポイント順で選ぶんですよ」
なるほど。
枠順選択の場合、選手にもよりますが、2枠3枠など内枠が人気なのだそう。
8枠は強い選手の代名詞であると共に、コーナーに入ることを考えると、多少のハンデでもあるわけですね。
かなり単純で初心者丸出しの質問にも、心よく答えて下さいました。ホントすみません。
田方選手のインタビューに戻って...
:バイクを調整する上で、一番注意していることは何ですか?
「タイヤの食い付きと、エンジンの作り方ですね。
タイヤもエンジンも、気温や天気、湿度なんかで大きく変わるんですよ」
と言って見せてくれたのがこちら↓
晴れタイヤと雨タイヤ。
どっちがどっちだかわかりますか?
正解は、手前が雨タイヤ、奥が晴れタイヤです。
私には違いが全くわかりませんが、全然違うんだそうです。
何が違うって、溝の深さ。
こういう道具や...
こういう道具で、その日の天気や気温を想像しながら、地道に削っていくのだそう。
そうして出来上がった、世界で1つだけのマイタイヤ。
しかし。
レースで使えるのは、人にもよるけど3,4走なんだって!!
なんて儚いんでしょうか。
だから、せっかくベストなタイヤが出来ても、すぐに使えなくなってしまう。
しかも、急に雨が降ったり、暑くなったり、予想してた天気と違ったら、これまたベストなタイヤではなくなってしまうという...
オートって、奥が深いですね。
続いてはエンジンの話。
「エンジンは、みんな同じものだけど、パーツや部品を変えて調整するんですよ。これも天気や温度や、色んなことを考えながらね」
:エンジンはどのくらい使えるんですか?
「これはもう人によるね。早くて3ヶ月の人もいるし、部品変えてずっと使う人もいるし」
:調整はいつしてるんですか?
「バイクはレース場以外に持ち出し禁止なので、基本的にはレースの前の日。前検したら、もう選手でも触れないから」
:え~?そんな短期間に調整するんですか?
「そうですよ。だから練習も出来ないです。前検して、レースの日を迎えてまた天気に合わせて調整して、レースしてまた調整してって感じです」
:では、レース当日の調整がすごく大事なんですね。
「そうですね。レース終わってすぐに調整する人もいるし、当日にする人もいるけど。
これでまた、レース直前になると自分でも触れなくなるから」
検量?点検?を終えて、レースを待つバイクたち。
:急に雨が降ったらどうするんですか?
「規定の時間内だったら、タイヤを取り替えたりしてもいいんですよ。ただ時間もないし、一人では出来ないから、同期や所属の仲間と助け合うんです」
:なるほど。孤独な作業も多いけど、仲間も大切なんですね。
「はい。フレームにエンジンを乗せたりするのも一人では出来ないし、タイヤや部品の情報も重要ですから、仲間は本当に大切ですよ」
オートレーサーたちの、全く知らなかった一面を見た気がしました。
お互いに助け合いながら、でもピットに出てレースをする時は真剣に。
レース中、ちょっとのことで大事故にも繋がるオートレース。
選手は命を賭けて走っていますから、一緒にレースする人たちとの信頼関係は、本当に大切だと思いました。
最後の質問は、試走について。
競馬でいう、パドックみたいなものかな。その日の調子を計る上で、かなり重要な要素です。
:試走って、みなさん本気で走ってるんですか?
「基本的には信じて大丈夫ですよ。試走の上がりタイムと、レースでの上がりタイムの差が規定を超えると、選手には制裁がありますからね。みんな一生懸命走ります。
ただ、メンタルな面も含めて試走とレースは違うから、どうしても試走でタイムが出ない選手もいますよ。そういう所もわかるようになったら、上級者ですね」
試走でタイムが出やすい選手、逆に出にくい選手がいるわけです。
実に人間らしい特徴ですね。
続いてお話を伺ったのは、山陽副支部長・吉松 憲治(ヨシマツ ケンジ)選手。
6Rの戦いを終え、自転車と共にパチリ☆
オートレーサーの貴重なチャリショットです。
:まずは、オートレースの魅力を聞かせて下さい。
「スピードと、格闘技っぽいところかな」
:格闘技ですか?
「レース中は接触もあるし、危険が多いですからね。レース前のバチバチもあるし、レース中目でチラッと見たりとかね」
:ピットの中で戦ってるんですね!
「レースになったら戦いですよ。真剣に戦ってます。
ただ、1人じゃ出来ないので、仲間も大切ですよ」
:選手はライバルであり、仲間なんですね。
「そうです。僕の場合、いつも手伝ってくれる後輩たちがいるんですけど。そいつらには負けたくないですね。まだまだ意地を見せたいです!」
やはり吉松選手も、仲間の大切さを語ってくれました。
競馬では、1頭の馬にたくさんの人が関わってレースに送り出しますが、オートレースは、選手個人の技術と、仲間との信頼関係がとても重要なのだと感じました。
孤独な競技...と勝手に思ってましたが、全然違っていたことに、驚きと共に感動です。
先日卒業したばかりの89期生2人が、すでにデビューを果たしていました。
真新しい勝負服が、とても眩しかったです☆
まずは川島拓騎手。
「レースは思うようにいかなくて、本当に難しいです。
イメージしてたのと全然違いますね。
追い込みしても、自分は追ってるつもりでも気持ちだけで...。
デビュー出来たのは嬉しいけど、今は焦りがありますね。
リーディングの山口さんは、いつも冷静ですごく尊敬してます。
アドバイスもしてくれるので、とても勉強になるんです。
先生もレース終わってすぐに教えてくれるので。
目標は3キロ減のうちに追えるようになることです!減量なくなった時に追えないと、乗り鞍が集まらないですから。
まだ初勝利をしていないし、卒業してすぐデビューだったので、競馬以外のことは考えてないですね。早く初勝利したいです!!」
続いては日野太一騎手。
「レースの流れがわからないし、前に付けることも出来ません。。
センターの時の練習と全然違います。
頭数も多いし、前後の感覚がまだ掴めなくて。
この前、4コーナーかなり外を回ってしまったんですけど、自分でわかってても制御することが出来ませんでした。
先輩たちにアドバイスもらって、少しでも成長出来るよう日々勉強です。
尊敬しているのは鮫島騎手。
レース上手いし、人としても尊敬出来るので。
攻め馬でも色々教えてもらってます。
あんな風に、渋い大人になりたいですね。
初勝利出来たら、家族にご飯をご馳走してあげたいです。
早く初勝利して、周りを安心させてあげたいですね。」
2人とも、実際のレースに悪戦苦闘しているようでしたが、しっかりと自分の弱点を見つめ、努力している姿がとても印象に残りました。
次に佐賀に行った時、どんなジョッキーになっているのか楽しみです。
続いては、現在売り出し中の、石川慎将(しんすけ)騎手。
実は石川騎手、地方競馬教養センターには入所せず、一発試験で騎手免許を取得。
昨年のデビューから破竹の勢いで勝利を重ね、昨年39勝、今年18勝、すでに57勝を挙げています。
「まさかこれほど勝てるとは思ってなかったです。想像以上ですね。
でも、自分の力じゃないと思います。親父(石川浩文調教師)や周りの人たちのおかげです。
子供の頃から、ずっと騎手になりたいと思ってました。親父も騎手だったし、競馬の中ではやっぱり騎手が1番輝いて見えますから。
でも体重が重かったので、諦めていたんです。
子供の頃から馬には乗ってたので、北海道の育成牧場で働いたりしてました。
親父が調教師になったのをきっかけに佐賀に帰って来て、厩務員として働いていたんですけど、やっぱり騎手になりたい気持ちがあって。
学校に行かなくても、一発試験が受けられると聞いて、じゃあ受けてみようと思ったんです。
1次が学科で、2次が基本馬術、障害馬術、競走、面接です。
まず学科ですが、何も知らないし、教本もないので若いジョッキーに借りたり聞いたりして勉強しました。
1番難しかったのは馬術ですね。競走はずっと前からやってたけど、乗馬はしたことがなかったので。
なんとか合格した時には、子供の頃からの夢が叶えられて、本当に夢見たいでした。
実際デビューした時は、レースの迫力にびっくりしましたよ。
初騎乗初勝利をさせてもらいましたが、馬が強かったんです。厩務員時代からずっと調教していたんですけど、本当に頑張ってくれましたね。
騎手になってからは、人が変わったと言われます。
誰に対しても、腰が低くなったって言われますね。
親父は、見えないとこで皆に頭下げてくれてるみたいで。
俺には何も言わないけど、すごくありがたいです。
今、楽しくてしょうがないですね。
まだまだですけど、いつか山口さんや鮫島さんのように、佐賀の看板ジョッキーになりたいです。
目標は、中央で乗ってみたいのと、重賞を勝つことです!」
一度は諦めた夢を、25歳の時に叶えた石川騎手。
厩務員の経験もとても貴重だし、他の人とは一味違った雰囲気のジョッキーです。
そして、荒尾リーディング・杉村一樹騎手。
荒尾リーディングは毎年白熱していますが、ここ2年は杉村騎手の独壇場。
「リーディング獲って、WSJSに出れたことが大きいのかもしれませんね。
自分ではよくわからないけど、あれが自信になってると思います。
競馬以外の過ごし方は...ずっとゲームしてます。ゲーマーですから。
最近はモンスターハンターばっかりしてますよ。もしかしたら、オンラインで対戦してるかもしれませんね(笑)」
ということです。
知らない間に、杉村騎手と対戦してるかも。
ちなみにハンドルネームは「内緒」と言われましたが、ヒントは厩舎内で呼ばれているあだ名です。
けっこうわかりやすいですよ。
博多で1泊して、2日目。一路佐賀競馬場を目指します。
博多駅から鹿児島本線で約30分、鳥栖(とす)駅へ。あとは車で15分、辿り着いた佐賀競馬場!
緑がのどかでほのぼのした感じ。
雰囲気的に、山陽オートと似てますよね。
何度来ても見慣れないのが、右回りのパドック。
なぜ佐賀だけが右回りパドックになったのか、諸説ありますが...初めて遠征に来た厩務員さんは、皆さん引きづらそう。
これも、佐賀独特の文化です。
まずはこの日のメイン、『ル・プランタン賞』直前ジョッキーコメントを聞いて回り、腹ペコになったので、正門入って右にある食堂へ。
龍ラーメンの、とんこつラーメン。
シンプルでいて、濃厚スープがとても美味しかったです。
特に、おばちゃん手作りのにんにくチップが絶妙でした!
このあとインタビューするから、にんにくはNGって言ったんですけど、「おばちゃんのにんにくチップは臭わないから!」と押し切られて食べたんですが。。
本当ににんにく臭が全くありませんでした!さすが手作り☆
佐賀といえば...リーディング独走中の山口勲騎手。
昨年は、地方全国リーディング第1位と大活躍でした。
山口騎手も、震災のニュースにとても心を痛めている様子。
「地震の時には荒尾でレース乗ってたけど、まさかここまで大変なことになるとは...。ニュースを見て、本当に驚きました。
自分たちに出来ることがあれば、力になりたいです。
被災地支援競走もやってるけど、もっと出来ることがあると思います。小倉に遠征に行った時も、JRAの人たちが支援活動していたし。
岩手競馬はよく知ってる仲間が多く、とても心配です。
みんなで頑張って、なんとか元気付けたいですね」
と話してくれました。
そして、荒尾リーディング・杉村一樹騎手も。
「僕たちに出来ることは少ないかもしれないけど...、出来ることは全部やりたいです。
岩手競馬は何度も乗りに行ってる場所だし、冬場は荒尾に遠征に来たりと交流が深いんです。
まだまだ大変な状況だとは思いますが、競馬が再開出来る日を信じてます。」
被災地の方々はもちろん、交流の深い岩手競馬のことも、皆さんとても心配していました。
この日のメインレース、『ル・プランタン賞』は、3歳牝馬たちによる、全国交流戦。
大井から【クイーンオブシー】
笠松から【タキノナアチャン】
兵庫から【リジョウクラウン】と【マンボビーン】
福山から【フレアリングマリー】
の5頭が参戦し、迎え撃つ九州勢7頭、全12頭によって戦いが行われました。
1番人気は2,4倍で兵庫の【マンボビーン】。
前走の福山『若草賞』では、スタートで後手を踏んでしまい、早めに追い上げるも【リジョウクラウン】に差されて2着。
人馬ともに初見参の佐賀で、1番人気に支持されました。
2番人気は佐賀の【ヒシダイアナ】。
『若草賞』では、【リジョウクラウン】【マンボビーン】の兵庫勢2頭に遅れを取りましたが、地元の利を生かして巻き返しを狙います。
3番人気は『若草賞』を制した【リジョウクラウン】。
こちらも人馬ともに初の佐賀。
竹村騎手にとっては、騎手デビュー10年にしてようやく出会えた運命の馬。
「この馬と一緒に成長していきたい」という熱い気持ちが、ヒシヒシと伝わってきました。
4番人気は、キングシャーク騎乗の【リリー】。
この4頭が人気を集めました。
レースは、好スタートから【リリー】と【タキノナアチャン】が飛び出してのハナ争いも、【リリー】が主張して先頭へ。
【クイーンオブシー】が好位に付けて、人気の【ヒシダイアナ】【マンボビーン】【リジョウクラウン】は後方から。
2周目に入ると、【クイーンオブシー】がじわっとポジションを上げて来ますが、3コーナー手前から一気に馬なりで上がって来たのが【マンボビーン】。
4コーナーでは馬なりのまま先頭の【リリー】に並びかけ、直線突き放すという強い競馬で完勝。
2着は逃げて粘った【リリー】、3着は追い上げた【ヒシダイアナ】でした。
勝った【マンボビーン】は、これで重賞2勝目。
野田学調教師は、
「福山では途中から一気に行き過ぎて差されたけど、今日は強いレースしてくれましたね。
デビュー当時は前に行くレースをしてたんですけど、前向き過ぎるところがあるんで、調教で抑える練習をして来ました。やっとそれが報われた気がします。
このあとは、5月19日の園田『のじぎく賞』を使う予定です。」
松浦政宏騎手は、
「腕が痺れました...。最初は上手く折り合いついたけど、スタンド前で外から他の馬が上がって行ったらガツンとハミ取ってね。
それにしても強かったです。
前回上がりのレースを経験したことが活きましたね。
スタートは前走よりは出たけど、思うほど前に行かなかったです。脚をタメた方がいい脚使ってくれますね。
初めての佐賀のコースも乗りやすかった、というか、とにかく馬が強かったです。
僕にとって、この馬と出会えたことはすごく有難いですね。これから一緒に成長していけたら」
松浦騎手は、一度騎手免許を返上して、競馬以外のお仕事をしていたんです。
昨年秋の再デビュー前にインタビューしてますので、よかったら読んでみて下さい。
36歳、再デビュー!
野田先生のお声がけで、再び騎手として返り咲いた今、【マンボビーン】と共に、さらなる活躍を期待してます。
岩手からメッセージが届きました。
先の東日本大震災の影響を受けて、現在開催休止中の岩手競馬。この度、岩手競馬が好きな人・愛する人・応援したい人などの有志が集まり、岩手競馬を通じて東北を元気に盛り上げる事を主目的とした任意団体「岩馬るべ!(がんばるべ)東北プロジェクト」(仮称)をスタートすることとなりましたので、ご案内させて頂きます。
競馬関係者、マスコミ、ファンを問わず、岩手競馬が好きな人・愛する人・応援したい人なら、どなたでも、どこからでも参加可能です。
今回、「岩馬るべ!東北プロジェクト」のオープニング企画として、岩手のアイドル「ふじポン」の競馬仲間による応援メッセージの開始、ロゴマークデザイン募集、プロジェクト参加者募集を行います。
また、毎年4月末からGW時期にかけて行われております、水沢競馬場の桜並木でのお花見が行われる際には、何らかの形で応援出来ればと考えております。
岩馬るべ!東北プロジェクト・活動概要
当面はBLOG、Facebook、Twitter、Mixiなど、インターネット上で岩手競馬を側面支援する様々な活動を実施していきます。また、プロジェクトに参加頂ける方々を募集しておりますので宜しくお願いします。
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☆岩手へのメッセージ、岩手からのメッセージ大募集。(岩馬るべ!東北メッセージリレー)
岩手への想い、岩手からの想い、岩手競馬への想い、そんな皆様の熱い想いを紹介していくコーナーにしたいと考えております。
本日よりメッセージを公開していきたいと思いますが、第1回の今回は、岩手のアイドルとして活躍中の「ふじポン」さんからメッセージをスタート。ふじポンの競馬仲間からのメッセージやプロジェクト賛同者のメッセージを、次々と掲載していきます。
メッセージ受付メールアドレス ganbarube311@gmail.com
☆岩馬るべ!東北プロジェクト、ロゴマークデザイン募集。
プロジェクトのロゴマークデザインを募集します。(未発表のもの限定)
(応募送付時はJpegかPDF形式、4M以内でお願いします)
応募作品送付先アドレス ganbarube311@gmail.com
締切5月8日23時59分メール到着分。
*使用用途・権利に関しては、プロジェクトに一括委任とさせて頂きます。
☆岩馬るべ!東北プロジェクト参加者募集。
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氏名・住所・連絡先・プロジェクトからの情報メールの有無を明記の上、
ganbarube311@gmail.com へメールでご連絡下さい。
何かしたいって思っていたので、こういう企画はとても嬉しいです。
岩手を、東北を、みんなで応援しましょう!