オートレース場巡り第3弾は、埼玉県は川口オート!
日本一の入場者数を誇り、この日もかなり賑わっていました。
オートレースのコースは、全6場すべて500mの左回り。
同じコンクリートを使用しているそうですが、各地天候が全く違うため、コースごとに特徴が違うんだとか。
川口は、「タイヤの減りが1番早い」コースなんだそうです。
例えば、山陽ならば1節通して使えるタイヤが、川口だと3走しかもたない...というように。
せっかくいいタイヤを作れても、すぐに使えなくなってしまうなんて...。
なかなか調整が難しいコースのようですね。
正門を入って左側には、食べ物屋さんがいっぱい並んでいます。
まずは腹ごしらえということで、悩んだ結果すいとんを購入。
大きなすいとんがいくつも入ってて、ボリューム満点です。
ちなみに、浦和競馬と同じく1本きゅうりも売ってました!
この日最初にお話を伺ったのは...
山陽所属、松尾啓史選手。
私が初めて取材で行った山陽で、いろいろと教えて下さった方です。
こうやって、少しずつ知ってる選手が増えると嬉しいですね。
「今までと違う調整をして、エンジンの状態がいいんですよ。
調子が上がって、ハマった感じです。
だから今は、タイヤ探しばかり。いいのをどんどん探さないと」
:同じタイヤなのに、そんなに違うんですか?
「違いますよ。既製品でも、何10分の1ミリとかで違いますから」
:ものすごく繊細な世界なんですね...。
オートレーサーは遠征がかなり多いですけど、走りやすいコースはありますか?
「僕は川口は相性いいんですよ。タイヤはすぐ減るけどね。
やっぱり、1番は地元の山陽です。コースっていうよりは、調整するための工具がいっぱいあるから。
遠征の時は必要なものしか持ってないし、足りない時は同期とかに借りるんで。
地元が1番調整しやすいですね」
なるほど。
調整するためにはたくさんの工具が必要ですもんね。
続いては...群馬の英雄・高橋貢選手!
絶対王者のジャージ姿です☆
この日はかなり暑かったんですが、なんと走路の気温41度!!
「ここまで上がると、走路がすごく滑るんですよ。
真夏には60度くらいまで上がりますよ。熱風がヘルメットの中まで吹き付けて来て、息苦しいんです」
60度の中をツナギ着て、防具着けて、ヘルメットかぶって走るのは...さぞや暑いことでしょうね...。
:選手によっては、レース間隔が空くこともありますが、レース勘というのは影響しますか?
「僕の場合は長年走ってますからね。
ただ...久しぶりにレースすると、筋肉痛になりますよ。
普段いろいろ運動してるけど、やっぱりレースの時に使う筋肉は違うんで。
こないだも足がつりそうになった(笑)」
絶対王者の人間らしい一面を披露して下さいました!
しかも高橋選手、かなりの競馬好きなんです。
一口馬主もしているし。
どこかの競馬場で、会えるかもしれませんね☆
今日は高知で『黒潮ダービー』です!
『黒潮ダービー』出走表
注目はなんといっても、【マイネリスペクト】&宮川実騎手でしょう。
中央で4戦して高知に移籍して来た【マイネリスペクト】は、8戦4勝2着3回という素晴らしい結果を出しています。
特に前々走の『黒潮皐月賞』では、それまで1度も勝つことが出来なかった【ミストラル】を下して逃げ切りV☆
初重賞制覇を勝ち取りました。
騎乗した宮川実騎手にとっては、昨年の復帰からの初重賞制覇。
表彰式では声を詰まらせながら、ファンに感謝の想いを伝えていた姿が、深く印象に残っています。
一昨年の落馬事故で、左目失明という大きなハンデを背負った宮川騎手。
そのアクシデントにも挫けず、見事騎手復帰を果たしたことは、本当にすごいこと。
しかも、現在では怪我前と変わらない大活躍を見せています。
今年の『黒潮ダービー』。
最大のライバルになったであろう【ミストラル】の姿はなく、他のメンバーはこれまで戦って破ってきた馬ばかり。
まだ対戦していないのは【セトノアカリ】と【シャイニーフェイト】の2頭ですが、近走で戦っている相手を見ると、勝つまでは厳しいのでは...というのが正直な印象。
距離が一気に延びて1900mになりますが、中央時代に1800m~2000mを経験しているし、マイペースの逃げに持ち込めればこなしてくれるでしょう。
ここは、【マイネリスペクト】&宮川実騎手にとって、ダービー制覇の大きなチャンスです!
対抗は、前走で【マイネリスペクト】に3/4馬身まで迫った【リョウマクン】。
こちらは門別時代に1700m経験があるのみで、高知に来てからはずっと1300mを使っていたので距離が気になるところではありますが...
ここまでの成績を考えても、上位争いは出来るのでは。
『黒潮皐月賞』で2番人気ながら4着に敗れた【ラブミールック】は、まだ高知に来てそんなに時間が経っていません。
前々走で見せた追い上げは圧巻で、またあの脚が繰り出せたら怖い存在です。
◎9、マイネリスペクト
〇2、リョウマクン
▲3、ラブミールック
△6、シャイニーフェイト
発走は、20:20です!
昨日の盛岡は、お昼頃までは真夏のような暑さ。午後から雷が鳴ったり雲が多かったりしたけれど、1日通してとても過ごしやすかったです。
ダービーウイーク2011最終戦の、『岩手ダービー ダイヤモンドカップ』は、【ベストマイヒーロー】が1番人気☆
なんと!
単勝1,0倍でした。
かなり差をつけて倒しているメンバーであり、注目は【ベストマイヒーロー】がどんなレースをするか...という部分に集まりました。
一時は胃潰瘍を患って、体も細くなり毛づやも良くなかったそうですが、昨日はだいぶ回復しているように見えたし、まだまだ良くなる余地はありそうな感じ。
装鞍所では、リラックスして落ち着いて歩いていましたが、パドックに出る時に少し気合が入り、それまでの1人引きから2人引きに。
そして、菅原勲騎手が跨ると、さらに気合が入って目つきがグッとキツくなりました。
大外枠だったため、最後にゆっくりと馬場入場したわけですが、Uターンしようとすると、大きく首を上げて暴れる仕草。
すぐに収まってキャンターに行くと、今度はだいぶ力んでいる様子。
2コーナーを回る頃には落ち着きを取り戻していましたが、とにかくテンションを上げないように...と、返し馬から菅原騎手がかなり慎重に丁寧に騎乗していることが感じられました。
レースは、馬なりで【ベストマイヒーロー】が先頭へ。2番手には【ヤマトスバル】と小林俊彦騎手が続いて、ゆったりとしたペース。
向正面からジワっと差を詰めていく【ヤマトスバル】に対して、【ベストマイヒーロー】は持ったまま直線へ。
菅原騎手が少し拳を押すと、スッと反応して他馬を突き放します。
最後は菅原騎手の右ステッキが1発。5馬身差の完勝でした!!
2着争いは、終始【ベストマイヒーロー】をマークしていた【ヤマトスバル】と、好位の内で我慢していた【スパルタン】の追い比べ。半馬身差で【スパルタン】が競い勝ち、2着を確保しました。
【ベストマイヒーロー】は、昨年の岩手ダービー馬【ロックハンドスター】と同じ馬主・調教師・騎手。
追い切りでも【ロックハンドスター】と併せて調整され、早くから岩手ダービーの先にある『ジャパンダートダービー』を見据えて来ました。
そのため、関係者が求めるパフォーマンスもかなり高いところにあります。
レース後の菅原騎手は...
「返し馬で気持ちが入り過ぎて、テンションが上がってしまった。
それに、久しぶりにハナに行ったせいか、道中は物見をしててね。特に1~2コーナーはフワフワしたから、思ったよりペースも上がらなかった。
もっと自分からガンガン行って、最後も突き放すと思ったんだけど...。
今日の感じでは、全国では戦えないね」
と、5馬身差の圧勝にも不満を口にしました。
当の【ベストマイヒーロー】といえば...
レース後、すぐに息が入っていたように、まだまだ余裕がありそうです。
「あと1ヶ月で、色々なことを教えないと。この馬なら、乗り越えてくれるんじゃないかな」
最後は、愛馬への希望と共に、笑顔を見せてくれました。
瀬戸幸一調教師は...
「南関東で戦うためには、前の方でレースが出来ないと。だから、馬なりでハナに行った今日の展開は、この馬にとっていい経験になったと思いますよ。今日は休み明け2戦目だったから、余計にテンションが上がったんじゃないかな。
昨年の『ジャパンダートダービー』は、【ロックハンドスター】で惨敗したけど、今年はもっと上位を目指したいです。
初のナイターや輸送など、課題はたくさんあるけど、能力の高い馬なのでクリアして欲しいです」
大井競馬場でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
岩手を代表する馬に成長した【ロックハンドスター】を越えることが出来るのか。
岩手ダービー馬【ベストマイヒーロー】の、今後に注目です☆
今年も熱い戦いが繰り広げられて来たダービーウイーク。
ラストを飾るのは、盛岡競馬場『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』。
このレースの注目は、なんといっても【ベストマイヒーロー】でしょう。
ここまで7戦6勝。
唯一の負けは『ジュニアグランプリ』の2着で、勝ったのは道営から遠征に来ていた【スクランブルエッグ】でした。
未だ地元同世代には負けたことがありません。
しかもこのレース、敗因もしっかりしています。
テンションが上がり過ぎて返し馬から暴走、それでも1/2馬身差に踏ん張ったところは評価に値するんじゃないでしょうか。
岩手のシーズンオフには中央遠征プランもありましたが、胃潰瘍を患って断念したとのこと。
やはり、精神的にかなり繊細な部分を持っているようですが、菅原勲騎手曰く、
「この時期のロックハンドスターより上」
と言わしめた能力の持ち主です。
唯一の敵と思えた【シーグランディ】が出走しない今回、まさに敵無し。
どこまで強い勝ち方をしてくれるのか、期待しています。
対抗ですが...これはかなり悩むところ...。
【ベストマイヒーロー】と戦って大きく敗れた馬たちばかりで、どの馬も一長一短という感じ。
『七時雨賞』で粘った【ヤマトスバル】は、【マイベストヒーロー】の仕掛け所次第で大きく左右されそう。
しっかりした末脚を持つ【トーホクスピリット】、岩手移籍3戦目となる【ドキドキ】も気になる存在です。
◎10、ベストマイヒーロー
〇4、ヤマトスバル
▲9、トーホクスピリット
△7、ドキドキ
今年もダービーウイーク2011が開幕しました!
第1戦は、例年通り佐賀競馬場で行われる、『九州ダービー栄城賞』。
1番人気は単勝1,2倍という圧倒的人気に支持された牝馬【リリー】。
栄城賞と同じ距離の『荒尾ダービー』を圧巻の強さで勝利し、前走も古馬たちを相手に逃げ切り勝ち。
ここまでの成績からも、この単勝支持率は納得の数字。
レースは【リリー】が逃げて、大外枠から山口勲騎手騎乗の【カノヤハヤブサ】が馬体をぴったりと寄せて徹底マークの構え。
【リリー】騎乗のキングシャーク VS 九州の帝王の攻防戦は、かなり見ごたえありました!
2周目の2コーナーまでは、2頭が体を併せて進みましたが、向正面に入ると、先に【リリー】の手応えが怪しくなって、キングシャークの腕がしきりに動き出します。
その時、後ろにいた【リネンハイブリット】が一気のスパートをかけて内から2頭を抜き去り、単騎先頭へ。
【リリー】はそこからズルズル後退、【カノヤハヤブサ】は懸命に食い下がるも、抜け出した【リネンハイブリット】にはなかなか追いつきません。
直線に入った時には、【リネンハイブリット】の独走かと思いきや、中団から伸びて来た【コスモノーズアート】が猛然と追い込んで、ゴール前きっちり捉えて差し切り勝ち☆
2着【リネンハイブリット】、3着も後方から追い込んだ【リョウマニッポン】で、上位人気勢は総崩れという結果に。
1着:【コスモノーズアート】
長田進仁騎手
「ダービーを勝つのはやっぱり嬉しいね。
前に乗せてもらった時に、力はあるなと思ってました。今日もそこそこやれるかなと思ってたけど、勝ってくれるとはね。
ゲートがあまり上手じゃないんで、そこは気をつけました。上手く出れて、中団につけられたのが大きいです。
あとはもう、道中かからないようにと思ってました。
2周目に入った時には前とけっこう差があったので、早めに追い上げて行ったんですけど、3,4コーナーでちょっと進まなくてね。
直線向いたらすごい脚で伸びて、よく差し切ってくれましたよ」
長田騎手にとっては、ちょうど10年前の【マイサクセス】以来、2度目のダービー制覇。
「いや~ダービーはなかなか勝てないよ。27年やってて、やっと2つ目だから」
レース直後は言葉少なめでしたが、時間が経つにつれて勝ったことを実感しているようでした。
土井道隆調教師
「平場で連勝した時に、ダービー獲れるって思ったんですよ。でも、そこからソエや骨瘤が出たんで、なかなかびっしり追い切り出来なくてね。
今回は初めてしっかりと攻めることが出来ました。
いつもゲートがあまり上手じゃないんで心配してたけど、今日はキレイに出てくれました。それに、3,4コーナーで下がってしまうところがあるんだけど、今日は付いて行ってたから、あそこで勝ったと確信しましたね。
ここ1本に目標を絞ってたんで、実際にダービー獲れて本当に嬉しいですね。やっぱりダービーは特別ですから。
大井のジャパンダートダービーへの出走は、この後オーナーと相談して決めます」
調教師としては、ダービー初制覇となった土井先生。
勝った途端に慌てて着替えに帰ったのがご愛嬌でした。
本当に嬉しそうに、満面の笑みを浮かべながら話してくれました。
森田憲輔厩務員
「普段は大人しくて、とても扱いやすい馬ですよ。
調教でもレースでもバテないし、勝負根性があるね。
今までは足元弱いところあったから、8分くらいまでしか仕上げられなかったけど、ダービー前からグングン良くなって、今回は初めてびっしり仕上げることが出来ました。
展開も向いたけど、よく頑張ってくれましたよ」
この道50年のベテラン厩務員、渾身の仕上げだったようですね。
2着は早めスパートからよく粘った【リネンハイブリット】。
田中直人騎手
「いや......もう少し、追い出し我慢出来れば......あぁ...すみません」
かなり悔しそうでした。
「直線が、本当に長かった...」
ポツリと呟いた田中騎手。
初めての重賞制覇に手が届きそうなところで、最後の最後に差されてしまうという悔しい経験となりました。
でも、このレースを糧に、さらに成長した姿を見せてくれると信じています。
圧倒的1番人気に推された【リリー】でしたが、結果は12着。
鮫島騎手は、
「確かに息つくところがなかったけど、それにしても走らなすぎた。2コーナーからもう手応えなかったから。こういう負け方をする馬じゃないんだけど...」
今回は終始マークされて厳しい展開でした。今後の巻き返しに期待しています。
今年の『九州ダービー栄城賞』。
例年の日曜開催ではなく、月曜日に開催したこともあってか、昨年よりも売り上げが約5千万円アップ↑
ダービーウイーク2011は、好スタートを切りました!
今日は門別ナイターです!