今年もダービーウイーク2011が開幕しました!
第1戦は、例年通り佐賀競馬場で行われる、『九州ダービー栄城賞』。
1番人気は単勝1,2倍という圧倒的人気に支持された牝馬【リリー】。
栄城賞と同じ距離の『荒尾ダービー』を圧巻の強さで勝利し、前走も古馬たちを相手に逃げ切り勝ち。
ここまでの成績からも、この単勝支持率は納得の数字。
レースは【リリー】が逃げて、大外枠から山口勲騎手騎乗の【カノヤハヤブサ】が馬体をぴったりと寄せて徹底マークの構え。
【リリー】騎乗のキングシャーク VS 九州の帝王の攻防戦は、かなり見ごたえありました!
2周目の2コーナーまでは、2頭が体を併せて進みましたが、向正面に入ると、先に【リリー】の手応えが怪しくなって、キングシャークの腕がしきりに動き出します。
その時、後ろにいた【リネンハイブリット】が一気のスパートをかけて内から2頭を抜き去り、単騎先頭へ。
【リリー】はそこからズルズル後退、【カノヤハヤブサ】は懸命に食い下がるも、抜け出した【リネンハイブリット】にはなかなか追いつきません。
直線に入った時には、【リネンハイブリット】の独走かと思いきや、中団から伸びて来た【コスモノーズアート】が猛然と追い込んで、ゴール前きっちり捉えて差し切り勝ち☆
2着【リネンハイブリット】、3着も後方から追い込んだ【リョウマニッポン】で、上位人気勢は総崩れという結果に。
1着:【コスモノーズアート】
長田進仁騎手
「ダービーを勝つのはやっぱり嬉しいね。
前に乗せてもらった時に、力はあるなと思ってました。今日もそこそこやれるかなと思ってたけど、勝ってくれるとはね。
ゲートがあまり上手じゃないんで、そこは気をつけました。上手く出れて、中団につけられたのが大きいです。
あとはもう、道中かからないようにと思ってました。
2周目に入った時には前とけっこう差があったので、早めに追い上げて行ったんですけど、3,4コーナーでちょっと進まなくてね。
直線向いたらすごい脚で伸びて、よく差し切ってくれましたよ」
長田騎手にとっては、ちょうど10年前の【マイサクセス】以来、2度目のダービー制覇。
「いや~ダービーはなかなか勝てないよ。27年やってて、やっと2つ目だから」
レース直後は言葉少なめでしたが、時間が経つにつれて勝ったことを実感しているようでした。
土井道隆調教師
「平場で連勝した時に、ダービー獲れるって思ったんですよ。でも、そこからソエや骨瘤が出たんで、なかなかびっしり追い切り出来なくてね。
今回は初めてしっかりと攻めることが出来ました。
いつもゲートがあまり上手じゃないんで心配してたけど、今日はキレイに出てくれました。それに、3,4コーナーで下がってしまうところがあるんだけど、今日は付いて行ってたから、あそこで勝ったと確信しましたね。
ここ1本に目標を絞ってたんで、実際にダービー獲れて本当に嬉しいですね。やっぱりダービーは特別ですから。
大井のジャパンダートダービーへの出走は、この後オーナーと相談して決めます」
調教師としては、ダービー初制覇となった土井先生。
勝った途端に慌てて着替えに帰ったのがご愛嬌でした。
本当に嬉しそうに、満面の笑みを浮かべながら話してくれました。
森田憲輔厩務員
「普段は大人しくて、とても扱いやすい馬ですよ。
調教でもレースでもバテないし、勝負根性があるね。
今までは足元弱いところあったから、8分くらいまでしか仕上げられなかったけど、ダービー前からグングン良くなって、今回は初めてびっしり仕上げることが出来ました。
展開も向いたけど、よく頑張ってくれましたよ」
この道50年のベテラン厩務員、渾身の仕上げだったようですね。
2着は早めスパートからよく粘った【リネンハイブリット】。
田中直人騎手
「いや......もう少し、追い出し我慢出来れば......あぁ...すみません」
かなり悔しそうでした。
「直線が、本当に長かった...」
ポツリと呟いた田中騎手。
初めての重賞制覇に手が届きそうなところで、最後の最後に差されてしまうという悔しい経験となりました。
でも、このレースを糧に、さらに成長した姿を見せてくれると信じています。
圧倒的1番人気に推された【リリー】でしたが、結果は12着。
鮫島騎手は、
「確かに息つくところがなかったけど、それにしても走らなすぎた。2コーナーからもう手応えなかったから。こういう負け方をする馬じゃないんだけど...」
今回は終始マークされて厳しい展開でした。今後の巻き返しに期待しています。
今年の『九州ダービー栄城賞』。
例年の日曜開催ではなく、月曜日に開催したこともあってか、昨年よりも売り上げが約5千万円アップ↑
ダービーウイーク2011は、好スタートを切りました!
今日は門別ナイターです!